医用機械工学 過去問と解説

全49問。解答と解説はクリックで開きます。

臨床工学技士国家試験の科目「医用機械工学」から出題された全49問を、問題・選択肢・解答・解説の順にまとめました。苦手な科目を集中的に復習したいときにお使いください。

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第39回 午前全4問

問80 医用機械工学

点滴スタンドの支柱から水平に10cmの位置に質量500gの輸液バッグが吊り下げられている。支柱に働く力のモーメント[N・m]はどれか。 ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s²とする。

  1. 0.49
  2. 4.9
  3. 49
  4. 490
  5. 4,900
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正解1

正解は「1」。モーメント=力×距離=(0.5kg×9.8m/s²)×0.10m=0.49N・mとなります。

問82 医用機械工学

ハーゲン・ポアズイユの式について正しいのはどれか。

  1. 理想流体において成り立つ。
  2. 管路内が乱流の場合に成り立つ。
  3. 流量は管路長さに比例する。
  4. 流量は管路両端の圧力差に反比例する。
  5. 流量は管路半径の4乗に比例する。
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正解5

正解は「5」。ハーゲン・ポアズイユの式では、流量は管半径の4乗に比例します。粘性流体の層流で成り立ち、流量は圧力差に比例し管路の長さに反比例します。

問84 医用機械工学

人の耳に聴こえる音の強さのレベルを表す単位はどれか。

  1. W
  2. J
  3. Pa
  4. dB
  5. Hz
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正解4

正解は「4」。音の強さのレベルはデシベル(dB)で表します。Wは仕事率、Jはエネルギー、Paは圧力、Hzは周波数の単位です。

問87 医用機械工学

断面積が10cm²、厚みが1mmの生体組織を1分間に伝導する熱量[J]はどれか。 ただし、組織の両面の温度差は5℃、熱伝導率は5×10⁻³J/(cm・s・℃)とする。

  1. 2.5
  2. 25
  3. 150
  4. 250
  5. 1,500
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正解3

正解は「3」。熱伝導量Q=k・A・ΔT・t/d=5×10⁻³×10×5×60/0.1=150Jとなります(d=1mm=0.1cm、t=60s)。

第39回 午後全3問

問80 医用機械工学

7m/sの速さで滑ってきた質量2kgの物体が傾斜角30°の斜面を登って行った。最高点に達したときの高さH[m]に最も近いのはどれか。 ただし、水平面および斜面での摩擦は無視できるものとし、重力加速度の大きさを9.8m/s²とする。

  1. 2.5
  2. 5
  3. 10
  4. 20
  5. 25
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正解1

正解は「1」。摩擦を無視すると力学的エネルギー保存より½mv²=mgH。H=v²/(2g)=7²/(2×9.8)=2.5mとなります(傾斜角には依存しません)。

問82 医用機械工学

粘性率4×10⁻³Pa・sの流体が内径3mmの直円管内を平均速度12cm/sで流れている。この流れのレイノルズ数と等しくなるように、粘性率1×10⁻³Pa・sの流体を内径9mmの直円管内に流したときの平均速度[cm/s]はどれか。 ただし、流体の密度は等しいものとする。

  1. 0.25
  2. 1
  3. 9
  4. 16
  5. 144
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正解2

正解は「2」。レイノルズ数Re=ρvd/μを等しくすると、v₂=v₁×(d₁/d₂)×(μ₂/μ₁)=12×(3/9)×(1/4)=1cm/sとなります。

問84 医用機械工学

ガソリンを燃焼させて得た1秒あたり320kJの熱量を利用し、96kWの出力を発生させるガソリンエンジンがある。このエンジンの熱効率[%]はどれか。

  1. 3.3
  2. 18
  3. 30
  4. 70
  5. 82
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正解3

正解は「3」。1秒あたり320kJの入力は320kW。熱効率=出力/入力=96kW/320kW=0.30=30%となります。

第38回 午前全5問

問80 医用機械工学

質量500gのおもりを糸でつるした。糸にかかる張力[N]はどれか。 ただし、重力加速度は9.8m/s²とする。

  1. 0.49
  2. 4.9
  3. 49
  4. 98
  5. 490
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正解2

正解は「2(4.9N)」。張力=質量×重力加速度=0.5kg×9.8m/s²=4.9Nです。

問81 医用機械工学

非鉄金属材料の引張試験について正しいのはどれか。 a.応力−ひずみ線図が得られる。 b.ヤング率を求めることができる。 c.比例限度での応力は弾性限度の応力よりも大きい。 d.上降伏点が存在する。 e.耐力に相当する外力を与えた場合、永久ひずみが残る。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。引張試験で応力−ひずみ線図が得られ、その傾きからヤング率が求まり、耐力(0.2%耐力)に相当する外力では永久ひずみが残ります。比例限度<弾性限度で、非鉄金属は明瞭な上降伏点をもたないものが多いです。

問82 医用機械工学

ある流路の内径d[m]、平均流速V[m/s]、密度ρ[kg/m³]、粘性係数μ[Pa・s]、動粘性係数ν[m²/s]とするとき、レイノルズ数を表す式はどれか。 a.Vd/ν b.ν/(ρVd) c.ρV/ν d.Vd/(ρμ) e.ρVd/μ

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。レイノルズ数Re=ρVd/μ=Vd/ν(ν=μ/ρ)で表されます。

問83 医用機械工学

血液の粘性に関して正しいのはどれか。

  1. ずり(せん断)速度は粘性係数に比例する。
  2. ヘマトクリット値が増加すると粘性係数は減少する。
  3. 血球を除去するとニュートン流体とみなせる。
  4. 集軸効果ではみかけの粘性が増加する。
  5. 集軸効果は連銭形成に起因する。
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正解3

正解は「3」。血球を除いた血漿はほぼニュートン流体とみなせます。血液は非ニュートン流体で、ヘマトクリット増加で粘性は上昇、集軸効果ではみかけの粘性は低下します。

問84 医用機械工学

静止した観測者に音源がまっすぐに接近している。音源の振動数の10%高い音が観測者に聞こえたとき、音源が近づく速さ[km/h]に最も近いのはどれか。 ただし、音速を340m/sとする。

  1. 80
  2. 90
  3. 100
  4. 110
  5. 120
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正解4

正解は「4(約110km/h)」。ドップラー効果より f'/f=V/(V−v)=1.1。v=V(1−1/1.1)=340×0.0909≒30.9m/s≒111km/hとなります。

第38回 午後全5問

問80 医用機械工学

静止している物体に図の加速度を与えて直線運動させる。8秒後までの移動距離[m]はどれか。(図参照)

第38回 午後 問80 の図
  1. 0
  2. 16
  3. 24
  4. 40
  5. 64
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正解4

正解は「4(40m)」。加速度−時間グラフから速度を求め(面積が速度変化)、さらに速度−時間の面積を積分すると8秒後までの移動距離は40mになります。

問81 医用機械工学

質量mのおもりとバネ定数kのバネを組合せて単振動させたとき、周期がTであった。質量とバネ定数を以下のように変えたとき、周期が2Tとなる組合せはどれか。

  1. 質量m/2・バネ定数k
  2. 質量m/2・バネ定数2k
  3. 質量m・バネ定数k/2
  4. 質量2m・バネ定数k/2
  5. 質量2m・バネ定数k
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正解4

正解は「4」。単振動の周期T=2π√(m/k)。周期を2倍にするにはm/kを4倍にする必要があり、質量2m・バネ定数k/2で(2m)/(k/2)=4m/kとなります。

問82 医用機械工学

図のような長さL、断面積Aのステンレス棒の両端を力Fで引っ張ったとき、棒の長さがΔL伸びた。正しいのはどれか。(図参照) a.Aは小さくなる。 b.応力はAに比例する。 c.長さ方向のひずみはΔLである。 d.ひずみを応力で除したものを弾性率という。 e.フックの法則が成り立つとき、FとΔLは比例する。

第38回 午後 問82 の図
  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。引っ張ると断面積Aは細くなり(ポアソン効果)、フックの法則が成り立つ範囲ではFとΔLは比例します。応力=F/Aで面積に反比例、ひずみはΔL/L、弾性率は応力÷ひずみです。

問83 医用機械工学

図に示す波形の音波を水中に発射した。その音波の波長[cm]はどれか。(図参照)

第38回 午後 問83 の図
  1. 0.15
  2. 1.5
  3. 7.5
  4. 15
  5. 30
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正解4

正解は「4(15cm)」。図から周期T(≒0.1ms)を読み取り、水中音速約1500m/sを用いると波長λ=音速×周期=1500×0.1×10⁻³=0.15m=15cmとなります。

問84 医用機械工学

熱の伝わり方でないのはどれか。 a.干渉 b.発振 c.伝導 d.対流 e.放射(ふく射)

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。熱の伝わり方は伝導・対流・放射の3つです。干渉や発振は熱の伝達様式ではありません。

第37回 午前全6問

問80 医用機械工学

図のような摩擦のない斜面上で質量2kgの物体を保持していた。静止状態から滑り始めて3秒間で滑る距離[m]に最も近いのはどれか。ただし、重力加速度は9.8m/s²とする。(図参照)

第37回 午前 問80 の図
  1. 14
  2. 22
  3. 30
  4. 38
  5. 45
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正解2

正解は「2」。斜面方向の加速度は a=g・sin30°=9.8×0.5=4.9m/s² です。静止から等加速度で滑るので距離は s=(1/2)at²=0.5×4.9×3²=22.05m となり、約22mです。質量は摩擦がないため結果に影響しません。

問81 医用機械工学

鋼の塑性変形について正しいのはどれか。 a.外力を取り除くと元の形状に戻る。 b.永久ひずみが生じる。 c.降伏現象が生じる。 d.弾性ひずみは生じない。 e.変形量はヤング率に比例する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。塑性変形は外力を取り除いても元に戻らない永久ひずみが残る変形で、鋼では降伏点を境に降伏現象がみられます。aは弾性変形の説明、dは塑性域でも弾性ひずみは含まれ、eの変形量がヤング率に比例するのは弾性変形の性質です。

問82 医用機械工学

円管内を液体が流れている。この流れにおけるレイノルズ数に含まれないパラメータはどれか。

  1. 管路内圧
  2. 管路内径
  3. 平均流速
  4. 液体の密度
  5. 液体の粘性係数
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正解1

正解は「1」。レイノルズ数は Re=ρvd/μ(ρ:密度、v:平均流速、d:管路内径、μ:粘性係数)で表され、慣性力と粘性力の比を示す無次元数です。管路内圧は含まれません。

問83 医用機械工学

正しいのはどれか。

  1. 大動脈における静圧の値は動圧よりも大きい。
  2. ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘度は低下する。
  3. 血管内径が小さくなると血管抵抗は低下する。
  4. 脈波伝播速度は血管の種類に関わらず同じである。
  5. 細動脈では血球が血管壁部に集まる。
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正解1

正解は「1」。大動脈では血圧(静圧)が約100mmHgであるのに対し、流速による動圧は数mmHg程度と小さく、静圧のほうがはるかに大きくなります。2はヘマトクリット上昇で粘度は上昇、3は血管内径が小さいほど抵抗は増大、4は末梢ほど脈波伝播速度は速く、5は細動脈で血球は中心部に集まります(軸集中)。

問84 医用機械工学

密度2500kg/m³、体積10Lの物体に100kJの熱量を与えると物体の温度が10℃上昇した。この物体の比熱[J/(kg・K)]に最も近いのはどれか。ただし、与えられた熱量はすべて物体の温度上昇に使われたものとする。(図参照)

第37回 午前 問84 の図
  1. 2.5×10²
  2. 4.0×10²
  3. 2.5×10³
  4. 4.0×10³
  5. 2.5×10⁴
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正解2

正解は「2」。質量は m=密度×体積=2500kg/m³×0.010m³=25kg です。比熱は c=Q/(m・ΔT)=100000J÷(25kg×10K)=400J/(kg・K) となり、4.0×10² です。

問86 医用機械工学

ハーゲン・ポアズイユの式はどれか。ただし、Qを流量、ΔPを圧力差、rを管の半径、μを粘性率、Lを管の長さとする。(図参照)

第37回 午前 問86 の図
  1. Q=ΔP・μπr⁴/(8L)
  2. Q=ΔP・μπr²/(8L)
  3. Q=ΔP・r²/(8μπL)
  4. Q=ΔP・πr⁴/(8μL)
  5. Q=ΔP・πr²/(8μL)
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正解4

正解は「4」。ハーゲン・ポアズイユの式は Q=πr⁴ΔP/(8μL) です。流量は管の半径の4乗に比例し、粘性率と管の長さに反比例します。半径が2倍になると流量は16倍になる点が重要です。

第37回 午後全5問

問80 医用機械工学

質量mの物体が半径r、周速度vで等速円運動しているときの向心力の大きさはどれか。(図参照)

第37回 午後 問80 の図
  1. mrv
  2. mrv²
  3. mr²v²
  4. m・v/r
  5. m・v²/r
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正解5

正解は「5」。等速円運動の向心加速度は a=v²/r なので、向心力は F=ma=mv²/r となります。角速度ωを使えば F=mrω² とも表せます。

問81 医用機械工学

ダッシュポットに発生する抵抗力に比例するロッドの運動学的条件はどれか。

  1. 変位
  2. 速度
  3. 加速度
  4. 速度の2乗
  5. 加速度の2乗
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正解2

正解は「2」。ダッシュポットは粘性抵抗を利用する要素で、発生する抵抗力はロッドの移動速度に比例します(F=c・v)。変位に比例するのはばね、加速度に比例するのは質量(慣性)です。

問82 医用機械工学

気圧が1013hPaから934hPaに低下した。図のように、水銀柱で測定していた場合、柱の高さhの変化Δh[cm]に最も近いのはどれか。(図参照)

第37回 午後 問82 の図
  1. 10
  2. 6
  3. −0.6
  4. −6
  5. −10
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正解4

正解は「4」。1013hPa(1気圧)は水銀柱760mm=76cmに相当します。気圧は 1013−934=79hPa 低下したので、高さの変化は 76cm×(79/1013)≒5.9cm の低下、つまり Δh≒−6cm です。

問83 医用機械工学

音のドプラ効果について正しいのはどれか。 a.ドプラ効果の大きさ(ドプラシフト)は音速に依存しない。 b.水中でも生じる効果である。 c.音源が出す音波の振幅に依存しない。 d.観測者が音源に接近すると音が低く聞こえる。 e.音のうなり現象はドプラ効果である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。ドプラ効果は音を伝える媒質があれば起こる現象で、水中でも生じます(b)。また周波数の変化は速度で決まり、音の大きさ(振幅)には関係しません(c)。aはドプラシフトが Δf=f・v/c と表され音速cに依存するため誤り、dは観測者が音源に近づくと音は高く聞こえるため誤り、eのうなりは近い2つの周波数が干渉して生じる別の現象です。

問84 医用機械工学

図のような長さL、断面積A、熱伝導率kの物体において、面aの温度がθ₁、面bの温度がθ₂である。t秒間に移動する熱量Qと反比例するのはどれか。ただし、熱量は面aから面bへのみ移動する。(図参照)

第37回 午後 問84 の図
  1. A
  2. t
  3. L
  4. k
  5. θ₁−θ₂
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正解3

正解は「3」。熱伝導による熱量はフーリエの法則により Q=k・A・(θ₁−θ₂)・t/L で表されます。分母にあるのは長さLだけなので、Qと反比例するのはLです。ほかの量はいずれもQに比例します。

第36回 午前全5問

問80 医用機械工学

物体を水平面から60°の角度で斜め上方に初速30m/sで射出した。最高点に達したときの速さ[m/s]はどれか。ただし、空気抵抗は無視できるものとする。

  1. 0
  2. 15
  3. 15 2
  4. 15 3
  5. 30
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正解2

正解は「2」。斜方投射では水平方向の速度成分が変わりません。最高点では鉛直方向の速度が0になるので、そのときの速さは水平成分だけです。30m/s×cos60°=30×0.5=15m/s となります。

問81 医用機械工学

内直径10mmの円管の中を動粘度4×10⁻⁶m²/sの流体が速度1m/sで流れているときのレイノルズ数はどれか。ただし、動粘度は、粘度/密度である。

  1. 40
  2. 250
  3. 400
  4. 2500
  5. 4000
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正解4

正解は「4」。動粘度ν を使うとレイノルズ数は Re=v・d/ν で表されます。v=1m/s、d=0.010m、ν=4×10⁻⁶m²/s を代入すると、Re=(1×0.010)÷(4×10⁻⁶)=2500 となります。

問82 医用機械工学

循環器系の流体現象について誤っているのはどれか。

  1. 血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度が増加する。
  2. 連銭(ルーロー)の形成により血液粘度が増加する。
  3. 動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
  4. 血管内径が小さくなると血管抵抗が上昇する。
  5. 大動脈の動圧は静圧より大きい。
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正解5

正解は「5」。大動脈の血圧(静圧)は約100mmHg=13kPa 程度ですが、流速1m/s程度から計算される動圧は数mmHg にすぎず、静圧のほうがはるかに大きくなります。他の記述は正しい内容です。

問83 医用機械工学

音の3要素はどれか。 a.高さ b.強さ c.音色 d.速さ e.方向

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。音の3要素は高さ(周波数)・強さ(音圧・振幅)・音色(波形)です。速さは媒質で決まる性質、方向は音源の位置に関する情報で、3要素には含まれません。

問84 医用機械工学

図のように、体積0.3m³、圧力100kPa、温度300Kにて気体を封入したシリンダがある。シリンダ内の圧力を300kPa、温度を600Kとしたとき、気体の体積[m³]はどれか。(図参照)

第36回 午前 問84 の図
  1. 0.05
  2. 0.2
  3. 2
  4. 5
  5. 10
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正解2

正解は「2」。理想気体の状態方程式より PV/T が一定なので、(100×0.3)/300=(300×V)/600 が成り立ちます。左辺は0.1、右辺は V/2 なので V=0.2m³ となります。

第36回 午後全6問

問80 医用機械工学

バネ定数400N/mのバネにおもりを吊るし単振動させたところ、周期は0.3sであった。おもりのおよその質量[kg]はどれか。ただし、空気抵抗は無視できるものとする。

  1. 0.1
  2. 0.5
  3. 1
  4. 5
  5. 10
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正解3

正解は「3」。ばね振り子の周期は T=2π√(m/k) です。0.3=2π√(m/400) より √(m/400)=0.3/(2π)≒0.0477、両辺を2乗して m/400≒0.00228、m≒0.91kg となり、およそ1kgです。

問81 医用機械工学

図のような長さ10cm、直径Dの円柱の長軸方向に引張荷重Fをかけると1cm伸びた。円柱の材質のポアソン比が0.3であるとき、Dは何倍になったか。(図参照)

第36回 午後 問81 の図
  1. 0.94
  2. 0.97
  3. 1.00
  4. 1.03
  5. 1.06
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正解2

正解は「2」。縦ひずみは 1cm÷10cm=0.1 です。ポアソン比は横ひずみと縦ひずみの比の絶対値なので、横ひずみは −0.3×0.1=−0.03、つまり直径は3%縮んで0.97倍になります。

問82 医用機械工学

水の表面張力について誤っているのはどれか。

  1. 単位はN/mである。
  2. 毛管現象の要因である。
  3. 分子の凝集力によって生じる。
  4. 温度が高くなると小さくなる。
  5. 液滴の表面積を大きくするように働く。
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正解5

正解は「5」。表面張力は液体の表面積をできるだけ小さくしようとする向きに働きます。水滴が丸くなるのはそのためで、表面積を大きくするというのは誤りです。

問83 医用機械工学

流れにおけるベルヌーイの定理を表す式について正しいのはどれか。 a.完全流体に適用される。 b.重力とは無関係である。 c.温度をパラメータとして含む。 d.連続の式を導くことができる。 e.力学的エネルギー保存則が適用される。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。ベルヌーイの定理は粘性のない完全流体(非圧縮・定常流)に適用され、力学的エネルギー保存則を流体に当てはめたものです。bの式には位置エネルギー(重力)の項が含まれ、cの温度は含まず、dの連続の式は質量保存則から別に導かれます。

問84 医用機械工学

図のように、直線上を観測者と振動数f₀の音源が互いに近づきながら移動している。観測者の速さをv₁、音源の速さをv₂とするとき、観測者の聞く音の振動数はどれか。ただし、音速をCとする。(図参照)

第36回 午後 問84 の図
  1. f₀(C+v₁)/(C−v₂)
  2. f₀(C+v₁)/(C+v₂)
  3. f₀(C+v₂)/(C−v₁)
  4. f₀(C+v₂)/(C+v₁)
  5. f₀(C−v₂)/(C−v₁)
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正解1

正解は「1」。ドプラ効果の式は f=f₀(C±v観測者)/(C∓v音源) です。観測者が近づくと分子の音速に速さが足され、音源が近づくと分母から速さが引かれます。両方が近づく場合は f=f₀(C+v₁)/(C−v₂) となり、振動数は最も高くなります。

問85 医用機械工学

値が上昇すると血液の粘性率が低下するのはどれか。 a.温度 b.電解質濃度 c.タンパク質濃度 d.ヘマトクリット値 e.血流のせん断速度

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。温度が上がると分子の動きが活発になり粘性率は下がります。また血液は非ニュートン流体で、せん断速度が上がると赤血球の連銭がほぐれて粘性率が低下します。b・c・dはいずれも上昇すると粘性率も上がります。

第35回 午前全5問

問80 医用機械工学

長さ1.0mの質量を無視できる棒がある。棒の中点を支点(回転軸)として、鉛直面内で自由に回転できるようにした。図のように、棒の片端に質量100gの重りを取りつけ、棒を水平面から60°傾けたときに、棒に働く回転モーメントのおよその大きさ[Nm]はどれか。(図参照)

第35回 午前 問80 の図
  1. 0.025
  2. 0.05
  3. 0.1
  4. 0.25
  5. 0.5
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正解4

正解は「4」。回転モーメントは「力×支点から力の作用線までの水平距離」です。重りの重力は 0.100kg×9.8m/s²=0.98N、支点から重りまでは 1.0m÷2=0.5m で、60°傾いているので水平距離は 0.5×cos60°=0.25m です。よって 0.98×0.25≒0.245Nm となり、およそ0.25Nmです。

問81 医用機械工学

材料のヤング率を求めるために材料に加える負荷はどれか。 a.圧縮荷重 b.引張り荷重 c.せん断荷重 d.曲げモーメント e.ねじりモーメント

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。ヤング率(縦弾性係数)は、材料を引っ張るか圧縮したときの応力とひずみの比です。cのせん断荷重から求まるのは横弾性係数(剛性率)、d・eの曲げやねじりは複合的な変形を伴うため直接ヤング率を定義する負荷ではありません。

問82 医用機械工学

完全流体では成立せず、粘性流体のみで成立するのはどれか。 a.流れの相似性(レイノルズ数による比較) b.パスカルの原理 c.連続の式 d.ベルヌーイの定理 e.ハーゲン・ポアズイユの法則

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。レイノルズ数は慣性力と粘性力の比なので粘性がなければ意味をもたず、ハーゲン・ポアズイユの法則も管壁の粘性摩擦を前提にした式です。bのパスカルの原理、cの連続の式、dのベルヌーイの定理はいずれも完全流体でも成立します。

問83 医用機械工学

正しいのはどれか。 a.毛細血管内を通過する際、赤血球は変形する。 b.血管内膜のコラーゲンが増加すると脈波伝搬速度が速くなる。 c.大動脈における動圧の値は静圧よりも大きい。 d.細動脈では血球が血管壁部に集まる。 e.安静立位状態では平均動脈圧は測定部位に関わらず同じである。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。赤血球は直径8μmほどですが変形して直径5μm程度の毛細血管を通り抜けます。また血管が硬くなる(コラーゲン増加)と脈波伝搬速度は速くなります。cの大動脈では静圧のほうがはるかに大きく、dの細動脈では血球は中心部に集まり(軸集中)、eの立位では重力の影響で部位により平均動脈圧が異なります。

問84 医用機械工学

40℃の水1kgに10℃の水2kgを加えたときの水の温度はどれか。(図参照)

第35回 午前 問84 の図
  1. 15℃
  2. 20℃
  3. 25℃
  4. 30℃
  5. 35℃
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正解2

正解は「2」。熱量の保存より、混合後の温度Tは重さで重みづけした平均になります。T=(1kg×40℃+2kg×10℃)÷(1+2)kg=(40+20)÷3=20℃ です。

第35回 午後全5問

問80 医用機械工学

等速円運動をしている物体がある。質量を0.5倍、角速度を2倍、回転半径を0.5倍としたとき、向心力の大きさは何倍になるか。

  1. 0.25
  2. 0.5
  3. 1
  4. 2
  5. 4
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正解3

正解は「3」。向心力は F=mrω² で表されます。質量を0.5倍、半径を0.5倍、角速度を2倍にすると、0.5×0.5×2²=0.5×0.5×4=1 となり、大きさは変わりません。

問81 医用機械工学

図はある材料の応力-ひずみ線図である。E点で除負荷したときの永久ひずみを表すのはどれか。ただし、一点鎖線はE点から除負荷したときの応力-ひずみ関係を、細い実線はD、E点から横軸に下ろした垂線を表す。(図参照)

第35回 午後 問81 の図
  1. OA
  2. AB
  3. BC
  4. OB
  5. OC
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正解4

正解は「4」。塑性域まで変形させた後に力を除くと、弾性分だけひずみが戻り、戻りきらずに残った分が永久ひずみです。E点から弾性直線と平行に下ろした一点鎖線が横軸と交わる点までの長さ(OB)が永久ひずみにあたります。

問82 医用機械工学

図のように太さの違うU字形の器に水を入れ、その水を閉じ込めるようにAとBの2つのピストンをつける。Aに力を加えてBに載せた物体を持ち上げるとき、必要となる最小限の力の大きさF[N]に最も近いのはどれか。ただし、ピストンの質量や摩擦抵抗は無視できるものとする。ピストンAの断面積は100cm²、ピストンBの断面積は400cm²、物体の質量は10kgである。(図参照)

第35回 午後 問82 の図
  1. 5
  2. 10
  3. 25
  4. 100
  5. 400
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正解3

正解は「3」。パスカルの原理より両側の圧力は等しく、F/S_A=W/S_B が成り立ちます。物体の重さは 10kg×9.8m/s²=98N なので、F=98N×(100cm²÷400cm²)=98÷4=24.5N となり、およそ25Nです。

問83 医用機械工学

1000Hzの静止音源に観測者が接近したとき、聞こえる音の振動数が1060Hzであった。観測者の速度[m/s]に最も近いのはどれか。ただし、音速は340m/sとする。

  1. 10
  2. 15
  3. 20
  4. 25
  5. 30
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正解3

正解は「3」。音源が静止し観測者が近づく場合、f=f₀(C+v)/C です。1060=1000×(340+v)/340 より 340+v=1060×340÷1000=360.4 となり、v≒20.4m/s、およそ20m/sです。

問85 医用機械工学

正しいのはどれか。 a.ポアソン比は「縦ひずみ/横ひずみ」である。 b.摩擦係数の単位はm/sである。 c.せん断ひずみとせん断応力は等しい。 d.骨のヤング率は筋肉より大きい。 e.粘性率の単位はPa・sである。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。骨のヤング率は約20GPaで筋肉(数十kPa)より桁違いに大きく、粘性率の単位はPa・sです。aのポアソン比は「横ひずみ/縦ひずみ」の絶対値、bの摩擦係数は無次元、cのせん断ひずみとせん断応力は別の量です。