生体機能代行装置学 過去問と解説

全165問。解答と解説はクリックで開きます。

臨床工学技士国家試験の科目「生体機能代行装置学」から出題された全165問を、問題・選択肢・解答・解説の順にまとめました。苦手な科目を集中的に復習したいときにお使いください。

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第39回 午前全16問

問64 生体機能代行装置学

カプノメータで測定される呼気終末二酸化炭素分圧(PETCO₂)が上昇する要因として正しいのはどれか。

  1. 低体温
  2. 食道挿管
  3. 肺塞栓症
  4. 心拍出量の低下
  5. 肺胞換気量の低下
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正解5

正解は「5」。肺胞換気量の低下はCO₂の排出を減らし、PETCO₂を上昇させます。低体温・食道挿管・肺塞栓症・心拍出量低下はいずれもPETCO₂を低下させる要因です。

問65 生体機能代行装置学

人工鼻について正しいのはどれか。

  1. 死腔が大きくなる。
  2. ネブライザと併用する。
  3. 加湿過剰となりやすい。
  4. 気道粘膜の熱傷の原因となる。
  5. 痰の粘稠度が高い症例で用いる。
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正解1

正解は「1」。人工鼻は呼気の熱と水分を捕捉して吸気を加温加湿しますが、回路に挿入するため死腔が増加します。ネブライザとの併用は不可、加湿過剰や熱傷は生じず、粘稠痰の症例には不向きです。

問66 生体機能代行装置学

PEEP(呼気終末陽圧)の影響について誤っているのはどれか。

  1. 頭蓋内圧が上昇する。
  2. 心拍出量が増加する。
  3. 肺胞の虚脱を防止する。
  4. 平均気道内圧が上昇する。
  5. FRC(機能的残気量)が増加する。
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正解2

誤りは「2」。PEEPは胸腔内圧を上げて静脈還流を減らすため、心拍出量はむしろ低下します。肺胞虚脱の防止、FRC増加、平均気道内圧上昇、頭蓋内圧上昇はいずれも正しい影響です。

問67 生体機能代行装置学

人工呼吸器の換気設定でPaCO₂に直接影響するのはどれか。 a.換気回数(RR) b.1回換気量(VT) c.吸気終末休止(EIP) d.呼気終末陽圧(PEEP) e.吸入酸素濃度(FIO₂)

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。分時換気量=換気回数(RR)×1回換気量(VT)がCO₂排出を決めるため、この2つがPaCO₂に直接影響します。PEEPやFIO₂は主に酸素化に関与します。

問68 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療に適する病態はどれか。 a.気胸 b.肺気腫 c.気管支喘息 d.難治性皮膚潰瘍 e.一酸化炭素中毒

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。難治性皮膚潰瘍や一酸化炭素中毒は高気圧酸素治療の適応です。気胸は増悪の危険があり禁忌、肺気腫・気管支喘息は適応ではありません。

問69 生体機能代行装置学

量規定で人工呼吸管理中の気道内圧上昇の原因で正しいのはどれか。 a.気管チューブのカフの虚脱 b.気管チューブの片側気管支挿入 c.痰など分泌物の貯留 d.ファイティング e.人工呼吸回路からのリーク

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。片側気管支挿管、分泌物の貯留、ファイティングは気道抵抗や換気条件の悪化から気道内圧を上昇させます。カフの虚脱や回路リークはガスが漏れて気道内圧を低下させます。

問70 生体機能代行装置学

図のポンプについて正しいのはどれか。(図参照) a.拍動流ポンプである。 b.抗凝固療法は不要である。 c.吸引ポンプとして使用できる。 d.後負荷により流量が変動する。 e.低回転数運転時には逆流が発生し得る。

第39回 午前 問70 の図
  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。図の遠心ポンプは後負荷(出口側の圧)により流量が変動し、低回転数では逆流が生じ得ます。拍動流ではなく、抗凝固は必要で、吸引には使用できません。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺装置を用いた体外循環中の反応について誤っているのはどれか。 a.低体温体外循環は生体酸素需要を増加させる。 b.血液希釈法は末梢血管抵抗を増加させる。 c.血液中アルドステロン濃度は増加する。 d.血液中アドレナリン濃度は増加する。 e.血小板数は増加する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

誤っているのは「2(a・b・e)」。低体温は酸素需要を低下させ、血液希釈は末梢血管抵抗を低下させ、血小板数は減少します(いずれも記述と逆)。ストレス反応でアルドステロン・アドレナリンが増加する(c・d)は正しい記述です。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺装置を用いた体外循環中の管理で正しいのはどれか。

  1. 平均大動脈圧 100mmHg
  2. 中心静脈圧 20mmHg
  3. 混合静脈血酸素飽和度 50%
  4. ヘマトクリット値 25%
  5. 活性化凝固時間(ACT) 200秒
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正解4

正解は「4」。体外循環中のヘマトクリットは20〜25%程度が目安です。平均大動脈圧は60〜80mmHg、中心静脈圧は低値、混合静脈血酸素飽和度は70%前後、ACTは480秒以上を維持するのが一般的で、他は不適切な値です。

問73 生体機能代行装置学

Swan-Ganz(スワン・ガンツ)カテーテルで測定できるのはどれか。 a.心拍出量 b.左室駆出率 c.左室圧 d.収縮期動脈圧 e.混合静脈血酸素飽和度

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。スワン・ガンツカテーテルでは、熱希釈法による心拍出量と、先端での混合静脈血酸素飽和度が測定できます。左室駆出率・左室圧・収縮期動脈圧は測定対象ではありません。

問74 生体機能代行装置学

V-V ECMOで正しいのはどれか。

  1. 循環補助を行う。
  2. 左室後負荷が増加する。
  3. 膜型人工肺が用いられる。
  4. 送血部位は大腿動脈とする。
  5. 成人では血液ポンプにローラポンプが用いられる。
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正解3

正解は「3」。V-V ECMOは呼吸補助を目的とし、膜型人工肺を用います。循環補助や左室後負荷の増加はV-A ECMOの特徴で、V-Vの送脱血はいずれも静脈、血液ポンプは遠心ポンプが主流です。

問75 生体機能代行装置学

血液透析療法の治療目的はどれか。 a.小分子量尿毒素の除去 b.アシドーシスの是正 c.電解質異常の是正 d.活性酸素の除去 e.貧血の是正

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。血液透析は小分子量尿毒素の除去、アシドーシスの是正、電解質異常の是正を目的とします。活性酸素の除去は目的ではなく、貧血の是正は主にエリスロポエチン製剤で行います。

問76 生体機能代行装置学

図は血液透析の標準的な回路構成である。抗凝固薬注入部位はどれか。(図参照)

第39回 午前 問76 の図
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正解2

正解は「2(イ)」。抗凝固薬(ヘパリン)は血液ポンプの下流(ポンプとダイアライザの間=ダイアライザ手前)に注入し、回路全体を抗凝固します。

問77 生体機能代行装置学

図の中空糸が15000本平行に束ねられてハウジングに詰められているダイアライザのプライミングボリューム[mL]に最も近いのはどれか。ただし、プライミングボリュームは全中空糸内容量と等しいとする。(図参照)

第39回 午前 問77 の図
  1. 50
  2. 70
  3. 100
  4. 200
  5. 300
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正解3

正解は「3」。中空糸1本の内容積=π×(内半径)²×長さ。内径200μm→内半径0.01cm、長さ22cmなので=π×(0.01)²×22≒0.0069cm³。全体は15000本ぶんで、15000×0.0069≒104cm³≒100mL(1cm³=1mL)となります。

問78 生体機能代行装置学

透析液水質基準(2016年、日本透析医学会)について正しいのはどれか。

  1. 硝酸塩はRO膜で阻止可能である。
  2. 透析液の生物学的汚染はエンドトキシン濃度単独で判定される。
  3. 標準透析液はオンライン血液透析濾過療法に置換液として使用される。
  4. 透析用水の化学的汚染に関する水質基準検査はRO装置設置前に行う。
  5. 残留塩素測定は総塩素(クロラミンと遊離塩素の合計)測定が推奨される。
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正解5

正解は「5」。残留塩素の測定は、クロラミンと遊離塩素を合わせた総塩素の測定が推奨されます。生物学的汚染はエンドトキシンと生菌数で評価し、オンラインHDFの置換液には透析液をさらにろ過した無菌・無発熱物質性の補充液が用いられる(標準透析液は使用できない)など、他は誤りです。

問79 生体機能代行装置学

腹膜透析について誤っているのはどれか。 a.血液透析と併用可能である。 b.循環動態への影響が少ない。 c.バスキュラーアクセスが必要である。 d.透析液にはカリウムイオンが含まれる。 e.ブドウ糖透析液では除水量が最大となる透析時間が存在する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

誤っているのは「4(c・d)」。腹膜透析は腹膜カテーテルを用いるためバスキュラーアクセスは不要で、透析液には基本的にカリウムは含まれません。血液透析との併用可、循環動態への影響が少ない、ブドウ糖液の除水特性は正しい記述です。

第39回 午後全17問

問63 生体機能代行装置学

一酸化窒素吸入療法について正しいのはどれか。 a.全身血圧は下がりにくい。 b.酸素ガスに一酸化窒素を混入する。 c.死腔に接している毛細血管を拡張させる。 d.治療中に発生する二酸化窒素は有害である。 e.吸入した一酸化窒素は肺動脈を拡張させる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。一酸化窒素(NO)吸入は肺選択的に作用するため全身血圧は下がりにくく、副生する二酸化窒素は有害で、NOは肺動脈を拡張させます。換気のある肺胞に接する血管を拡張させる(死腔ではない)ため、他は誤りです。

問64 生体機能代行装置学

VAP(人工呼吸器関連肺炎)について誤っているのはどれか。

  1. 人工呼吸器装着後48時間以内に発症する肺炎を指す。
  2. 主な感染経路はカフ上部に貯留した分泌物の流入である。
  3. 過鎮静を避けることは予防につながる。
  4. 口腔ケアは予防策の一つである。
  5. 早期抜管は予防に有効である。
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正解1

誤りは「1」。VAPは人工呼吸器装着後「48時間以降」に発症する肺炎を指します(48時間以内は誤り)。カフ上部貯留分泌物の流入、過鎮静の回避・口腔ケア・早期抜管による予防は正しい記述です。

問65 生体機能代行装置学

人工呼吸器からの離脱の障害となるのはどれか。 a.動脈血液ガスでpHが7.40 b.FIO₂=0.21でPaO₂が70mmHg c.FIO₂=0.21でPaCO₂が70mmHg d.自力での痰の喀出が困難 e.自発呼吸回数が20回/分

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。室内気(FIO₂=0.21)でPaCO₂が70mmHgと高い換気不全や、自力での痰の喀出困難は離脱の障害となります。pH7.40、室内気でPaO₂ 70mmHg、自発呼吸20回/分は許容範囲です。

問66 生体機能代行装置学

SAS(睡眠時無呼吸症候群)について正しいのはどれか。

  1. PSG検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)では酸素飽和度の測定は行わない。
  2. 1時間あたりの無呼吸・低呼吸回数が3回以上で診断される。
  3. 閉塞型SASの原因は呼吸中枢の障害である。
  4. マウスピースは中枢型SASの治療に用いられる。
  5. 扁桃肥大がある場合は外科手術を考慮する。
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正解5

正解は「5」。扁桃肥大による上気道閉塞があれば外科手術を考慮します。PSGでは酸素飽和度も測定し、無呼吸低呼吸指数(AHI)5以上で診断、閉塞型は上気道閉塞が原因、マウスピースは閉塞型に用いるため、他は誤りです。

問67 生体機能代行装置学

酸素療法の合併症について誤っているのはどれか。

  1. 酸素中毒の主な原因は高濃度酸素による活性酸素の過剰産生である。
  2. 新生児では酸素中毒による急性肺傷害に注意が必要である。
  3. 高濃度酸素投与は未熟児網膜症のリスクを高める。
  4. CO₂ナルコーシスでは意識障害が認められる。
  5. CO₂ナルコーシスでは過換気になる。
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正解5

誤りは「5」。CO₂ナルコーシスでは呼吸が抑制され低換気となります(過換気は誤り)。活性酸素による酸素中毒、新生児の急性肺傷害、未熟児網膜症のリスク、意識障害の出現は正しい記述です。

問68 生体機能代行装置学

人工心肺装置を用いた体外循環中の生体反応について誤っているのはどれか。 a.体外循環導入時の血液中カテコラミン希釈は血圧降下をもたらす。 b.低体温体外循環ではヘモグロビン酸素解離曲線は右方移動する。 c.血液中グルカゴン濃度は低下する。 d.血液中カルシウム濃度は低下する。 e.補体が活性化される。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

誤っているのは「3(b・c)」。低体温ではヘモグロビン酸素解離曲線は左方移動し(右方は誤り)、ストレス反応でグルカゴンは増加します(低下は誤り)。カテコラミン希釈による血圧降下、カルシウム低下、補体活性化は正しい記述です。

問69 生体機能代行装置学

正しいのはどれか。 a.人工心肺装置を用いた体外循環中は高カリウム血症になる。 b.インスリンはカリウムの細胞内への移動を促進する。 c.低カリウム血症では不整脈が出やすくなる。 d.低カリウム液は心筋保護時の心停止に用いられる。 e.溶血すると低カリウム血症になる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。インスリンはカリウムの細胞内移動を促進し、低カリウム血症では不整脈が出やすくなります。体外循環中は希釈で低カリウム傾向、心停止には高カリウム液、溶血では高カリウム血症となるため、a・d・eは誤りです。

問70 生体機能代行装置学

人工心肺装置を用いた体外循環中の患者管理について正しいのはどれか。 a.低体温体外循環中のpHスタットによる管理には二酸化炭素付加を行う。 b.人工心肺離脱に向けて灌流量を低下させる前にプロタミン投与を行う。 c.人工心肺離脱後は送血カニューレを脱血カニューレよりも先に抜く。 d.人工心肺を完全に離脱するまでは人工呼吸器は使用しない。 e.復温の際の脱血温と送血温の差は10℃以内とする。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。pHスタット管理では二酸化炭素を付加し、復温時の脱血温と送血温の差は10℃以内とします。プロタミンは離脱後に投与、脱血カニューレを先に抜く、離脱前から人工呼吸を再開するため、b・c・dは誤りです。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺装置を用いた体外循環中の心筋保護法について正しいのはどれか。 a.血液併用心筋保護法は心筋浮腫を軽減する。 b.細胞内液型心筋保護液は高ナトリウム液である。 c.常温における心筋虚血の安全限界は60分間である。 d.心筋温を10℃低下させると心筋酸素消費量は1/10になる。 e.逆行性心筋保護液灌流法では冠静脈洞にカニューレを挿入する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。血液併用心筋保護は心筋浮腫を軽減し、逆行性灌流では冠静脈洞にカニューレを挿入します。細胞内液型は低ナトリウム、常温虚血の安全限界は短時間、心筋温10℃低下で酸素消費は約半分のため、b・c・dは誤りです。

問72 生体機能代行装置学

循環補助用心内留置型ポンプカテーテル(IMPELLA®)について正しいのはどれか。 a.左室仕事量を減少させる。 b.乳幼児に使用可能である。 c.小型遠心ポンプがカテーテルに組み込まれている。 d.大動脈弁に機械弁を装着されている場合は禁忌である。 e.パージシステムはモータ内に血液を浸入させない機能をもつ。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。IMPELLAは左室から大動脈へ送血して左室仕事量を減少させ、大動脈弁に機械弁がある場合は禁忌で、パージシステムでモータへの血液侵入を防ぎます。乳幼児には使用できず、内蔵されるのは軸流ポンプのため、b・cは誤りです。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺における安全管理上、必須でないのはどれか。

  1. レベルセンサを貯血槽に設置する。
  2. 送血ポンプの手動装置を常備する。
  3. ローラポンプ送血で流量計を設置する。
  4. 送血圧力計を送血ポンプと人工肺の間に設置する。
  5. 送血フィルタもしくはエアトラップを送血回路に設置する。
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正解3

必須でないのは「3」。ローラポンプは回転数から送血流量が算出できるため、流量計の設置は必須ではありません。貯血槽のレベルセンサ、手動装置、送血圧力計、送血フィルタ/エアトラップは安全管理上必要です。

問74 生体機能代行装置学

ダイアライザのふるい係数について正しいのはどれか。

  1. 負の値をとることがある。
  2. クリアランスと同じ次元をもつ。
  3. 分子量が大きいほど大きな値をとる。
  4. β₂ミクログロブリンでは治療中、経時的に増加する。
  5. β₂ミクログロブリンでは血液系よりも水系の方が大きな値を示す。
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正解5

正解は「5」。ふるい係数はβ₂ミクログロブリンで、血液系よりも水系のほうが大きな値を示します。0〜1の無次元量で負にはならず、分子量が大きいほど小さく、膜の目詰まりにより経時的に低下します。

問75 生体機能代行装置学

ダイアライザに使用されている膜素材はどれか。 a.ポリエチレン b.ポリスルフォン c.ポリメチルメタクリレート d.セルローストリアセテート e.キュプロアンモニウムレーヨン(再生セルロース)

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。ポリスルフォン、ポリメチルメタクリレート、セルローストリアセテートは現在ダイアライザ膜として用いられています。ポリエチレンは膜素材として一般的ではありません。

問76 生体機能代行装置学

透析条件が、血流量200mL/min・血液入口クレアチニン濃度12mg/dL・血液出口クレアチニン濃度2mg/dL、透析液流量400mL/min・透析液入口クレアチニン濃度0mg/dLであった。透析液出口側クレアチニン濃度[mg/dL]はどれか。 ただし、回路・膜へのクレアチニンの吸着はないものとする。

  1. 4
  2. 5
  3. 8
  4. 10
  5. 12
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正解2

正解は「2」。血液側から除去されたクレアチニン量=血流量×(入口−出口)=200×(12−2)=2,000。これが透析液へ移るので、透析液出口濃度=2,000÷400=5mg/dLとなります。

問77 生体機能代行装置学

モニタリングに活性化凝固時間(ACT)を使用できるのはどれか。 a.メシル酸ナファモスタット b.未分画ヘパリン c.低分子ヘパリン d.ワルファリン e.アスピリン

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。メシル酸ナファモスタットと未分画ヘパリンはACTでモニタリングできます。低分子ヘパリンは抗Xa活性、ワルファリンはPT-INR、アスピリンは血小板機能で評価します。

問78 生体機能代行装置学

血液透析で正しいのはどれか。 a.血圧低下に対して除水速度を下げた。 b.血圧低下に対して透析液温度を上げた。 c.尿素のKt/V低値が持続するため血液濾過に変更した。 d.治療前血清リン濃度高値が改善しないので血流量を下げた。 e.治療前血清カリウム濃度高値が改善しないので透析時間を延長した。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。血圧低下には除水速度を下げ、治療前の高カリウムが改善しなければ透析時間を延長します。血圧低下時は透析液温度を下げ、Kt/V低値には透析条件を強化し、高リンには血流量を上げるため、b・c・dは適切ではありません。

問79 生体機能代行装置学

血液吸着療法により除去できる溶質はどれか。 a.エンドトキシン b.リウマトイド因子 c.抗DNA抗体 d.低比重リポタンパク質 e.β₂ミクログロブリン

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。血液吸着療法では、エンドトキシン、低比重リポタンパク質(LDL)、β₂ミクログロブリンなどを吸着除去できます。リウマトイド因子や抗DNA抗体は血漿交換などで対応します。

第38回 午前全16問

問64 生体機能代行装置学

酸素療法で使用する機器で一方弁が付いているのはどれか。

  1. 鼻カニューラ
  2. オープンマスク
  3. ベンチュリーマスク
  4. リザーバ付き酸素マスク
  5. ハイフローネーザルカニューラ
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正解4

正解は「4」。リザーバ付き酸素マスクは、呼気がリザーバへ逆流しないように一方弁が付いており、高濃度酸素を供給できます。

問65 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療の適応疾患はどれか。

  1. 開放性骨折
  2. 急性心筋梗塞
  3. 中耳炎
  4. 網膜動脈閉塞症
  5. 急性副鼻腔炎
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正解4

正解は「4」。網膜動脈閉塞症は高気圧酸素治療の適応です。中耳炎・副鼻腔炎は含気腔の圧外傷リスクから注意を要し、適応ではありません。

問66 生体機能代行装置学

成人男性(体重50kg)に対する人工呼吸器装着の初期設定として適切でないのはどれか。

  1. 換気回数を12回/分とした。
  2. 1回換気量を500mLとした。
  3. 吸気時間と呼気時間の比(I:E比)を2:1とした。
  4. 呼気終末陽圧(PEEP)を3cmH₂Oとした。
  5. トリガ感度を−1〜−2cmH₂Oとした。
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正解3

適切でないのは「3」。通常のI:E比は1:2程度で呼気時間を長くとります。2:1(吸気が長い)は逆比換気であり初期設定としては不適切です。

問67 生体機能代行装置学

メインストリーム方式のカプノメータについて誤っているのはどれか。

  1. プローブには赤色光の光源を使用している。
  2. アダプタが死腔となる。
  3. サイドストリーム方式に比べて応答が速い。
  4. セルの汚れや水滴の付着により測定誤差を生じる。
  5. ICUなどでの長期間の人工呼吸管理に使用される。
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正解1

誤りは「1」。カプノメータはCO₂が吸収する赤外線を利用します(赤色光ではありません)。メインストリーム方式は気道に直接センサを置くため応答が速い一方、アダプタが死腔となります。

問68 生体機能代行装置学

酸素濃縮器について正しいのはどれか。 a.酸素濃縮膜を用いた機器では90%程度の酸素濃度が得られる。 b.吸着分離型を用いた機器では40%程度の酸素濃度が得られる。 c.吸着分離型では機器の発熱が問題になる。 d.停電に備えてバッテリーを内蔵したものが望ましい。 e.自家発電機は指定のもの以外は安全性に保証がない。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(c・d・e)」。吸着分離(PSA)型は圧縮に伴う発熱が問題となり得、停電対策のバッテリーや指定外の自家発電機の注意が必要です。膜型は約40%、吸着型は約90%の酸素濃度が得られます。

問69 生体機能代行装置学

人工呼吸管理中の加温加湿について正しいのはどれか。

  1. 加温加湿器では定期的に水道水を追加する。
  2. 加温加湿器のヒータワイヤは呼気回路に組み入れる。
  3. 人工鼻ではネブライザの併用が有用である。
  4. 人工鼻では分泌物が多いと呼吸抵抗が上昇する。
  5. 人工鼻は加温加湿器と比べて加湿性能が優れている。
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。人工鼻は分泌物や水分が付着すると目詰まりを起こし呼吸抵抗が上昇します。加湿には滅菌精製水を用い、ヒータワイヤは吸気回路に入れ、人工鼻とネブライザ併用は禁忌です。

問70 生体機能代行装置学

遠心ポンプはどれか。(図参照)

第38回 午前 問70 の図
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
解答と解説を見る

正解3

正解は「3」。遠心ポンプは羽根車(インペラ)の回転による遠心力で血液を送り出す構造で、図の該当するものが遠心ポンプです。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺による体外循環中の血液希釈の効果で正しいのはどれか。 a.溶血が軽減する。 b.輸血量が減少する。 c.組織浮腫が軽減する。 d.酸素解離曲線が右方移動する。 e.脂肪塞栓が軽減する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(a・b・e)」。血液希釈により血液粘度が下がって溶血や脂肪塞栓が軽減し、輸血量も減らせます。膠質浸透圧低下により組織浮腫はむしろ増えやすくなります。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺による体外循環中の生体反応において血中で上昇するのはどれか。 a.レニン活性 b.血清カリウム c.血清カルシウム d.プロスタグランジン e.心房性ナトリウム利尿ペプチド

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解3

正解は「3(a・d・e)」。体外循環では非拍動流やストレス反応でレニン活性・プロスタグランジン・ANPが上昇します。血清カルシウムは希釈で低下しやすいです。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺による体外循環で正しいのはどれか。 a.中心静脈圧は15mmHg以上を維持する。 b.平均血圧は100mmHg以上を維持する。 c.ヘマトクリット値は20%以上を維持する。 d.混合静脈血酸素飽和度は70%以上を維持する。 e.成人の灌流量は中等度低体温では60〜80mL/(分・kg)である。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(c・d・e)」。ヘマトクリットは20%以上、混合静脈血酸素飽和度は70%以上を目安に維持し、灌流量は概ね60〜80mL/(分・kg)です。中心静脈圧は低く、平均血圧は概ね60mmHg前後で管理します。

問74 生体機能代行装置学

図のAの動脈圧波形を示す補助循環装置について正しいのはどれか。(A駆動時・B非駆動時。図参照)

第38回 午前 問74 の図
  1. 流量補助の装置である。
  2. 心筋酸素消費量を減少させる。
  3. ACTを400秒以上で管理する。
  4. 大動脈弁狭窄症には禁忌である。
  5. 心内留置型ポンプカテーテルと併用する。
解答と解説を見る

正解2

正解は「2」。図はIABP(大動脈内バルーンパンピング)の圧波形で、拡張期に冠血流を増やし後負荷を軽減して心筋酸素消費量を減少させます。圧補助(容量補助ではない)で、大動脈弁閉鎖不全が禁忌です。

問75 生体機能代行装置学

血液透析の治療で直接改善される病態はどれか。 a.高リン血症 b.腎性貧血 c.二次性副甲状腺機能亢進症 d.低栄養 e.代謝性アシドーシス

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(a・e)」。血液透析ではリンの除去(高リン血症の改善)や重炭酸の補充(代謝性アシドーシスの改善)が直接得られます。腎性貧血や副甲状腺機能亢進は薬物などの併用が必要です。

問76 生体機能代行装置学

オンライン血液透析濾過で誤っているのはどれか。

  1. 前希釈法の方が後希釈法に比べ濾過流量当たりの物質除去効率が高い。
  2. 承認された多用途透析装置の使用が必要である。
  3. 置換液の清浄度はエンドトキシン濃度と細菌数の両方で規定される。
  4. ヘモダイアフィルタの使用が必須である。
  5. β₂ミクログロブリンの分子量以上の中分子溶質の除去を目的とする。
解答と解説を見る

正解1

誤りは「1」。前希釈法は希釈により濾液中の溶質濃度が下がるため、同じ濾過流量あたりの除去効率は後希釈法より低くなります。他の記述は正しいです。

問77 生体機能代行装置学

図に示す中空糸膜が10000本、平行に束ねられてハウジングに詰められているダイアライザでは全中空糸内容量が約70mLである。血流量が200mL/minのとき、血液が中空糸の内側を通過するおよその平均時間[s]はどれか。 ただし、膜を介した血液成分の移動は無視できるものとする。(図参照)

第38回 午前 問77 の図
  1. 10
  2. 20
  3. 30
  4. 40
  5. 60
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(約20s)」。通過時間=内容量÷流量=70mL÷200mL/min=0.35min=21秒≒約20秒となります。

問78 生体機能代行装置学

ダイアライザで正しいのはどれか。

  1. 中空糸型では、透析液はハウジング(外筒)近傍ほど流れやすい。
  2. ポリスルフォン膜は対称構造を示す。
  3. 血液と透析液とは同じ向きに流れる。
  4. 積層型ダイアライザが広く使用されている。
  5. 生体適合性が低い膜では補体の活性化が少ない。
解答と解説を見る

正解1

正解は「1」。中空糸型では外筒(ハウジング)近傍で透析液が流れやすい傾向があります。ポリスルフォン膜は非対称構造、血液と透析液は向流、現在は中空糸型が主流、生体適合性が低い膜ほど補体活性化が強くなります。

問79 生体機能代行装置学

血液透析に該当しない現象はどれか。 a.拡散 b.濾過 c.吸着 d.分解 e.吸収

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(d・e)」。血液透析では拡散・濾過・(膜への)吸着が物質除去に関与します。分解や吸収は透析の原理には該当しません。

第38回 午後全17問

問63 生体機能代行装置学

血液ガス測定装置が専用電極で計測しているのはどれか。 a.酸素分圧 b.動脈血酸素含量 c.重炭酸イオン d.二酸化炭素分圧 e.pH

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解3

正解は「3(a・d・e)」。血液ガス装置は酸素分圧(クラーク電極)・二酸化炭素分圧(Severinghaus電極)・pH(ガラス電極)を専用電極で測定します。酸素含量や重炭酸は計算で求めます。

問64 生体機能代行装置学

陽圧式人工呼吸に伴う生体への影響について正しいのはどれか。

  1. 尿量の増加
  2. 中心静脈圧の低下
  3. 静脈還流の増加
  4. 心拍出量の増加
  5. 頭蓋内圧の上昇
解答と解説を見る

正解5

正解は「5」。陽圧換気は胸腔内圧を上昇させ、静脈還流を妨げて中心静脈圧上昇・頭蓋内圧上昇を招き、心拍出量や尿量はむしろ減少しやすくなります。

問65 生体機能代行装置学

COPD患者の在宅NPPVについて正しいのはどれか。 a.夜間は酸素吸入療法を用いることが多い。 b.排痰の多い症例でも安全に使用できる。 c.TPPVに比べて患者への侵襲は大きい。 d.TPPVよりも使用症例が多い。 e.換気補助による呼吸筋の負担を軽減できる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(d・e)」。在宅ではNPPVはTPPV(気管切開)より侵襲が小さく使用症例が多く、換気補助で呼吸筋の負担を軽減します。排痰が多い症例はマスク換気に不向きです。

問66 生体機能代行装置学

睡眠時無呼吸症候群(SAS)について正しいのはどれか。

  1. 貧血の原因となる。
  2. 睡眠時無呼吸の評価のために終夜睡眠ポリグラフ検査を行う。
  3. 無呼吸・低呼吸が1時間あたり20回だと重症に分類される。
  4. 重症の場合、まずマウスピースによる治療が試みられる。
  5. 扁桃肥大がある場合、外科手術による改善は期待できない。
解答と解説を見る

正解2

正解は「2」。SASの評価には終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査を行います。重症(AHI≥30)ではCPAPが第一選択で、扁桃肥大には手術が有効なこともあります。

問67 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療中、装置内に持ち込むことができるのはどれか。 a.義歯 b.ガーゼ c.アルコール綿 d.補聴器 e.カイロ

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b)」。高気圧・高濃度酸素環境では発火の危険があるため、アルコール綿やカイロは持ち込めません。義歯やガーゼは持ち込み可能です(補聴器は圧変化で不可のことが多い)。

問68 生体機能代行装置学

膜型人工肺について正しいのはどれか。 a.最も繁用しているのは均質膜である。 b.多孔質膜ではwet lungは起こさない。 c.内部灌流型が主流である。 d.血液は均質膜を通過しない。 e.外部灌流型は内部灌流型よりも血流の乱流が生じやすい。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(d・e)」。均質膜は血液(血漿)を通過させず、外部灌流型は内部灌流型より血流に乱流が生じやすい構造です。現在は多孔質膜・外部灌流型が主流で、多孔質膜は長時間使用でwet lungを生じ得ます。

問69 生体機能代行装置学

人工心肺による体外循環で正しいのはどれか。

  1. 血糖値は低下する。
  2. 血小板数は増加する。
  3. 血液粘稠度は体温の低下とともに上昇する。
  4. 酸素消費量は体温の低下とともに増加する。
  5. 体外循環時間が長くなると血漿遊離ヘモグロビン濃度は低下する。
解答と解説を見る

正解3

正解は「3」。体温が低下すると血液粘稠度は上昇します。体外循環では血糖上昇・血小板減少がみられ、低体温で酸素消費量は減少、体外循環延長で遊離ヘモグロビンは上昇します。

問70 生体機能代行装置学

遠心ポンプについて正しいのはどれか。 a.人工心肺停止時には送血回路を鉗子で遮断し血液逆流を防ぐ。 b.離脱前の低流量時には回転数による流量制御が困難である。 c.冷却時に流量を維持するには回転数を上げる必要がある。 d.人工心肺運転中の送血回路の遮断は禁忌である。 e.誤って空気を体内に送り込むことはない。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b・c)」。遠心ポンプは停止時に逆流するため送血回路を鉗子で遮断し、低流量時は回転数による制御が難しく、粘度が上がる冷却時には回転数を上げて流量を保ちます。運転中の遮断は過圧の危険、空気も送り込み得ます。

問71 生体機能代行装置学

体内設置型(植込み型)補助人工心臓で正しいのはどれか。

  1. 両心の補助ができる。
  2. 在宅での使用はできない。
  3. 無拍動流型が主流である。
  4. ワルファリンは使用しない。
  5. 心臓移植適応の患者は使用できない。
解答と解説を見る

正解3

正解は「3」。現在の植込み型補助人工心臓は連続流(無拍動流)型が主流です。多くは左心補助で、在宅使用が可能、抗凝固にワルファリンを用い、心臓移植までの橋渡し(BTT)として使われます。

問72 生体機能代行装置学

経皮的心肺補助装置(PCPS)で正しいのはどれか。

  1. 全身麻酔を要する。
  2. 拍動流ポンプを使用する。
  3. ワルファリンを使用する。
  4. 人工肺を使用する。
  5. 左室の後負荷を軽減させる。
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。PCPS(VA-ECMO)は遠心ポンプと人工肺で構成されます。経皮的に挿入し全身麻酔は不要、遠心ポンプ(連続流)を用い、抗凝固はヘパリン、送血により左室後負荷はむしろ増加します。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺による体外循環離脱時に大動脈解離が疑われた場合、行う処置はどれか。 a.灌流温を下げる。 b.送血量を上げる。 c.IABPを挿入する。 d.ヘパリンを追加する。 e.経食道エコーで確認する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(a・e)」。大動脈解離が疑われたら灌流温を下げて(低体温で)臓器保護しつつ送血量を下げ、経食道エコーで解離を確認します。送血量増加やIABP挿入は解離を悪化させ得ます。

問74 生体機能代行装置学

図は血液透析の標準的な回路構成である。気泡センサを取り付ける位置として最も適切なのはどれか。(図参照)

第38回 午後 問74 の図
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(E)」。気泡センサは患者へ血液を戻す返血側(ダイアライザより下流の返血ライン)に設置し、空気の体内流入を防ぎます。

問75 生体機能代行装置学

血液透析液の組成について正しいのはどれか。 a.Na⁺ 135〜140mEq/L b.K⁺ 2.0〜2.5mEq/L c.グルコース 1000〜1500mg/dL d.HCO₃⁻ 40〜45mEq/L e.Ca²⁺ 2.5〜3.5mEq/L

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(a・b・e)」。透析液のNa⁺は約135〜140、K⁺は約2.0〜2.5、Ca²⁺は約2.5〜3.5mEq/Lです。グルコースは約100〜150mg/dL、HCO₃⁻は約25〜30mEq/L程度です。

問76 生体機能代行装置学

バスキュラーアクセスの造設に外科手術が必要でないのはどれか。

  1. 自己血管内シャント
  2. 人工血管内シャント
  3. 表在化動脈(動脈表在化)
  4. カフ型カテーテル
  5. 非カフ型カテーテル
解答と解説を見る

正解5

正解は「5」。非カフ型(一時的)カテーテルは経皮的に挿入でき外科手術を要しません。内シャント・人工血管・動脈表在化・カフ型カテーテルは外科的処置が必要です。

問77 生体機能代行装置学

透析治療中の患者に大幅な血圧低下がみられた。このときの対応として誤っているのはどれか。

  1. 下肢を挙上する。
  2. 除水速度を下げる。
  3. 昇圧薬を投与する。
  4. 透析液温度を上げる。
  5. 生理食塩液を投与する。
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正解4

誤りは「4」。血圧低下時は透析液温度を下げる(低温透析)と末梢血管が収縮し血圧維持に有利です。透析液温度を上げると血管拡張でさらに低下させます。下肢挙上・除水速度低下・補液・昇圧薬は適切です。

問78 生体機能代行装置学

透析穿刺部位の消毒に適さないのはどれか。

  1. 過酢酸
  2. クロルヘキシジングルコン酸塩含有アルコール
  3. ポビドンヨード
  4. エタノール
  5. イソプロパノール
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正解1

正解は「1」。過酢酸は透析装置・配管などの消毒に用いる薬剤で、皮膚(穿刺部位)の消毒には適しません。

問79 生体機能代行装置学

アフェレシス療法について正しいのはどれか。 a.血漿分離法としては遠心分離法と膜分離法がある。 b.二重濾過血漿分離法には置換液としてアルブミン製剤を使用する。 c.LDLアフェレシスは家族性高コレステロール血症に適応がある。 d.膜型血漿分離法ではアデニン加クエン酸ブドウ糖液を抗凝固薬として用いる。 e.エンドトキシン吸着は血漿吸着療法である。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。血漿分離には遠心分離法と膜分離法があり、二重濾過血漿分離ではアルブミンを補充、LDLアフェレシスは家族性高コレステロール血症に適応です。膜型分離の抗凝固は主にヘパリン等、エンドトキシン吸着は全血の直接血液灌流です。

第37回 午前全16問

問64 生体機能代行装置学

高流量鼻カニューレ酸素療法について正しいのはどれか。

  1. 加湿は不十分である。
  2. 食事中の使用はできない。
  3. 解剖学的死腔は増加する。
  4. 呼気終末陽圧(PEEP)効果がある。
  5. 気道感染のリスクが増加する。
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正解4

正解は「4」。高流量鼻カニューレ酸素療法(HFNC)では高流量のガスが咽頭にかかることで数cmH₂O程度のPEEP効果が得られます。加温加湿は十分に行われ、咽頭に溜まった呼気を洗い流すため解剖学的死腔はむしろ減少し、食事や会話も可能です。

問65 生体機能代行装置学

呼気終末陽圧(PEEP)を上昇させた影響について正しいのはどれか。

  1. 肺内シャント率が増加する。
  2. 気胸のリスクがある。
  3. 心拍出量が増加する。
  4. 頭蓋内圧が低下する。
  5. 機能的残気量が減少する。
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正解2

正解は「2」。PEEPを上げると肺胞内圧が高まり、気胸や圧損傷のリスクが増します。虚脱した肺胞が再開通するため肺内シャント率は減少し機能的残気量は増加します。一方で胸腔内圧上昇により静脈還流が減って心拍出量は低下し、頭蓋内圧は上昇します。

問66 生体機能代行装置学

人工鼻について正しいのはどれか。

  1. 死腔が減少する。
  2. 喀痰が多い症例でも使用できる。
  3. 呼吸回路はシンプルになる。
  4. 加温加湿器と併用する。
  5. 気道粘膜熱傷に注意する。
解答と解説を見る

正解3

正解は「3」。人工鼻は呼気の熱と水分を捕らえて吸気で戻す受動的な加湿器で、加温加湿器や給水回路が不要なため呼吸回路がシンプルになります。1は死腔が増加、2は多量の喀痰では目詰まりを起こすため不適、4は加温加湿器との併用は禁忌、5は熱傷の心配はありません。

問67 生体機能代行装置学

酸素濃度を設定できるのはどれか。 a.ネブライザ付き酸素吸入装置 b.ベンチュリーマスク c.リザーバ付きマスク d.簡易酸素マスク e.鼻カニューレ

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b)」。ベンチュリーマスクとネブライザ付き酸素吸入装置は、ベンチュリー効果で一定割合の空気を巻き込むため吸入酸素濃度を設定できます。リザーバ付きマスク・簡易酸素マスク・鼻カニューレは患者の換気量で濃度が変わる低流量システムで、濃度を指定できません。

問68 生体機能代行装置学

吸着型酸素濃縮器で誤っているのはどれか。

  1. ゼオライトを用いて窒素を吸着する。
  2. 加圧した空気を吸着筒内に送る。
  3. 吸着濃縮後のガスは乾燥している。
  4. 貯蔵タンクに蓄えてから供給する。
  5. 酸素濃度の上限は50%程度である。
解答と解説を見る

正解5

正解は「5」。吸着型(PSA式)酸素濃縮器はゼオライトで窒素を吸着して除去するため、90%以上の高濃度酸素が得られます。上限50%程度というのは誤りです。

問69 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療の気圧外傷でないのはどれか。

  1. 溶血
  2. 肺胞破裂
  3. 皮下気腫
  4. 緊張性気胸
  5. 急性動脈ガス塞栓症
解答と解説を見る

正解1

正解は「1」。気圧外傷は、加圧・減圧に伴う体内の閉鎖腔の容積変化で生じる障害で、肺胞破裂・皮下気腫・緊張性気胸・空気塞栓(急性動脈ガス塞栓症)や耳・副鼻腔のスクイーズがあります。溶血は気圧変化では起こりません。

問70 生体機能代行装置学

人工心肺について正しいのはどれか。 a.シリコーン膜は酸素よりも二酸化炭素の透過性が高い。 b.ポリプロピレン膜はシリコーン膜よりも強度が優れている。 c.多孔質膜では血液と酸素ガスが直接接触しない。 d.内部灌流型は外部灌流型よりも血液が乱流になりやすい。 e.外部灌流型は内部灌流型よりも圧力損失が大きい。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b)」。シリコーン膜は二酸化炭素の透過性が酸素より高く、ポリプロピレン膜は薄膜でも強度に優れます。cの多孔質膜は孔を通して血液とガスが接触し、d・eは外部灌流型のほうが血液が乱流になりやすく、圧力損失は内部灌流型のほうが大きくなります。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環中の血液希釈法について正しいのはどれか。 a.末梢血管抵抗を低下させる。 b.代謝性アルカローシスを軽減する。 c.ヘマトクリット値30%を希釈下限の目安とする。 d.組織浮腫の原因となる。 e.溶血を軽減する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解3

正解は「3(a・d・e)」。血液希釈は粘度を下げて末梢血管抵抗を低下させ、赤血球どうしの機械的な損傷を減らして溶血を軽減します。一方で膠質浸透圧が下がるため組織浮腫の原因になります。bのアシドーシス・アルカローシスとは直接関係せず、cのヘマトクリットの希釈下限は20%前後が目安です。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環の離脱において正しいのはどれか。 a.混合静脈血酸素飽和度が60%以上である。 b.左房圧が15mmHg以下である。 c.中心静脈圧が15mmHg以上である。 d.脱血カニューレより先に送血カニューレを抜く。 e.ベンティングは継続する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b)」。離脱の条件として、混合静脈血酸素飽和度が60〜70%以上に保たれ、左房圧(または肺動脈楔入圧)が15mmHg以下であることが挙げられます。cの中心静脈圧が高いままは容量負荷や右心不全を示し、dは送血カニューレを最後に抜き、eのベンティングは離脱時に終了します。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環中のモニタリングとその対応について正しいのはどれか。 a.ACTが1000秒を超えたのでプロタミンを投与した。 b.PaO₂が目標値より高かったので人工肺吹送ガスの流量を下げた。 c.SVO₂が目標値より低かったので送血灌流量を上げた。 d.PaCO₂が目標値より高かったので人工肺吹送ガスの流量を上げた。 e.心停止中の動脈圧が100mmHgであったので血管収縮薬を投与した。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解4

正解は「4(c・d)」。SvO₂の低下は酸素供給不足を示すため送血流量を増やし、PaCO₂が高いときは吹送ガス(スイープガス)流量を上げて二酸化炭素を多く飛ばします。aのプロタミン投与は体外循環離脱後に行い、bのPaO₂が高いときは吹送ガスの酸素濃度を下げ、eの心停止中に100mmHgは高めなので血管拡張薬を検討します。

問74 生体機能代行装置学

IABPで正しいのはどれか。 a.冠血流量は増加する。 b.収縮期血圧は低下する。 c.脳血流量は減少する。 d.バルーン拡張には酸素を用いる。 e.大動脈解離に使用できる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b)」。IABPは拡張期にバルーンを膨らませて大動脈基部の圧を上げ冠血流を増加させ(ダイアストリックオーグメンテーション)、収縮期直前に収縮させて後負荷を減らすため収縮期血圧は低下します。cの脳血流は減少せず、dのバルーンには拡散しやすいヘリウムを用い、eの大動脈解離は禁忌です。

問75 生体機能代行装置学

血液透析によって補助される腎臓の機能として正しいのはどれか。 a.酸の排泄 b.過剰な体液の除去 c.アミノ酸の再吸収 d.貧血の改善 e.ビタミンDの活性化

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。血液透析が代行できるのは、老廃物と酸の排泄、および過剰な水分の除去です。cのアミノ酸の再吸収、dの造血ホルモン(エリスロポエチン)による貧血改善、eのビタミンDの活性化は腎臓の内分泌・代謝機能で、透析では補えないため薬剤で補充します。

問76 生体機能代行装置学

半透膜を介した拡散分離操作はどれか。

  1. 限外濾過
  2. 精密濾過
  3. 透析
  4. 吸着
  5. 遠心分離
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正解3

正解は「3」。透析は半透膜を挟んだ濃度差により溶質が移動する拡散を利用した分離操作です。限外濾過と精密濾過は圧力差による濾過、吸着は物質を吸着材に結合させる操作、遠心分離は密度差を利用する操作です。

問77 生体機能代行装置学

オンライン血液透析濾過について誤っているのはどれか。

  1. 清浄化した透析液を置換補充液として利用する。
  2. 前希釈法に比べ後希釈法では大量置換が可能である。
  3. 血液透析に比べα₁-ミクログロブリンの除去に優れる。
  4. エンドトキシン捕捉フィルタを使用する。
  5. ヘモダイアフィルタを使用する。
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正解2

正解は「2」。前希釈法は血液が薄まってから濾過するため濃縮によるトラブルが起こりにくく、後希釈法よりも大量の置換液を使えます。後希釈法のほうが大量置換が可能というのは逆で誤りです。

問78 生体機能代行装置学

腎性貧血の治療薬として用いられるのはどれか。

  1. 活性型ビタミンD
  2. カルシウム拮抗薬
  3. カルシウム受容体作動薬
  4. 遺伝子組換えヒトエリスロポエチン
  5. アンジオテンシン変換酵素阻害薬
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正解4

正解は「4」。腎性貧血は腎臓からのエリスロポエチン産生低下が原因なので、遺伝子組換えヒトエリスロポエチンなどの赤血球造血刺激因子製剤(ESA)で治療します。活性型ビタミンDとカルシウム受容体作動薬は二次性副甲状腺機能亢進症の治療薬です。

問79 生体機能代行装置学

腹膜透析液の濃度で正しいのはどれか。

  1. ナトリウムイオン濃度 150mEq/L
  2. カリウムイオン濃度 2.0mEq/L
  3. カルシウムイオン濃度 2.5mEq/L
  4. ブドウ糖濃度 100mg/dL
  5. 酢酸イオン濃度 8.0mEq/L
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正解3

正解は「3」。腹膜透析液のカルシウムイオン濃度は2.5mEq/L前後(低カルシウム液では約2.5mEq/L)です。ナトリウムは132〜135mEq/L、カリウムは含まず0mEq/L、ブドウ糖は除水のため1350〜4250mg/dLと高濃度で、いずれも選択肢の値は誤りです。

第37回 午後全17問

問63 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療の適応疾患でないのはどれか。

  1. 慢性骨髄炎
  2. 自然気胸
  3. ガス壊疽
  4. 突発性難聴
  5. 一酸化炭素中毒
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正解2

正解は「2」。自然気胸は加圧・減圧で胸腔内の空気が膨張して緊張性気胸となる危険があるため、高気圧酸素治療の絶対禁忌です。慢性骨髄炎・ガス壊疽・突発性難聴・一酸化炭素中毒はいずれも適応疾患です。

問64 生体機能代行装置学

人工呼吸器の異常と有害事象との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 呼気弁の開放不全 ― 圧損傷
  2. 呼吸流路の屈曲 ― 換気の異常
  3. 呼吸回路のリーク ― 低二酸化炭素血症
  4. 加温加湿器の停止 ― 喀痰の硬化
  5. 吸入気酸素濃度の異常上昇 ― 酸素中毒
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正解3

正解は「3」。呼吸回路からガスが漏れると患者に届く換気量が減るため、二酸化炭素は排出されずむしろ高二酸化炭素血症になります。低二酸化炭素血症は過換気で生じるので組合せが誤りです。

問65 生体機能代行装置学

人工呼吸管理中の気管吸引について正しいのはどれか。 a.吸引時間は10秒程度とする。 b.医師または看護師だけが実施できる。 c.時刻を決めて定期的に実施する。 d.吸引圧は30kPa以上とする。 e.吸引カテーテル外径は気管チューブ内径の50%以下とする。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。吸引による低酸素を避けるため吸引時間は10秒程度までとし、カテーテル外径は気管チューブ内径の1/2以下を目安とします。bの気管吸引は臨床工学技士も実施でき、cは必要時に行い定期実施はせず、dの吸引圧は20kPa(150mmHg)程度以下とします。

問66 生体機能代行装置学

在宅酸素療法について誤っているのはどれか。

  1. COPDの予後を改善する。
  2. 液化酸素を用いる場合がある。
  3. 慢性心不全に有効である。
  4. CO₂ナルコーシスの発症に注意する。
  5. 肺高血圧症に禁忌である。
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正解5

正解は「5」。肺高血圧症は在宅酸素療法の適応であり禁忌ではありません。低酸素による肺血管攣縮を和らげる効果が期待できます。他の記述は正しい内容です。

問67 生体機能代行装置学

量規定調節換気中の患者の気道内圧低下の原因として誤っているのはどれか。

  1. 無気肺の改善
  2. 気管支攣縮の軽快
  3. 呼吸器回路からのガス漏れ
  4. 気管チューブ先端の片肺への移動
  5. 気管チューブのカフからの空気漏れ
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正解4

正解は「4」。量規定換気では送り込む量が一定なので、気道内圧はコンプライアンスと気道抵抗を反映します。気管チューブが片肺に入ると換気される肺が半分になり、気道内圧はむしろ上昇します。無気肺の改善や気管支攣縮の軽快、回路やカフからの漏れはいずれも圧の低下要因です。

問68 生体機能代行装置学

ローラポンプと比較した遠心ポンプの特徴として正しいのはどれか。 a.溶血が少ない。 b.血液粘度の影響を受けにくい。 c.停止時に血液の逆流を生じない。 d.吸引ポンプとして使用できる。 e.空気を送りにくい。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。遠心ポンプは血液を押しつぶさないため溶血が少なく、空気は密度が小さく羽根車で送り出しにくいため大量送血の危険が比較的低いという特徴があります。bは後負荷や血液粘度の影響を受けやすく、cは停止すると逆流し、dの吸引ポンプにはローラポンプを用います。

問69 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環中の臓器循環について正しいのはどれか。

  1. 骨格筋の血流量は増加する。
  2. 腹部臓器の血流量は増加する。
  3. 急性腎不全の発症は体外循環時間に依存しない。
  4. 脳血流量はautoregulationにより維持される。
  5. 腎臓のautoregulationが保たれる灌流圧の下限界値は30mmHgである。
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正解4

正解は「4」。脳血流は自動調節能(autoregulation)により灌流圧50〜150mmHgの範囲でほぼ一定に保たれます。1・2の骨格筋や腹部臓器の血流は減少し、3の急性腎不全は体外循環時間が長いほど発症しやすく、5の腎の自動調節能の下限はおよそ80mmHg程度です。

問70 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた開心術中の心筋保護について正しいのはどれか。 a.細胞内液型心筋保護液のナトリウム濃度は細胞外液型よりも低い。 b.高カルシウム液で心停止を得る。 c.心筋保護液に血液を混ぜる場合には超低温がよい。 d.僧帽弁手術では選択的冠灌流が必要である。 e.逆行性冠灌流の場合には冠静脈洞から注入する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。細胞内液型心筋保護液は細胞内液に近い組成でナトリウム濃度が低く、逆行性冠灌流では冠静脈洞から心筋保護液を注入します。bの心停止は高カリウム液で得られ、cの血液併用心筋保護は中等度低温(20〜30℃)で用い、dの選択的冠灌流が必要なのは大動脈弁手術です。

問71 生体機能代行装置学

正しいのはどれか。 a.日本の心臓移植は年間500例を超えている。 b.体内設置型補助人工心臓の最も多い合併症は機器の故障である。 c.体内設置型補助人工心臓が植え込まれた最多の疾患は虚血性心疾患である。 d.体内設置型補助人工心臓は心臓移植までのブリッジとして使用することが多い。 e.臓器移植法では本人の意思不明の場合、家族の承諾で臓器提供できる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。わが国では補助人工心臓の多くが心臓移植までのつなぎ(bridge to transplant)として使われ、臓器移植法の改正により本人の意思が不明でも家族の承諾で提供が可能になりました。aの心臓移植は年間100例前後、bの最多合併症は感染や脳血管障害、cの最多の原疾患は拡張型心筋症です。

問72 生体機能代行装置学

V-A ECMOについて正しいのはどれか。 a.灌流量の増加によって左室後負荷が軽減される。 b.脱血不良が発生すると脱血回路内圧は上昇する。 c.ガス交換膜に結露が発生した場合には人工肺の緊急交換を要する。 d.遠心ポンプ駆動停止時には鉗子で回路を遮断する。 e.人工肺に血栓による部分閉塞が発生すると人工肺前の回路内圧が上昇する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。遠心ポンプが停止すると逆流するため鉗子で回路を遮断します。人工肺が血栓で詰まると手前(人工肺前)の圧が上昇します。aは送血が増えると左室後負荷はむしろ増大し、bの脱血不良では脱血回路内圧は陰圧側に大きくなり、cの結露は直ちに交換ではなくガスフラッシュで対応します。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環時に大動脈解離が発生した場合の対応で誤っているのはどれか。

  1. 送血温を下げる。
  2. 送血圧を上げる。
  3. 真腔に送血カニューレを入れ直す。
  4. 上行大動脈の色調を確認する。
  5. 経食道心臓超音波検査を行う。
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正解2

正解は「2」。送血圧を上げると解離腔にさらに血液が入り込んで解離が進むため、直ちに送血圧を下げます。送血温を下げて臓器保護を図り、上行大動脈の色調変化や経食道心臓超音波で診断し、真腔へカニューレを入れ直すのが正しい対応です。

問74 生体機能代行装置学

血液透析施行中に常時監視している項目はどれか。 a.血漿浸透圧 b.漏血 c.気泡混入 d.静脈側回路内圧 e.透析液エンドトキシン濃度

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解4

正解は「4(b・c・d)」。透析装置は漏血検知器・気泡検知器・静脈圧計により、漏血・気泡混入・静脈側回路内圧を常時監視しています。aの血漿浸透圧とeの透析液エンドトキシン濃度は、その場で連続監視するものではありません。

問75 生体機能代行装置学

未分画ヘパリンによって活性が阻害される凝固因子はどれか。

  1. フィブリン(第Ⅰa因子)
  2. トロンビン(第Ⅱa因子)
  3. 第Ⅲ因子
  4. 第Ⅻ因子
  5. 第ⅩⅢ因子
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正解2

正解は「2」。ヘパリンはアンチトロンビンと結合してその作用を数百〜千倍に増強し、主にトロンビン(第Ⅱa因子)と第Ⅹa因子を阻害します。第Ⅲ因子(組織因子)や第Ⅻ因子、第ⅩⅢ因子は直接の標的ではありません。

問76 生体機能代行装置学

内シャントの合併症はどれか。 a.スチール症候群 b.静脈高血圧症 c.瘤形成 d.不均衡症候群 e.透析アミロイドーシス

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。シャントに血流が奪われて末梢が虚血になるスチール症候群、静脈の圧が上がって腫脹する静脈高血圧症、繰り返し穿刺による瘤形成はいずれもシャントの合併症です。dの不均衡症候群とeの透析アミロイドーシスは透析療法そのものに伴う合併症です。

問77 生体機能代行装置学

血液透析中の血圧低下時の処置として適切なのはどれか。 a.下肢挙上 b.血流量増加 c.除水速度増加 d.生理食塩液補充 e.マンニトール注射液投与

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。血圧低下時は下肢挙上で静脈還流を増やし、生理食塩液の補充や高張液(マンニトールなど)の投与で循環血液量を確保します。bの血流量増加とcの除水速度増加はいずれも血圧をさらに下げるため、むしろ減らします。

問78 生体機能代行装置学

慢性維持血液透析の回路に空気混入が生じる原因となるのはどれか。 a.脱血側穿刺針と血液回路の接続不良 b.脱血側サンプリングポートへの刺入ミス c.生理食塩液ラインの閉鎖忘れ d.抗凝固薬注入ラインとシリンジとの接続不良 e.ダイアライザ入口部と血液回路の接続不良

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。脱血側はポンプの手前で陰圧になるため、穿刺針の接続不良、サンプリングポートの刺入ミス、生理食塩液ラインの開放から空気を引き込みます。d・eはポンプより下流の陽圧部分なので、漏れは生じても空気の吸い込みは起こりません。

問79 生体機能代行装置学

置換補充液を必要とする治療はどれか。 a.血球成分除去(CAP) b.腹水濾過濃縮再静注(CART) c.持続的血液透析濾過(CHDF) d.二重濾過血漿分離交換(DFPP) e.血漿吸着(PA)

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。持続的血液透析濾過(CHDF)は濾過した分を置換液で補い、二重濾過血漿分離交換(DFPP)は捨てた血漿成分をアルブミン製剤などで補充します。aの血球成分除去、bの腹水濾過濃縮再静注、eの血漿吸着はいずれも置換補充液を必要としません。

第36回 午前全16問

問64 生体機能代行装置学

量規定換気でフロー30L/分、換気回数15回/分、吸気呼気比1:3のとき、1回換気量[mL]はどれか。

  1. 500
  2. 600
  3. 700
  4. 800
  5. 900
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正解1

正解は「1」。1呼吸にかかる時間は 60秒÷15回=4秒で、吸気呼気比1:3なので吸気時間は 4秒×(1/4)=1秒です。フロー30L/分は 0.5L/秒 なので、1回換気量は 0.5L/秒×1秒=0.5L=500mL となります。

問65 生体機能代行装置学

加温加湿器について誤っているのはどれか。

  1. 加温加湿器は患者吸気の湿度によって制御される。
  2. 加湿器内の蒸留水は雑菌などの汚染に十分注意する。
  3. ヒータワイヤは吸気回路内の結露を防ぐ。
  4. ヒータワイヤのない回路は途中のウォータトラップが必要である。
  5. 不十分な加湿は肺合併症の原因となる。
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正解1

正解は「1」。加温加湿器はチャンバ出口や患者側Y字部のガス温度を測って制御しており、湿度そのものを測って制御しているわけではありません。他の記述は正しい内容です。

問66 生体機能代行装置学

減圧症とその治療について誤っているのはどれか。

  1. 長時間の深い深度での潜水作業後に発症する。
  2. 組織内に溶解した酸素が気泡化することで発症する。
  3. 神経症状、呼吸器症状、皮膚症状などを呈する。
  4. 高気圧酸素治療により、不活性ガスの体外への排出を促進する。
  5. 標準的治療方法は、約5時間の高気圧酸素治療である。
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正解2

正解は「2」。減圧症で気泡化するのは、体内に溶け込んでいた窒素などの不活性ガスです。酸素は代謝で消費されるため気泡になりにくく、この点が誤りです。

問67 生体機能代行装置学

気管挿管中の患者の胸郭の動きに左右差が見られた。疑われる原因はどれか。 a.片肺挿管 b.気胸 c.呼吸回路の接続外れ d.気管チューブの食道挿管 e.主気管支の痰づまり

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。片肺挿管・気胸・主気管支の痰づまりはいずれも左右どちらかの肺だけ換気が悪くなるため、胸郭の動きに左右差が生じます。cの回路の接続外れとdの食道挿管では、両側とも胸郭が動かなくなります。

問68 生体機能代行装置学

ハイフローシステムについて正しいのはどれか。 a.加温加湿器は必要ない。 b.FIO₂の上限は60%である。 c.解剖学的死腔の二酸化炭素の洗い出し効果がある。 d.装着しながら経口摂取を行うことができる。 e.慢性閉塞性肺疾患では在宅で使用できる場合がある。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。高流量のガスが咽頭にたまった呼気を洗い流すため死腔の二酸化炭素が減り、鼻カニューレなので食事や会話ができ、COPDでは在宅での使用が認められる場合があります。aは高流量のため加温加湿器が必須、bのFIO₂は100%まで設定できます。

問69 生体機能代行装置学

人工呼吸管理の災害時への対応として誤っているのはどれか。

  1. 常時から非常電源用コンセントに電源プラグを接続しておく。
  2. 用手的換気装置の用意をしておく。
  3. 医療ガス安全管理委員会に設備、配管の点検を依頼する。
  4. 人工呼吸器の内部バッテリを優先して使用する。
  5. 停電後の復電時には、サージ電流対策を講じる。
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正解4

正解は「4」。内部バッテリは停電から非常電源に切り替わるまでのつなぎであり、駆動時間が限られるため優先して使うものではありません。停電時はまず非常電源のあるコンセントに接続し、必要に応じて用手的換気に切り替えます。

問70 生体機能代行装置学

膜型人工肺について正しいのはどれか。 a.人工肺は血液ポンプの入口側に接続する。 b.ガス流量を増やすと二酸化炭素除去量は減少する。 c.外部灌流型は内部灌流型より血液の圧損失が高い。 d.均質膜は貫通孔をもたない。 e.血漿漏出によるガス交換能低下時は人工肺を交換する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。均質膜(シリコーン膜)は孔がなくガスが膜そのものを溶解拡散して通ります。また血漿漏出が起きたら人工肺を交換します。aの人工肺は血液ポンプの出口側、bのガス流量を増やすと二酸化炭素除去量は増加、cの圧損失は内部灌流型のほうが高くなります。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環に伴う生体の変化について正しいのはどれか。 a.補体系が活性化する。 b.血小板数が減少する。 c.リンパ球数が減少する。 d.血中抗利尿ホルモンが減少する。 e.血中ブラジキニンが減少する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。体外循環では血液が異物面に触れるため補体系が活性化し、血小板は消費されて減少、リンパ球も減少します。dの抗利尿ホルモンとeのブラジキニンはいずれもストレス反応や接触相の活性化により増加します。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環について誤っているのはどれか。

  1. 体重あたりの適正灌流量は小児では成人に比べて多い。
  2. 血液希釈により末梢血管抵抗は低下する。
  3. 低体温により血中酸素溶解度は低下する。
  4. 低体温によりヘモグロビンの酸素結合力が高くなる。
  5. 低体温により血液粘稠度は上昇する。
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正解3

正解は「3」。気体の溶解度は温度が下がるほど大きくなるので、低体温では血中の酸素溶解度は上昇します。低下するというのは誤りです。他の記述は正しく、低体温では酸素解離曲線が左方移動してヘモグロビンの酸素結合力が高まり、血液粘稠度も上昇します。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環について正しいのはどれか。

  1. ヘパリンは送血管および脱血管の挿入が完了した後に投与する。
  2. ACT(活性化凝固時間)は150〜250秒に維持する。
  3. 目標とする至適灌流量が得られた状態を完全体外循環という。
  4. 血液希釈限界はヘモグロビン10g/dLである。
  5. 復温灌流中には送脱血温の温度較差を10℃以内とする。
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正解5

正解は「5」。復温時に送血と脱血の温度差が大きいと、血液中に溶けていた気体が微小気泡となって析出するため、温度較差は10℃以内にとどめます。1のヘパリンはカニューレ挿入前、2のACTは400〜480秒以上、3の完全体外循環は心臓を経由する血流がなくなった状態、4の希釈限界はヘモグロビン7g/dL前後が目安です。

問74 生体機能代行装置学

開心術における心筋保護について正しいのはどれか。

  1. 心筋保護液において血液添加は不可欠である。
  2. 逆行性心筋保護液注入圧は30mmHg以上とする。
  3. 心臓の常温虚血時間の安全限界は5分未満である。
  4. 低温によって心筋酸素消費量は低下する。
  5. 高度大動脈弁閉鎖不全症例では大動脈基部から心筋保護液を注入する。
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正解4

正解は「4」。心筋保護の基本は低温により心筋の代謝と酸素消費量を抑えることです。1の血液添加は必須ではなく晶質液のみの心筋保護液もあり、2の逆行性注入圧は40mmHg以下、3の常温虚血の安全限界は20分程度、5の高度大動脈弁閉鎖不全では大動脈基部から注入すると心室に流れ込むため冠動脈口へ直接注入します。

問75 生体機能代行装置学

血液透析によって積極的に除去すべき血中の物質はどれか。 a.クレアチニン b.尿素 c.β₂-ミクログロブリン d.重炭酸 e.ヘモグロビン

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。クレアチニン・尿素は小分子の尿毒素、β₂-ミクログロブリンは透析アミロイドーシスの原因となる低分子量タンパクで、いずれも除去すべき物質です。dの重炭酸はアシドーシスの補正のため逆に補給し、eのヘモグロビンは膜を通らず、漏れれば異常です。

問76 生体機能代行装置学

オンラインHDFの特徴として誤っているのはどれか。

  1. 透析装置から送られた透析液の一部を置換補充液として使用する。
  2. 浄化器としてヘモダイアフィルタを使用する。
  3. 清浄化された透析液の利用が前提である。
  4. 前希釈法に比べ後希釈法では大量置換が可能である。
  5. 同条件の血液透析に比べ浄化器に流れ込む透析液流量は減少する。
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正解4

正解は「4」。前希釈法は血液が薄まった状態で濾過するため濃縮によるトラブルが少なく、後希釈法よりも大量の置換ができます。後希釈法のほうが大量置換できるというのは逆で誤りです。

問77 生体機能代行装置学

親水化剤としてポリビニルピロリドン(PVP)を含有し、非対称構造をもつ透析膜はどれか。 a.セルローストリアセテート(CTA) b.ポリスルフォン(PS) c.ポリエーテルスルフォン(PES) d.ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA) e.ポリメチルメタクリレート(PMMA)

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解4

正解は「4(b・c・d)」。ポリスルフォン(PS)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)はいずれも疎水性のため親水化剤としてポリビニルピロリドンを添加し、内側に緻密層をもつ非対称構造をとります。aのセルローストリアセテートは均質構造、eのPMMAは対称構造です。

問78 生体機能代行装置学

糖尿病を原疾患とする患者が血液透析を受けている。ドライウェイトは60kgであり、4時間で4Lの除水を行っている。開始時140/90mmHgであった血圧が、透析3時間後に80/50mmHgとなった。このときの対応として正しいのはどれか。

  1. 頭部挙上
  2. 除水速度増加
  3. 降圧薬の内服
  4. 透析液加温
  5. 生理食塩液の投与
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正解5

正解は「5」。除水による循環血液量の減少が原因と考えられるため、まず除水を止めるか減らし、生理食塩液を補充して血圧を回復させます。1は頭部を下げて下肢を挙上、2の除水速度増加と3の降圧薬はさらに血圧を下げ、4の透析液加温は血管を拡張させて悪化させます。

問79 生体機能代行装置学

HDに比べたCAPDの特徴として正しいのはどれか。 a.小分子溶質の除去に優れる。 b.循環系への影響が少ない。 c.不均衡症状が起きにくい。 d.20年以上の長期透析が可能である。 e.糖負荷量が少ない。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。CAPDは24時間かけて緩やかに行うため循環動態への影響が少なく、急激な浸透圧変化がないので不均衡症候群が起きにくいという利点があります。aの小分子除去はHDが優れ、dの腹膜機能の限界から通常8年程度まで、eのブドウ糖を浸透圧物質に使うため糖負荷はむしろ多くなります。

第36回 午後全16問

問64 生体機能代行装置学

一酸化窒素吸入療法の有害事象として誤っているのはどれか。

  1. 左心不全の増悪
  2. メトヘモグロビン血症
  3. 中止後の肺動脈圧の上昇
  4. 二酸化窒素による気道損傷
  5. 体血管拡張による血圧低下
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正解5

正解は「5」。一酸化窒素は吸入すると肺血管だけを選択的に拡張し、血液中のヘモグロビンと速やかに結合して失活するため、全身の血管拡張による血圧低下は起こりません。他は一酸化窒素吸入療法で注意すべき有害事象です。

問65 生体機能代行装置学

人工呼吸器関連肺炎(VAP)対策として正しいのはどれか。 a.約8時間ごとに口腔ケアを行う。 b.人工呼吸器回路を毎日交換する。 c.体動防止のため過鎮静にする。 d.患者を仰臥位で管理する。 e.人工呼吸器から離脱できるかどうか、毎日評価する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。VAP対策の基本は口腔ケアと、毎日の離脱評価による人工呼吸期間の短縮です。bの回路交換は汚染時のみで定期交換はかえって好ましくなく、cの過鎮静は避け、dは仰臥位ではなく30〜45度の頭部挙上が推奨されます。

問66 生体機能代行装置学

人工呼吸器離脱が可能な状態として正しいのはどれか。

  1. 動脈血pH 7.20
  2. PaO₂ 40mmHg(FIO₂ 0.21)
  3. PaCO₂ 45mmHg
  4. 1回換気量 4mL/kg
  5. 呼吸回数 40/分
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正解3

正解は「3」。PaCO₂ 45mmHgはほぼ正常範囲で、換気が保たれていることを示します。1のpH 7.20は高度アシドーシス、2のPaO₂ 40mmHg(室内気)は重度低酸素、4の1回換気量4mL/kgは不足、5の呼吸回数40/分は頻呼吸で、いずれも離脱できる状態ではありません。

問67 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療の禁忌はどれか。 a.肺気腫 b.緊張性気胸 c.気管支喘息発作 d.一酸化炭素中毒 e.コンパートメント症候群

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。緊張性気胸は絶対禁忌で、肺気腫(ブラを伴う)や気管支喘息発作も加圧・減圧で肺の過膨張や気胸を起こす危険があるため禁忌とされます。dの一酸化炭素中毒とeのコンパートメント症候群は適応疾患です。

問68 生体機能代行装置学

人工心肺による体外循環時に使用する薬剤と使用目的との組合せで誤っているのはどれか。

  1. マンニトール ― 浸透圧の調整
  2. アドレナリン ― 心収縮力の増強
  3. ハプトグロビン製剤 ― 出血の予防
  4. 乳酸加リンゲル液 ― 細胞外液の補正
  5. アルブミン製剤 ― 膠質浸透圧の調整
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正解3

正解は「3」。ハプトグロビン製剤は、溶血で生じた遊離ヘモグロビンと結合して腎障害を防ぐために用いるもので、出血の予防が目的ではありません。他の組合せは適切です。

問69 生体機能代行装置学

ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)について誤っているのはどれか。 a.血栓症を起こす。 b.アルガトロバンを使用する。 c.血小板第4因子が関与する。 d.血小板輸血を行う。 e.ヘパリンコーティング回路を使用する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。HITでは血小板が減っていても出血ではなく血栓症が問題となるため、dの血小板輸血は血栓を助長する恐れがあり行いません。またeのヘパリンコーティング回路もヘパリンに触れることになるため使用しません。a〜cは正しい記述です。

問70 生体機能代行装置学

開心術における心筋保護について正しいのはどれか。 a.人工心肺の送血回路から側枝を出して心筋保護液を注入する。 b.細胞内液型心筋保護液中のNa⁺濃度は細胞外液型より低い。 c.逆行性心筋保護では右室の心筋保護液灌流が不十分となりやすい。 d.血液併用心筋保護液では晶質液性心筋保護液より注入温度を低くする。 e.心筋保護液の初回注入量の目安は80mL/kgである。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。細胞内液型心筋保護液は細胞内液に近い組成でNa⁺濃度が低く、逆行性(冠静脈洞から)注入では右室への灌流が不十分になりやすいという弱点があります。aは専用の注入回路から注入し、dの血液併用心筋保護液は中等度低温で用い、eの初回注入量は20〜30mL/kg程度です。

問71 生体機能代行装置学

成人の人工心肺を用いた体外循環の操作条件で適切でないのはどれか。(図参照)

第36回 午後 問71 の図
  1. SVO₂ 75%
  2. 灌流量 70mL/分/kg
  3. 灌流圧(平均大動脈圧) 60mmHg
  4. 中心静脈圧 20mmHg
  5. ヘマトクリット 20%
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正解4

正解は「4」。中心静脈圧は脱血が良好であれば0〜5mmHg程度に保たれます。20mmHgは脱血不良や右心系のうっ滞を示す異常値で、適切な操作条件とはいえません。他の値は適正範囲です。

問72 生体機能代行装置学

V-AECMO(PCPS)について正しいのはどれか。 a.抗凝固療法にはヘパリンを使用する。 b.左心室前負荷を増加させる。 c.ウェットラングとはガス交換膜からの血漿リーク発生である。 d.IABPとの併用は禁忌である。 e.高度大動脈弁閉鎖不全を有する患者への使用は禁忌である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。抗凝固にはヘパリンを使用し、高度な大動脈弁閉鎖不全があると逆行性送血が左室に逆流して左室が過伸展するため禁忌です。bは左室後負荷(前負荷ではなく)が増加、cのウェットラングは結露による性能低下で血漿リークとは別、dのIABPとの併用はむしろよく行われます。

問73 生体機能代行装置学

臨床工学技士が行う人工心肺業務として誤っているのはどれか。 a.回路からの薬剤注入を行う。 b.留置カニューレから採血を行う。 c.回路の充填を行う。 d.術野でカニューレを回路に接続する。 e.開始前に患者の静脈から採血を行う。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。dの術野でのカニューレ接続は医師の行為であり、eの患者の静脈から直接採血することも臨床工学技士には認められていません。aの回路からの薬剤注入、bの留置カニューレからの採血、cの回路充填はいずれも医師の指示のもとで実施できます。

問74 生体機能代行装置学

血液浄化に関連して正しい組合せはどれか。 a.限外濾過 ― 溶質の濃度差による移動 b.拡散 ― 圧力差による移動 c.浸透 ― 溶媒の移動 d.半透膜 ― 細孔によるふるい分け e.吸着 ― 吸着材への溶解

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。浸透は半透膜を通した溶媒(水)の移動で、半透膜は孔の大きさによって通す物質を選別(ふるい分け)します。aとbは説明が入れ替わっており、限外濾過は圧力差、拡散は濃度差による移動です。eの吸着は溶解ではなく表面への付着です。

問75 生体機能代行装置学

血液透析施行中、常時監視すべき項目はどれか。 a.血漿浸透圧 b.気泡 c.漏血 d.透析液圧 e.透析液エンドトキシン濃度

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。透析装置は気泡検知器・漏血検知器・圧力計により、気泡・漏血・透析液圧(および静脈圧)を常時監視しています。aの血漿浸透圧とeの透析液エンドトキシン濃度は、その場で連続監視する項目ではありません。

問76 生体機能代行装置学

緊急透析用バスキュラーアクセスとして最も利用されるのはどれか。

  1. カテーテル法
  2. 自己血管内シャント
  3. 人工血管内シャント
  4. 動脈表在化
  5. 動脈直接穿刺
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正解1

正解は「1」。緊急で透析が必要なときは、内頸静脈や大腿静脈にダブルルーメンカテーテルを留置するカテーテル法が最もよく用いられます。内シャントは作製後に成熟期間が必要なため緊急時には使えません。

問77 生体機能代行装置学

維持透析患者の食事で摂取制限に特に留意すべき成分はどれか。 a.脂質 b.リン c.塩分 d.カリウム e.炭水化物

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。維持透析ではリン(高リン血症と骨代謝異常)、塩分(体液貯留と高血圧)、カリウム(高カリウム血症による不整脈)の制限が特に重要です。aの脂質とeの炭水化物はエネルギー源として十分に摂る必要があります。

問78 生体機能代行装置学

慢性維持血液透析の治療指標で無次元数はどれか。

  1. 除去量
  2. クリアスペース
  3. Kt/V
  4. タンパク異化率
  5. 腎相当クリアランス
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正解3

正解は「3」。Kt/Vは、クリアランスK[mL/分]×透析時間t[分]を体液量V[mL]で割った値なので単位が打ち消し合い、無次元数になります。他の指標はいずれも単位をもちます。

問79 生体機能代行装置学

2つの分離器を同時に使用するアフェレシス治療はどれか。 a.血漿吸着法 b.単純血漿交換法 c.血液直接灌流法 d.血球成分除去療法 e.二重濾過血漿分離交換法

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。血漿吸着法は血漿分離器と吸着器、二重濾過血漿分離交換法は血漿分離器と血漿成分分画器という、2つの分離器を直列に使います。b・c・dはいずれも分離器を1つしか使いません。

第35回 午前全17問

問20 生体機能代行装置学

血液透析療法の長期合併症治療に用いるのはどれか。 a.ナファモスタットメシル酸塩 b.免疫抑制薬 c.エリスロポエチン d.活性型ビタミンD e.副腎皮質ステロイド

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。長期透析の合併症である腎性貧血にはエリスロポエチン製剤、二次性副甲状腺機能亢進症や骨代謝異常には活性型ビタミンDを用います。aのナファモスタットは抗凝固薬、b・eは透析の合併症治療には使いません。

問64 生体機能代行装置学

ジェット式ネブライザで誤っているのはどれか。

  1. 振動子を使用する。
  2. ベンチュリー効果を利用している。
  3. ジェットノズルによって流速が増す。
  4. 細管内の薬液が吸い上げられて気流に乗る。
  5. バッフルに衝突させてエアロゾルを細粒化する。
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正解1

正解は「1」。ジェット式ネブライザは高速のガス流によるベンチュリー効果で薬液を吸い上げ、バッフルに衝突させて微粒子にします。振動子(超音波振動子)を使うのは超音波ネブライザです。

問65 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療の効果で正しいのはどれか。 a.腸内ガスの膨張 b.血糖値コントロールの改善 c.創傷治癒の促進 d.末梢組織の酸素化 e.感染に対する好中球活性の上昇

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。高気圧環境では血漿に溶ける酸素が大幅に増えるため、末梢組織の酸素化が改善し、創傷治癒が促進され、好中球の殺菌能も高まります。aの腸内ガスの膨張は減圧時に起こる副作用であり治療効果ではありません。

問66 生体機能代行装置学

経皮的血液ガス分圧測定装置について正しいのはどれか。 a.計測皮膚面を42〜44℃に加温する。 b.皮膚表面に拡散する酸素と二酸化炭素を装着したセンサで計測する。 c.センサ装着から計測値が安定するまで3分程度を要する。 d.経皮的に測定したPtcCO₂はPaCO₂と同等または低値となる。 e.経皮的に測定したPtcO₂はPaO₂と同等または低値となる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。センサ部を42〜44℃に加温して血流を増やし、皮膚表面に拡散してくる酸素と二酸化炭素を測ります。PtcO₂は皮膚で酸素が消費されるためPaO₂と同等かやや低値です。cの安定までは10〜15分程度かかり、dのPtcCO₂は皮膚での産生によりPaCO₂よりやや高値になります。

問67 生体機能代行装置学

酸素吸入に用いる機器について正しいのはどれか。

  1. 鼻カニューレではCO₂ナルコーシスを生じることはない。
  2. 簡易酸素マスクは一定の酸素濃度を供給する際に用いる。
  3. リザーバ付きマスクは簡易酸素マスクで酸素化が保てない場合に用いる。
  4. ベンチュリーマスクは加湿が必要な場合に用いる。
  5. ネブライザ付き酸素吸入装置は肺水腫の治療に用いる。
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正解3

正解は「3」。リザーバ付きマスクは高濃度(60〜90%)の酸素を投与でき、簡易酸素マスクでも酸素化が保てないときに用います。1の鼻カニューレでもCO₂ナルコーシスは起こり得ますし、2の簡易マスクは濃度が一定せず、4の加湿目的にはネブライザ付き装置を使い、5の肺水腫の治療は陽圧換気などです。

問68 生体機能代行装置学

人工呼吸器の使用前点検について誤っているのはどれか。

  1. リークテストは人工呼吸器の自己診断機能を活用する。
  2. テスト肺を用いてトリガ感度を確認する。
  3. テスト肺を外してアラームが鳴ることを確認する。
  4. 電源プラグを引き抜いてバックアップ電源で動作することを確認する。
  5. 加温加湿器に適量の生理食塩液を入れる。
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正解5

正解は「5」。加温加湿器には滅菌蒸留水を用います。生理食塩液を入れると塩分が析出して回路や患者の気道を傷めるため使用してはいけません。

問69 生体機能代行装置学

用手換気器具について正しいのはどれか。

  1. バッグバルブマスクは酸素の供給がないと膨らまない。
  2. バッグバルブマスクは加圧時の感触で患者の肺の硬さを知ることができる。
  3. ジャクソンリース回路では感染予防のバクテリアフィルタは不要である。
  4. ジャクソンリース回路は患者呼気がバッグに混入する。
  5. ジャクソンリース回路は酸素なしでも使用できる。
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正解4

正解は「4」。ジャクソンリース回路は流入させた酸素で呼気を洗い流す仕組みで、呼気の一部がバッグに入ります。1のバッグバルブマスクは自己膨張式で酸素がなくても使え、2は自己膨張力が強く肺の硬さは分かりにくく、3のバクテリアフィルタは必要、5のジャクソンリース回路は酸素の供給がないと使えません。

問70 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環で正しいのはどれか。

  1. 左心補助の装置である。
  2. 回路を構成する装置はECMOと同じである。
  3. 開放回路型が主流である。
  4. 拍動流ポンプを必要とする。
  5. 使用限界は3時間である。
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正解3

正解は「3」。人工心肺では心内血や術野の出血を吸引して貯血槽に戻すため、大気に開放された開放回路型が主流です。1は心肺両方の機能を代行し、2のECMOは閉鎖回路で構成が異なり、4は定常流ポンプが一般的、5の使用時間に3時間という限界はありません。

問71 生体機能代行装置学

ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)について正しいのはどれか。

  1. トロンビンが増加する。
  2. 出血性合併症を起こしやすい。
  3. 血小板第X因子が関与する。
  4. ヘパリンコーティング回路の使用により回避できる。
  5. ヘパリン投与直後に発症することが多い。
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正解1

正解は「1」。HITではヘパリン・血小板第4因子複合体に対する抗体が血小板を活性化し、トロンビンが大量に生成されて血栓症を起こします。2は出血ではなく血栓が問題、3は第4因子(第Ⅹ因子ではない)、4のヘパリンコーティング回路も避ける必要があり、5の発症はヘパリン投与から5〜10日後が典型です。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた成人体外循環における完全体外循環中の至適灌流量、至適灌流圧について正しいのはどれか。

  1. 正常生体血液循環量の3.0L/min/m²と同量を維持する必要がある。
  2. 常温体外循環では灌流量を高めに設定する必要がある。
  3. 腎機能低下例では灌流量を低めに設定する必要がある。
  4. 体表面積当たりの至適灌流量は乳幼児より大きくなる。
  5. 灌流圧は平均大動脈圧で100mmHgを下回らないことが重要である。
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正解2

正解は「2」。常温では代謝が高く酸素需要が大きいため、低体温時よりも灌流量を高めに設定します。1の体外循環中は麻酔下で代謝が下がるため生体の心拍出量と同量は不要、3の腎機能低下例はむしろ灌流量を確保し、4の体表面積当たりの灌流量は乳幼児のほうが大きく、5の灌流圧は平均60mmHg前後が目安です。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環中の血液凝固系管理について正しいのはどれか。

  1. ワルファリン内服患者ではカニュレーション開始前のヘパリン投与は不要である。
  2. 完全体外循環中にACTが600秒以上になった場合には少量のプロタミンを投与する。
  3. 人工心肺離脱後のプロタミン投与時には心機能は良好であっても血圧低下に注意する。
  4. 人工心肺離脱後の送血カニューレの抜去はプロタミン投与後に行う。
  5. 人工心肺離脱後はプロタミン投与後も吸引ポンプで出血を回収し使用血液量の節減に努める。
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正解3・4

正解は「3」または「4」(複数正答)。プロタミンは急速に投与すると血圧低下やアナフィラキシー様反応を起こすため、心機能が良好でもゆっくり投与します。また送血カニューレは出血に備えてプロタミン投与後に抜去します。1のワルファリン内服中でもヘパリンは必要、2のACT延長でプロタミンは投与せず、5のプロタミン投与後は吸引した血液が凝固するため回収しません。

問74 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環においてインシデントレポートを提出すべきなのはどれか。 a.ヘパリン投与後にACTを測定しなかった。 b.ヘマトクリット値が低下したため赤血球輸血を行った。 c.血圧が低下したため流量を増加させた。 d.体外循環離脱困難でありIABPを挿入した。 e.大動脈遮断後ヘパリンを投与していないことに気づき、ヘパリンを投与した。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。インシデントレポートは、本来行うべき手順が抜けた、あるいは誤りに気づいて対応した事例について提出します。aのACT未測定とeのヘパリン未投与に気づいた事例が該当します。b〜dはいずれも状況に応じた適切な処置であり、インシデントではありません。

問75 生体機能代行装置学

血液透析の治療自体で改善される病態はどれか。 a.低栄養 b.腎性貧血 c.高カリウム血症 d.代謝性アシドーシス e.二次性副甲状腺機能亢進症

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。透析では拡散により余分なカリウムを除去し、透析液中の重炭酸により代謝性アシドーシスを補正できます。bの腎性貧血はエリスロポエチン製剤、eの二次性副甲状腺機能亢進症は活性型ビタミンDなどの薬物治療、aの低栄養は栄養管理が必要です。

問76 生体機能代行装置学

血液透析の標準的回路構成として誤っているのはどれか。

  1. 生理食塩液の注入ラインを血液ポンプ下流側に設置した。
  2. 抗凝固薬注入ラインを血液ポンプ下流側に設置した。
  3. ダイアライザ内血液と透析液が向流(平行かつ反対向き)になるよう接続した。
  4. 静脈側ドリップチャンバから圧ラインを確保した。
  5. 気泡検知器を静脈側ドリップチャンバ下流側に設置した。
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正解1

正解は「1」。生理食塩液の注入ラインは、返血や血圧低下時の急速補液に使うため、血液ポンプの上流側(脱血側)に設置します。下流側に置くとポンプを介さず注入できず、また回路内圧の影響を受けます。

問77 生体機能代行装置学

重症の出血性病変を有する患者に対する血液浄化療法で使用される抗凝固薬はどれか。

  1. 非分画ヘパリン
  2. 低分子量ヘパリン
  3. クエン酸ナトリウム
  4. ナファモスタットメシル酸塩
  5. アルガトロバン
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正解4

正解は「4」。ナファモスタットメシル酸塩は半減期が5〜8分と非常に短く、体内に戻るころには失活しているため、出血している患者でも全身の凝固に影響を与えにくく用いられます。

問78 生体機能代行装置学

透析中のトラブルとその考えられる原因との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 口渇 ― 低濃度透析液の使用
  2. 漏血 ― 膜破損
  3. 回路内凝血 ― 抗凝固薬不足
  4. 空気誤入 ― 穿刺針と回路の接続不良
  5. 自己抜針 ― 認知症
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正解1

正解は「1」。口渇は高ナトリウム(高濃度)の透析液を使ったときに起こります。低濃度の透析液ではむしろ血漿浸透圧が下がり、不均衡症候群や血圧低下の原因となります。

問79 生体機能代行装置学

腹膜透析患者の合併症はどれか。 a.血圧の急激な低下 b.スチール症候群 c.ソアサム症候群 d.カテーテル出口部感染 e.被囊性腹膜硬化症

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。腹膜透析ではカテーテル出口部の感染や腹膜炎、長期継続による被囊性腹膜硬化症が問題になります。aの急激な血圧低下は緩やかに行う腹膜透析では起こりにくく、bのスチール症候群とcのソアサム症候群は血液透析のシャントに伴う合併症です。

第35回 午後全17問

問63 生体機能代行装置学

高流量鼻カニューレ酸素療法について誤っているのはどれか。

  1. 最大10L/minの吸気流量を供給できる。
  2. ブレンダ型では高圧空気と酸素を混合して高濃度酸素を供給する。
  3. ベンチュリー型では医療ガス設備酸素のみで高濃度酸素を供給する。
  4. 通常は専用の鼻カニューレを用いる。
  5. 呼気終末陽圧(PEEP)効果が得られる。
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正解1

正解は「1」。高流量鼻カニューレ酸素療法は、成人では30〜60L/分という高流量のガスを流すのが特徴です。最大10L/分では通常の酸素療法と変わらず、洗い流し効果もPEEP効果も得られません。

問64 生体機能代行装置学

動脈血液ガスについて正しいのはどれか。 a.ベースエクセス(BE)は酸塩基平衡の目安となる。 b.pHの基準値は7.00である。 c.HCO₃⁻の基準値は20±2mEq/Lである。 d.CO₂分圧の基準値は35〜45mmHgである。 e.酸素分圧の基準値は年齢により異なる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。ベースエクセスは代謝性の酸塩基平衡異常の指標、PaCO₂の基準値は35〜45mmHg、PaO₂は加齢とともに低下します。bのpHの基準値は7.35〜7.45、cのHCO₃⁻の基準値は24±2mEq/Lです。

問65 生体機能代行装置学

加温加湿器と人工鼻に関して正しいのはどれか。 a.人工鼻では死腔が減少する。 b.加温加湿器と人工鼻の併用により十分な加湿が可能となる。 c.人工鼻の方が気道粘膜熱傷のリスクが少ない。 d.気道分泌の多い患者では加温加湿器を選択する。 e.ヒータワイヤを持たない加温加湿器では回路内に結露を生じやすい。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。人工鼻は加温しないため気道熱傷の心配がなく、分泌物が多い患者では目詰まりするので加温加湿器を選び、ヒータワイヤのない回路では吸気回路内に結露が生じます。aの人工鼻は死腔が増加し、bの併用は結露で目詰まりを起こすため禁忌です。

問66 生体機能代行装置学

COPD患者の在宅NPPVについて正しいのはどれか。 a.日中はNPPVで、夜間は酸素吸入療法を用いることが多い。 b.TPPVに比べて患者への侵襲は大きい。 c.換気補助による呼吸筋の負担を軽減できる。 d.TPPVよりも使用頻度が高くなっている。 e.排痰の多い症例でも安全に使用できる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。NPPVは換気を補助して呼吸筋の負担を減らし、気管切開を要するTPPVより侵襲が少ないため在宅では使用頻度が高くなっています。aは夜間にNPPVを使うのが一般的、bの侵襲はTPPVより小さく、eの排痰が多い症例はマスク内に分泌物がたまるため不向きです。

問67 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療装置で正しいのはどれか。 a.第1種治療装置は単室構造に限定される。 b.第1種治療装置は酸素加圧式に限定される。 c.定期点検は2年に1回が義務づけられている。 d.定期点検では安全弁の分解点検を要する。 e.日常点検での使用前点検では通話装置の動作を確認する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。第1種装置は患者1人が入る単室構造で、定期点検では安全弁の分解点検を行い、使用前点検では患者との通話装置の動作確認が必須です。bの第1種には空気加圧式(マスクで酸素吸入)もあり、cの定期点検は1年に1回以上とされています。

問68 生体機能代行装置学

拍動型ポンプはどれか。 a.大動脈バルーンポンプ b.軸流ポンプ c.ローラポンプ d.遠心ポンプ e.空気圧駆動式補助人工心臓

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。大動脈バルーンポンプはバルーンの膨張と収縮を心拍に同期させ、空気圧駆動式補助人工心臓は血液室を空気圧で押して拍出するため、いずれも拍動流を生みます。bの軸流ポンプ、cのローラポンプ、dの遠心ポンプは基本的に定常流です。

問69 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環中に用いる血液濃縮器について正しいのはどれか。

  1. メインの人工心肺回路と別の並列回路を必要とする。
  2. 除水量の第一の規定因子は装置を通過する血液流量である。
  3. 血清カリウム濃度の低下効果は透析装置と同等である。
  4. 遠心力を用いて血球成分と血漿成分を分離する装置である。
  5. 水分のみでなくアルブミンなどの血漿タンパクも除去される。
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正解1

正解は「1」。血液濃縮器(ヘモコンセントレータ)は人工心肺の主回路から分岐した並列回路に接続して使用します。2の除水量を主に決めるのは膜間圧力差、3のカリウム除去能は透析装置に及ばず、4は限外濾過であり遠心分離ではなく、5のアルブミンは膜を通らず保持されます。

問70 生体機能代行装置学

体外循環における血液希釈の利点はどれか。

  1. 溶血の軽減
  2. 血液粘性の増加
  3. 酸素運搬能の増加
  4. 膠質浸透圧の上昇
  5. 代謝性アルカローシスの軽減
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正解1

正解は「1」。血液希釈により粘性が下がって流れがよくなり、赤血球が受ける機械的な負荷が減るため溶血が軽減されます。2の粘性、3の酸素運搬能、4の膠質浸透圧はいずれも希釈により低下します。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環における患者側へのヘパリンの初期投与量はどれか。

  1. 5000単位
  2. 1.0〜1.5mg/kg
  3. 5.0〜6.0mg/kg
  4. 200〜300単位/kg
  5. 400〜500単位/kg
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正解4

正解は「4」。人工心肺開始前のヘパリン初期投与量は300単位/kg前後(およそ200〜300単位/kg)で、ACTが400〜480秒以上になったことを確認してから体外循環を開始します。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環中の事象と対処法について誤っているのはどれか。

  1. 溶血が顕著な場合にはポンプチューブの圧閉度を調整する。
  2. 代謝性アルカローシス時には炭酸水素ナトリウムを投与する。
  3. ヘマトクリット値の低下時には水分バランスをチェックする。
  4. ACTが延長しないときにはヘパリンを追加する。
  5. 脱血不良時には脱血カニューレの挿入部位をチェックする。
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正解2

正解は「2」。炭酸水素ナトリウムはアルカリ性の薬剤なので、代謝性アシドーシスの補正に用います。代謝性アルカローシスのときに投与するとさらに悪化させるため誤りです。他の対処は適切です。

問73 生体機能代行装置学

ECMOについて正しいのはどれか。 a.ACTを400秒以上に保つ。 b.V-Vバイパスのみである。 c.新生児にも使用される。 d.全身麻酔を必要としない。 e.ローラポンプを用いることが多い。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。ECMOは新生児の呼吸不全にも使用され、鎮静は行っても全身麻酔は必須ではなく覚醒下での管理も行われます。aのACTは出血に配慮して150〜200秒程度、bにはV-A方式もあり、eのポンプは遠心ポンプが主流です。

問74 生体機能代行装置学

清浄化した透析液を置換補充液として利用する治療はどれか。

  1. 血液透析
  2. 血液濾過
  3. オンライン血液透析濾過
  4. 持続的血液透析濾過
  5. 持続的腹膜透析
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正解3

正解は「3」。オンライン血液透析濾過(オンラインHDF)は、清浄化した透析液の一部をそのまま置換補充液として用いる方法です。専用の補充液バッグが不要なため、大量置換が容易になります。

問75 生体機能代行装置学

市販されている血液透析用の透析液中の溶質濃度で正しいのはどれか。 a.ブドウ糖濃度 100mg/dL b.重炭酸イオン濃度 25mEq/L c.カリウムイオン濃度 2mEq/L d.マグネシウムイオン濃度 0mEq/L e.ナトリウムイオン濃度 154mEq/L

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。透析液のブドウ糖濃度は100〜150mg/dL、重炭酸イオンは25〜30mEq/L、カリウムは2.0mEq/L程度です。dのマグネシウムは1.0mEq/L前後含まれ、eのナトリウムは140mEq/L前後です。

問76 生体機能代行装置学

標準体重60kgの無尿の血液透析患者の食事療法で正しいのはどれか。 a.食塩 15g/日 b.リン 800mg/日 c.タンパク質 70g/日 d.カリウム 4000mg/日 e.エネルギー 1000kcal/日

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。標準体重60kgでは、リンは体重×15mg程度(800mg/日前後)、タンパク質は体重×0.9〜1.2g(約60〜70g/日)が目安です。aの食塩は6g/日未満、dのカリウムは2000mg/日以下、eのエネルギーは体重×30〜35kcal(約1800〜2100kcal/日)が必要です。

問77 生体機能代行装置学

透析量を表す尿素の治療指標はどれか。

  1. 除去率
  2. Kt/V
  3. 週平均濃度(TAC)
  4. タンパク異化率(PCR)
  5. 除去量
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正解2

正解は「2」。Kt/Vは、尿素のクリアランスK×透析時間tを体液量Vで割った無次元の指標で、1回の透析でどれだけ尿素を除去できたかを表す標準的な透析量の指標です。

問78 生体機能代行装置学

個人用透析装置に組込まれていないのはどれか。

  1. 電導度計
  2. 気泡検出器
  3. 透析液温計
  4. 除水制御装置
  5. 透析液浸透圧計
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正解5

正解は「5」。透析液の濃度管理は電導度(電気伝導度)計で行っており、浸透圧計は組み込まれていません。電導度計・気泡検出器・透析液温計・除水制御装置はいずれも標準的に装備されています。

問79 生体機能代行装置学

患者血液をカラムに直接灌流する治療はどれか。 a.石油ピッチ系活性炭を用いた薬物吸着 b.ポリミキシンBを用いたエンドトキシン吸着 c.トリプトファンを用いた抗アセチルコリンレセプタ抗体吸着 d.デキストラン硫酸を用いたLDL吸着 e.酢酸セルロースビーズを用いた顆粒球除去

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2・3

正解は「2(a・b・e)」または「3(a・d・e)」(複数正答)。血液(血球を含んだまま)をカラムに直接流す直接血液灌流には、活性炭による薬物吸着、ポリミキシンB固定化繊維によるエンドトキシン吸着、酢酸セルロースビーズによる顆粒球除去などがあります。cのトリプトファンカラムは血漿を分離してから通す血漿吸着です。