生体計測装置学 過去問と解説

全81問。解答と解説はクリックで開きます。

臨床工学技士国家試験の科目「生体計測装置学」から出題された全81問を、問題・選択肢・解答・解説の順にまとめました。苦手な科目を集中的に復習したいときにお使いください。

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第39回 午前全6問

問27 生体計測装置学

pH測定に使われるガラス電極で検出しているのはどれか。

  1. 電位差
  2. 電流
  3. 抵抗値
  4. 吸光度
  5. 温度
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正解1

正解は「1」。pH測定用ガラス電極は、水素イオン濃度に応じてガラス膜の内外に生じる膜電位(電位差)を検出します。

問28 生体計測装置学

標準12誘導心電図計測で右手と左手の誘導電極を誤って逆に装着した。正しいのはどれか。 a.Ⅰ誘導とⅢ誘導の波形が入れ替わる。 b.Ⅱ誘導の波形は反転する。 c.aVFの波形は変化しない。 d.aVRとaVLの波形が入れ替わる。 e.V₁の波形は反転する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。右手と左手を入れ替えると、Ⅰ誘導は反転し、Ⅱ誘導とⅢ誘導が入れ替わり、aVRとaVLが入れ替わります。一方でaVFは変化せず(c)、胸部誘導V₁も変化しません(eは誤り)。

問29 生体計測装置学

観血式血圧測定で正しいのはどれか。

  1. 不整脈があると測定が困難である。
  2. 大気開放の位置を右心房の高さに合わせてゼロ点調整を行う。
  3. 血圧アンプには高域通過フィルタが使用される。
  4. 加圧バッグは動脈圧と同圧になるように加圧する。
  5. トランスデューサにはフォトダイオードが利用されている。
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正解2

正解は「2」。トランスデューサの大気開放点を右心房の高さ(第4肋間中腋窩線)に合わせてゼロ点調整します。不整脈でも測定でき、血圧アンプは低域通過(直流〜数十Hz)、加圧バッグは約300mmHgで加圧、トランスデューサは半導体ひずみゲージを用います。

問30 生体計測装置学

図のカプノグラムで呼気終末を示す点はどれか。(図参照)

第39回 午前 問30 の図
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正解3

正解は「3(C)」。カプノグラム(横軸=時間、縦軸=CO₂分圧)では、呼気終末はプラトー(平坦部)の終点でCO₂分圧が最も高くなる点Cにあたります。

問31 生体計測装置学

酸素飽和度の光学的測定について誤っているのはどれか。

  1. NIRSは近赤外線を用いて測定する。
  2. 局所組織における酸素化状態をrSO₂という。
  3. 透過光の強度はランベルト・ベールの法則に従う。
  4. 光ファイバ内蔵カテーテルでSVO₂を連続的に測定できる。
  5. ヘモグロビンが酸素化すると赤色光をよく吸収するようになる。
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正解5

誤りは「5」。酸素化ヘモグロビンは赤色光(660nm)の吸収がむしろ少なく、近赤外光をよく吸収します。NIRS、rSO₂、ランベルト・ベールの法則、光ファイバカテーテルによるSVO₂連続測定はいずれも正しい記述です。

問32 生体計測装置学

装置から生体に物理的エネルギーを加えて計測するのはどれか。 a.PET装置 b.SPECT装置 c.X線CT装置 d.超音波診断装置 e.光トポグラフィ装置

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。X線CT(X線)、超音波診断(超音波)、光トポグラフィ(近赤外光)は外部から生体にエネルギーを加えて計測します。PET・SPECTは体内に投与した放射性同位元素から放出される放射線を計測する方法で、エネルギーを加えません。

第39回 午後全11問

問24 生体計測装置学

Holter(ホルター)心電図が診断に有用なのはどれか。 a.肥大型心筋症 b.心房中隔欠損症 c.発作性心房細動 d.冠攣縮性狭心症 e.不完全右脚ブロック

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。ホルター心電図は24時間記録するため、発作性心房細動や冠攣縮性狭心症など一過性・発作性の異常の検出に有用です。肥大型心筋症・心房中隔欠損症・不完全右脚ブロックは通常の心電図や心エコーで評価します。

問25 生体計測装置学

不規則雑音に埋もれた信号を225回の加算回数で同期加算平均処理した。正しいのはどれか。

  1. 信号成分は15倍になる。
  2. 信号成分は1/15倍になる。
  3. 雑音成分は1/225倍になる。
  4. S/Nは15倍になる。
  5. S/Nは225倍になる。
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正解4

正解は「4」。同期加算平均をN回行うと、信号は加算されて雑音との比(S/N)が√N倍に改善します。225回では√225=15倍となります。

問26 生体計測装置学

生体電気計測に用いられる電極について誤っているのはどれか。

  1. 皮膚との接触面積を広くすると接触インピーダンスが増加する。
  2. 電極ペーストは皮膚との接触インピーダンスを減少させる。
  3. 生体内イオンの流れを電子の流れへ変換する。
  4. 銀-塩化銀電極は不分極電極とよばれる。
  5. X線はカーボン電極を透過する。
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正解1

誤りは「1」。接触面積を広くすると接触インピーダンスは減少します(増加は誤り)。ペーストによる低下、イオンから電子への変換、銀-塩化銀電極が不分極電極、X線を透過するカーボン電極、はいずれも正しい記述です。

問27 生体計測装置学

生体磁気計測について誤っているのはどれか。

  1. 心磁図は心臓の電気活動に伴う電流によって発生する磁界を計測する。
  2. 脳磁図の測定ではセンサを頭皮に密着させる必要がある。
  3. SQUID磁束計はジョセフソン効果を利用している。
  4. 心臓周辺の組織の透磁率はほぼ一様とみなせる。
  5. SQUID磁束計は冷却する必要がある。
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正解2

誤りは「2」。SQUIDを用いる脳磁図はデュワー(冷却容器)越しに非接触で計測でき、頭皮への密着は不要です。心磁図の原理、ジョセフソン効果、透磁率の一様性、冷却の必要性は正しい記述です。

問28 生体計測装置学

トランスデューサと計測対象の組合せで正しいのはどれか。

  1. ストレインゲージ ─ 変位
  2. サーミスタ ─ 圧力
  3. 圧電素子 ─ 光
  4. HgCdTe ─ 磁気
  5. CdS ─ 温度
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正解1

正解は「1」。ストレインゲージは変位(ひずみ)を検出します。サーミスタは温度、圧電素子は圧力・力、HgCdTeは赤外線、CdSは光の検出に用いるため、他の組合せは誤りです。

問29 生体計測装置学

体温計測で正しいのはどれか。

  1. 電子体温計はステファン・ボルツマンの法則を利用している。
  2. 実測式では口腔温は腋窩温よりも早く平衡に達する。
  3. 耳用赤外線体温計による計測には1分程度要する。
  4. 赤外線体温計は人体表面に赤外線を照射する。
  5. 食道温は外殻温を示す。
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正解2

正解は「2」。実測式では口腔温は腋窩温よりも早く平衡に達します。電子体温計はサーミスタを利用、耳用赤外線体温計は数秒で計測、赤外線体温計は放射赤外線を受けて測定、食道温は中核温を示すため、他は誤りです。

問30 生体計測装置学

MRIについて誤っているのはどれか。

  1. 窒素原子の分布を画像化している。
  2. 自由な角度で断面像を構築できる。
  3. 血流のある組織の画像化ができる。
  4. 超伝導MRIには液体ヘリウムを用いる。
  5. 位置情報を得るために傾斜磁場を用いる。
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正解1

誤りは「1」。MRIは主に水素原子核(プロトン)の分布を画像化します(窒素ではありません)。任意断面の構築、血流の描出、液体ヘリウムによる超伝導磁石の冷却、傾斜磁場による位置情報付与は正しい記述です。

問31 生体計測装置学

RIを用いた核医学イメージングについて正しいのはどれか。

  1. 空間分解能は0.1mm程度である。
  2. 体外から放射線を照射し画像化する。
  3. SPECTはγ線を検出する。
  4. PETで使用するポジトロン核種の半減期は数日である。
  5. PETではガンマカメラを被検者の周囲で一周させる。
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正解3

正解は「3」。SPECTは放射性医薬品から放出されるγ線を検出します。空間分解能は数mm程度、RIを体内に投与して計測、PET核種の半減期は数分〜程度、PETはリング状の検出器を用いる(ガンマカメラを回すのはSPECT)ため、他は誤りです。

問32 生体計測装置学

正しいのはどれか。

  1. 電子内視鏡は光源装置が不要である。
  2. 電子内視鏡の同時方式では撮像に回転フィルタを用いる。
  3. 電子内視鏡の撮像素子は操作部に装着されている。
  4. 超音波内視鏡でラジアル走査が用いられる。
  5. カプセル内視鏡はハロゲンランプが内蔵されている。
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正解4

正解は「4」。超音波内視鏡ではラジアル走査(放射状走査)が用いられます。電子内視鏡は光源装置が必要、同時方式はカラー撮像素子を用い(回転フィルタは面順次式)、撮像素子は先端に装着、カプセル内視鏡はLEDを内蔵するため、他は誤りです。

問83 生体計測装置学

観血式血圧測定においてトランスデューサの高さを心臓より30cm低い位置で測定した場合の血圧は133/93mmHgであった。心臓の位置で測定した血圧[mmHg]はどれか。

  1. 103/63
  2. 110/47
  3. 110/70
  4. 133/70
  5. 133/93
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正解3

正解は「3」。トランスデューサが心臓より30cm低いと、その水柱分(約22mmHg)だけ高く測定されます。133−22≒110、93−22≒70となり、心臓位置では約110/70mmHgです。

問86 生体計測装置学

磁場の強さ[T]を示した図の(ア)、(イ)、(ウ)に対応するのはどれか。ただし、肺磁図は酸化鉄粉じん肺の磁場である。(図参照)

第39回 午後 問86 の図
  1. (ア)脳磁図、(イ)心磁図、(ウ)肺磁図
  2. (ア)心磁図、(イ)肺磁図、(ウ)脳磁図
  3. (ア)肺磁図、(イ)脳磁図、(ウ)心磁図
  4. (ア)心磁図、(イ)脳磁図、(ウ)肺磁図
  5. (ア)脳磁図、(イ)肺磁図、(ウ)心磁図
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正解1

正解は「1」。発生磁場の強さは脳磁図(最も微弱)<心磁図<肺磁図の順に大きくなります。したがって(ア)脳磁図、(イ)心磁図、(ウ)肺磁図です。

第38回 午前全7問

問26 生体計測装置学

繰り返し測定し平均することで影響を小さくできる誤差はどれか。

  1. 偶然誤差
  2. 個人誤差
  3. 系統誤差
  4. 理論的誤差
  5. 測定器誤差
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正解1

正解は「1」。偶然誤差はランダムに生じるため、繰り返し測定して平均するとその影響を小さくできます。系統誤差は平均しても残ります。

問27 生体計測装置学

生体信号の処理について正しいのはどれか。

  1. 基線ドリフトの影響を低減するために加算平均を用いる。
  2. 信号波形のピーク位置は微分演算で検出できる。
  3. 高周波雑音を除去するためにハムフィルタを用いる。
  4. 不規則雑音に埋もれた繰り返し信号は移動平均で検出できる。
  5. アナログ信号をディジタル信号に変換するためにフーリエ変換を用いる。
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正解2

正解は「2」。波形のピークは傾きが0になる点で、微分演算により検出できます。基線ドリフトは高域通過フィルタ、ハムは50/60Hz除去、繰り返し信号は加算平均で検出します。

問28 生体計測装置学

ディジタル心電計において、Ⅰ-Ⅱ/2 によって求められる誘導はどれか。 ただし、Ⅰは第Ⅰ誘導、Ⅱは第Ⅱ誘導を示す。

  1. 第Ⅲ誘導
  2. aVR誘導
  3. aVL誘導
  4. aVF誘導
  5. V₁誘導
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正解3

正解は「3(aVL誘導)」。aVL=Ⅰ-Ⅱ/2=(2Ⅰ-Ⅱ)/2=(Ⅰ-Ⅲ)/2で表されます(Ⅲ=Ⅱ-Ⅰより)。標準肢誘導から演算で求められる増幅単極肢誘導です。

問29 生体計測装置学

オシロメトリック法による血圧測定で正しいのはどれか。

  1. 中心静脈圧が測定できる。
  2. 不整脈は測定誤差の原因となる。
  3. 1心拍ごとに血圧を連続測定できる。
  4. 聴診法よりも周囲の雑音の影響を受けやすい。
  5. カフ圧が最高血圧と等しいとき脈波振動の振幅が最大となる。
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正解2

正解は「2」。オシロメトリック法は脈波振動の振幅変化から血圧を求めるため、不整脈があると振動が乱れ誤差の原因になります。振幅が最大となるのは平均血圧付近です。

問30 生体計測装置学

リリー型呼吸流量計の測定に用いるのはどれか。

  1. 差圧
  2. 温度変化
  3. カルマン渦列
  4. 可動円筒の変位
  5. 超音波伝播時間差
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正解1

正解は「1」。リリー(Lilly)型ニューモタコグラフは、細かい抵抗(金網)の前後に生じる差圧から流量を求めます。

問31 生体計測装置学

超音波画像計測について正しいのはどれか。

  1. Bモードでは反射波信号が強いほど暗く表示される。
  2. Mモードで左室駆出率が概算できる。
  3. コンベックス走査ではプローブに近いほど広視野が得られる。
  4. 超音波の波長が短いほど深部を描出できる。
  5. パワードプラ法では血流方向を表示できる。
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正解2

正解は「2」。Mモードは1本のビームの時間変化を表示し、左室径の変化から駆出率を概算できます。Bモードは強い反射ほど明るく、周波数が高い(波長が短い)ほど分解能は上がるが減衰し浅部向きです。

問32 生体計測装置学

X線による撮像について正しいのはどれか。 a.神経の走行方向の観察に適している。 b.臓器の動きの撮影が可能である。 c.組織を透過したX線を画像化する。 d.造影剤は空間分解能の改善のために使用する。 e.得られる画像の空間分解能は5mm程度である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。X線透視で臓器の動きを撮影でき、組織を透過したX線を画像化します。神経描出はMRIが得意、造影剤はコントラスト改善が目的、空間分解能はmm以下です。

第38回 午後全8問

問25 生体計測装置学

生体電気信号増幅器の入力インピーダンスについて正しいのはどれか。

  1. 単位にはdBを用いる。
  2. 入力電圧と出力電圧との比を表す。
  3. 大きさは入力信号の周波数に依存する。
  4. 電極ペーストを使用すると小さくなる。
  5. 信号源インピーダンスよりも小さくする。
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正解3

正解は「3」。入力インピーダンスは容量成分を含むため周波数に依存します。単位はΩ、増幅度とは別、信号源インピーダンスより十分大きくして信号の減衰を防ぎます。

問26 生体計測装置学

標準的な紙送り速度で脳波計測を行ったところ、図のような波形が得られた。網かけ部分の波形の種類はどれか。(図参照)

第38回 午後 問26 の図
  1. α波
  2. β波
  3. γ波
  4. δ波
  5. θ波
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正解1

正解は「1(α波)」。図の周波数(約8〜13Hz)と振幅から、網かけ部分はα波と判断できます。

問27 生体計測装置学

生体磁気計測について正しいのはどれか。

  1. 磁界はスカラー量である。
  2. 透磁率を計測している。
  3. 静電シールドルーム内で計測する必要がある。
  4. 生体から発生している磁界は地磁気とほぼ等しい。
  5. SQUID磁束計はジョセフソン効果を利用している。
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正解5

正解は「5」。SQUID磁束計はジョセフソン効果を利用して微弱な生体磁気を計測します。磁界はベクトル量、磁気シールドルーム内で計測し、生体磁気は地磁気よりはるかに微弱です。

問28 生体計測装置学

心拍出量の測定について誤っているのはどれか。

  1. Fick法では動静脈血酸素含有較差を利用する。
  2. 色素希釈法では指示薬としてインドシアニングリーンを用いる。
  3. 単回の熱希釈法では冷却した指示薬を右房に注入する。
  4. 熱希釈法を利用して連続心拍出量を測定できる。
  5. 動脈圧波形解析法ではサーモダイリューションカテーテルを用いる。
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正解5

誤りは「5」。動脈圧波形解析法は動脈圧波形から心拍出量を推定する方法で、熱希釈用のサーモダイリューションカテーテルは必須ではありません。

問29 生体計測装置学

インピーダンス式呼吸モニタについて誤っているのはどれか。

  1. 心電図モニタの電極を兼用できる。
  2. 胸郭の広がりに由来するインピーダンスの変化を記録する。
  3. 胸壁表面に配置した電極間に直流電圧を印加する。
  4. 電極を貼る位置によって影響を受ける。
  5. 体動はアーチファクトの原因となる。
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正解3

誤りは「3」。インピーダンス式呼吸モニタは微弱な高周波電流(交流)を流してインピーダンス変化を測定します。直流電圧は用いません。

問30 生体計測装置学

一般用電子体温計について正しいのはどれか。

  1. 低体温手術中の患者管理に使用できる。
  2. 測定時間は1〜2秒である。
  3. センサにサーモパイルを用いる。
  4. ステファン・ボルツマンの法則を利用している。
  5. 予測式では温度上昇曲線から平衡温を推定する。
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正解5

正解は「5」。予測式電子体温計は初期の温度上昇曲線から平衡温を推定します。センサはサーミスタで、赤外線(サーモパイル・ステファンボルツマン)は耳式体温計の原理です。

問31 生体計測装置学

内視鏡画像計測について誤っているのはどれか。

  1. 狭帯域光観察には赤色光が用いられる。
  2. 腹腔内の検査では二酸化炭素を送気する。
  3. カプセル内視鏡は腸の観察に用いられる。
  4. 超音波内視鏡ではラジアル走査が用いられる。
  5. キセノンランプは電子内視鏡の光源として用いられる。
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正解1

誤りは「1」。狭帯域光観察(NBI)は血管に吸収されやすい青色・緑色の狭帯域光を用います。赤色光ではありません。

問32 生体計測装置学

光トポグラフィ装置について誤っているのはどれか。

  1. 近赤外光を用いて測定する。
  2. 大脳皮質を測定対象とする。
  3. 発声しながら測定できる。
  4. 空間分解能は1mm程度である。
  5. 時間分解能は0.1s程度である。
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正解4

誤りは「4」。光トポグラフィ(NIRS)の空間分解能は数cm程度と低く、1mmではありません。近赤外光で大脳皮質の血流変化を捉え、発声中でも測定できます。

第37回 午前全7問

問26 生体計測装置学

医用計測機器で内部雑音の発生要因になるのはどれか。 a.近隣への落雷 b.機器の接地不良 c.抵抗器の温度上昇 d.電子部品の接触不良 e.電子部品間相互の電磁誘導

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。内部雑音は機器そのものから生じる雑音で、抵抗器の温度上昇による熱雑音、電子部品の接触不良、部品間の電磁誘導などが原因になります。aの落雷とbの接地不良は機器外部からの外部雑音(外来雑音)の要因です。

問27 生体計測装置学

小電力医用テレメータについて誤っているのはどれか。 a.送信機のアンテナが長いほど送信効率がよい。 b.使用する周波数帯は各メーカ共通である。 c.混信対策としてゾーン配置が用いられる。 d.受信感度不足にはブースタが用いられる。 e.送信出力は50mW程度である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。aのアンテナは使用波長に合わせた長さで最も効率がよく、長ければよいわけではありません。eの送信出力は1mW以下と定められており、50mW程度というのは誤りです。b〜dの記述は正しい内容です。

問28 生体計測装置学

トランジットタイム型超音波血流計で誤っているのはどれか。

  1. 血流に対して順方向および逆方向の超音波を照射する。
  2. 流路全体は十分広い超音波音場に置かれる。
  3. 赤血球で散乱された超音波を測定する。
  4. 血流が速いほど伝播時間差は大きい。
  5. 体外循環回路の流量計測に用いる。
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正解3

正解は「3」。トランジットタイム型は、血流に対して順方向と逆方向に超音波を送り、その伝播時間の差から流量を求めます。赤血球で散乱された超音波の周波数偏移を測るのは超音波ドプラ血流計です。

問29 生体計測装置学

カプノメータについて正しいのはどれか。

  1. 赤色光と近赤外光の2波長を用いて測定する。
  2. 呼気中の酸素濃度を測定する。
  3. メインストリーム方式はサイドストリーム方式よりも死腔が小さい。
  4. メインストリーム方式にはウォータートラップが必要である。
  5. サイドストリーム方式では持続的にサンプルガスを吸引する。
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正解5

正解は「5」。サイドストリーム方式は呼気の一部を細いチューブで持続的に吸引し、本体内のセンサで測定します。1は2波長の光を使うパルスオキシメータの説明、2はカプノメータが測るのは呼気中の二酸化炭素濃度なので酸素濃度としている点が誤り、3はセンサを気道に直接取り付けるメインストリーム方式のほうが死腔は大きく、4のウォータートラップが必要なのは吸引するサイドストリーム方式です。

問30 生体計測装置学

経皮的血液ガス分析装置について誤っているのはどれか。

  1. 新生児のモニタリングに用いられる。
  2. 皮膚表面を43℃程度に加温する。
  3. 経皮的に測定されたPtcO₂はPaO₂よりも高値を示す。
  4. 電極はガス透過膜を介して皮膚と接触する。
  5. 血液から皮膚表面に拡散するガスを測定する。
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正解3

正解は「3」。経皮的に測定するPtcO₂は、皮膚を通る間に酸素が消費されるため、動脈血のPaO₂よりもやや低値を示します。加温により血流を増やして誤差を小さくしますが、高値にはなりません。

問31 生体計測装置学

超音波画像計測について正しいのはどれか。 a.Bモードでは反射強度が弱いほど明るく表示される。 b.超音波ビームの幅が広いほど方位分解能が優れる。 c.パワードプラ法は毛細血管の血流観察に用いられる。 d.セクタ走査は心臓の観察に用いられる。 e.100kHz程度の超音波を用いる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。パワードプラ法は低速血流の検出に優れ毛細血管レベルの観察に用いられ、セクタ走査は狭い肋間から広い範囲を見る心臓の観察に適します。aは反射強度が強いほど明るく表示され、bはビーム幅が狭いほど方位分解能がよく、eの診断用超音波は数MHz帯です。

問32 生体計測装置学

画像計測について誤っているのはどれか。

  1. PETはX線CTよりも画像の解像度が高い。
  2. X線CT像では脂肪よりも筋肉の方が高いCT値を示す。
  3. ディジタルX線画像はDICOM形式で保存される。
  4. MRI撮影ではT₁緩和とT₂緩和が同時に進行する。
  5. SPECTでは断層像が得られる。
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正解1

正解は「1」。PETは代謝情報を画像化する核医学検査で、空間分解能は数mm程度とX線CT(1mm以下)よりも低くなります。他の記述は正しい内容です。

第37回 午後全9問

問24 生体計測装置学

図のスパイログラムで肺活量はどれか。(図参照)

第37回 午後 問24 の図
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正解4

正解は「4」。肺活量は最大吸気位から最大呼気位まで、思いきり吸ってから吐き出せる量で、図ではdが該当します。図中のほかの区分は、aが予備吸気量、bが吸気容量、cが1回換気量、eが全肺気量です。なお全肺気量には残気量が含まれるため、スパイロメトリーでは測定できません。

問25 生体計測装置学

物理量と単位との組合せで正しいのはどれか。

  1. コンダクタンス C
  2. 磁束密度 H
  3. 熱容量 K
  4. 応力 Pa
  5. 吸収線量 Sv
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正解4

正解は「4」。応力は単位面積あたりの力なのでPa(パスカル)です。1のコンダクタンスはS(ジーメンス)、2の磁束密度はT(テスラ)、3の熱容量はJ/K、5の吸収線量はGy(グレイ)で、Svは等価線量・実効線量の単位です。

問26 生体計測装置学

1mVの信号に50μVの雑音が重畳しているときSN比[dB]はどれか。ただし、log₁₀2=0.3とする。

  1. 13
  2. 23
  3. 26
  4. 40
  5. 46
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正解3

正解は「3」。SN比=20log₁₀(信号/雑音)=20log₁₀(1mV/50μV)=20log₁₀(1000μV/50μV)=20log₁₀20 です。log₁₀20=log₁₀2+log₁₀10=0.3+1=1.3 なので、20×1.3=26dB となります。

問27 生体計測装置学

生体電気計測に用いられる電極について誤っているのはどれか。

  1. 生体内イオン電流を電子電流へ変換する。
  2. 皮膚との接触面積を広くすると接触インピーダンスが上昇する。
  3. 電極ペーストは皮膚との接触インピーダンスを下げる。
  4. 銀-塩化銀電極は不分極電極である。
  5. X線はカーボン電極を透過する。
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正解2

正解は「2」。電極と皮膚の接触インピーダンスは接触面積に反比例するため、面積を広くすると低下します。上昇するというのは誤りです。

問28 生体計測装置学

脳波計について正しい組合せはどれか。 a.標準感度 5mm/50μV b.時定数 0.03s c.同相除去比 40dB d.入力インピーダンス 1MΩ e.記録速度 30mm/s

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。脳波計の標準感度は10μV/mm(=5mm/50μV)、標準の記録速度は30mm/sです。bの時定数は0.3s、cの同相除去比は60dB以上、dの入力インピーダンスは数MΩ以上が必要で、いずれも値が不適切です。

問29 生体計測装置学

呼吸機能の計測で正しいのはどれか。 a.微小圧力用センサにはホール素子を用いる。 b.コンプライアンスは体積と圧力との積によって求められる。 c.流量は流速と断面積との積によって求められる。 d.フライシュ型流量計は細管を抵抗として圧力差を測定している。 e.熱線型呼吸流量計では白金線抵抗を用いる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。流量は流速×断面積で求められ、フライシュ型は細管を流体抵抗として前後の圧力差から流量を求め、熱線型は白金線の冷却度合いを利用します。aのホール素子は磁気センサ、bのコンプライアンスは体積の変化を圧力の変化で割った値(体積/圧力)です。

問30 生体計測装置学

体温計測について正しいのはどれか。 a.婦人用電子体温計は4桁で表示する。 b.深部体温計では熱流補償法が用いられる。 c.医用サーモグラフィは近赤外線を利用している。 d.予測式電子体温計にはサーモパイルが使用される。 e.耳用赤外線体温計は体温の連続測定に適している。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。婦人用体温計は基礎体温の微小変化を読むため小数第2位まで4桁で表示し、深部体温計は皮膚からの熱の逃げを打ち消す熱流補償法を用います。cのサーモグラフィは遠赤外線、dの予測式電子体温計はサーミスタを使用し、eの耳用赤外線体温計は瞬時測定用で連続測定には向きません。

問31 生体計測装置学

内視鏡画像計測について誤っているのはどれか。 a.電子内視鏡はグラスファイバを用いて画像を伝達する。 b.電子内視鏡の光源は挿入部先端に組み込まれている。 c.カプセル内視鏡は画像データを体外に送信する。 d.IRI(Infra-Red Imaging)では粘膜深部の血管を観察できる。 e.超音波内視鏡は組織内部病変の診断に用いられる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。aの電子内視鏡は先端のCCD/CMOS素子で撮像して電気信号で伝送します(グラスファイバで像を伝えるのはファイバスコープ)。bの光源は本体側の光源装置にあり、ライトガイドで先端まで導きます。

問32 生体計測装置学

光トポグラフィ装置について誤っているのはどれか。

  1. 酸素化ヘモグロビン量の変化を検出する。
  2. 大脳皮質の活動状態を可視化できる。
  3. 脳神経外科領域の術前検査に用いられる。
  4. 多チャンネル測定ができる。
  5. 遠赤外光を用いて測定する。
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正解5

正解は「5」。光トポグラフィは生体の窓と呼ばれる近赤外光(波長700〜900nm程度)を用いて、大脳皮質の酸素化ヘモグロビン量の変化をとらえます。遠赤外光は生体をほとんど透過しないため使えません。

第36回 午前全7問

問26 生体計測装置学

誤差率2%の抵抗器の両端電圧を誤差率4%の電圧計で測定した。測定結果から算出した電流値に含まれる最大の誤差(誤差率[%])に最も近いのはどれか。

  1. 2
  2. 3
  3. 4
  4. 6
  5. 8
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正解4

正解は「4」。電流は I=V/R として求めるので、電圧の誤差と抵抗の誤差が加わります。最大誤差は 4%+2%=6% です(割り算では誤差率が足し合わされます)。

問27 生体計測装置学

計測機器と用いられるトランスデューサとの組合せで誤っているのはどれか。

  1. 超音波診断装置 ― 圧電素子
  2. 熱希釈式心拍出量計 ― サーミスタ
  3. パルスオキシメータ ― ホール素子
  4. カプノメータ ― 赤外線検出素子
  5. 観血式血圧計 ― ストレインゲージ
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正解3

正解は「3」。パルスオキシメータは赤色光と赤外光の透過光をフォトダイオード(光検出素子)で受けて測定します。ホール素子は磁界を検出する素子で、パルスオキシメータには使いません。

問28 生体計測装置学

図は神経伝導速度の電極配置と計測結果を模式的に表したものである。神経伝導速度を求める式はどれか。ただし、図中のD₁、D₂は電極間の距離、T₁、T₂は潜時を表す。(図参照)

第36回 午前 問28 の図
  1. D₁/T₁
  2. (D₂+D₁)/(T₂−T₁)
  3. (D₂+D₁)/(T₂+T₁)
  4. D₁/(T₂−T₁)
  5. D₂/(T₂−T₁)
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正解5

正解は「5」。潜時T₁・T₂には神経筋接合部での遅れや筋の反応時間が含まれますが、2か所の刺激で共通なので差をとると打ち消されます。したがって伝導速度は、2つの刺激電極間の距離D₂を潜時の差(T₂−T₁)で割って求めます。

問29 生体計測装置学

パルスオキシメータの測定誤差の要因とならないのはどれか。

  1. 患者の体動
  2. 大気圧の低下
  3. 末梢循環不全
  4. 異常ヘモグロビン
  5. 診断用色素の投与
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正解2

正解は「2」。パルスオキシメータは2波長の吸光度の比から酸素飽和度を求めるため、大気圧そのものは測定誤差の要因になりません(高地では実際に飽和度が下がりますが、それは正しい測定値です)。体動・末梢循環不全・異常ヘモグロビン・色素の投与はいずれも誤差要因です。

問30 生体計測装置学

経皮的血液ガス分析について正しいのはどれか。

  1. 皮下の血流増加のために加温する。
  2. 計測には脈波信号が必要である。
  3. 赤外線の吸収を計測している。
  4. 新生児には使用できない。
  5. 侵襲的な計測方法である。
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正解1

正解は「1」。経皮的血液ガス分析では、皮膚を43℃前後に加温して毛細血管を拡張させ、動脈血に近いガス分圧を得ます。2の脈波は不要、3は電極による電気化学的測定、4は新生児のモニタリングが主な用途、5は非侵襲的な方法です。

問31 生体計測装置学

超音波画像計測について正しいのはどれか。 a.生体軟部組織中の音速は約340m/sである。 b.超音波の周波数が高いほど体内での減衰が小さい。 c.超音波は音響インピーダンスが異なる界面で反射する。 d.心室壁の厚さを測定できる。 e.血管内から血管の断面を観察できる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。超音波は音響インピーダンスの異なる境界面で反射し、その性質を利用して心室壁厚の計測や血管内超音波(IVUS)による血管断面の観察ができます。aの生体軟部組織中の音速は約1500m/s、bは周波数が高いほど減衰が大きくなります。

問32 生体計測装置学

X線CT撮影について誤っているのはどれか。

  1. 装置から発生する音はMRIよりも大きい。
  2. 造影剤を使用して血管を強調する。
  3. 手術ナビゲーションに用いられる。
  4. 患者が動くと像が不鮮明になる。
  5. 放射線防護対策が必要である。
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正解1

正解は「1」。大きな駆動音がするのは傾斜磁場コイルが振動するMRIで、X線CTのほうが静かです。他の記述は正しい内容です。

第36回 午後全10問

問25 生体計測装置学

心電図の計測で商用交流雑音対策に用いられるのはどれか。 a.移動平均処理 b.加算平均処理 c.差動増幅器 d.ハムフィルタ e.ACラインフィルタ

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。商用交流雑音は両電極に同じように乗る同相雑音なので、差動増幅器で打ち消し、残りをハムフィルタ(50/60Hzの帯域除去フィルタ)で除去します。a・bの平均処理は高周波雑音や微弱信号の抽出用、eのACラインフィルタは電源側の雑音対策です。

問26 生体計測装置学

誘発脳波計測について誤っているのはどれか。

  1. 脳手術時のモニタリングに利用される。
  2. 刺激から潜時をもって誘発電位が現れる。
  3. 刺激に同期して誘発電位の加算平均処理を行う。
  4. 聴性誘発電位計測にはクリック音が用いられる。
  5. 安静時脳波よりも誘発脳波の電位変動は大きい。
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正解5

正解は「5」。誘発脳波は自発脳波(安静時脳波)に埋もれるほど微弱なため、刺激に同期した加算平均処理で取り出します。電位変動が大きいというのは誤りです。

問27 生体計測装置学

図は標準12誘導心電図の誘導法を電気回路で表したものである。図の誘導はどれか。(図参照)

第36回 午後 問27 の図
  1. Ⅰ誘導
  2. Ⅲ誘導
  3. aVR誘導
  4. aVL誘導
  5. V₃誘導
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正解4

正解は「4」。図は左手に測定電極、右手と左足を抵抗を介して結合したものを基準としており、これは増大単極肢誘導のaVLに相当します。同様に右手を測定電極にすればaVR、左足ならaVFです。

問28 生体計測装置学

熱希釈式肺動脈カテーテルで計測できないのはどれか。

  1. 混合静脈血酸素飽和度
  2. 左室収縮期圧
  3. 中心静脈圧
  4. 心拍出量
  5. 肺動脈圧
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正解2

正解は「2」。肺動脈カテーテルは右心系に留置するため、中心静脈圧・肺動脈圧・肺動脈楔入圧・心拍出量・混合静脈血酸素飽和度が測定できます。左室収縮期圧を直接測ることはできません(楔入圧が左房圧の目安になります)。

問29 生体計測装置学

耳用赤外線体温計による体温計測について誤っているのはどれか。

  1. 鼓膜に赤外線を照射する。
  2. 検出器にサーモパイルが使用されている。
  3. 1秒程度で計測できる。
  4. 挿入する角度により測定値がばらつく。
  5. 鼓膜温は腋窩温よりも高い。
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正解1

正解は「1」。耳用赤外線体温計は鼓膜から自然に放射されている赤外線を受動的に検出するもので、こちらから赤外線を照射するわけではありません。他の記述は正しい内容です。

問30 生体計測装置学

ランベルト・ベールの法則が成立する吸光度測定で正しいのはどれか。 a.吸光度は透過率に比例する。 b.吸光度は光路長に反比例する。 c.吸光度は-1〜1の範囲の値で表す。 d.モル吸光係数は物質によって異なる。 e.透過光の強度は光路長に対して指数関数的に減少する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。モル吸光係数は物質ごとに決まる固有の値であり、透過光の強度は光路長に対して指数関数的に減少します。aの吸光度は透過率の逆数の対数、bは光路長に比例、cの吸光度は0以上の値をとります。

問31 生体計測装置学

内視鏡画像計測について正しいのはどれか。 a.ファイバスコープは先端に光源が装着されている。 b.狭帯域光を用いて毛細血管を強調表示できる。 c.カプセル内視鏡は小腸病変の診断に使われる。 d.ファイバスコープは画像が記録できない。 e.電子内視鏡は光源装置が不要である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。狭帯域光観察(NBI)は粘膜表層の毛細血管を強調して表示でき、カプセル内視鏡は従来届きにくかった小腸の観察に用いられます。a・eの光源はいずれも本体の光源装置から導き、dのファイバスコープもカメラを付ければ記録できます。

問32 生体計測装置学

装置から生体に物理的エネルギーを加えて計測するのはどれか。 a.超音波診断装置 b.X線CT装置 c.PET装置 d.SPECT装置 e.光トポグラフィ装置

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。超音波診断装置は超音波、X線CTはX線、光トポグラフィは近赤外光を体外から加えて計測します。cのPETとdのSPECTは体内に投与した放射性医薬品から出る放射線を受け取る方式で、装置側からエネルギーを加えません。

問33 生体計測装置学

皮膚を通して生体内に伝達される物理的エネルギーによって、生体に何らかの不可逆的な障害が生じるとされているエネルギー密度の下限はどれか。(図参照)

第36回 午後 問33 の図
  1. 1mW/cm²
  2. 10mW/cm²
  3. 100mW/cm²
  4. 1W/cm²
  5. 10W/cm²
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正解3

正解は「3」。生体に不可逆的な障害を生じるエネルギー密度の下限は、およそ100mW/cm²とされています。診断用の超音波や光の出力は、これを十分下回る値に抑えられています。

問63 生体計測装置学

パルスオキシメータについて正しいのはどれか。 a.動脈血の酸素分圧を計測している。 b.2種類の赤色光によって計測している。 c.発光ダイオードとフォトダイオードが用いられる。 d.マニュキュアは誤差の要因となる。 e.強い外光は誤差の要因となる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。パルスオキシメータは発光ダイオードとフォトダイオードで透過光を測り、マニキュアや強い外光は誤差要因になります。aは酸素分圧ではなく酸素飽和度を計測し、bは赤色光と赤外光の2波長を使います。

第35回 午前全8問

問25 生体計測装置学

図は、同一検体の血糖値をA、B 2種類の計測法で測定した結果の分布である。使用した検体の真の血糖値を80mg/dLとしたとき正しいのはどれか。ただし、十分な回数の測定が行われたこととする。(図参照)

第35回 午前 問25 の図
  1. AはBよりも正確度が高い。
  2. AはBよりも精密度が高い。
  3. AはBよりも分布の平均値が小さい。
  4. AはBよりも偶然誤差が小さい。
  5. AはBよりも系統誤差が大きい。
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正解1

正解は「1」。正確度(真度)は測定値の平均が真の値にどれだけ近いかを表します。Aの分布は中心が真値80mg/dLの近くにあるのに対し、Bの中心は大きくずれているため、Aのほうが正確度が高いといえます。一方、ばらつき(分布の幅)はBのほうが小さいので、精密度はBが優れており、偶然誤差もBのほうが小さくなります。

問26 生体計測装置学

トランスデューサと変換する物理量との組合せで正しいのはどれか。

  1. 差動トランス ― 温度
  2. CdS ― 磁場
  3. ホール素子 ― 放射線
  4. ストレインゲージ ― 光
  5. 圧電素子 ― 振動
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正解5

正解は「5」。圧電素子は力や振動を電圧に変換する素子で、超音波の送受信にも使われます。1の差動トランスは変位、2のCdSは光、3のホール素子は磁場、4のストレインゲージはひずみを検出します。

問27 生体計測装置学

生体電気計測用増幅器に差動増幅器を用いる主な目的はどれか。

  1. 入力インピーダンスを大きくする。
  2. 生体への電気的安全性を向上させる。
  3. 入力換算雑音を小さくする。
  4. 商用交流雑音を除去する。
  5. 大きな増幅度を得る。
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正解4

正解は「4」。商用交流雑音は2つの入力電極に同じ大きさ・同じ位相で乗る同相信号です。差動増幅器は2入力の差だけを増幅し同相成分を打ち消すため、これを効率よく除去できます。

問28 生体計測装置学

小電力医用テレメータについて正しいのはどれか。 a.A型送信機の帯域幅は25kHzである。 b.アンテナシステムとして漏洩同軸ケーブルが用いられる。 c.フェージング防止にダイバーシティーアンテナが用いられる。 d.受信感度向上のためにブースタが用いられる。 e.割り当て周波数バンドは1〜5バンドに分類される。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。医用テレメータでは電波の届きにくい場所に漏洩同軸ケーブルを敷設し、フェージング対策にダイバーシティアンテナ、受信感度の向上にブースタを用います。aのA型送信機の帯域幅は12.5kHz、eの周波数バンドは6バンドに分類されます。

問29 生体計測装置学

超音波パルスドプラ血流計で正しいのはどれか。

  1. 血流方向と同じ向きに超音波ビームを当てたときは測定できない。
  2. 計測可能な最大血流速度はパルス繰り返し周波数に依存する。
  3. 超音波の送信と受信を別々の素子で行う必要がある。
  4. 超音波周波数が高いほど最大計測深度が深くなる。
  5. 距離分解能を持たない血流計測法である。
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正解2

正解は「2」。パルスドプラ法では、繰り返し送信するパルスの周波数(PRF)の1/2を超えるドプラ偏移は正しく測れず折り返し(エイリアシング)が生じます。したがって測定できる最大血流速度はPRFに依存します。

問30 生体計測装置学

血液ガスの計測について誤っている組合せはどれか。

  1. pH ― ガラス電極
  2. 酸素分圧 ― クラーク電極
  3. 二酸化炭素分圧 ― セバリングハウス電極
  4. 酸素飽和度(SpO₂)― 赤色光および赤外光の吸光度
  5. 経皮的二酸化炭素分圧 ― 赤外光の吸光度
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正解5

正解は「5」。経皮的二酸化炭素分圧は、加温した皮膚から拡散してくるCO₂をセバリングハウス型(pH電極を応用した)電極で測定します。赤外光の吸光度を使うのは呼気ガスを測るカプノメータです。

問31 生体計測装置学

MRIについて誤っているのはどれか。 a.炭素原子の空間分布を画像化する。 b.超電導電磁石には液化ヘリウムが用いられる。 c.静磁場強度が高いほど画質は向上する。 d.画像化には傾斜磁場が必要である。 e.石灰化病変の描出に適している。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。MRIが画像化するのは水や脂肪に含まれる水素原子核(プロトン)の分布で、炭素ではありません。また石灰化や骨は水素が少なく信号が出にくいため、描出はX線CTのほうが得意です。

問32 生体計測装置学

内視鏡画像計測について誤っているのはどれか。

  1. ファイバスコープ先端には光源が装着されている。
  2. 電子内視鏡の面順次方式ではRGB回転フィルタを用いる。
  3. 超音波内視鏡ではラジアル走査が用いられる。
  4. カプセル内視鏡にはイメージセンサが内蔵されている。
  5. 赤外光観察は内腔の粘膜深部を可視化できる。
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正解1

正解は「1」。ファイバスコープも電子内視鏡も、光源は本体側の光源装置にあり、ライトガイドファイバで先端まで光を導きます。先端に光源が付いているわけではありません。

第35回 午後全8問

問24 生体計測装置学

スパイロメトリーで測定できる項目はどれか。 a.全肺気量 b.最大吸気量 c.予備呼気量 d.1秒率 e.機能的残気量

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。スパイロメトリーは口元で出入りする空気の量を測るため、最大吸気量・予備呼気量・1回換気量・肺活量・1秒率などが測定できます。aの全肺気量とeの機能的残気量は、吐ききっても肺に残る残気量を含むため測定できません(ガス希釈法などが必要です)。

問26 生体計測装置学

信号処理の方法と目的との組合せで正しいのはどれか。

  1. 微分演算 ― 高周波成分の除去
  2. 移動平均 ― 周波数スペクトルの解析
  3. 自己相関関数 ― 周期的信号の抽出
  4. フーリエ変換 ― エイリアシングの除去
  5. ウェーブレット変換 ― SN比の改善
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正解3

正解は「3」。自己相関関数は信号を時間をずらした自分自身と比べる処理で、雑音に埋もれた周期的な成分を取り出すのに有効です。1の微分は高周波を強調、2の移動平均は高周波の除去、4のフーリエ変換は周波数解析、5のウェーブレット変換は時間と周波数の同時解析に用います。

問27 生体計測装置学

脳磁計について誤っているのはどれか。

  1. ホール素子が用いられる。
  2. センサの冷却に液化ヘリウムが用いられる。
  3. SQUIDが用いられる。
  4. 電流ダイポールの位置が推定できる。
  5. 磁気シールド室が必要である。
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正解1

正解は「1」。脳磁計が扱う磁界は10⁻¹³T程度と極めて微弱なため、超伝導量子干渉素子(SQUID)を用い、液化ヘリウムで冷却し、磁気シールド室内で計測します。ホール素子ではこの微弱な磁界を検出できません。

問28 生体計測装置学

観血式血圧測定で、実際よりも最高血圧が低く、最低血圧が高く表示される原因となるのはどれか。

  1. トランスデューサの位置が右心房よりも高い。
  2. 加圧バッグの内圧が標準よりも高い。
  3. 血液凝固によってカテーテル内腔が狭窄する。
  4. ゼロ点調整が不良である。
  5. 導管系が共振する。
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正解3

正解は「3」。カテーテル内が血栓で狭くなると圧波形の伝達が鈍り(オーバーダンピング)、波形がなまって最高血圧は低く、最低血圧は高く表示されます。5の共振はむしろ最高血圧が高く出るアンダーダンピング、1・4はゼロ点のずれで全体が上下します。

問29 生体計測装置学

差圧方式の呼吸計測装置はどれか。

  1. ベネディクトロス型スパイロメータ
  2. フライシュ型ニューモタコグラフ
  3. 熱線式流量計
  4. 超音波流量計
  5. タービン型流量計
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正解2

正解は「2」。フライシュ型ニューモタコグラフは細管を束ねた抵抗体を置き、その前後の圧力差(差圧)から流量を求めます。3の熱線式は放熱量、4の超音波式は伝播時間、5のタービン型は回転数を利用します。

問30 生体計測装置学

家庭用電子体温計について正しいのはどれか。

  1. 深部体温の計測に適している。
  2. 婦人用は一般用よりも精度が高い。
  3. 温度センサにCdSeを用いる。
  4. 予測式より実測式の方が測定時間が短い。
  5. ヒータを内蔵している。
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正解2

正解は「2」。婦人用体温計は基礎体温のわずかな変化を読み取るため、小数第2位まで表示し一般用より高い精度が求められます。1の深部体温には専用の深部体温計が必要、3のセンサはサーミスタ、4は予測式のほうが短時間、5のヒータは内蔵していません。

問31 生体計測装置学

X線画像計測について正しいのはどれか。

  1. CT値は骨のX線吸収係数を基準に算出される。
  2. X線CTのスライス厚は50μm程度である。
  3. X線CTの空間分解能は5mm程度である。
  4. 時間差分法は造影剤投与前後の画像を差分している。
  5. ヨード系造影剤はX線吸収量が小さい。
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正解4

正解は「4」。時間差分法(DSA)は造影剤の投与前後の画像を引き算して血管だけを描出する手法です。1のCT値は水を0、空気を−1000とする基準、2のスライス厚は0.5mm〜数mm、3の空間分解能は1mm以下、5のヨード系造影剤はX線をよく吸収します。

問32 生体計測装置学

ラジオアイソトープを用いた画像撮影について誤っているのはどれか。

  1. X線CTに比べて空間分解能が低い。
  2. SPECTは心筋の血流を観察できる。
  3. FDG-PETはがん診断に有用である。
  4. SPECTは中性子線を検出する。
  5. PETは陽電子放出核種を用いる。
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正解4

正解は「4」。SPECT(単光子放出断層撮影)が検出するのは、放射性医薬品から放出されるγ線(単光子)です。中性子線ではありません。他の記述は正しい内容です。