公式集

国家試験でよく使う式を、科目ごとに63個

第35〜39回の解説をもとに、よく使う式を科目ごとにまとめました。式と記号の意味だけを載せています。印刷して持ち歩けるようにしてあります。

医学概論4個

この科目の計算問題は、第35〜39回で6問ありました。

吸入気酸素分圧

P_IO₂ = (大気圧 − 47) × F_IO₂

記号の意味
P_IO₂吸入気酸素分圧(mmHg)
大気圧その場所の気圧(mmHg。海面上の標準は760)
4737℃の飽和水蒸気圧(mmHg)
F_IO₂吸入気酸素濃度(0〜1)

高地や高気圧環境では大気圧が変わるため、同じ酸素濃度でも分圧が変わります。

酸素摂取量と肺拡散能

酸素摂取量 = 分時換気量 × (F_IO₂ − F_EO₂)
肺拡散能 = 酸素摂取量 / 分圧差

記号の意味
酸素摂取量1分間に体へ取り込まれる酸素(mL/分)
肺拡散能分圧差1 mmHgあたりの酸素摂取量(mL/(mmHg・分))
分時換気量1分間に出入りする空気の量(mL/分)
F_IO₂吸気の酸素濃度
F_EO₂呼気の酸素濃度
分圧差肺胞と毛細血管の酸素分圧差(mmHg)

吸った酸素と吐いた酸素の差が、体に取り込まれた量です。

エネルギーの単位と熱産生

1 kcal = 約 4.2 kJ
熱産生率(W)= 1日のエネルギー(J)/ 86400 s

記号の意味
熱産生率1秒あたりの熱の発生量(W)
kcalキロカロリー
kJキロジュール
Wワット(J/s)

1日2500 kcal は約120 W にあたります。糖質・タンパク質は4 kcal/g、脂質は9 kcal/g です。

従属人口指数

従属人口指数 = 100 × (年少人口 + 老年人口) / 生産年齢人口

記号の意味
従属人口指数生産年齢人口100人あたりの人数
年少人口0〜14歳
生産年齢人口15〜64歳
老年人口65歳以上

老年人口指数、老年化指数など似た指標があるので、分母と分子を取り違えないようにします。

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臨床医学総論3個

この科目の計算問題は、第35〜39回で1問ありました。

糸球体で濾過される量

濾過される量 = 糸球体濾過量(GFR) × 血漿中濃度

記号の意味
濾過される量1分間に糸球体で濾過される量(mg/分)
GFR糸球体濾過量(mL/分)
血漿中濃度その物質の濃度

mg/dL と mg/mL の変換でつまずきやすい計算です(30 mg/dL = 0.3 mg/mL)。

心拍出量

CO = SV × HR

記号の意味
CO心拍出量(mL/分)。1000で割るとL/分
SV1回拍出量(mL)
HR心拍数(回/分)

mLのまま掛けるとmL/分になります。成人の安静時でおよそ5 L/分(5000 mL/分)です。体表面積で割ったものが心係数(CI)です。

脈圧と平均血圧

脈圧 = 収縮期血圧 − 拡張期血圧
平均血圧 ≒ 拡張期血圧 + 脈圧 / 3

記号の意味
脈圧収縮期と拡張期の差(mmHg)
平均血圧1心拍を通じた平均の血圧(mmHg)
収縮期血圧最高血圧(mmHg)
拡張期血圧最低血圧(mmHg)

平均血圧は単純な平均ではありません。拡張期のほうが時間が長いため、拡張期寄りの値になります。

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医用電気電子工学17個

この科目の計算問題は、第35〜39回で61問ありました。

オームの法則

E = I × R

記号の意味
E電圧(V)
I電流(A)
R抵抗(Ω)

直列では電流が共通、並列では電圧が共通です。ここを取り違えると、あとの計算がすべてずれます。

合成抵抗(直列・並列)

直列: R = R₁ + R₂
並列: 1/R = 1/R₁ + 1/R₂

記号の意味
R合成抵抗(Ω)
R₁, R₂それぞれの抵抗(Ω)

並列が2本だけなら R = R₁R₂/(R₁+R₂) が速いです。並列の合成抵抗は、必ずいちばん小さい抵抗より小さくなります。

分圧(直列回路の電圧)

V₂ = E × R₂ / (R₁ + R₂)

記号の意味
E電源電圧(V)
R₁, R₂直列の抵抗(Ω)
V₂R₂ にかかる電圧(V)

電圧は抵抗の比のとおりに分かれます。オペアンプの入力電圧を求めるときにも、まずこれを使います。

消費電力

P = V × I = I² × R = V² / R

記号の意味
P電力(W)
V電圧(V)
I電流(A)
R抵抗(Ω)

3つの形は同じものです。与えられている値に合わせて選びます。交流では P = V × I × cosθ(力率)になります。

導体の抵抗(抵抗率)

R = ρ × L / A

記号の意味
R抵抗(Ω)
ρ抵抗率(Ω・m)
L長さ(m)
A断面積(m²)

長さに比例し、断面積に反比例します。直径が2倍になると断面積は4倍なので、抵抗は4分の1です。

静電容量と合成容量

C = ε × A / d
直列: 1/C = 1/C₁ + 1/C₂
並列: C = C₁ + C₂

記号の意味
C静電容量(F)
ε誘電率(F/m)
A極板の面積(m²)
d極板の間隔(m)

合成のしかたが抵抗と逆です(直列で減り、並列で増える)。ここが試験でよく狙われます。

コンデンサに蓄えられるエネルギー

W = ½ × C × V²

記号の意味
W静電エネルギー(J)
C静電容量(F)
V電圧(V)

電圧の2乗に比例します。除細動器の出力エネルギーもこの式で決まります。

時定数(RC回路・RL回路)

RC回路: τ = R × C
RL回路: τ = L / R

記号の意味
τ時定数(s)
R抵抗(Ω)
C静電容量(F)
Lインダクタンス(H)

1τ で最終値の約63%まで変化します。RC は「かけ算」、RL は「割り算」と覚えます。

遮断周波数(CR回路)

f = 1 / (2π × R × C) = 1 / (2π × τ)

記号の意味
f遮断周波数(Hz)
R抵抗(Ω)
C静電容量(F)
τ時定数(s)

時定数が分かれば、そこから直接求められます。心電計の低域遮断(時定数3.2秒以上)もこの関係です。

リアクタンスとインピーダンス

X_C = 1 / (2πfC)
X_L = 2πfL
Z = √(R² + X²)

記号の意味
X_C容量リアクタンス(Ω)
X_L誘導リアクタンス(Ω)
Zインピーダンス(Ω)
f周波数(Hz)
C静電容量(F)
Lインダクタンス(H)
R抵抗(Ω)
Xリアクタンス(Ω)

周波数が上がると X_C は小さく、X_L は大きくなります。抵抗とリアクタンスは直角に足すので、単純な足し算にはなりません。

共振周波数

f = 1 / (2π × √(L × C))

記号の意味
f共振周波数(Hz)
Lインダクタンス(H)
C静電容量(F)

L と C の積の平方根に反比例します。L か C を4倍にすると、共振周波数は半分になります。

電磁誘導(ファラデーの法則)

e = N × ΔΦ / Δt

記号の意味
e誘導起電力(V)
Nコイルの巻数
ΔΦ磁束の変化(Wb)
Δtかかった時間(s)

磁束そのものではなく、磁束の「変化の速さ」で決まります。変化がなければ起電力は生じません。

変圧器(巻数比)

V₁ / V₂ = N₁ / N₂ = I₂ / I₁
インピーダンス比 = (N₁ / N₂)²

記号の意味
V電圧(V)
I電流(A)
N巻数
添字1一次側
添字2二次側

電圧は巻数比に比例、電流は反比例します(電力は変わりません)。インピーダンスだけは巻数比の2乗です。

オペアンプの増幅度

反転: A = −R_f / R₁
非反転: A = 1 + R_f / R₁

記号の意味
A電圧増幅度(倍)
R_f帰還抵抗(Ω)
R₁入力抵抗(Ω)

非反転だけ「1+」が付きます。どちらも仮想短絡(2つの入力端子の電位が等しい)から導けます。

デシベル(電圧比)

G = 20 × log₁₀ A

記号の意味
G利得(dB)
A増幅度(倍)

2倍で約6dB、10倍で20dB、100倍で40dBです。電力比のときだけ 10×log₁₀ になります。

同相弁別比(CMRR)

CMRR = A_d / A_c
dB表示: CMRR = A_d(dB) − A_c(dB)

記号の意味
CMRR同相弁別比(倍、またはdB)
A_d差動利得(倍)
A_c同相利得(倍)

生体信号は微小で雑音に埋もれやすいため、生体アンプには高いCMRRが求められます。dB表示では引き算になります。

電磁波の波長

λ = c / f
(c = 3 × 10⁸ m/s)

記号の意味
λ波長(m)
c光速(m/s)
f周波数(Hz)

アンテナの長さは波長の1/4が目安です。媒質中では速度が落ち、v = c / √(εr × μr) になります。

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医用機械工学14個

この科目の計算問題は、第35〜39回で21問ありました。

力のモーメント

M = F × L

記号の意味
Mモーメント(N・m)
F力(N)
L支点から力までの距離(m)

L は「支点から力の作用線までの垂直距離」です。斜めのときは cos や sin をかけて垂直成分にします。

ばね振り子の周期(単振動)

T = 2π × √(m / k)

記号の意味
T周期(s)
m質量(kg)
kばね定数(N/m)

質量が4倍になると周期は2倍です。振幅を変えても周期は変わりません。

向心力(等速円運動)

F = m × v² / r = m × r × ω²

記号の意味
F向心力(N)
m質量(kg)
v速さ(m/s)
r半径(m)
ω角速度(rad/s)

2つの形は v = rω で行き来できます。与えられているのが速さか角速度かで使い分けます。

応力・ひずみ・弾性率

応力 σ = F / A
ひずみ ε = ΔL / L
弾性率 E = σ / ε

記号の意味
σ応力(Pa)
F力(N)
A断面積(m²)
εひずみ(無次元)
ΔL伸び(m)
Lもとの長さ(m)
E縦弾性係数(Pa)

ひずみは長さの比なので単位がありません。ポアソン比は「横ひずみ÷縦ひずみ」の絶対値です。

連続の式(流量と流速)

Q = A × v
A₁ × v₁ = A₂ × v₂

記号の意味
Q流量(m³/s)
A断面積(m²)
v平均流速(m/s)

太さが半分になると断面積は4分の1なので、流速は4倍になります。流量そのものは変わりません。

レイノルズ数

Re = ρ × v × d / μ = v × d / ν

記号の意味
Reレイノルズ数(無次元)
ρ密度(kg/m³)
v平均流速(m/s)
d管の内径(m)
μ粘性係数(Pa・s)
ν動粘度(m²/s)

慣性力と粘性力の比です。およそ2000〜2400を超えると乱流になりやすいとされます。

ハーゲン・ポアズイユの式

Q = π × r⁴ × ΔP / (8 × μ × L)

記号の意味
Q流量(m³/s)
r管の半径(m)
ΔP圧力差(Pa)
μ粘性係数(Pa・s)
L管の長さ(m)

半径の4乗に比例します。半径が半分になると流量は16分の1です。層流であることが前提です。

ベルヌーイの定理

P + ½ρv² + ρgh = 一定

記号の意味
P静圧(Pa)
ρ密度(kg/m³)
v流速(m/s)
g重力加速度(9.8 m/s²)
h高さ(m)

粘りけ(摩擦)を無視できる流れでだけ成り立ちます。流れが速いところほど静圧は低くなります。

パスカルの原理

F₁ / A₁ = F₂ / A₂

記号の意味
F力(N)
A断面積(m²)

閉じた液体では圧力がそのまま伝わります。断面積の比のぶんだけ、小さな力で大きな力を生み出せます。

圧力の単位換算

1 気圧 = 約 0.1 MPa = 760 mmHg = 1013 hPa
1 mmHg ≒ 133 Pa

記号の意味
Paパスカル(N/m²)
mmHg水銀柱ミリメートル
cmH₂O水柱センチメートル

1 mmHg ≒ 1.36 cmH₂O です。血圧は mmHg、気道内圧は cmH₂O で表すのが習慣です。

ドプラ効果

f′ = f × (c ± v_o) / (c ∓ v_s)

記号の意味
f′観測される周波数(Hz)
fもとの周波数(Hz)
c音速(m/s)
v_o観測者の速さ(m/s)
v_s音源の速さ(m/s)

近づくときに高くなるよう符号を選びます(観測者が近づけば分子が+、音源が近づけば分母が−)。

音の速さと波長

λ = c / f
(生体軟部組織の音速 c ≒ 1500 m/s)

記号の意味
λ波長(m)
c音速(m/s)
f周波数(Hz)

周波数を上げると波長が短くなり、細かいものが見えますが、深いところまで届きにくくなります。

熱量と比熱

Q = m × c × ΔT

記号の意味
Q熱量(J)
m質量(kg)
c比熱(J/(kg・K))
ΔT温度変化(K)

水の比熱は約4.2 kJ/(kg・K) です。1 kcal = 約4.2 kJ という関係もここから出ます。

熱伝導(フーリエの法則)

Q = k × A × ΔT × t / L

記号の意味
Q伝わる熱量(J)
k熱伝導率(W/(m・K))
A断面積(m²)
ΔT温度差(K)
t時間(s)
L厚さ(m)

温度差と面積に比例し、厚さに反比例します。単位をmとmmで取り違えやすいので注意します。

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生体物性材料工学3個

この科目の計算問題は、第35〜39回で1問ありました。

抵抗率と導電率

ρ = R × A / L
σ = 1 / ρ

記号の意味
ρ抵抗率(Ω・m、Ω・cm)
σ導電率(S/m)
R抵抗(Ω)
A断面積
L長さ

生体では、血液・筋(線維方向)が通しやすく、脂肪・骨は通しにくいという順になります。

光子のエネルギー

E = h × ν = h × c / λ

記号の意味
Eエネルギー(J)
hプランク定数
ν周波数(Hz)
c光速(3 × 10⁸ m/s)
λ波長(m)

周波数に比例し、波長に反比例します。波長の短い紫外線やエックス線ほどエネルギーが大きくなります。

濾過圧(スターリングの式)

濾過圧 = (毛細血管静水圧 − 間質液圧) − (血漿膠質浸透圧 − 間質液膠質浸透圧)

記号の意味
濾過圧血管の外へ押し出す向きを正とした圧(mmHg)
静水圧押し出す向きの圧(mmHg)
膠質浸透圧引き戻す向きの圧(mmHg)

正の値なら濾過(血管から外へ)、負の値なら再吸収(外から血管へ)です。

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生体機能代行装置学8個

この科目の計算問題は、第35〜39回で6問ありました。

クリアランス(透析)

CL = Q_B × (C_in − C_out) / C_in

記号の意味
CLクリアランス(mL/分)
Q_B血流量(mL/分)
C_in入口側の濃度
C_out出口側の濃度

「1分間に何mLぶんの血液から、その物質を完全に取り除けたか」を表します。血流量を超えることはありません。

溶質除去量

除去量 = Q_B × (C_in − C_out)

記号の意味
除去量1分間に取り除ける量(mg/分)
Q_B血流量(mL/分)
C_in入口側の濃度(mg/dL)
C_out出口側の濃度(mg/dL)

透析液側へ移った量と等しくなります。濃度の単位(mg/dL と mg/mL)をそろえてから計算します。

除水速度(血液透析)

除水速度 = 総除水量 / 治療時間

記号の意味
除水速度1時間あたりに抜く水の量(L/時 または mL/時)
総除水量抜く水の量(L または mL)
治療時間透析時間(時間)

総除水量は「体重差+透析中の飲食・補液」です。速すぎると血圧低下を招くため、体重あたりの速度も見ます。

分時換気量

MV = V_T × RR

記号の意味
MV分時換気量(mL/分)
V_T1回換気量(mL)
RR換気回数(回/分)

この2つが PaCO₂ を直接左右します。CO₂ が高いときは、まずここを増やすことを考えます。

肺胞換気量

V_A = (V_T − V_D) × RR

記号の意味
V_A分時肺胞換気量(mL/分)
V_T1回換気量(mL)
V_D死腔量(mL・目安150 mL)
RR換気回数(回/分)

同じ分時換気量でも、浅く速い呼吸ほど死腔の割合が増え、実際のガス交換量は減ります。

吸気時間とI:E比

1呼吸の時間 = 60 / RR
吸気時間 = 1呼吸の時間 × I / (I + E)

記号の意味
1呼吸の時間吸気と呼気を合わせた1回ぶんの時間(秒)
吸気時間1回の吸気にかける時間(秒)
RR換気回数(回/分)
I : E吸気と呼気の時間比

15回/分・I:E=1:3 なら、1呼吸4秒のうち吸気は1秒です。吸気流量×吸気時間が1回換気量になります。

回路の通過時間

通過時間 = 内容量 / 流量

記号の意味
通過時間血液が通り抜けるのにかかる時間(分・秒)
内容量回路やダイアライザの容積(mL)
流量血流量など(mL/分)

70 mL を 200 mL/分 で流すと 0.35分 = 約21秒です。分と秒の変換を忘れないようにします。

中空糸の内容積

1本の内容積 = π × r² × L

記号の意味
r内半径(cm)
L長さ(cm)
1本の内容積中空糸1本の中身の体積(cm³=mL)

cmで計算すると答えはcm³で、これはmLと同じです。内径が与えられたら、まず半分にして半径にします。全体の容積は、これに本数をかけます。

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医用治療機器学3個

この科目の計算問題は、第35〜39回で2問ありました。

除細動器の出力エネルギー

E = ½ × C × V²
V = √(2E / C)

記号の意味
Eエネルギー(J)
C静電容量(F)
V充電電圧(V)

150 μF に300 J を蓄えるには2000 V が必要です。実際に患者へ渡るエネルギーは、これより小さくなります。

ジュール熱と電流密度

Q = I² × R × t
電流密度 = I / A

記号の意味
電流密度単位面積あたりの電流(A/m²)
Q発生する熱量(J)
I電流(A)
R抵抗(Ω)
t時間(s)
A接触面積(m²)

電気メスで先端だけが切れるのは、面積が小さく電流密度が高いためです。対極板は面積を広くして発熱を防ぎます。

高気圧酸素治療の圧力

絶対圧(ATA)= ゲージ圧 + 1
1 ATA = 約 0.1 MPa = 760 mmHg

記号の意味
絶対圧真空を0としたときの圧(ATA)
ATA気圧(絶対圧)
ゲージ圧大気圧を0としたときの圧

治療圧力は通常2〜3絶対気圧です。ゲージ圧と絶対圧の取り違えが定番の誤りです。

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生体計測装置学5個

この科目の計算問題は、第35〜39回で4問ありました。

SN比

SN比 = 20 × log₁₀ (信号 / 雑音)

記号の意味
SN比信号と雑音の比(dB)
信号信号の大きさ(V など)
雑音雑音の大きさ(V など)

電圧の比なので20倍です。20倍で26 dB、100倍で40 dB になります。

加算平均によるSN比の向上

SN比は √n 倍になる

記号の意味
SN比信号と雑音の大きさの比(倍)
n加算した回数

100回加算すると10倍(dBでは20 dB増)、225回で15倍です。誘発電位のように、刺激に同期した微小信号を取り出すのに使います。

標準12誘導の関係

Ⅱ = Ⅰ + Ⅲ
aV_R = −(Ⅰ + Ⅱ) / 2
aV_L = (Ⅰ − Ⅲ) / 2
aV_F = (Ⅱ + Ⅲ) / 2

記号の意味
Ⅰ, Ⅱ, Ⅲ標準双極肢誘導
aV_R, aV_L, aV_F単極肢誘導

アイントーベンの三角形から導かれます。Ⅰ と Ⅱ が分かれば、残りの4つはすべて計算で出せます。

標本化定理と分解能

f_s ≧ 2 × f_max
分解能 = 測定範囲 / 2ⁿ

記号の意味
分解能1段階あたりの電圧(V)
f_s標本化周波数(Hz)
f_max信号に含まれる最高周波数(Hz)
測定範囲AD変換で扱う電圧の幅(V)
n量子化ビット数

2倍未満で標本化すると、本来ない低い波形が現れます(折り返し雑音)。12ビットなら 2¹² = 4096段階です。

誤差の伝わり方

かけ算・割り算では、誤差率を足し合わせる

記号の意味
誤差率測定値に対する誤差の割合(%)

電圧の誤差4%・抵抗の誤差2%の値から電流を求めると、最大誤差は6%になります。

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医用機器安全管理学6個

この科目の計算問題は、第35〜39回で17問ありました。

漏れ電流の許容値(JIS T 0601-1)

JIS T 0601-1 の許容値
種類正常状態単一故障状態
接地漏れ電流5 mA10 mA
接触電流(装着部の形によらず)100 μA500 μA
患者漏れ電流・患者測定電流(交流)B形・BF形100 μA500 μA
患者漏れ電流・患者測定電流(交流)CF形10 μA50 μA
患者漏れ電流・患者測定電流(直流)形によらず10 μA50 μA
記号の意味
接地漏れ電流電源の保護接地線を流れる電流
接触電流外装に触れたときに人体を流れる電流
患者漏れ電流・患者測定電流装着部から患者を流れる電流
正常状態機器が正常なとき
単一故障状態1か所だけ壊れたとき
B形・BF形・CF形装着部の形による分類(CF形が最も厳しい)

単一故障状態の値は正常状態の5倍です。ただし接地漏れ電流だけは2倍になります。

測定用器具(MD)の読み替え

漏れ電流 = 電圧計の指示値 / 1 kΩ

記号の意味
漏れ電流本来の通り道からそれて流れる電流(μA)
電圧計の指示値MDの出力にあらわれる電圧(mV)
R₁10 kΩ
R₂1 kΩ(この値で割る)
C₁0.015 μF

指示が 100 mV なら漏れ電流は 100 μA です。R₁ と C₁ が人体の周波数特性を模擬しています。

定格電流と保護接地線の測定電流

定格電流 I = P / V
測定電流 = 「定格電流の1.5倍」と「25 A」の大きいほう

記号の意味
測定電流保護接地線に流す試験電流(A)
P定格電力(W)
V電源電圧(V)
I定格電流(A)

保護接地線のインピーダンス測定で使います。100 V・500 W なら定格5 A、1.5倍で7.5 A なので25 Aを流します。

故障率とアベイラビリティ

故障率 λ = 1 / MTBF
アベイラビリティ A = MTBF / (MTBF + MTTR)

記号の意味
MTBF平均故障間隔(時間・日)
MTTR平均修復時間(時間・日)
λ故障率
A稼働率

MTBF は「壊れるまでの平均時間」、MTTR は「直すのにかかる平均時間」です。修理が速いほど稼働率が上がります。

信頼度(直列・並列)

直列: R = R₁ × R₂
並列: R = 1 − (1 − R₁) × (1 − R₂)

記号の意味
R系全体の信頼度(0〜1)
R₁, R₂各要素の信頼度(0〜1)

直列は必ず元より下がり、並列は必ず元より上がります。予備をもつ(冗長化する)と信頼度が上がる理由です。

ボンベの残量と使用可能時間

取り出せる量 = 内容積 × 圧力 / 大気圧
使用可能時間 = 取り出せる量 / 流量

記号の意味
取り出せる量大気圧に換算した気体の量(L)
使用可能時間その流量で使える時間(分)
内容積ボンベの容積(L)
圧力残圧(MPa)
大気圧約 0.1 MPa
流量投与流量(L/分)

内容積3.5 L・残圧15 MPa なら 3.5×15÷0.1 = 525 L です。実際は安全のため余裕をもって計画します。

医用機器安全管理学の解説をすべて読む

計算問題の数は、選択肢が数値になっている問題を数えたものです。式を使って解く問題のおおよその目安と考えてください。