問33 医用治療機器学
機械力を使う治療機器はどれか。 a.輸液ポンプ b.人工呼吸器 c.吸引器 d.除細動器 e.保育器
- a、b、c
- a、b、e
- a、d、e
- b、c、d
- c、d、e
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正解1
正解は「1(a・b・c)」。輸液ポンプ・人工呼吸器・吸引器は圧力や流体などの機械力を利用します。除細動器は電気エネルギー、保育器は温熱(熱エネルギー)を利用する機器です。
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臨床工学技士国家試験の科目「医用治療機器学」から出題された全55問を、問題・選択肢・解答・解説の順にまとめました。苦手な科目を集中的に復習したいときにお使いください。
機械力を使う治療機器はどれか。 a.輸液ポンプ b.人工呼吸器 c.吸引器 d.除細動器 e.保育器
正解1
正解は「1(a・b・c)」。輸液ポンプ・人工呼吸器・吸引器は圧力や流体などの機械力を利用します。除細動器は電気エネルギー、保育器は温熱(熱エネルギー)を利用する機器です。
電気メスの熱傷対策でないのはどれか。
正解5
正解は「5」。電気メスの熱傷対策は、対極板の接触・コード断線・患者回路の連続性・高周波分流を監視する仕組みです。商用交流漏れ電流モニタは電撃(感電)に対する安全対策であり、熱傷対策ではありません。
除細動器について正しいのはどれか。 a.成人の体内直接通電は20〜60Jで行う。 b.点検に用いる負荷抵抗は標準的に5Ωとされている。 c.電極を皮膚に強く押し付けると熱傷が生じる。 d.除細動効果は通電エネルギーに依存する。 e.オートショックAEDにはショックボタンがない。
正解3
正解は「3(a・d・e)」。体内直接通電は20〜60J、除細動効果は通電エネルギーに依存、オートショックAEDはショックボタンを持ちません。点検用の負荷抵抗は標準50Ω(bは誤り)、電極は適切に圧着するのが正しく強く押し付けが熱傷原因ではありません(cは誤り)。
除細動器内部コンデンサの静電容量が150μF、設定エネルギーが300Jの場合、除細動に用いる充電電圧[V]はどれか。 ただし、内部損失がないものとする。
正解4
正解は「4(2,000V)」。コンデンサの静電エネルギーE=½CV²より、V=√(2E/C)=√(2×300/150×10⁻⁶)=√(4×10⁶)=2,000Vとなります。
輸液ポンプとシリンジポンプに共通するアラームはどれか。 a.閉塞 b.押し子 c.気泡混入 d.流量異常 e.バッテリー
正解2
正解は「2(a・e)」。閉塞アラームとバッテリーアラームは両ポンプに共通します。押し子アラームはシリンジポンプ、気泡混入アラームは輸液ポンプに特有です。
超音波振動子の医療応用で誤っているのはどれか。
正解1
誤りは「1」。超音波は肝実質の破砕(超音波吸引手術装置)、水晶体の破砕(超音波乳化吸引術)、尿管結石の破砕、がんの温熱療法などに応用されます。歯牙そのものの破砕には用いません。
DDDRと表示される植込み型ペースメーカについて正しいのはどれか。 a.心拍応答機能がある。 b.VVIモードに設定できる。 c.電極リードは3本である。 d.心房波レートが設定より多ければ心房ペーシングを行う。 e.AVディレイ内に心室波がなければ心室ペーシングを行う。
正解2
正解は「2(a・b・e)」。DDDRは心拍応答機能(末尾R)を持ち、VVIモードにも設定変更でき、AVディレイ内に自己心室波がなければ心室ペーシングを行います。電極リードは心房・心室の2本で、自己心房波を感知するとペーシングは抑制されるため、c・dは誤りです。
高周波カテーテルアブレーション装置について正しいのはどれか。 a.カテーテル先端部血栓形成により電気インピーダンスが低下する。 b.コンタクトフォースをモニタリングしながら実施する。 c.イリゲーションカテーテルには先端冷却機能がある。 d.カテーテル先端が90〜100℃に熱せられる。 e.対極板は不要である。
正解3
正解は「3(b・c)」。コンタクトフォースをモニタしながら通電し、イリゲーションカテーテルは先端を生理食塩水で冷却します。血栓形成ではインピーダンスが上昇し、先端温度は約60℃前後に制御、対極板は必要であるため、a・d・eは誤りです。
心・血管内治療について誤っているのはどれか。
正解1
誤りは「1」。ロータブレータの先端にはダイヤモンド粒子がコーティングされています(チタンではありません)。ステントグラフトによる脊髄虚血、薬剤溶出性ステント、TAVIによる完全房室ブロック、DCAの記述は正しいです。
CO₂レーザ装置の構成要素でないのはどれか。
正解1
構成要素でないのは「1」。CO₂レーザ(波長10.6μm)は石英光ファイバを透過できないため、導光にはミラーを用いたマニピュレータ等を使います。フットスイッチ・ハンドピース・発振装置は構成要素です。
開腹胆嚢摘出術と比較した腹腔鏡下胆嚢摘出術の特徴はどれか。 a.出血時の対応が早い。 b.術野を確保しやすい。 c.術後の入院日数が短い。 d.切開創のサイズが小さい。 e.空気塞栓のリスクが低い。
正解4
正解は「4(c・d)」。腹腔鏡下手術は術後の入院日数が短く、切開創が小さいのが特徴です。出血時の対応や術野の確保は開腹が有利で、気腹を用いるため空気塞栓のリスクはむしろ高くなります。
電気メスによる熱傷の原因として考えられるのはどれか。 a.高周波非接地(フローティング)形電気メスの使用 b.消毒液の貯留 c.対極板の接触不良 d.身体の部分同士の接触 e.ディスポーザブル対極板の使用
正解4
正解は「4(b・c・d)」。消毒液の貯留による引火・熱傷、対極板の接触不良による対極板部熱傷、身体接触部への電流集中が原因になります。フローティング形やディスポ対極板はむしろ安全対策です。
体外式除細動器で正しいのはどれか。 a.電極ペーストを使用しないと除細動効果が低下する。 b.電源コードをコンセントに接続した状態で保管する。 c.出力端子はフローティングされている。 d.二相性波形の極性の反転にはコイルを使用する。 e.通電テストには500Ωの負荷抵抗を使用する。
正解1
正解は「1(a・b・c)」。電極ペーストは接触抵抗を下げ効果と熱傷防止に必要、常時充電のため電源接続で保管、出力端子はフローティングされています。通電テストの標準負荷は50Ωなので「500Ω」とするeは誤り、二相性波形の極性反転はスイッチング(Hブリッジ)で行うためコイルとするdも誤りです。
経皮的冠動脈インターベンション(PCI)治療について誤っているのはどれか。 a.治療前には冠動脈CT検査が有用である。 b.薬剤溶出ステントは金属ステントよりも再狭窄率が高い。 c.経胸壁心臓超音波診断装置が必要である。 d.ロータブレータでは一時的に冠動脈血流の減少が起こる。 e.治療後は抗血小板療法を行う。
正解3
誤りは「3(b・c)」。薬剤溶出ステントは金属ステントより再狭窄率が低く、PCIに経胸壁心臓超音波は必須ではありません(X線透視下で行う)。
超音波凝固切開装置について誤っているのはどれか。
正解4
誤りは「4」。超音波凝固切開装置は電気メスに比べ発生温度が低く(およそ100℃前後)、術野の煙(サージカルスモーク)は少ないのが特徴です。
ロボット支援下腹腔鏡手術について正しいのはどれか。 a.全身麻酔下で実施する。 b.手術器具を腹腔に入れて手術する。 c.開腹手術の準備は不要である。 d.プログラムに基づいたロボットによる自律的手術である。 e.操作用コンソールは患者と異なる部屋に設置できる。
正解2
正解は「2(a・b・e)」。全身麻酔下で腹腔に器具を入れて行い、操作用コンソールは患者から離れた場所に設置できます。開腹への移行準備は必要で、術者が操作する遠隔操作であり自律手術ではありません。
低温常圧型の冷凍手術器で使用される冷却剤はどれか。
正解5
正解は「5」。低温常圧型(寒剤を直接用いる)の冷凍手術器では液体窒素(−196℃)が用いられます。
低周波電流を使って治療する機器はどれか。
正解4
正解は「4」。心臓ペースメーカは低周波の電気刺激(パルス)で心筋を刺激します。電気メスは高周波、マイクロ波治療器は極超短波を用います。
植込み型心臓ペースメーカについて正しいのはどれか。 a.デマンド機構はspike on Tによる心室細動を防ぐ。 b.心臓再同期療法(CRT)は左室と右室を同期して刺激する。 c.リードレスペースメーカは胸部を切開して挿入する。 d.DDD型では電極リードは3本必要である。 e.電源にはリチウム・ヨウ素電池を使用する。
正解2
正解は「2(a・b・e)」。デマンド機構はspike on Tを防ぎ、CRTは両心室を同期刺激し、電源はリチウム・ヨウ素電池です。リードレスは経カテーテルで挿入、DDDはリード2本です。
心臓ペースメーカについて正しいのはどれか。 a.慢性心房細動はDDDモードの適応である。 b.完全房室ブロックは心房ペーシングの適応である。 c.Brugada症候群は心臓ペースメーカの適応である。 d.心臓再同期療法(CRT)用は心不全症例に使用する。 e.モービッツⅡ型第2度房室ブロックは心臓ペースメーカの適応である。
正解5
正解は「5(d・e)」。CRTは心不全症例に、モービッツⅡ型第2度房室ブロックはペースメーカの適応です。慢性心房細動にDDDは不適、完全房室ブロックには心室ペーシングが必要、BrugadaはICDの適応です。
滴数制御型(滴下制御方式)の輸液ポンプについて誤っているのはどれか。
正解1
誤りは「1」。滴下数を数える滴数制御型は一般の輸液セットで使用でき、専用セットは不要です(容量制御型は専用セットが必要)。
多関節マニピュレータでレーザ光を伝送する医療用レーザ装置はどれか。
正解3
正解は「3」。CO₂レーザは光ファイバでの伝送が難しく、鏡を組み込んだ多関節マニピュレータ(アーティキュレーテッドアーム)で伝送します。
カテーテルアブレーション装置について正しいのはどれか。
正解5
正解は「5」。カテーテルアブレーションは、カテーテル先端を不整脈の起源に接触させ、高周波電流によるジュール熱で組織を焼灼します。先端温度は50〜60℃程度、周波数は数百kHzの高周波で、電流を回収する対極板が必要です。
輸液ポンプ使用時の異常検出に超音波を利用しているのはどれか。
正解3
正解は「3」。輸液回路内の気泡は超音波の透過が急減することを利用して検出します。回路閉塞は圧力センサ、滴下異常は光学式センサ、ドア開放とフリーフローは機械的なスイッチや機構で検出します。
体外衝撃波結石破砕装置について正しいのはどれか。 a.尿管結石の破砕時には超音波照準方式が適している。 b.心電図同期装置が必要である。 c.衝撃波は水中を伝播させる。 d.腹部大動脈瘤患者には使用禁忌である。 e.骨盤内の尿管結石に適用する。
正解4
正解は「4(b・c・d)」。衝撃波は音響インピーダンスの近い水中を伝播させ、不整脈を避けるため心電図同期を行い、腹部大動脈瘤患者は破裂の危険から禁忌です。aの尿管結石はX線照準方式が適し、eの骨盤内の尿管結石は骨に遮られて適用が困難です。
超音波凝固切開装置について正しいのはどれか。 a.50MHz前後の振動を用いる。 b.先端は10〜20mmの距離で振動する。 c.生理食塩液を使用する。 d.凝固温度はレーザメスよりも低温である。 e.対極板は不要である。
正解5
正解は「5(d・e)」。超音波凝固切開装置は摩擦熱で凝固・切開するため温度は100℃前後とレーザメスより低温で、電流を流さないので対極板は不要です。aの振動は23.5〜55kHz程度、bの先端振幅は数十〜100μm程度、cの生理食塩液は不要です。
内視鏡外科手術について正しいのはどれか。 a.気腹には酸素を用いる。 b.標準的気腹圧は10mmHg前後である。 c.気腹によって胸腔内圧が上昇する。 d.気腹は肺血栓塞栓症の要因となる。 e.気腹圧上昇により静脈還流量は増加する。
正解4
正解は「4(b・c・d)」。標準的な気腹圧は10mmHg前後で、横隔膜が押し上げられて胸腔内圧が上昇し、下肢の静脈うっ滞から肺血栓塞栓症の要因にもなります。aの気腹には燃焼性がなく吸収されやすい二酸化炭素を用い、eの気腹圧上昇では静脈が圧迫されて静脈還流量は減少します。
ハイパーサーミアについて正しいのはどれか。 a.病巣を42℃以上に加熱する。 b.連日の加温治療により熱耐性が生じる。 c.抗癌剤の作用増強効果がある。 d.RF加温法では300MHz〜30GHzの電波を使用する。 e.マイクロ波加温法は深部病巣への到達性が高い。
正解1
正解は「1(a・b・c)」。ハイパーサーミアは病巣を42〜43℃に加温し、抗癌剤や放射線の効果を高めます。連日加温すると熱耐性が生じるため通常は週2回程度行います。dのRF加温法は数MHz〜十数MHzの電波を用い、eのマイクロ波は減衰が大きく深部到達性はむしろ低くなります。
機械力を利用する医療機器はどれか。 a.冷凍手術器 b.IABP装置 c.高気圧治療装置 d.レーザメス e.サイクロトロン
正解3
正解は「3(b・c)」。IABPはバルーンの膨張・収縮という機械的な力で循環を補助し、高気圧治療装置は圧力(機械力)を利用します。aの冷凍手術器は熱、dのレーザメスは光、eのサイクロトロンは放射線を利用します。
体外式除細動器について正しいのはどれか。 a.電極パドルへの導電性ゼリー塗布不良は熱傷リスクとなる。 b.通電テストには50Ω負荷抵抗を使用する。 c.心室細動除去ではR波同期スイッチをオンにする。 d.通電時に、介助者は患者を保持し体動を防ぐ。 e.電極パドルの通電ボタンは左右いずれか片方を押す。
正解1
正解は「1(a・b)」。ゼリーの塗布不良は電流が局所に集中して熱傷の原因となり、出力試験には50Ωの負荷抵抗を用います。cの心室細動では同期させず非同期通電、dの通電時は介助者も患者から離れ、eのパドルは左右の通電ボタンを同時に押します。
植込み型心臓ペースメーカについて正しいのはどれか。 a.電源にはリチウムイオン電池が使用される。 b.VDD型ペースメーカの電極リードは2本必要である。 c.DDD型ペースメーカではA-Vディレイの設定が必要である。 d.リードレスペースメーカはX線透視下に留置する。 e.心臓再同期療法(CRT)では左心室用電極リードが必要である。
正解5
正解は「5(c・d・e)」。DDDではA-Vディレイの設定が必要で、リードレスペースメーカはX線透視下に右室へ留置し、CRTでは冠静脈経由の左室リードが必要です。aの電源はヨウ素リチウム電池(一次電池)、bのVDD型はリード1本で心房を感知し心室をペーシングします。
IVR(interventional radiology)治療について正しいのはどれか。 a.動脈瘤治療にも適応がある。 b.TAVIとは経カテーテル的大動脈弁植込み術のことである。 c.冠動脈インターベンション時のX線透視は不要である。 d.ステントは血管内のみに使用される。 e.ロータブレータは消化管狭窄に使用する器材である。
正解1
正解は「1(a・b)」。IVRは動脈瘤のコイル塞栓術にも用いられ、TAVIは経カテーテル的大動脈弁植込み術です。cの冠動脈インターベンションではX線透視が必須、dのステントは胆管・気管・食道などにも使われ、eのロータブレータは冠動脈の石灰化病変を削る器材です。
レーザ手術における有害事象の原因でないのはどれか。 a.保護メガネ着用 b.出射方向の確認不良 c.被覆なしの金属鉗子使用 d.レーザ照射部の複数スタッフによる操作 e.発生ガスの除去
正解2
正解は「2(a・e)」。保護メガネの着用と発生ガス(サージカルスモーク)の除去はいずれも安全対策であり、有害事象の原因にはなりません。bの出射方向の確認不良、cの被覆のない金属鉗子による反射、dの複数スタッフによる操作(誤操作)はいずれも事故の原因になります。
電気メスについて誤っているのはどれか。 a.切開には連続波を用いる。 b.使用出力は数十kWである。 c.対極板はアクティブ電極である。 d.対極板の接触面積は成人ではおよそ150cm²である。 e.300〜500Ωの負荷抵抗で校正する。
正解3
正解は「3(b・c)」。bの電気メスの出力は数十〜数百W程度で、kW単位ではありません。cの対極板は電流を回収する不関電極(対極)であり、アクティブ電極(メス先)ではありません。a・d・eは正しい記述です。
植込み型の不整脈治療機器について正しいのはどれか。 a.植込み型除細動器(ICD)はペースメーカの機能も有する。 b.心臓再同期療法(CRT)用ペースメーカは心不全症例に使う。 c.リードレスペースメーカは右心室に留置する。 d.電源としてアルカリ電池を使用する。 e.体外式超音波診断装置の誘導下でリードを留置する。
正解1
正解は「1(a・b・c)」。ICDは徐脈に対するペーシング機能も備え、CRTは心不全の心室同期不全に用い、リードレスペースメーカは右心室に直接留置します。dの電源はヨウ素リチウム電池、eのリード留置はX線透視下に行います。
低圧持続吸引器の吸引圧[cmH₂O]は図の中のどれか。(図参照)
正解4
正解は「4」。3連ボトル式の低圧持続吸引器では、吸引圧を決めるのは吸引圧制御ボトルに立てた大気開放管が水中に沈んでいる深さです。吸引源の強さにかかわらずこの深さ以上の陰圧はかからず、図ではdが該当します。
流量制御型(容積制御方式)の輸液ポンプについて正しいのはどれか。 a.輸液の成分による誤差は生じない。 b.汎用の輸液セットが使用できる。 c.滴下センサが必要である。 d.滴数制御型(滴下制御方式)に比べて流量のばらつきが大きい。 e.圧閉される部分のチューブ内径の変化で誤差が生じる。
正解2
正解は「2(a・e)」。流量制御型はチューブを直接しごいて容積で送るため、輸液の粘度や表面張力といった成分の影響を受けません。一方、圧閉部のチューブ内径のばらつきが誤差要因になります。bは専用の輸液セットが必要、cの滴下センサは滴数制御型で使用、dは流量制御型のほうが精度が高くなります。
内視鏡外科手術について正しいのはどれか。 a.気腹には亜酸化窒素を使用する。 b.気腹により下半身からの静脈還流量は増加する。 c.気腹により横隔膜は挙上する。 d.トロッカは体腔へのアクセスに用いる。 e.超音波吸引手術装置の使用は禁忌である。
正解4
正解は「4(c・d)」。気腹により腹圧が上がると横隔膜が押し上げられます。トロッカは腹壁に刺して器具を出し入れする筒です。aの気腹ガスは二酸化炭素、bの静脈還流量は圧迫により減少、eの超音波吸引手術装置は禁忌ではありません。
ハイパーサーミアについて正しいのはどれか。 a.RF誘電型加温法は深部病変の治療に適している。 b.超音波加温法は肺深部の加温に適している。 c.マイクロ波加温法は脂肪層の発熱が大きい。 d.熱耐性予防のため24時間毎に治療する。 e.体外循環は全身加温法で用いる。
正解2
正解は「2(a・e)」。RF誘電型(容量結合型)加温法は電磁波が深部まで届くため深部病変に適し、全身加温法では体外循環により加温した血液を戻す方法が用いられます。bの超音波は空気を含む肺には届かず、cのマイクロ波は脂肪層の発熱が小さく、dの熱耐性を避けるには48〜72時間以上あけます。
電気メスの対極板の電極部分が2つに分かれている理由はどれか。
正解2
正解は「2」。2分割対極板では、2つの電極間のインピーダンスを常に測定しています。対極板が剥がれたり接触面積が減ったりするとインピーダンスが変化するため、接触不良を検知して出力を止めることができます。
除細動器内部コンデンサの静電容量が150μFで、設定エネルギーが300Jの場合、除細動に用いる充電電圧[V]はどれか。ただし、内部損失がないものとする。
正解4
正解は「4」。コンデンサに蓄えられるエネルギーは E=(1/2)CV² です。300=(1/2)×150×10⁻⁶×V² より V²=600÷(150×10⁻⁶)=4×10⁶ となり、V=2000V です。
経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)について正しいのはどれか。
正解2
正解は「2」。PCIでは拡張した血管が再び狭くなるのを防ぐためステントを留置します。1のIVUSは病変評価に有用で禁忌ではなく、3のカテーテルはX線透視下に挿入、4のバルーン拡張圧は10〜20気圧程度、5の合併症に備えて補助循環装置の準備が必要です。
正しい組合せはどれか。 a.ArFエキシマレーザ ― 冠動脈形成術 b.Arレーザ ― あざ治療 c.Rubyレーザ ― 網膜凝固 d.Nd:YAGレーザ ― がん治療 e.CO₂レーザ ― 切開
正解5
正解は「5(d・e)」。Nd:YAGレーザは組織深達性があり内視鏡下のがん治療に、CO₂レーザは水に強く吸収され浅く止まるため切開に用いられます。aの冠動脈にはXeClエキシマレーザ、bのあざ治療は色素レーザやルビーレーザ、cの網膜凝固はアルゴンレーザが主に使われます。
電気メスについて正しいのはどれか。 a.利用しているのはグロー放電である。 b.凝固の出力波形は連続正弦波である。 c.切開時の搬送波は10kHzである。 d.高周波非接地形は対極板回路を接地より絶縁している。 e.モノポーラ出力使用時には対極板が必要である。
正解5
正解は「5(d・e)」。高周波非接地形(フローティング型)は対極板回路を接地から絶縁して分流熱傷を防ぐ方式で、モノポーラ出力では電流を回収する対極板が必須です。aはアーク放電、bの凝固は断続波(バースト波)、cの搬送波は300kHz〜数MHzです。
体外式除細動器で正しいのはどれか。 a.二相性波形は半導体スイッチにより極性を反転する。 b.出力パルス幅は2〜5μsである。 c.出力端子の一方は接地されている。 d.通電テストには50Ωの無誘導抵抗を用いる。 e.心房細動除去にはR波同期装置を用いる。
正解3
正解は「3(a・d・e)」。二相性波形は半導体スイッチで電流の向きを反転させて作り、出力試験には50Ωの無誘導抵抗を使い、心房細動の除細動ではT波への通電を避けるためR波同期を行います。bのパルス幅は数ms、cの出力端子は患者を保護するため接地しません。
シリンジポンプについて正しいのはどれか。 a.自然滴下方式である。 b.気泡混入検出機能がある。 c.薬剤の精密注入に用いる。 d.サイフォニング現象が起こる。 e.大量輸液を行う際に有用である。
正解4
正解は「4(c・d)」。シリンジポンプは少量の薬液を高い精度で持続注入する装置で、患者より高い位置に置くと薬液が自然に落ちるサイフォニング現象に注意が必要です。aは機械的に押し出す方式、bの気泡検出は輸液ポンプの機能、eの大量輸液には輸液ポンプを用います。
経皮的冠動脈インターベンション治療(PCI)について正しいのはどれか。
正解3
正解は「3」。バルーンで狭窄部を拡張している間は血管が閉塞するため、その部位より先の冠血流は一時的に減少します。1はX線透視下、2の拡張圧は10〜20気圧程度、4のステント後は抗血小板薬が必須、5のロータブレータはダイヤモンド粒子で削る器具です。
超音波吸引手術装置について正しいのはどれか。
正解2
正解は「2」。超音波吸引手術装置(CUSA)は25kHz前後で先端を振動させ、水分の多い実質細胞を選択的に破砕・吸引します。1の振幅は数十〜数百μm、3は電流を流さないので対極板は不要、4は破砕片の洗浄と冷却に生理食塩液を使い、5の硬い骨の切開には向きません。
使用エネルギーと治療法との組合せで正しいのはどれか。
正解4
正解は「4」。ICD(植込み型除細動器)は電流(電気ショック)で心室細動を止める装置です。1のPTCAはバルーンによる機械力、2のVADは機械力、3のESWLは衝撃波(音波)、5のCHDFは血液浄化で物理エネルギーによる治療ではありません。
電気メスについて正しいのはどれか。 a.対極板の接触面積は10cm²前後である。 b.ゲルパッド型は静電結合である。 c.導電結合型対極板は、静電結合型よりも接触インピーダンスが高い。 d.高周波漏れ電流の測定には200Ωの無誘導抵抗を使用する。 e.アクティブ電極と生体接触部のインピーダンスは400Ω前後である。
正解5
正解は「5(d・e)」。高周波漏れ電流の測定には200Ωの無誘導抵抗を用い、アクティブ電極と組織の接触インピーダンスは400Ω前後です。aの対極板の接触面積は成人で150cm²前後、bのゲルパッド型は導電結合型、cは静電結合型のほうが接触インピーダンスは高くなります。
RFカテーテルアブレーションについて正しいのはどれか。 a.徐脈性不整脈の治療に用いる。 b.X線透視装置は不要である。 c.カテーテル電極先端は300℃以上になる。 d.カテーテル電極から高周波電流を流す。 e.ペースメーカの誤作動を起こす。
正解5
正解は「5(d・e)」。カテーテル先端の電極から高周波電流を流して心筋を焼灼し、その高周波電流が植込み型ペースメーカの誤作動を招くことがあります。aは頻脈性不整脈が適応、bのX線透視は必須、cの先端温度は50〜60℃程度です。
ESWLによる結石破砕時に損傷の危険がある組織はどれか。 a.肺 b.腸 c.肝臓 d.腎臓 e.筋肉
正解1
正解は「1(a・b)」。衝撃波は音響インピーダンスが大きく変わる境界で強く作用するため、空気を含む肺と腸管は損傷の危険があります。c・d・eの実質臓器や筋肉は水と音響インピーダンスが近く、衝撃波が通り抜けるため損傷しにくくなります。
誤っている組合せはどれか。 a.光線力学的治療 ― 半導体レーザ b.角膜形成術 ― ArFエキシマレーザ c.網膜光凝固 ― CO₂レーザ d.内視鏡的癌治療 ― Arレーザ e.尿路結石破砕 ― Ho:YAGレーザ
正解4
正解は「4(c・d)」。cの網膜光凝固には眼底まで届くアルゴンレーザなどを用い、水に強く吸収されるCO₂レーザは眼底には届きません。dの内視鏡的癌治療にはNd:YAGレーザが用いられます。a・b・eの組合せは正しい内容です。
内視鏡外科手術について正しいのはどれか。
正解2
正解は「2」。気腹により腹腔内圧が上がると下大静脈が圧迫され、静脈還流量は減少します。1の気腹ガスは二酸化炭素、3の電気メスは通常どおり使用でき、4の腹腔内圧は気腹装置が自動で維持し、5の深部静脈血栓症対策は必要です。
医療機器とその有害事象との組合せで適切でないのはどれか。
正解1
正解は「1」。キャビテーション(気泡の発生と崩壊)は超音波によって生じる現象で、マイクロ波加温では起こりません。マイクロ波の有害事象は熱傷や局所の過加熱です。他の組合せは適切です。