医学概論 過去問と解説

全90問。解答と解説はクリックで開きます。

臨床工学技士国家試験の科目「医学概論」から出題された全90問を、問題・選択肢・解答・解説の順にまとめました。苦手な科目を集中的に復習したいときにお使いください。

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第39回 午前全6問

問1 医学概論

患者の権利について誤っているのはどれか。

  1. 患者は担当医師、病院を自由に選択できる。
  2. リスボン宣言で患者の権利が謳われている。
  3. 患者の死後、その配偶者は診療情報を自由に閲覧できる。
  4. 健康保険料を支払っていない人も適切な医療をうけられる。
  5. 患者は医師が必要と判断した急性心筋梗塞の急性期治療を拒否できる。
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正解3

誤りは「3」。患者の死後に遺族が診療情報の開示を求める場合でも、医療機関の定める手続きや故人の生前の意思などをふまえて判断され、「自由に閲覧できる」わけではありません。1の医療機関選択の自由、2のリスボン宣言(患者の権利に関する世界医師会宣言)、4(応召義務等により支払い状況に関わらず必要な医療は提供される)、5(自己決定権に基づき治療を拒否できる)はいずれも正しい記述です。

問2 医学概論

二類感染症はどれか。 a.鳥インフルエンザ(H5N1) b.結核 c.急性灰白髄炎 d.狂犬病 e.新型コロナウイルス感染症

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。二類感染症には結核、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9)、急性灰白髄炎(ポリオ)、ジフテリア、SARS、MERSなどが含まれます。dの狂犬病は四類感染症、eの新型コロナウイルス感染症は令和5年5月以降は五類感染症に位置づけられています。

問3 医学概論

臨床工学技士が「生命維持管理装置」の操作をする上で医師の指示を必要としないのはどれか。

  1. 人工心肺装置の保守点検
  2. 人工呼吸器作動中の喀痰吸引
  3. 血液浄化装置の回路を介した採血
  4. 身体への回路を介した薬剤の注入
  5. 心・血管カテーテル治療における電気的刺激の負荷装置の操作
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正解1

正解は「1」。医師の具体的な指示が必要なのは、患者の身体に影響を及ぼす「操作」に関わる行為です。2の喀痰吸引、3の採血、4の薬剤注入、5の電気的刺激負荷装置の操作はいずれも医師の指示を要します。1の保守点検は装置の点検・整備であり患者の身体に直接作用しないため、医師の指示を必要としません。

問4 医学概論

TCAサイクル(クエン酸回路)が1周するまでの反応について正しいのはどれか。

  1. 水素を消費する。
  2. 酸素を消費する。
  3. 二酸化炭素が生じる。
  4. NAD+が生じる。
  5. ピルビン酸とクエン酸が反応してオキサロ酢酸が生じる。
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正解3

正解は「3」。TCAサイクルが1周する間に、イソクエン酸およびα-ケトグルタル酸の脱炭酸反応で二酸化炭素が2分子生じます。1・4は逆で、回路は水素(NADH・FADH2の形)を生じ、NAD+はNADHへ還元されて消費されます。2の酸素はTCAサイクル自体では直接消費されません(電子伝達系で消費)。5はアセチルCoAとオキサロ酢酸が反応してクエン酸が生じるのが正しい記述です。

問6 医学概論

正しいのはどれか。 a.核内でRNAが作られる。 b.ゴルジ装置で分泌物質が作られる。 c.リソソームで脂質が作られる。 d.リボソームで糖質が作られる。 e.ミトコンドリアでATPが作られる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。a:核内で転写によりRNAが合成されます。b:ゴルジ装置はタンパク質などの分泌物質を修飾・濃縮して分泌顆粒を形成します。e:ミトコンドリアは酸化的リン酸化でATPを産生します。誤りはc(リソソームは加水分解酵素による分解を担い、脂質合成は主に滑面小胞体)とd(リボソームはタンパク質を合成する)です。

問10 医学概論

甲状腺ホルモン分泌のフィードバック制御を行うのはどれか。 a.視床 b.視床下部 c.下垂体 d.松果体 e.副腎

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。甲状腺ホルモンは、視床下部から分泌されるTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)と下垂体前葉から分泌されるTSH(甲状腺刺激ホルモン)によって制御され、血中の甲状腺ホルモン濃度が上昇すると視床下部・下垂体へネガティブフィードバックがかかります。aの視床、dの松果体(メラトニン)、eの副腎は関与しません。

第39回 午後全10問

問1 医学概論

医療事故の発生要因でないのはどれか。

  1. 多職種間の情報共有
  2. 診療行為の中断
  3. 疲労・ストレス
  4. 担当者の交替
  5. 作業の複雑さ
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正解1

正解は「1」。多職種間の情報共有はむしろ医療事故を防ぐ要素であり、発生要因ではありません。診療行為の中断、疲労・ストレス、担当者の交替、作業の複雑さはいずれも事故の発生要因となります。

問2 医学概論

在宅医療について誤っているのはどれか。

  1. 平均在院日数が減少する。
  2. 在宅で人工呼吸器を装着してよい。
  3. 入院中に在宅医療の準備を開始する。
  4. 24時間救急体制の構築は困難が多い。
  5. 原則として看取りは病院搬送後に行う。
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正解5

誤りは「5」。在宅での看取りも可能であり「病院搬送後に行う」は誤りです。在院日数の短縮、在宅人工呼吸、入院中からの準備、24時間体制構築の困難さはいずれも正しい記述です。

問3 医学概論

医薬品医療機器等法の目的に含まれるのはどれか。 a.指定薬物の規制 b.産業廃棄物の適正な処理 c.毒物・劇物の保健衛生上の規制 d.医薬品・医療機器の研究開発促進 e.再生医療製品の保健衛生上の危害発生の防止

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。薬機法の目的には指定薬物の規制、医薬品・医療機器等の研究開発の促進、再生医療等製品による危害発生の防止が含まれます。産業廃棄物の処理や毒物・劇物の規制は別の法律の対象です。

問4 医学概論

医薬品の治験について適切でないのはどれか。 a.治験参加を拒否すると不利益がありうると説明する。 b.第4相試験(市販後調査)は免除されている。 c.文書による被験者の同意を得た上で実施する。 d.GCP(Good Clinical Practice)に準拠する。 e.新薬の承認申請を目的に実施する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

適切でないのは「1(a・b)」。治験参加を拒否しても不利益を与えてはならず、第4相試験(市販後調査)は免除されていません。文書同意、GCP準拠、承認申請を目的とする点は適切です。

問5 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. 肉芽腫は慢性炎症で生じる。
  2. 腫脹は炎症の4主徴の一つである。
  3. マクロファージは間葉系細胞である。
  4. 急性炎症の過程ではまず血管透過性が亢進する。
  5. セロトニンは炎症ケミカルメディエータの一つである。
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正解3

誤りは「3」。マクロファージは単球に由来する造血系(白血球系)の細胞で、間葉系細胞ではありません。肉芽腫、炎症の4主徴、血管透過性亢進、セロトニンの記述は正しいです。

問6 医学概論

正しいのはどれか。 a.骨格筋には横紋がある。 b.平滑筋には介在板がある。 c.心筋にはミオシンがない。 d.平滑筋には自律神経が分布する。 e.心筋は骨格筋よりも不応期が長い。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。骨格筋には横紋があり、平滑筋には自律神経が分布し、心筋は不応期が長いです。介在板は心筋の特徴(平滑筋ではない)で、心筋にもミオシンは存在するため、b・cは誤りです。

問7 医学概論

大気圧が480mmHgの高地における吸入気酸素分圧(PIO₂)[mmHg]はおよそいくらか。 ただし、体温は37℃、大気の酸素濃度は21%、飽和水蒸気圧は47mmHgとする。

  1. 90
  2. 100
  3. 150
  4. 160
  5. 430
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正解1

正解は「1」。吸入気酸素分圧PIO₂=(大気圧−飽和水蒸気圧)×酸素濃度=(480−47)×0.21≒91mmHgとなります。

問8 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. 右室壁は左室壁よりも薄い。
  2. 左冠動脈は前下行枝と回旋枝に分かれる。
  3. 右肺動脈は上行大動脈の背側を通る。
  4. 僧帽弁は二尖弁である。
  5. 腱索は心房に認められる。
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正解5

誤りは「5」。腱索は心室内で乳頭筋と房室弁をつなぐ構造で、心房には存在しません。右室壁は左室壁より薄い、左冠動脈は前下行枝と回旋枝に分岐、僧帽弁は二尖弁などは正しい記述です。

問9 医学概論

胃について正しいのはどれか。

  1. ペプシノゲンは壁細胞から分泌される。
  2. ガストリンは胃酸分泌を抑制する。
  3. 粘膜上皮は重層扁平上皮である。
  4. 噴門には括約筋がある。
  5. 漿膜組織を有する。
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正解5

正解は「5」。胃は最外層に漿膜を有します。ペプシノゲンは主細胞から分泌され(壁細胞は塩酸)、ガストリンは胃酸分泌を促進し、粘膜は単層円柱上皮で、噴門に明瞭な括約筋はありません。

問10 医学概論

激しい運動により1時間で3.0L発汗した。この発汗による単位時間当たりの熱放散量[W]は平均でいくらか。 ただし、汗はすべて気化したものとし、汗の密度を1.0g/mL、水の気化熱は2400kJ/kgとする。

  1. 100
  2. 500
  3. 1,400
  4. 2,000
  5. 6,000
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正解4

正解は「4」。3.0L=3.0kgの汗が気化。放散熱量Q=3.0kg×2400kJ/kg=7,200kJ=7.2×10⁶J。これを1時間(3,600s)で割ると2,000Wとなります。

第38回 午前全10問

問1 医学概論

人間を対象とする医学研究の倫理的原則について述べたのはどれか。

  1. ヒポクラテスの誓い
  2. ヘルシンキ宣言
  3. ジュネーブ宣言
  4. サンフランシスコ宣言
  5. ウイーン宣言
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正解2

正解は「2」。ヘルシンキ宣言は人間を対象とする医学研究の倫理原則を定めた世界医師会の宣言です。ジュネーブ宣言は医師の職業倫理、ヒポクラテスの誓いは医の倫理の起源です。

問2 医学概論

臨床工学技士法における臨床工学技士について正しいのはどれか。 a.内閣総理大臣から免許を受ける。 b.名称独占について記載されている。 c.チーム医療の理念と役割が条文に盛り込まれている。 d.医師の指示なしに人工心肺装置の操作を行うことができる。 e.医師の指示なしに人工呼吸器の設定変更を行うことができる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。臨床工学技士は名称独占資格で、法には名称の制限が定められています。免許は厚生労働大臣が付与し(内閣総理大臣ではない)、生命維持管理装置の操作は医師の指示の下で行います。

問3 医学概論

タンパク質の構造について誤っているのはどれか。

  1. ペプチド結合したアミノ酸の配列を一次構造という。
  2. αヘリックスは二次構造の形態の一つである。
  3. アミノ酸鎖が折りたたまれた立体構造を三次構造という。
  4. 強酸や強塩基でpHを変化させると構造が変化する。
  5. ヘモグロビンの構造は3つのサブユニットからなる。
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正解5

誤りは「5」。ヘモグロビンはα鎖2本・β鎖2本の計4つのサブユニット(四次構造)からなります。一次〜三次構造、変性の記述は正しいです。

問6 医学概論

細胞小器官について誤っているのはどれか。

  1. 核内にはDNAが存在する。
  2. ミトコンドリアはATPを生成する。
  3. 滑面小胞体はカルシウムを貯蔵する。
  4. ライソゾームは不要な物質を分解する。
  5. ゴルジ体は脂質の分解や合成を担う。
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正解5

誤りは「5」。ゴルジ体はタンパク質の修飾・選別・分泌を担います。脂質の合成は主に滑面小胞体、分解はライソゾームなどが担います。

問7 医学概論

赤血球について正しいのはどれか。

  1. 直径は約100nmである。
  2. 1nLの血液中に約20〜30万個存在する。
  3. 生成には葉酸が必要である。
  4. 腎臓で破壊される。
  5. 寿命は約1週間である。
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正解3

正解は「3」。赤血球の産生には葉酸やビタミンB12が必要です。直径は約7〜8μm、寿命は約120日で、主に脾臓で破壊されます。

問8 医学概論

原尿が通過する経路の順番として正しいのはどれか。

  1. 集合管→近位尿細管→ヘンレ係蹄→遠位尿細管→ボーマン囊
  2. 集合管→近位尿細管→遠位尿細管→ヘンレ係蹄→ボーマン囊
  3. 近位尿細管→集合管→ボーマン囊→ヘンレ係蹄→遠位尿細管
  4. ボーマン囊→近位尿細管→ヘンレ係蹄→遠位尿細管→集合管
  5. ボーマン囊→近位尿細管→遠位尿細管→ヘンレ係蹄→集合管
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正解4

正解は「4」。原尿はボーマン囊→近位尿細管→ヘンレ係蹄→遠位尿細管→集合管の順に流れます。

問9 医学概論

内分泌臓器と分泌ホルモンとの組合せで誤っているのはどれか。

  1. 精巣 - アンドロゲン
  2. 膵臓 - インスリン
  3. 下垂体 - プロラクチン
  4. 甲状腺 - トリヨードサイロニン
  5. 副甲状腺 - カルシトニン
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正解5

誤りは「5」。カルシトニンは甲状腺(傍濾胞細胞)から分泌されます。副甲状腺から分泌されるのはパラソルモン(副甲状腺ホルモン)です。

問10 医学概論

5%ブドウ糖注射液500mL中に含まれる熱量[kcal]はどれか。 ただし、ブドウ糖1gから4kcalが発生するものとする。

  1. 10
  2. 50
  3. 100
  4. 250
  5. 500
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正解3

正解は「3」。5%=100mLあたり5g。500mLでは25gのブドウ糖を含み、25g×4kcal=100kcalとなります。

問17 医学概論

副腎髄質から分泌されるホルモンはどれか。

  1. アドレナリン
  2. アルドステロン
  3. アンドロゲン
  4. オキシトシン
  5. コルチゾール
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正解1

正解は「1」。副腎髄質はアドレナリン(・ノルアドレナリン)を分泌します。アルドステロン・コルチゾール・アンドロゲンは副腎皮質、オキシトシンは下垂体後葉です。

問18 医学概論

交感神経緊張状態はどれか。 a.瞳孔散大 b.心拍数減少 c.血圧低下 d.唾液量増加 e.消化管運動抑制

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。交感神経緊張では瞳孔散大・消化管運動抑制が起こります。心拍数減少・血圧低下・唾液増加は副交感神経優位の反応です。

第38回 午後全9問

問1 医学概論

我が国の主要死因別にみた粗死亡率で令和4年の1位から5位を左から順に並べたのはどれか。

  1. 悪性新生物・心疾患・肺炎・老衰・脳血管疾患
  2. 悪性新生物・心疾患・老衰・脳血管疾患・肺炎
  3. 心疾患・悪性新生物・老衰・脳血管疾患・肺炎
  4. 悪性新生物・脳血管疾患・心疾患・老衰・肺炎
  5. 心疾患・悪性新生物・脳血管疾患・老衰・肺炎
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正解2

正解は「2」。令和4年の死因順位は1位悪性新生物、2位心疾患、3位老衰、4位脳血管疾患、5位肺炎です。

問2 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. 医師法は医師の応召義務を定めている。
  2. 健康増進法は国民に健康増進の努力義務を課している。
  3. 感染症法は医療廃棄物の処理・清掃に関する規定を定めている。
  4. 医療法は病院や診療所等の開設、施設、管理等の基準を定めている。
  5. 毒劇物取締法は健康被害が発生する恐れの高い物質を指定している。
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正解3

誤りは「3」。医療廃棄物の処理・清掃は廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)が定めています。感染症法は感染症の予防・患者への医療などを定めます。

問3 医学概論

糖質の消化・吸収について誤っているのはどれか。

  1. αアミラーゼはデンプンをマルトースに分解する。
  2. ラクターゼは膵臓から分泌される。
  3. マルターゼは小腸に存在する。
  4. スクロースを加水分解するとグルコースとフルクトースが生じる。
  5. グルコースはNa⁺との共輸送で小腸上皮細胞に取り込まれる。
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正解2

誤りは「2」。ラクターゼは小腸上皮の膜(刷子縁)に存在する二糖類分解酵素で、膵臓からは分泌されません。

問4 医学概論

ビタミンについて正しいのはどれか。 a.ビタミンAは体内でカロテンを合成する材料になる。 b.ビタミンB₂の欠乏により脚気が生じる。 c.ビタミンB₁₂の吸収には胃から分泌される内因子が必要である。 d.ビタミンDの生成には紫外線が必要である。 e.ビタミンEは抗酸化作用をもつ。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。ビタミンB₁₂吸収には胃の内因子が必要、ビタミンD生成には紫外線が必要、ビタミンEは抗酸化作用をもちます。カロテンはビタミンAの前駆体(逆)、脚気はビタミンB₁欠乏です。

問6 医学概論

iPS細胞の説明として誤っているのはどれか。

  1. 多能性をもつ。
  2. 幹細胞である。
  3. 体細胞由来である。
  4. 移植後高率にがん化する。
  5. 患者自身の細胞から作成できる。
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正解4

誤りは「4」。iPS細胞は腫瘍化のリスクが指摘されますが「高率にがん化する」わけではなく、リスク低減の研究が進められています。多能性・幹細胞・体細胞由来・自家作成は正しいです。

問7 医学概論

正しいのはどれか。 a.肺動脈弁は二尖である。 b.三尖弁は房室弁である。 c.大動脈弁は左心室の出口にある。 d.僧帽弁は腱索で乳頭筋につながる。 e.冠状静脈洞は右心室に開口する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。三尖弁は房室弁、大動脈弁は左心室の出口、僧帽弁は腱索で乳頭筋につながります。肺動脈弁は三尖、冠状静脈洞は右心房に開口します。

問8 医学概論

肝臓の機能として誤っているのはどれか。

  1. 消化酵素の生成と分泌
  2. 糖質、脂質、タンパク質の代謝
  3. 薬物の代謝
  4. 循環血液量の調節のための血液貯蔵
  5. 安静時の体温を維持するための熱産生
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正解1

誤りは「1」。消化酵素を生成・分泌するのは膵臓や唾液腺などで、肝臓は消化を助ける胆汁を分泌しますが消化酵素は作りません。代謝・血液貯蔵・熱産生は肝臓の機能です。

問9 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. 視床は中脳に分類される。
  2. 橋は脳幹に分類される。
  3. 交感神経は末梢神経に分類される。
  4. 被殻は大脳基底核に分類される。
  5. 脊髄神経は体性神経に分類される。
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正解1

誤りは「1」。視床は間脳に分類されます(中脳ではありません)。橋は脳幹、被殻は大脳基底核などの記述は正しいです。

問10 医学概論

寒冷曝露時の体温調節反応として誤っているのはどれか。

  1. 体温セットポイントの上昇
  2. 交感神経による皮膚立毛筋の収縮
  3. 血管収縮による皮膚血流量の減少
  4. 褐色脂肪組織での脂質代謝の増加
  5. 骨格筋の不随意的収縮(shivering)の発生
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正解1

誤りは「1」。寒冷曝露では熱産生増加・熱放散抑制が働きますが、セットポイント自体は上昇しません(発熱時はセットポイントが上昇)。

第37回 午前全10問

問1 医学概論

医療安全管理体制に関して医療機関に求められるのはどれか。 a.医療機器安全管理責任者の配置 b.院内感染防止対策委員会の設置 c.健康増進事業実施者の配置 d.地域医療連携体制整備責任者の配置 e.医薬品安全管理責任者の配置

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。医療法により、医療機関には医療機器安全管理責任者と医薬品安全管理責任者の配置、院内感染防止対策委員会の設置が求められます。cの健康増進事業実施者は健康増進法上の役割で医療機関に必須ではなく、dのような責任者の規定もありません。

問4 医学概論

傷害に対する細胞の適応現象として適切なのはどれか。 a.萎縮 b.肥大 c.増生 d.壊死 e.アポトーシス

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。細胞が傷害に対して生き延びるための適応現象が萎縮・肥大・過形成(増生)・化生です。dの壊死とeのアポトーシスはいずれも細胞死であり、適応ではありません。

問5 医学概論

細胞内でATP合成を担うのはどれか。

  1. ゴルジ装置
  2. 小胞体
  3. リソソーム
  4. ミトコンドリア
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正解5

正解は「5」。ミトコンドリアは電子伝達系と酸化的リン酸化によりATPを産生する細胞小器官です。核は遺伝情報の保持、ゴルジ装置は分泌物の加工、小胞体はタンパク質・脂質合成、リソソームは分解を担います。

問6 医学概論

横紋筋が主体の臓器はどれか。 a.心臓 b.大動脈 c.気管支 d.大腸 e.横隔膜

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。心臓の心筋と横隔膜の骨格筋はいずれも横紋筋です。大動脈・気管支・大腸の壁は平滑筋が主体です。

問8 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. 腎盂から膀胱への尿の移動は尿管の蠕動運動による。
  2. 膀胱の収縮は副交感神経の興奮により生じる。
  3. 尿意は膀胱壁の伸展により生じる。
  4. 内尿道括約筋は随意筋である。
  5. 前立腺は尿道を取り囲む。
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正解4

正解は「4」。内尿道括約筋は平滑筋で自律神経に支配される不随意筋です。随意的に締められるのは外尿道括約筋(横紋筋)です。

問9 医学概論

ホルモンについて誤っているのはどれか。 a.成長ホルモンは副腎から分泌される。 b.バセドウ病では甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が亢進する。 c.バソプレッシンは主に腎臓の集合管に作用する。 d.副甲状腺ホルモン(PTH)は血中カルシウム濃度を上昇させる。 e.副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は糖質コルチコイドの分泌を亢進する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。aの成長ホルモンは副腎ではなく下垂体前葉から分泌されます。bのバセドウ病では甲状腺ホルモンが過剰となり、負のフィードバックによりTSHはむしろ低下します。c・d・eの記述は正しい内容です。

問10 医学概論

正しいのはどれか。 a.受精とは精子と卵子が融合して1個の細胞になることをいう。 b.受精は卵巣で行われる。 c.受精卵は卵管に着床する。 d.母胎と胎児は羊水を介してO₂の供給とCO₂の排出を行う。 e.妊娠期間は最終月経初日から起算して約40週である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。bの受精は卵管膨大部で起こり、cの着床は子宮内膜です。dの胎児と母体のガス交換は羊水ではなく胎盤を介して行われます。妊娠期間は最終月経初日から約40週(280日)です。

問12 医学概論

創傷治癒を阻害するのはどれか。 a.高血圧 b.糖尿病 c.ステロイドホルモン投与 d.放射線照射 e.正常妊娠

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。糖尿病は血流障害と易感染性、ステロイドは炎症反応と線維芽細胞の抑制、放射線照射は組織の血流低下と細胞障害により、いずれも創傷治癒を妨げます。高血圧と正常妊娠は直接の阻害因子ではありません。

問13 医学概論

粘膜に使用される消毒液はどれか。

  1. ポビドンヨード
  2. 消毒用エタノール
  3. 過酢酸
  4. グルタラール
  5. 次亜塩素酸ナトリウム
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正解1

正解は「1」。ポビドンヨードは粘膜にも使用できる消毒薬です。消毒用エタノールは刺激が強く、過酢酸とグルタラールは器具用(高水準消毒薬)、次亜塩素酸ナトリウムは環境・器具用で、いずれも粘膜には使用しません。

問45 医学概論

臨床工学技士が行うことができる業務はどれか。 a.血管へ直接穿刺しての採血 b.人工呼吸器装着を目的とした気管挿管 c.診断のための検査を目的とした補助行為 d.動脈留置カテーテルからの採血 e.人工呼吸器使用時の吸引による喀痰の除去

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。動脈留置カテーテルからの採血と、人工呼吸器使用時の喀痰吸引は臨床工学技士が行える業務です。aの血管への直接穿刺による採血(表在化動脈を除く)とbの気管挿管は医師の業務であり、臨床工学技士は行えません。

第37回 午後全8問

問1 医学概論

感染症法に定められている1類感染症でないのはどれか。

  1. エボラ出血熱
  2. マールブルグ病
  3. 痘そう(天然痘)
  4. 鳥インフルエンザ(H5N1)
  5. ペスト
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正解4

正解は「4」。1類感染症はエボラ出血熱・クリミア・コンゴ出血熱・痘そう・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱の7疾患です。鳥インフルエンザ(H5N1)は2類感染症に分類されます。

問2 医学概論

図のマークについて正しいのはどれか。(図参照)

第37回 午後 問2 の図
  1. 環境保全推進
  2. 感染性廃棄物処理
  3. 化学汚染防止
  4. 放射線防護
  5. 食品衛生管理
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正解2

正解は「2」。図はバイオハザードマークで、感染性廃棄物の容器に表示します。液状・泥状は赤、固形状は橙、鋭利なものは黄と色で区別します。

問4 医学概論

治験の説明として適切でないのはどれか。

  1. 新薬の承認申請を目的とする。
  2. Good Clinical Practice(GCP)に従う。
  3. Institutional Review Board(IRB)の審査が必要である。
  4. 被験者からの同意を口頭で得る。
  5. 実施途中で同意の撤回ができる。
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正解4

正解は「4」。治験では被験者から文書によるインフォームド・コンセントを得ることがGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)で義務づけられており、口頭同意では要件を満たしません。

問5 医学概論

急性炎症が慢性期に移行したことを示唆する所見はどれか。

  1. 好中球の遊走
  2. 血管透過性の亢進
  3. 液性成分の滲出
  4. 組織圧の上昇
  5. 線維芽細胞の増殖
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正解5

正解は「5」。慢性期には線維芽細胞が増殖して線維化(瘢痕化)が進み、浸潤する細胞もリンパ球やマクロファージなどの単核球が主体になります。好中球の遊走・血管透過性亢進・滲出・組織圧上昇はいずれも急性炎症の所見です。

問6 医学概論

正しいのはどれか。 a.プログラムされた細胞死をネクローシスという。 b.凝固壊死はアポトーシスの一種である。 c.出血は炎症の4徴の一つである。 d.肉芽組織の形成は創傷治癒過程の第1相である。 e.液性免疫はB細胞を介する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。eの液性免疫はB細胞が産生する抗体による免疫で正しい記述です。aのプログラムされた細胞死はアポトーシス、bの凝固壊死はネクローシスの一種、cの炎症の4徴は発赤・腫脹・発熱・疼痛で出血は含まれず、いずれも明らかに誤りです。したがって消去法でd・eを選びます。なおdは出題者の分類に依拠した記述で、一般的な3相区分(炎症期→増殖期→成熟期)では肉芽組織の形成は第2相(増殖期)にあたります。

問7 医学概論

分時換気量が6000mLの安静呼吸時において、吸気の酸素濃度が21%、呼気の平均酸素濃度が16%、肺胞の酸素分圧が100mmHg、肺毛細血管の平均酸素分圧が85mmHgのとき、酸素の肺拡散能[mL(/ mmHg・分)]はおよそいくらか。

  1. 15
  2. 20
  3. 25
  4. 75
  5. 80
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正解2

正解は「2」。まず酸素摂取量を求めます。6000mL/分×(0.21−0.16)=300mL/分です。肺胞と肺毛細血管の酸素分圧差は 100−85=15mmHg なので、肺拡散能は 300mL/分÷15mmHg=20mL/(mmHg・分) となります。

問8 医学概論

冠循環について誤っているのはどれか。

  1. 運動時に増大する。
  2. 心筋への栄養供給を担う。
  3. 主に収縮期に血流がある。
  4. 狭心症の発症に関与する。
  5. 心拍出量の約5%を占める。
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正解3

正解は「3」。冠動脈は心筋の中を走るため、収縮期には心筋の収縮で圧迫されて血流が減り、拡張期に主な血流が流れます。他の記述は正しく、冠血流は心拍出量の約5%を占めます。

問10 医学概論

正しいのはどれか。

  1. 大脳の連合野は認知や行動判断などの高次機能を営む。
  2. 大脳皮質の中心前回は主に体性感覚を受ける。
  3. 運動は深部感覚によって支配される。
  4. 脊髄神経は32対からなる。
  5. 間脳は中脳と橋からなる。
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正解1

正解は「1」。連合野は感覚情報の統合や認知・判断などの高次機能を担います。2の中心前回は一次運動野(体性感覚は中心後回)、3の随意運動は錐体路が支配、4の脊髄神経は31対、5の間脳は視床と視床下部からなります。

第36回 午前全12問

問1 医学概論

医療事故の防止について誤っているのはどれか。

  1. 医療事故調査の目的は責任の追及である。
  2. 疲労・ストレスや作業中断はエラーの発生要因である。
  3. 感染予防にスタンダードプリコーションが重要である。
  4. 医療事故に該当する事例は日本医療安全調査機構に報告する。
  5. 事故や障害につながったかもしれない事例をインシデントと呼ぶ。
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正解1

正解は「1」。医療事故調査制度の目的は原因を分析して再発を防止することであり、個人の責任を追及するものではありません。この点は制度の理念として明記されています。

問2 医学概論

図は、厚生労働省 令和元年人口動態月報年計による「主な死因別にみた死亡率(人口10万対)の年次推移」である。矢印のグラフはどれか。(図参照)

第36回 午前 問2 の図
  1. 悪性新生物
  2. 脳血管疾患
  3. 心疾患
  4. 老衰
  5. 肺炎
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正解3

正解は「3」。心疾患は昭和60年ごろに脳血管疾患を抜いて第2位となり、その後も上昇を続けています。見分ける決め手は平成6〜7年の一時的な急落で、これは死亡診断書の様式変更により「心不全」と記載されていた分が他の死因に振り替わったことによるもので、その後は再び上昇します。第1位は一貫して上昇する悪性新生物、脳血管疾患は昭和45年ごろをピークに低下、肺炎は平成期に上昇したのち診断分類の変更で低下、老衰は近年急上昇しています。

問5 医学概論

悪性腫瘍の特徴として適切でないのはどれか。

  1. 多段階遺伝子異常
  2. 細胞異型性
  3. 非浸潤性増殖
  4. リンパ行性転移
  5. 血行性転移
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正解3

正解は「3」。悪性腫瘍は周囲組織へ入り込んで広がる浸潤性増殖が特徴です。非浸潤性(膨張性)増殖は良性腫瘍の性質です。多段階の遺伝子異常、細胞異型性、リンパ行性・血行性転移はいずれも悪性腫瘍の特徴です。

問6 医学概論

細胞小器官について正しいのはどれか。 a.リボソームはタンパク質を合成する。 b.細胞膜は電位勾配を形成する。 c.ゴルジ体はATPを産生する。 d.リソソームは分泌を行う。 e.染色体は核内にある。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。リボソームはタンパク質合成の場、細胞膜はイオンポンプにより電位勾配(静止電位)をつくり、染色体は核内にあります。cのATP産生はミトコンドリア、dのリソソームは加水分解酵素による分解を担います。

問7 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. マクロファージは貪食能をもつ。
  2. 赤血球の寿命は約120日である。
  3. 第7凝固因子は外因系凝固に関与する。
  4. 血漿タンパク質で最も多いのはアルブミンである。
  5. 全血液に対する血漿の容積比をヘマトクリットという。
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正解5

正解は「5」。ヘマトクリットは全血液に対する赤血球(血球)の容積比です。血漿の容積比ではありません。他の記述は正しい内容です。

問8 医学概論

腎臓の集合管に作用するホルモンはどれか。 a.レニン b.アンジオテンシンⅡ c.アルドステロン d.バソプレシン e.エリスロポエチン

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。アルドステロンは集合管でナトリウムを再吸収しカリウムを排泄させ、バソプレシンは集合管の水透過性を高めて水を再吸収させます。aのレニンは腎から分泌される酵素、bのアンジオテンシンⅡは主に血管と副腎に作用、eのエリスロポエチンは骨髄に作用します。

問9 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. 蝸牛は内耳にある。
  2. 大脳皮質は白質からできている。
  3. 中脳、橋および延髄をまとめて脳幹という。
  4. 脊髄神経のうち、胸神経は12対からなる。
  5. 脳、脊髄では灰白質に神経細胞が密集している。
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正解2

正解は「2」。大脳皮質は神経細胞体が集まる灰白質で、その内側が神経線維からなる白質です。他の記述は正しく、脊髄神経31対のうち胸神経は12対です。

問10 医学概論

月経周期の調節に関わるホルモンを分泌する器官はどれか。 a.卵巣 b.下垂体前葉 c.下垂体後葉 d.子宮 e.視床下部

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。月経周期は視床下部(GnRH)→下垂体前葉(FSH・LH)→卵巣(エストロゲン・プロゲステロン)という流れで調節されます。cの下垂体後葉はバソプレシンとオキシトシン、dの子宮はホルモンの標的臓器です。

問11 医学概論

創傷治癒を遅らせる因子はどれか。 a.糖尿病 b.低タンパク血症 c.妊娠 d.高血圧 e.副腎皮質ステロイド薬の投与

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。糖尿病は血流障害と易感染性、低タンパク血症はコラーゲン合成の材料不足、副腎皮質ステロイドは炎症反応と線維芽細胞の抑制により、いずれも創傷治癒を遅らせます。妊娠と高血圧は直接の阻害因子ではありません。

問16 医学概論

交感神経亢進状態を示す所見はどれか。

  1. 縮瞳
  2. 血圧低下
  3. 唾液量増加
  4. 膀胱括約筋弛緩
  5. 腸管蠕動運動抑制
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正解5

正解は「5」。交感神経が優位になると消化管の活動は抑制され、腸管蠕動運動は低下します。1の瞳孔は散大、2の血圧は上昇、3の唾液は粘稠で量は減少、4の膀胱括約筋は収縮します。

問25 医学概論

免疫の仕組みについて正しいのはどれか。 a.自然免疫の主体はリンパ球である。 b.好中球は抗原を取り込み、情報を提示する。 c.T細胞は細胞表面上のT細胞レセプタで抗原を認識する。 d.B細胞は免疫グロブリンの産生に関与する。 e.一次免疫応答ではIgAの産生が主体である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。T細胞は表面のT細胞レセプタで抗原提示された抗原を認識し、B細胞は形質細胞に分化して免疫グロブリン(抗体)を産生します。aの自然免疫の主体は好中球・マクロファージ・NK細胞、bの抗原提示は主に樹状細胞やマクロファージ、eの一次免疫応答ではIgMが主体です。

問45 医学概論

臨床工学技士の業務として認められていないのはどれか。 a.人工呼吸業務における気管挿管 b.人工呼吸装置使用時の吸引による喀痰の除去 c.動脈留置カテーテルからの採血 d.血管への直接穿刺による輸血 e.ECMO用カニューレの挿入

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。気管挿管、血管への直接穿刺による輸血、ECMO用カニューレの挿入はいずれも医師が行う行為で、臨床工学技士には認められていません。bの人工呼吸器使用時の喀痰吸引とcの動脈留置カテーテルからの採血は、研修を受けた臨床工学技士が実施できます。

第36回 午後全9問

問1 医学概論

図のグラフより、令和2年(2020)の従属人口指数[100×(年少人口+老年人口)/生産年齢人口]に近いのはどれか。(図参照)

第36回 午後 問1 の図
  1. 10
  2. 30
  3. 50
  4. 70
  5. 100
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正解4

正解は「4」。令和2年の年少人口(0〜14歳)は約1500万人、老年人口(65歳以上)は約3600万人、生産年齢人口(15〜64歳)は約7500万人です。従属人口指数=100×(1500+3600)/7500=100×5100/7500≒68 となり、およそ70です。

問2 医学概論

臨床工学技士法および施行令、施行規則で定めている臨床工学技士の業務内容について誤っているのはどれか。

  1. 臨床工学技士には担当患者の守秘義務が課せられる。
  2. 臨床工学技士は内閣総理大臣から免許を得て業務を行う。
  3. 医師の指示があれば患者の身体への電気的刺激負荷を行ってよい。
  4. 臨床工学技士は生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う。
  5. 生命維持管理装置の先端部の身体への接続については具体的に施行令で定められている。
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正解2

正解は「2」。臨床工学技士の免許を与えるのは厚生労働大臣です。内閣総理大臣ではありません。他の記述は臨床工学技士法および施行令・施行規則の定めどおりです。

問5 医学概論

細胞傷害の適応現象として適切でないのはどれか。

  1. 萎縮
  2. 過形成
  3. 低形成
  4. 肥大
  5. 化生
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正解3

正解は「3」。細胞が傷害に対して生き延びるための適応現象は、萎縮・肥大・過形成・化生です。低形成は発生の段階で組織が十分に作られない先天的な状態で、適応現象ではありません。

問6 医学概論

解剖学的死腔が150mLの人が、以下に示すAからEの換気を行った。誤っているのはどれか。[換気A] 1回換気量:500mL、分時換気回数:12回[換気B] 1回換気量:400mL、分時換気回数:12回[換気C] 1回換気量:400mL、分時換気回数:20回[換気D] 1回換気量:300mL、分時換気回数:20回[換気E] 1回換気量:400mL、分時換気回数:24回

  1. 換気Aと換気Dの分時換気量は等しい。
  2. 換気Aと換気Bの分時死腔換気量は等しい。
  3. 換気Cと換気Dの分時肺胞換気量は等しい。
  4. 1回肺胞換気量は換気Aが一番多い。
  5. 分時肺胞換気量は換気Eが一番多い。
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正解3

正解は「3」。分時肺胞換気量は(1回換気量−死腔)×回数です。換気Cは(400−150)×20=5000mL/分、換気Dは(300−150)×20=3000mL/分で等しくありません。なおAとDの分時換気量はともに6000mL/分、AとBの分時死腔換気量はともに150×12=1800mL/分、1回肺胞換気量はAが350mLで最多、分時肺胞換気量はEの6000mL/分が最多です。

問7 医学概論

上腕動脈の血圧について正しいのはどれか。 a.平均血圧は収縮期血圧と拡張期血圧の加算平均である。 b.聴診法による血圧測定ではクスマウル音を聴取する。 c.収縮期血圧と拡張期血圧との差が脈圧である。 d.細動脈の血管抵抗増加により上昇する。 e.交感神経興奮により上昇する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。脈圧は収縮期血圧と拡張期血圧の差、細動脈の血管抵抗増加や交感神経の興奮はいずれも血圧を上げます。aの平均血圧は「拡張期血圧+脈圧/3」で単純平均ではなく、bの聴診法で聴くのはコロトコフ音です。

問8 医学概論

ネフロンにおいてアミノ酸のほとんどが再吸収される部位はどれか。(図参照)

第36回 午後 問8 の図
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正解2

正解は「2」。グルコースやアミノ酸は近位尿細管でそのほとんどが再吸収されます。図のBが近位尿細管にあたります。ヘンレのループでは水と電解質、遠位尿細管・集合管ではホルモンの調節を受けた再吸収が行われます。

問9 医学概論

消化酵素と消化液との組合せで誤っているのはどれか。 a.ペプシン ― 胃液 b.トリプシン ― 膵液 c.アミラーゼ ― 胆汁 d.スクラーゼ ― 唾液 e.リパーゼ ― 膵液

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。cの胆汁には消化酵素は含まれず、脂肪を乳化する胆汁酸が主成分です(アミラーゼは唾液と膵液)。dのスクラーゼは小腸粘膜の膜消化酵素で、唾液には含まれません。

問10 医学概論

1日あたりのエネルギー消費量が2500kcalであるときの熱産生率[W]として最も値が近いのはどれか。ただし、1cal=4.2Jとする。

  1. 120
  2. 100
  3. 80
  4. 60
  5. 40
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正解1

正解は「1」。2500kcal=2500×1000×4.2J=1.05×10⁷J です。1日は 24×60×60=86400秒なので、熱産生率は 1.05×10⁷÷86400≒122W となり、およそ120Wです。

問18 医学概論

図のように基質Xから酵素Aにより代謝物Yが生成され、さらに代謝物Yから酵素Bにより代謝物Zが生成される。ある患者では酵素Aの活性は正常で、酵素Bの活性が極度に低下していた。この患者の体内におけるY、Zの量について正しいのはどれか。ただし、基質Xは十分に供給され、代謝物Zは正常に排泄されるものとする。(図参照)

第36回 午後 問18 の図
  1. Y:減少、Z:減少
  2. Y:不変、Z:減少
  3. Y:不変、Z:増加
  4. Y:増加、Z:減少
  5. Y:増加、Z:不変
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正解4

正解は「4」。酵素Bが働かないと、その手前の代謝物Yは次の段階に進めず体内に溜まって増加します。一方、Yから作られるZは産生されないうえ排泄は続くので減少します。先天性代謝異常症で基質が蓄積する仕組みと同じ考え方です。

第35回 午前全9問

問1 医学概論

医療行為を行う上で、患者の権利として法制化されていないのはどれか。

  1. 安楽死希望の尊重
  2. プライバシーの遵守
  3. 情報開示の要求
  4. 医療行為の拒絶
  5. セカンドオピニオンの取得
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正解1

正解は「1」。わが国では安楽死を認める法律はなく、患者の希望として法制化されていません。プライバシーの保護、診療情報の開示請求、医療行為に対する同意・拒否(インフォームド・コンセント)、セカンドオピニオンはいずれも医療法や個人情報保護法などで裏づけられています。

問2 医学概論

二次予防に含まれるのはどれか。

  1. 減塩指導
  2. リハビリテーション
  3. デイサービス
  4. 胃がん検診
  5. 予防接種
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正解4

正解は「4」。二次予防は病気を早期に発見して早期に治療することで、がん検診が代表です。1の減塩指導と5の予防接種は発症そのものを防ぐ一次予防、2のリハビリテーションと3のデイサービスは重症化や再発を防ぐ三次予防です。

問5 医学概論

循環障害について正しいのはどれか。 a.動脈血栓は抗血小板薬で予防する。 b.急性心筋梗塞は冠動脈の閉塞で起こる。 c.腫瘍や炎症によりリンパ浮腫が起こる。 d.血漿膠質浸透圧上昇により浮腫が起こる。 e.組織内血流量低下により充血が起こる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。動脈血栓は血小板が主体なので抗血小板薬で予防し、急性心筋梗塞は冠動脈の閉塞で起こり、腫瘍や炎症でリンパ流が妨げられるとリンパ浮腫が生じます。dは膠質浸透圧が低下すると浮腫が起こり、eの充血は血流量が増加した状態です。

問6 医学概論

ヒトは約24時間の周期で睡眠と覚醒を行うが、この本来持っている日内リズムをサーカディアンリズムという。このリズムが認められるのはどれか。 a.筋力 b.視力 c.体温 d.ホルモン分泌 e.血圧

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。体温は明け方に最低、夕方に最高となり、コルチゾールやメラトニンなどのホルモン分泌、血圧にも明瞭な日内リズムがあります。筋力や視力には約24時間周期の明確なリズムは認められません。

問7 医学概論

フィブリンを分解するのはどれか。

  1. ヘパリン
  2. トロンビン
  3. カルシウム
  4. プラスミン
  5. ワルファリン
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正解4

正解は「4」。プラスミンはフィブリンを分解する線溶系の酵素です。1のヘパリンと5のワルファリンは凝固を抑える抗凝固薬、2のトロンビンはフィブリノーゲンをフィブリンに変える酵素、3のカルシウムは凝固に必要な因子です。

問8 医学概論

ナトリウムイオンの再吸収率が最も高い部位はどれか。

  1. 糸球体
  2. 近位尿細管
  3. ヘンレ係蹄
  4. 遠位尿細管
  5. 集合管
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正解2

正解は「2」。糸球体で濾過されたナトリウムの約60〜70%は近位尿細管で再吸収されます。ヘンレ係蹄で約25%、遠位尿細管と集合管で残りが調節的に再吸収されます。

問9 医学概論

体性感覚の中枢はどれか。

  1. 海馬
  2. 中心前回
  3. 中心後回
  4. 視床下部
  5. 大脳基底核
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正解3

正解は「3」。体性感覚(触覚・痛覚・温度覚など)の一次中枢は頭頂葉の中心後回です。中心前回は一次運動野で、両者は中心溝を挟んで向かい合っています。

問11 医学概論

粘膜に用いられる消毒薬はどれか。 a.ベンザルコニウム塩化物 b.ポビドンヨード c.ベンゼトニウム塩化物 d.エタノール e.フェノール

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。ベンザルコニウム塩化物・ベンゼトニウム塩化物(いずれも第四級アンモニウム塩)とポビドンヨードは粘膜にも使用できる低〜中水準消毒薬です。dのエタノールとeのフェノールは刺激が強く粘膜には使いません。

問38 医学概論

医師の具体的な指示が必要な臨床工学技士業務はどれか。 a.人工呼吸装置の酸素濃度変更 b.動脈留置カテーテルからの採血 c.血液浄化装置の運転条件の変更 d.高気圧治療装置内の消毒 e.人工心肺装置点検項目の変更

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。人工呼吸器の設定変更、動脈留置カテーテルからの採血、血液浄化装置の運転条件変更は、いずれも患者の状態に直接影響するため医師の具体的な指示が必要です。dの装置内消毒とeの点検項目の変更は保守管理業務であり、個別の指示は要しません。

第35回 午後全7問

問1 医学概論

集団検診における検査の陰性・陽性の区分を表に示す。特異度はどれか。ただし、疾患なしのうち陰性がa・陽性がb、疾患ありのうち陰性がc・陽性がdである。(図参照)

第35回 午後 問1 の図
  1. a/(a+b)
  2. b/(a+b)
  3. c/(c+d)
  4. d/(c+d)
  5. d/(b+d)
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正解1

正解は「1」。特異度は「疾患がない人を正しく陰性と判定できる割合」なので、疾患なしの合計(a+b)のうち陰性であったaの割合、すなわち a/(a+b) です。なお d/(c+d) は感度、d/(b+d) は陽性的中率にあたります。

問2 医学概論

「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」において「新型インフルエンザ等感染症」に分類されるのはどれか。

  1. 結核
  2. 麻しん
  3. エボラ出血熱
  4. 腸管出血性大腸菌感染症
  5. 新型コロナウイルス感染症
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正解5

正解は「5」。新型コロナウイルス感染症は感染症法で「新型インフルエンザ等感染症」に位置づけられました(令和5年5月からは五類感染症に変更)。結核は二類、麻しんは五類、エボラ出血熱は一類、腸管出血性大腸菌感染症は三類です。

問5 医学概論

創傷治癒の過程で最も遅く起きる事象はどれか。

  1. 血栓形成
  2. マクロファージの動員
  3. 瘢痕形成
  4. 線維芽細胞の増殖
  5. 肉芽組織の形成
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正解3

正解は「3」。創傷治癒は、血栓形成→マクロファージなどの炎症細胞の動員→線維芽細胞の増殖と肉芽組織の形成→コラーゲンの成熟による瘢痕形成、という順に進みます。瘢痕形成が最も遅い段階です。

問6 医学概論

正しいのはどれか。

  1. 嚥下するとき、喉頭蓋は開く。
  2. 右肺は2葉からなる。
  3. 吸気時に横隔膜は弛緩する。
  4. 胸膜は臓側胸膜と壁側胸膜からなる。
  5. 主気管支の分岐角度は右より左の方が小さい。
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正解4

正解は「4」。胸膜は肺の表面を覆う臓側胸膜と胸壁側の壁側胸膜からなります。1の嚥下時は喉頭蓋が閉じ、2の右肺は3葉、3の吸気時は横隔膜が収縮して下がり、5の主気管支は右のほうが角度が急で太いため誤嚥物が入りやすくなります。

問7 医学概論

心周期について正しいのはどれか。 a.Ⅰ音と共に収縮期が始まる。 b.拡張期は収縮期より長い。 c.QRS波と共にⅡ音が聴取される。 d.拡張期には左心房圧は左心室圧より低い。 e.拡張期には大動脈圧は左心室圧より高い。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。Ⅰ音(房室弁の閉鎖)とともに収縮期が始まり、安静時の拡張期は収縮期より長くなります。また拡張期には大動脈弁が閉じており大動脈圧のほうが左室圧より高くなります。cのⅡ音は収縮期の終わり(T波のころ)、dの拡張期には左房圧のほうが左室圧より高く、その差で血液が流入します。

問9 医学概論

皮膚の構造と機能について正しいのはどれか。

  1. 表皮に血管が存在している。
  2. 表皮に感覚神経が分布している。
  3. ケラチンは紫外線による細胞傷害を抑制している。
  4. 赤外線を浴びるとビタミンD前駆体が活性化する。
  5. 水溶性物質は皮膚をほとんど透過しない。
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正解5

正解は「5」。皮膚の角質層は脂質に富むバリアで、水溶性物質はほとんど透過できません。1・2の表皮には血管も神経終末の多くも存在せず(真皮にあります)、3の紫外線を吸収するのはメラニン、4のビタミンD前駆体を活性化するのは紫外線です。

問25 医学概論

臓器移植医療において実施されていない臓器はどれか。

  1. 心臓
  2. 膵臓
  3. 腎臓
  4. 大腸
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正解5

正解は「5」。臓器移植法に基づき移植が行われているのは、心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・眼球です。大腸の移植は実施されていません。