臨床医学総論 過去問と解説

全150問。解答と解説はクリックで開きます。

臨床工学技士国家試験の科目「臨床医学総論」から出題された全150問を、問題・選択肢・解答・解説の順にまとめました。苦手な科目を集中的に復習したいときにお使いください。

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第39回 午前全19問

問5 臨床医学総論

自律神経作用薬について正しいのはどれか。 a.コリン作動薬は排尿作用がある。 b.抗コリン作動薬は便秘を起こす。 c.α受容体遮断薬は血圧を上げる。 d.β受容体作動薬は止血に用いられる。 e.β受容体遮断薬は心拍数を下げる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。a:コリン作動薬は副交感神経を刺激し膀胱を収縮させて排尿を促します。b:抗コリン薬は腸管運動を抑制し便秘を起こします。e:β遮断薬は心拍数を低下させます。誤りはc(α遮断薬は血管を拡張させ血圧を下げる)とd(β作動薬は止血には用いない)です。

問7 臨床医学総論

血液中のCO₂について正しいのはどれか。

  1. 半分程度がHCO₃⁻の状態で存在している。
  2. 過換気を続けると血液CO₂分圧は上がる。
  3. 肺胞でのCO₂の拡散能はO₂よりも低い。
  4. ヘモグロビンと結合しているものがある。
  5. 代謝性アルカローシスの呼吸代償では血液CO₂分圧は下がる。
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正解4

正解は「4」。血液中のCO₂の一部はヘモグロビンと結合してカルバミノ化合物として運ばれます。1は誤りで、CO₂の大部分(およそ7〜9割)が重炭酸イオン(HCO₃⁻)として存在します。2は過換気でCO₂分圧は低下、3はCO₂の拡散能はO₂より高い(約20倍)、5は代謝性アルカローシスの呼吸代償は換気抑制でCO₂分圧が上がるため、いずれも誤りです。

問8 臨床医学総論

正しいのはどれか。

  1. 血液から細胞成分を取り除いたものを血清という。
  2. 血液に対する全血球の体積比をヘマトクリット値という。
  3. 健常人の血漿アルブミン濃度は血漿グロブリン濃度よりも高い。
  4. 血漿から血液凝固に関わる物質を取り除いたものを血餅という。
  5. 健常人の血漿電解質浸透圧は9%食塩水の浸透圧とほぼ等しい。
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正解3

正解は「3」。健常人ではアルブミン(約4g/dL)がグロブリン(約2.5g/dL)より多く、A/G比は1より大きくなります。1は誤りで、血液から細胞成分を除いたものは血漿(血清は血漿から凝固因子=フィブリノゲン等を除いたもの)。2はヘマトクリットは赤血球の体積比で「全血球」ではない、4の血餅は凝固した血液の塊で説明が誤り、5は生理食塩水は0.9%であり9%ではないため、いずれも誤りです。

問9 臨床医学総論

ある物質Aの血漿中濃度が30mg/dL、1分間の尿中排泄量が11mgであった。糸球体濾過量が120mL/minのとき、物質Aは濾過されたうちのおよそ何%が排泄されているか。 ただし、物質Aは血中で代謝を受けず糸球体で自由に濾過されるものとする。

  1. 10%
  2. 30%
  3. 50%
  4. 70%
  5. 90%
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正解2

正解は「2(約30%)」。濾過された量=糸球体濾過量×血漿中濃度=120mL/min×30mg/dL。30mg/dLは0.3mg/mLなので、120×0.3=36mg/min が濾過されます。排泄量は11mg/minなので、排泄率=11÷36≒0.31=およそ30%となります。

問11 臨床医学総論

浮腫の機序で正しいのはどれか。

  1. リンパ管の閉塞
  2. 心拍出量の増加
  3. 毛細血管透過性の低下
  4. 血漿アルブミン濃度の上昇
  5. 細胞内ナトリウム濃度の低下
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正解1

正解は「1」。浮腫は間質への水分貯留で生じ、リンパ管閉塞(リンパ浮腫)、毛細血管透過性の亢進、静脈圧上昇、血漿アルブミン低下(膠質浸透圧低下)などが原因です。2・3・4・5はいずれも浮腫を来す方向とは逆の記述です。

問12 臨床医学総論

急性呼吸促迫症候群(ARDS)について正しいのはどれか。

  1. 肺コンプライアンスが増加する。
  2. 肺微小血管の透過性が亢進する。
  3. PaO₂/FIO₂が300mmHg以上である。
  4. PaCO₂は重症度に関係する。
  5. 心原性肺水腫が原因となる。
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正解2

正解は「2」。ARDSは炎症により肺微小血管の透過性が亢進して生じる非心原性肺水腫です。肺コンプライアンスは低下し、P/F比は300mmHg以下(低下)で定義され、心原性肺水腫は除外されます。重症度はP/F比で分類されます。

問13 臨床医学総論

CO₂ナルコーシスについて誤っているのはどれか。

  1. 自発呼吸が減弱する。
  2. 意識障害を呈する。
  3. SpO₂ 90%を目標に治療する。
  4. 治療方法の一つにNPPVがある。
  5. 呼吸性アルカローシスを呈する。
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正解5

誤りは「5」。CO₂ナルコーシスはCO₂の貯留による呼吸性アシドーシスで、自発呼吸の減弱・意識障害を呈します。呼吸性アルカローシスは逆であり誤りです。過剰な酸素投与を避けSpO₂ 90%前後を目標に、NPPVも用いられます。

問14 臨床医学総論

二次性低血圧症の原因でないのはどれか。

  1. 脱水
  2. 心不全
  3. アジソン病
  4. 甲状腺機能低下症
  5. 原発性アルドステロン症
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正解5

正解は「5」。原発性アルドステロン症はアルドステロン過剰により高血圧を来すため、低血圧の原因ではありません。脱水、心不全、アジソン病(副腎皮質機能低下)、甲状腺機能低下症は二次性低血圧の原因となります。

問15 臨床医学総論

心房細動患者に抗凝固療法を行う目的はどれか。

  1. 脳塞栓症の予防
  2. 肺塞栓症の予防
  3. 不整脈性失神の予防
  4. 深部静脈血栓症の予防
  5. アテローム血栓性脳梗塞の予防
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正解1

正解は「1」。心房細動では左心房内に血栓が生じやすく、それが飛んで脳の血管を詰まらせる心原性脳塞栓症の予防が抗凝固療法の主目的です。

問16 臨床医学総論

褐色細胞腫でみられるのはどれか。

  1. 徐脈
  2. 高血糖
  3. 嗄声
  4. 体重増加
  5. 血圧低下
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正解2

正解は「2」。褐色細胞腫はカテコラミンを過剰に分泌し、高血圧・頻脈・高血糖・発汗・頭痛などを来します。徐脈・体重増加・血圧低下は逆の所見です。

問17 臨床医学総論

パーキンソン病の主要症状でないのはどれか。

  1. 姿勢反射障害
  2. 安静時振戦
  3. 無動・寡動
  4. 筋固縮
  5. 眼振
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正解5

正解は「5」。パーキンソン病の4大症状は安静時振戦・筋固縮・無動(寡動)・姿勢反射障害です。眼振は小脳・前庭系の障害でみられる所見で、パーキンソン病の主要症状ではありません。

問18 臨床医学総論

手術部位感染症の予防策でないのはどれか。

  1. 入院前の禁煙
  2. 手術前日の入浴
  3. 術中の低体温維持
  4. 術前入院期間の短縮
  5. 除毛時の電気クリッパの使用
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正解3

正解は「3」。術中は正常体温の維持が手術部位感染(SSI)の予防に重要で、低体温の維持はむしろ感染リスクを高めるため予防策ではありません。禁煙・術前入院短縮・カミソリを避けたクリッパ除毛などはSSI予防に有効です。

問19 臨床医学総論

急性腎前性腎障害の原因となるのはどれか。 a.出血 b.熱傷 c.造影剤投与 d.前立腺肥大 e.尿管結石

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。出血や熱傷は循環血液量の減少により腎血流が低下する腎前性の原因です。造影剤投与は腎性(尿細管障害)、前立腺肥大・尿管結石は尿路閉塞による腎後性の原因です。

問20 臨床医学総論

腎性貧血の経口治療薬はどれか。

  1. 葉酸
  2. ビタミンB₁₂
  3. エリスロポエチン
  4. コリンエステラーゼ阻害薬
  5. 低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬
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正解5

正解は「5」。腎性貧血ではエリスロポエチン製剤(注射薬)が用いられてきましたが、経口で使えるのはHIF-PH阻害薬です。葉酸・ビタミンB₁₂は巨赤芽球性貧血の治療に用います。

問21 臨床医学総論

ワクチンが有効なのはどれか。 a.A型肝炎ウイルス b.B型肝炎ウイルス c.C型肝炎ウイルス d.D型肝炎ウイルス e.E型肝炎ウイルス

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。A型・B型肝炎には有効なワクチンがあります。C型・E型には実用的な予防ワクチンがなく、D型はB型ウイルスに依存して感染するためB型ワクチンで間接的に予防されます。

問22 臨床医学総論

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の治療に関連する病原体はどれか。

  1. 腸炎ビブリオ
  2. レプトスピラ
  3. カンピロバクター
  4. 腸管出血性大腸菌
  5. ヘリコバクター・ピロリ
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正解5

正解は「5」。ヘリコバクター・ピロリの除菌療法によってITPの血小板数が改善することがあり、治療に関連します。

問23 臨床医学総論

周術期管理で誤っているのはどれか。

  1. 手術開始前に患者名を声に出して確認する。
  2. ペースメーカ植込み術では室温を下げる。
  3. 術中の体位により神経損傷を生じ得る。
  4. 硬膜外麻酔は術後の鎮痛にも有用である。
  5. 疼痛緩和を目的に神経ブロックを行う。
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正解2

誤りは「2」。周術期は低体温を避け正常体温を維持するのが原則で、室温を下げる必要はありません。患者確認(タイムアウト)、体位による神経損傷への注意、硬膜外麻酔や神経ブロックによる鎮痛はいずれも適切です。

問24 臨床医学総論

SOFAスコアに含まれる項目はどれか。 a.血小板数 b.白血球数 c.血清アルブミン値 d.血清クレアチニン値 e.血清ビリルビン値

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。SOFAスコアは呼吸(P/F比)・凝固(血小板数)・肝(ビリルビン)・循環(血圧)・中枢神経(GCS)・腎(クレアチニンor尿量)の6項目で評価します。白血球数・血清アルブミンは含まれません。

問25 臨床医学総論

続発性免疫不全症の原因でないのはどれか。

  1. ステロイド治療
  2. 骨粗しょう症
  3. 維持透析
  4. 悪性腫瘍
  5. 糖尿病
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正解2

正解は「2」。ステロイド治療、維持透析、悪性腫瘍、糖尿病はいずれも免疫能を低下させ続発性免疫不全の原因となります。骨粗しょう症は骨量減少の病態で、免疫不全とは直接関係しません。

第39回 午後全12問

問12 臨床医学総論

頭蓋底骨折を示唆する所見でないのはどれか。

  1. 眼窩周囲血腫
  2. 運動性失語
  3. 髄液鼻漏
  4. 鼻出血
  5. 耳出血
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正解2

示唆しないのは「2」。運動性失語は大脳の言語中枢障害による症状で、頭蓋底骨折の所見ではありません。眼窩周囲血腫(パンダの目)、髄液鼻漏、鼻出血、耳出血は頭蓋底骨折を示唆します。

問13 臨床医学総論

過換気症候群でみられるのはどれか。 a.高カルシウム血症 b.意識障害 c.PaCO₂低下 d.SpO₂低下 e.アシデミア

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。過換気により呼吸性アルカローシスとなりPaCO₂が低下し、テタニーやめまい・意識障害を生じます。血中カルシウムはイオン化が低下(高Caは誤り)、SpO₂低下やアシデミアはみられません。

問14 臨床医学総論

急性大動脈解離で用いるのはどれか。

  1. TNM分類
  2. GOLD分類
  3. Killip分類
  4. Forrester分類
  5. Stanford分類
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正解5

正解は「5」。急性大動脈解離では上行大動脈の関与でA型・B型に分けるStanford分類を用います。TNMは悪性腫瘍、GOLDはCOPD、Killip・Forresterは心不全の分類です。

問15 臨床医学総論

71歳女性。入院中に中心静脈カテーテルを一時的に留置されていた。退院1週間後から微熱が続いている。身体所見では心雑音を聴取した。心エコー図では僧帽弁に可動性のある直径10mmの塊(疣贅/ゆうぜい)を認め、血液培養で黄色ブドウ球菌が検出された。最も考えられる疾患はどれか。

  1. リウマチ熱
  2. 特発性心筋炎
  3. 収縮性心膜炎
  4. 感染性心内膜炎
  5. 顕微鏡的多発血管炎
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正解4

正解は「4」。中心静脈カテーテル留置歴、持続する微熱、心雑音、僧帽弁の可動性のある疣贅、血液培養での黄色ブドウ球菌陽性から、感染性心内膜炎が最も考えられます。

問16 臨床医学総論

ビタミンとその欠乏症の組合せとして適切でないのはどれか。

  1. ビタミンA ─ 夜盲症
  2. ビタミンB₁ ─ 口内炎
  3. ビタミンC ─ 壊血病
  4. ビタミンD ─ くる病
  5. ビタミンK ─ 出血傾向
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正解2

適切でないのは「2」。口内炎はビタミンB₂欠乏に関連し、ビタミンB₁欠乏は脚気やウェルニッケ脳症を来します。他の組合せ(夜盲症・壊血病・くる病・出血傾向)は適切です。

問17 臨床医学総論

医療従事者の感染防護でサージカルマスク装着が有効なのはどれか。 a.風疹 b.疥癬 c.麻疹 d.帯状疱疹 e.インフルエンザ

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。風疹とインフルエンザは飛沫感染でサージカルマスクが有効です。麻疹・帯状疱疹は空気感染でN95マスクが必要、疥癬は接触感染で手袋・ガウンが中心です。

問18 臨床医学総論

食中毒の原因となる病原体はどれか。 a.カンピロバクター b.サイトメガロウイルス c.クリプトコッカス d.ウエルシュ菌 e.ノロウイルス

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。カンピロバクター、ウエルシュ菌、ノロウイルスは食中毒の代表的な原因です。サイトメガロウイルスやクリプトコッカスは通常食中毒の原因にはなりません。

問19 臨床医学総論

前立腺肥大症で特徴的な症状はどれか。

  1. 発熱
  2. 多尿
  3. 血尿
  4. 頻尿
  5. 腹痛
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正解4

正解は「4」。前立腺肥大症では尿道が圧迫され、頻尿・排尿困難・残尿感などの排尿症状が特徴的にみられます。

問20 臨床医学総論

肝硬変の非代償期にみられる所見はどれか。 a.黄疸 b.腹水 c.高コレステロール血症 d.血尿 e.女性化乳房

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。肝硬変の非代償期では黄疸、腹水、女性化乳房(エストロゲン代謝低下による)などがみられます。合成能低下でコレステロールは低下し、血尿は非典型的です。

問21 臨床医学総論

鉄欠乏性貧血に関連しないのはどれか。

  1. 月経過多
  2. さじ状爪
  3. 異食症
  4. 血清フェリチン値増加
  5. 小球性低色素性貧血
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正解4

関連しないのは「4」。鉄欠乏では貯蔵鉄を反映する血清フェリチンは低下します(増加は誤り)。月経過多、さじ状爪(スプーンネイル)、異食症、小球性低色素性貧血は鉄欠乏性貧血に関連します。

問22 臨床医学総論

全身麻酔においてカプノメータで検出可能なのはどれか。 a.再呼吸 b.低酸素混合ガス c.過剰濃度麻酔ガス d.呼吸回路脱離 e.食道挿管

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。カプノメータはCO₂波形の変化から再呼吸、呼吸回路の脱離、食道挿管を検出できます。低酸素混合ガスや麻酔ガス濃度はカプノメータでは検出できません(酸素濃度計・麻酔ガスモニタが必要)。

問23 臨床医学総論

一次救命処置に含まれるのはどれか。 a.119番通報 b.胸骨圧迫 c.AEDの使用 d.アドレナリン投与 e.気管挿管

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。一次救命処置(BLS)には119番通報、胸骨圧迫、AEDの使用が含まれます。アドレナリン投与や気管挿管は二次救命処置(ALS)に含まれます。

第38回 午前全14問

問4 臨床医学総論

薬物動態について正しいのはどれか。

  1. 筋肉内注射の効果発現までの時間は静脈内注射よりも短い。
  2. 静脈内注射の血中濃度持続時間は筋肉内注射よりも長い。
  3. 用量反応曲線の50%有効量とは臨床研究で50%の被験者に効果が出る用量である。
  4. 用量反応曲線の50%致死量とは動物実験で50%の動物が死亡する用量である。
  5. 生物学的半減期の4倍の時間が経過すると血中濃度は1/8になる。
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正解4

正解は「4」。50%致死量(LD50)は動物実験で半数が死亡する用量です。静注は効果発現が速く持続は短め、半減期の4倍では1/16になります。

問5 臨床医学総論

がん細胞への自然免疫を担うのはどれか。

  1. NK細胞
  2. B細胞
  3. 形質細胞
  4. ヘルパーT細胞
  5. 細胞傷害性T細胞
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正解1

正解は「1」。NK(ナチュラルキラー)細胞は事前の感作なしに腫瘍細胞やウイルス感染細胞を攻撃する自然免疫の担い手です。他は獲得免疫に関与します。

問11 臨床医学総論

チアノーゼを判定する部位で適切なのはどれか。

  1. 口唇
  2. 手掌
  3. 前額部
  4. 眼球結膜
  5. 眼瞼結膜
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正解1

正解は「1」。チアノーゼは還元ヘモグロビン増加による皮膚・粘膜の暗紫色化で、口唇・爪床・舌など毛細血管が豊富で皮膚の薄い部位で判定します。

問12 臨床医学総論

手術に関連した滅菌、消毒について正しい組合せはどれか。 a.手指 - 次亜塩素酸ナトリウム水溶液 b.粘膜 - ベンザルコニウム塩化物液 c.鋼製小物 - 高圧蒸気滅菌 d.手術室の壁 - ホルムアルデヒド e.腹腔鏡 - 乾熱滅菌

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。粘膜にはベンザルコニウム塩化物、鋼製小物には高圧蒸気滅菌が適します。手指消毒に次亜塩素酸は不適、内視鏡は乾熱滅菌に耐えられません。

問13 臨床医学総論

全身麻酔手術の術前スクリーニング検査として適切なのはどれか。 a.胸部X線検査 b.呼吸機能検査 c.ホルター心電図検査 d.脳波検査 e.ABO血液型検査

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。全身麻酔前には胸部X線・呼吸機能検査・血液型検査などが基本です。ホルター心電図や脳波はスクリーニングでは通常行いません。

問14 臨床医学総論

COPDについて誤っているのはどれか。

  1. 男性に多い。
  2. 喫煙者の80%以上に発症する。
  3. スパイロメトリーでFEV1/FVC(1秒率)が70%未満である。
  4. 呼吸リハビリテーションを行う。
  5. インフルエンザワクチン接種が推奨される。
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正解2

誤りは「2」。COPDは喫煙が最大の原因ですが、発症するのは喫煙者の一部(およそ2〜3割程度)で、80%以上ではありません。他の記述は正しいです。

問15 臨床医学総論

正しいのはどれか。

  1. 脱水は血圧を上昇させる。
  2. 起立動作は血圧を上昇させる。
  3. ステロイドホルモンは血圧を低下させる。
  4. 高齢者では脈圧は小さくなる。
  5. 正常では下肢の血圧は上腕よりも高い。
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正解5

正解は「5」。正常では下肢(足首)の血圧は上腕より高くなります(ABIは通常1以上)。脱水や起立で血圧は下がりやすく、ステロイドは血圧を上げ、高齢者は脈圧が大きくなります。

問16 臨床医学総論

拡張期雑音が聴取されるのはどれか。 a.僧帽弁狭窄 b.大動脈弁狭窄 c.肺動脈弁狭窄 d.心室中隔欠損 e.大動脈弁閉鎖不全

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。僧帽弁狭窄と大動脈弁閉鎖不全は拡張期雑音を生じます。大動脈弁狭窄・肺動脈弁狭窄・心室中隔欠損は収縮期雑音です。

問19 臨床医学総論

標準予防策において感染性が低いのはどれか。

  1. 唾液
  2. 血液
  3. 尿
  4. 便
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正解5

正解は「5」。標準予防策では汗を除く血液・体液・分泌物・排泄物を感染性がある可能性のあるものとして扱います。汗は感染性が低いとされます。

問20 臨床医学総論

免疫の関与が小さいのはどれか。

  1. 膜性腎症
  2. IgA腎症
  3. ループス腎炎
  4. 糖尿病性腎症
  5. 膜性増殖性糸球体腎炎
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正解4

正解は「4」。糖尿病性腎症は高血糖による代謝・血行動態的な障害が主体で、免疫の関与は小さいです。他は免疫複合体などが関与します。

問21 臨床医学総論

正しいのはどれか。

  1. 男性は乳癌を発症しない。
  2. 子宮頸癌の発症にはEBウイルスが関与する。
  3. 子宮体癌の危険因子に経産婦がある。
  4. 子宮筋腫は閉経にて退縮する。
  5. 卵巣腫瘍は精巣腫瘍よりも発生数が少ない。
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正解4

正解は「4」。子宮筋腫はエストロゲン依存性で閉経後は退縮します。男性も乳癌を発症し得、子宮頸癌はHPV、子宮体癌は未産婦が危険因子です。

問22 臨床医学総論

正しいのはどれか。

  1. 食道癌は女性に多い。
  2. 胃癌による死亡は増加している。
  3. 虚血性腸炎は高齢者に多い。
  4. 潰瘍性大腸炎は大腸癌になりにくい。
  5. クローン病は大腸に限局する。
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正解3

正解は「3」。虚血性腸炎は動脈硬化や便秘を背景に高齢者に多くみられます。食道癌は男性に多く、胃癌死亡は減少傾向、潰瘍性大腸炎は癌化リスクあり、クローン病は全消化管に及びます。

問24 臨床医学総論

SOFAスコアに含まれないのはどれか。

  1. 体温
  2. 血小板数
  3. 平均血圧
  4. ビリルビン値
  5. Glasgow Coma Scale
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正解1

正解は「1」。SOFAスコアは呼吸・凝固(血小板)・肝(ビリルビン)・循環(平均血圧)・中枢神経(GCS)・腎の6項目で評価し、体温は含まれません。

問25 臨床医学総論

医原性免疫不全の原因となるのはどれか。

  1. インスリン
  2. グルカゴン
  3. バゾプレシン
  4. アドレナリン
  5. グルココルチコイド
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正解5

正解は「5」。グルココルチコイド(ステロイド)は免疫抑制作用があり、治療に伴う医原性免疫不全の原因となります。

第38回 午後全15問

問5 臨床医学総論

医薬品添付文書について誤っているのはどれか。

  1. 記載項目の順序はすべての医薬品で共通している。
  2. 禁忌の記載事項は赤枠で囲まれる。
  3. インターネットで閲覧可能である。
  4. 警告がある場合は添付文書の右肩に赤い帯がつく。
  5. 医薬品販売に関する広告文書である。
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正解5

誤りは「5」。添付文書は医薬品の適正使用のための公的な情報文書であり、販売のための広告文書ではありません。

問11 臨床医学総論

外傷診療において迅速簡易超音波検査(FAST)で確認するのはどれか。

  1. 急性硬膜外血腫
  2. 外傷性気胸
  3. 肩関節脱臼
  4. 腹腔内出血
  5. 大腿骨頸部骨折
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正解4

正解は「4」。FASTは腹腔内・心嚢内などの体腔内出血(液体貯留)を超音波で迅速に確認する検査です。

問12 臨床医学総論

ARDSについて正しいのはどれか。 a.重症熱傷は原因疾患の一つである。 b.基本病態は肺の線維化である。 c.発症時期は重症度分類に含まれない。 d.人工呼吸器関連肺傷害に注意する。 e.治療法の一つに腹臥位療法がある。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。重症熱傷はARDSの原因となり、人工呼吸器関連肺傷害に注意し、腹臥位療法が有効です。基本病態は透過性亢進による肺水腫(線維化ではない)、重症度はPaO₂/FIO₂で分類します。

問13 臨床医学総論

手術患者の肺血栓塞栓症の予防法はどれか。 a.早期離床 b.酸素療法 c.抗血小板療法 d.間欠的空気圧迫法(IPC) e.弾性ストッキングの装着

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。早期離床・間欠的空気圧迫法・弾性ストッキングが肺血栓塞栓症の予防に用いられます。予防の薬物は抗凝固薬(抗血小板薬ではない)です。

問14 臨床医学総論

58歳の男性。狭心症で通院中に外来の待合室で意識消失となった。脈は触れず、あえぐような呼吸をしている。直ちに準備するのはどれか。

  1. 自動体外式除細動器(AED)
  2. 心エコー装置
  3. 人工呼吸器
  4. 心臓ペースメーカ
  5. 胸腔ドレナージチューブ
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正解1

正解は「1」。脈が触れず死戦期呼吸(あえぐような呼吸)は心停止を示唆します。直ちに胸骨圧迫とAEDの準備を行います。

問15 臨床医学総論

心房細動による脳塞栓発症のリスク評価項目でないのはどれか。

  1. 心不全
  2. 高血圧
  3. 年齢
  4. 糖尿病
  5. 脂質異常症
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正解5

正解は「5」。CHADS₂スコアは心不全・高血圧・年齢・糖尿病・脳卒中既往で評価し、脂質異常症は含まれません。

問16 臨床医学総論

メタボリックシンドロームの診断基準項目はどれか。 a.皮下脂肪蓄積 b.血圧高値 c.空腹時高血糖 d.低HDLコレステロール血症 e.高尿酸血症

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。内臓脂肪蓄積を必須とし、血圧高値・空腹時高血糖・脂質異常(高中性脂肪または低HDL)のうち2つ以上で診断します。皮下脂肪蓄積や高尿酸血症は基準項目ではありません。

問17 臨床医学総論

グラム陽性菌はどれか。 a.緑膿菌 b.大腸菌 c.MRSA d.腸球菌 e.アシネトバクター属

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。MRSA(黄色ブドウ球菌)と腸球菌はグラム陽性菌です。緑膿菌・大腸菌・アシネトバクターはグラム陰性菌です。

問18 臨床医学総論

腎・尿路結石で誤っているのはどれか。

  1. 大部分はカルシウム結石である。
  2. 症状は腰背部から下腹部に放散する疝痛である。
  3. 尿検査では血尿を伴うことが多い。
  4. 片腎の患者では腎不全の原因となる。
  5. 体外衝撃波砕石術(ESWL)は妊婦も施行可能である。
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正解5

誤りは「5」。ESWLは妊婦には禁忌です。結石の大部分はカルシウム結石で、疝痛・血尿を伴い、片腎では腎後性腎不全の原因になり得ます。

問19 臨床医学総論

肝硬変患者の症状・所見でないのはどれか。

  1. 昏睡
  2. 浮腫
  3. 皮膚掻痒感
  4. 血清コレステロール値の低下
  5. 血小板数の増加
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正解5

誤り(所見でない)は「5」。肝硬変では脾機能亢進により血小板数は減少します。肝性昏睡・浮腫・掻痒・コレステロール低下はみられます。

問20 臨床医学総論

貧血の症状・所見でないのはどれか。

  1. 頭痛
  2. 徐脈
  3. めまい
  4. 息切れ
  5. 全身倦怠感
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正解2

誤り(所見でない)は「2」。貧血では代償性に心拍数が増える頻脈がみられ、徐脈ではありません。

問21 臨床医学総論

局所麻酔はどれか。 a.表面麻酔 b.浸潤麻酔 c.伝達麻酔 d.静脈麻酔 e.吸入麻酔

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。表面麻酔・浸潤麻酔・伝達麻酔は局所麻酔です。静脈麻酔・吸入麻酔は全身麻酔です。

問22 臨床医学総論

麻酔管理中にカプノメータが検出に有用でないのはどれか。

  1. 不整脈
  2. 低換気
  3. 悪性高熱
  4. 食道挿管
  5. 呼吸回路脱離
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正解1

正解は「1」。カプノメータは呼気CO₂を監視し、低換気・悪性高熱(CO₂上昇)・食道挿管・回路脱離(CO₂消失)の検出に有用ですが、不整脈の検出には用いません。

問23 臨床医学総論

トリアージ・タッグの色で救急処置の優先度が高い順に左から並んでいるのはどれか。

  1. 緑・黄・赤・黒
  2. 赤・黒・黄・緑
  3. 赤・黄・緑・黒
  4. 黒・緑・黄・赤
  5. 黒・赤・黄・緑
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正解3

正解は「3」。優先度は赤(最優先)>黄>緑>黒(死亡・救命困難)の順です。

問24 臨床医学総論

スパイログラフィで測定できないのはどれか。

  1. 肺活量
  2. 1秒量
  3. 1回換気量
  4. 機能的残気量
  5. 予備呼気量
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正解4

正解は「4」。機能的残気量は残気量を含むためスパイログラフィでは測定できず、ガス希釈法や体プレチスモグラフで求めます。

第37回 午前全16問

問2 臨床医学総論

脂肪酸の代謝について誤っているのはどれか。

  1. 中性脂肪が分解すると脂肪酸とグリセロールが生じる。
  2. 脂肪酸のβ酸化によってアセチルCoAが生じる。
  3. 脂肪酸のβ酸化はミトコンドリアのマトリックスで行われる。
  4. β酸化が1回転すると脂肪酸の分子鎖が炭素1つ分短くなる。
  5. 脂肪酸の代謝にはクエン酸回路(TCAサイクル)が関与する。
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正解4

正解は「4」。β酸化は1回転ごとにアセチルCoA(炭素2個)が1分子外れるため、脂肪酸の炭素鎖は2個分短くなります。「炭素1つ分」は誤りです。他の記述は正しく、β酸化はミトコンドリアのマトリックスで行われ、生じたアセチルCoAはクエン酸回路へ入ります。

問3 臨床医学総論

薬物動態の過程として適切でないのはどれか。

  1. 吸収
  2. 分布
  3. 合成
  4. 代謝
  5. 排泄
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正解3

正解は「3」。薬物動態は吸収(Absorption)・分布(Distribution)・代謝(Metabolism)・排泄(Excretion)の4過程(ADME)からなります。合成は生体内での物質産生であり、薬物動態の過程には含まれません。

問7 臨床医学総論

ある血液の血液型を調べるために血球と血清を混合する交差試験を行った。表はその結果である。空欄(Ⅰ)〜(Ⅳ)の組合せが正しいのはどれか。ただし、ABO式血液型以外の血液型で凝集は生じないものとする。(図参照)

第37回 午前 問7 の図
  1. (Ⅰ)凝集しない(Ⅱ)凝集する(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集する
  2. (Ⅰ)凝集する(Ⅱ)凝集しない(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集する
  3. (Ⅰ)凝集する(Ⅱ)凝集する(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集する
  4. (Ⅰ)凝集しない(Ⅱ)凝集しない(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集する
  5. (Ⅰ)凝集しない(Ⅱ)凝集しない(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集しない
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正解5

正解は「5」。試験対象の血球はA型血清(抗B抗体)ともB型血清(抗A抗体)とも凝集するので、A抗原とB抗原の両方をもつAB型と分かります。AB型の血清には抗A抗体も抗B抗体も含まれないため、どの血球とも凝集しません。したがって(Ⅰ)〜(Ⅳ)はすべて「凝集しない」となります。

問11 臨床医学総論

心停止の原因とならないのはどれか。

  1. 心静止
  2. 心室細動
  3. 心室頻拍
  4. 無脈性電気活動
  5. 発作性上室性頻拍
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正解5

正解は「5」。心停止の4つの波形は心静止・心室細動・無脈性心室頻拍・無脈性電気活動です。発作性上室性頻拍は脈を触れる頻拍で、通常は心停止に分類されません。

問14 臨床医学総論

COPDの最大の危険因子はどれか。

  1. 加齢
  2. 肥満
  3. 喫煙
  4. アスベスト曝露
  5. アトピー素因
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正解3

正解は「3」。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の最大の危険因子は喫煙で、患者の大多数が喫煙歴をもちます。加齢や大気汚染も関与しますが、寄与は喫煙が最も大きいとされています。

問15 臨床医学総論

二次性高血圧症の原因とならないのはどれか。

  1. 原発性アルドステロン症
  2. クッシング症候群
  3. 腎動脈狭窄
  4. 褐色細胞腫
  5. 副腎不全
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正解5

正解は「5」。副腎不全(アジソン病など)ではコルチゾールとアルドステロンが不足し、むしろ低血圧を来します。原発性アルドステロン症・クッシング症候群・腎動脈狭窄・褐色細胞腫はいずれも二次性高血圧の代表的な原因です。

問16 臨床医学総論

急性心筋梗塞の急性期合併症はどれか。 a.乳頭筋断裂 b.感染性心内膜炎 c.心房中隔欠損症 d.僧帽弁狭窄症 e.心室頻拍

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。急性心筋梗塞の急性期には、乳頭筋断裂による急性僧帽弁閉鎖不全や、心室頻拍・心室細動などの致死性不整脈が生じます。cの心房中隔欠損症は先天性、dの僧帽弁狭窄症はリウマチ熱後の慢性疾患、bの感染性心内膜炎は感染症であり急性期合併症ではありません。

問17 臨床医学総論

甲状腺クリーゼでみられる症状について誤っているのはどれか。

  1. 呼吸困難
  2. 低体温
  3. 頻脈
  4. 低血圧
  5. 多汗
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正解2

正解は「2」。甲状腺クリーゼは甲状腺ホルモンの過剰により38℃以上の高体温を来します。低体温は誤りです。ほかに頻脈・不整脈・心不全・多汗・意識障害・消化器症状などがみられます。

問18 臨床医学総論

感染を契機に発症する疾患はどれか。

  1. 重症筋無力症
  2. パーキンソン病
  3. 筋萎縮性側索硬化症
  4. ギラン・バレー症候群
  5. 進行性筋ジストロフィー
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正解4

正解は「4」。ギラン・バレー症候群は、カンピロバクター腸炎や上気道感染などの先行感染の1〜3週間後に発症する自己免疫性の末梢神経障害です。他の選択肢は感染を契機とする発症機序をとりません。

問19 臨床医学総論

手術部位感染症の予防策はどれか。 a.術前からの血糖管理 b.医療者の手指衛生 c.周術期の抗菌薬投与 d.術中の低体温 e.手術後抜糸までのガーゼ被覆保護

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。術前からの血糖管理、医療者の手指衛生、周術期の適切な抗菌薬投与は手術部位感染(SSI)の予防策として確立しています。dの術中低体温はむしろSSIの危険因子で、eのように抜糸まで長期間被覆することは推奨されません(通常は術後48時間程度)。

問20 臨床医学総論

ネフローゼ症候群の特徴でないのはどれか。

  1. 浮腫
  2. 血尿
  3. タンパク尿
  4. 低アルブミン血症
  5. 高LDLコレステロール血症
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正解2

正解は「2」。ネフローゼ症候群は高度タンパク尿・低アルブミン血症・浮腫・脂質異常(高LDLコレステロール血症)を特徴とします。血尿は腎炎症候群でみられる所見で、ネフローゼ症候群の診断基準には含まれません。

問21 臨床医学総論

ヘリコバクター・ピロリ菌感染と関連しないのはどれか。

  1. 胃癌
  2. 十二指腸潰瘍
  3. MALTリンパ腫
  4. 特発性血小板減少性紫斑病
  5. 逆流性食道炎
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正解5

正解は「5」。ヘリコバクター・ピロリは胃癌・胃十二指腸潰瘍・MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病と関連します。逆流性食道炎はむしろ除菌後に胃酸分泌が回復して増えることがあり、感染との関連は示されていません。

問22 臨床医学総論

播種性血管内凝固症候群(DIC)の特徴的所見はどれか。

  1. プロトロンビン時間(PT)の短縮
  2. フィブリノーゲン値の上昇
  3. フィブリン分解産物(FDP)値の上昇
  4. ヘモグロビン値の上昇
  5. 血小板数の増加
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正解3

正解は「3」。DICでは凝固の活性化と線溶亢進により、FDPやDダイマーが上昇します。同時に凝固因子と血小板が消費されるため、PTは延長、フィブリノーゲンは低下、血小板数は減少します。

問23 臨床医学総論

分節麻酔が可能な麻酔法はどれか。

  1. 吸入麻酔
  2. 表面麻酔
  3. 静脈麻酔
  4. 硬膜外麻酔
  5. 浸潤麻酔
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正解4

正解は「4」。硬膜外麻酔は硬膜外腔に投与した局所麻酔薬が特定の脊髄分節の神経根を遮断するため、必要な範囲だけを麻酔する分節麻酔が可能です。吸入麻酔・静脈麻酔は全身麻酔、表面麻酔・浸潤麻酔は限局した局所麻酔です。

問24 臨床医学総論

SOFAスコアの算出に使用されるのはどれか。 a.血小板数 b.白血球数 c.脈拍数 d.血清ビリルビン値 e.血清クレアチニン値

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。SOFAスコアは呼吸(PaO₂/FiO₂)・凝固(血小板数)・肝(ビリルビン)・循環(平均動脈圧と昇圧薬)・中枢神経(GCS)・腎(クレアチニンまたは尿量)の6項目で評価します。白血球数と脈拍数はSIRSやqSOFAの項目です。

問25 臨床医学総論

後天性免疫不全症候群(AIDS)患者に発症しやすい感染症はどれか。 a.ニューモシスチス肺炎 b.食道カンジダ症 c.帯状疱疹 d.マイコプラズマ肺炎 e.肺炎球菌性肺炎

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1・2

正解は「1(a・b・c)」または「2(a・b・e)」(複数正答)。ニューモシスチス肺炎・食道カンジダ症・帯状疱疹・反復性の肺炎球菌性肺炎は、いずれもAIDS患者で問題となる日和見感染症・指標疾患です。dのマイコプラズマ肺炎は免疫正常者にも一般的で、AIDSとの特別な関連はありません。

第37回 午後全14問

問3 臨床医学総論

糖質の代謝について正しいのはどれか。

  1. 解糖系ではATPの生成と消費の両方が行われる。
  2. 1分子のグルコースから1分子のピルビン酸が生じる。
  3. 嫌気代謝で生じる乳酸はアセチルCoAから生成される。
  4. クエン酸回路(TCAサイクル)でH₂Oが生じる。
  5. 電子伝達系はミトコンドリアのマトリックスに存在する。
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正解1

正解は「1」。解糖系では前半でATPを2分子消費し、後半で4分子生成するため、差し引き2分子のATPが得られます。2はグルコース1分子から2分子のピルビン酸、3の乳酸はピルビン酸から生成、4のクエン酸回路で生じるのはCO₂とNADH・FADH₂、5の電子伝達系はミトコンドリア内膜にあります。

問11 臨床医学総論

術後無気肺の徴候として誤っているのはどれか。

  1. 低酸素血症
  2. 呼吸困難
  3. 高体温
  4. 頻呼吸
  5. 徐脈
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正解5

正解は「5」。無気肺では換気できない肺胞が生じて低酸素血症となり、代償のため頻脈・頻呼吸を来します。徐脈ではなく頻脈が典型で、感染を合併すると発熱もみられます。

問12 臨床医学総論

気管支喘息でみられるのはどれか。 a.アトピー素因 b.可逆性の気道狭窄 c.発作時のピークフロー増加 d.拘束性換気障害 e.気道過敏性の低下

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。気管支喘息はアトピー素因を背景とし、気道が可逆性に狭窄するのが特徴です。cの発作時はピークフローが低下し、dは閉塞性換気障害、eの気道過敏性は亢進します。

問13 臨床医学総論

急性肺動脈血栓塞栓症の危険因子でないのはどれか。

  1. 大腿骨頸部骨折
  2. 長期臥床
  3. 悪性腫瘍
  4. 心房細動
  5. 深部静脈血栓症
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正解4

正解は「4」。肺血栓塞栓症の血栓は下肢深部静脈に生じるため、大腿骨頸部骨折・長期臥床・悪性腫瘍・深部静脈血栓症が危険因子です。心房細動は左心房内血栓による心原性脳塞栓症の危険因子で、肺塞栓症とは経路が異なります。

問14 臨床医学総論

IABPの禁忌はどれか。

  1. 大動脈弁狭窄症
  2. 大動脈弁閉鎖不全症
  3. 僧帽弁狭窄症
  4. 僧帽弁閉鎖不全症
  5. 三尖弁閉鎖不全症
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正解2

正解は「2」。IABPは拡張期にバルーンを膨らませて大動脈基部の圧を高めるため、大動脈弁閉鎖不全症では逆流が増悪し禁忌です。ほかに胸部・腹部大動脈瘤や大動脈解離も禁忌となります。

問15 臨床医学総論

カテーテルアブレーション治療の適応となる不整脈はどれか。 a.心室頻拍 b.洞不全症候群 c.Wenckebach型房室ブロック d.WPW症候群 e.心房粗動

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。心室頻拍、WPW症候群の副伝導路、心房粗動はいずれも異常な興奮起源や回路を焼灼するアブレーションの適応です。bの洞不全症候群とcの房室ブロックは刺激伝導が遅い・止まる病態でペースメーカの適応です。

問16 臨床医学総論

低血糖について正しいのはどれか。 a.糖尿病治療薬の副作用で起こる。 b.徐脈を起こしやすい。 c.顔面紅潮が特徴的である。 d.ショ糖を飲ませて治療する。 e.グルカゴンの点鼻薬を治療に使用できる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。低血糖はインスリンやスルホニル尿素薬など糖尿病治療薬の副作用として起こり、近年はグルカゴンの点鼻薬も治療に使えます。bは交感神経の反応で頻脈、cは顔面蒼白、dはブドウ糖を投与します(α-グルコシダーゼ阻害薬服用中はショ糖では効果が出ません)。

問17 臨床医学総論

真菌感染症はどれか。 a.マイコプラズマ肺炎 b.トラコーマ c.口腔カンジダ症 d.クリプトコッカス脳脊髄炎 e.肺アスペルギルス症

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。口腔カンジダ症・クリプトコッカス脳脊髄炎・肺アスペルギルス症はいずれも真菌感染症です。aのマイコプラズマは細菌、bのトラコーマはクラミジアによる感染症です。

問18 臨床医学総論

腎前性腎不全の原因となる疾患・病態はどれか。

  1. 出血性ショック
  2. 横紋筋融解症
  3. 両側性尿路結石
  4. 造影剤の副作用
  5. 溶血性尿毒症症候群
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正解1

正解は「1」。腎前性腎不全は腎臓への血流低下が原因で、出血性ショックが代表です。横紋筋融解症・造影剤腎症・溶血性尿毒症症候群は腎そのものが障害される腎性、両側性尿路結石は尿路の閉塞による腎後性です。

問19 臨床医学総論

慢性透析患者の原疾患として最も多いのはどれか。

  1. 腎硬化症
  2. 間質性腎炎
  3. 多発性囊胞腎
  4. 糖尿病性腎症
  5. 慢性糸球体腎炎
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正解4

正解は「4」。わが国の慢性透析患者の原疾患は糖尿病性腎症が最も多く、次いで慢性糸球体腎炎、腎硬化症の順です。近年は腎硬化症が増加傾向にあります。

問20 臨床医学総論

正しいのはどれか。

  1. A型肝炎は慢性化しない。
  2. C型肝炎はワクチンで予防できる。
  3. 自己免疫性肝炎の治療にはインターフェロンを用いる。
  4. NASHはアルコール性脂肪肝炎のことである。
  5. 薬剤性肝障害は劇症化しない。
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正解1

正解は「1」。A型肝炎は経口感染し、急性肝炎を起こしますが慢性化しません。2のC型肝炎にワクチンはなく、3の自己免疫性肝炎は副腎皮質ステロイドで治療し、4のNASHは非アルコール性脂肪肝炎、5の薬剤性肝障害も劇症化することがあります。

問21 臨床医学総論

胃全摘後に認めた巨赤芽球性貧血の治療に用いるのはどれか。

  1. 亜鉛製剤
  2. 副腎皮質ステロイド薬
  3. ビタミンB₁₂製剤
  4. 鉄剤
  5. エリスロポエチン製剤
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正解3

正解は「3」。胃を全摘すると胃壁細胞から分泌される内因子が失われ、ビタミンB₁₂の吸収ができなくなって巨赤芽球性貧血を生じます。治療にはビタミンB₁₂製剤の非経口投与を行います。

問22 臨床医学総論

全身麻酔はどれか。 a.硬膜外麻酔 b.伝達麻酔 c.浸潤麻酔 d.静脈麻酔 e.吸入麻酔

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(d・e)」。全身麻酔は意識を消失させる麻酔で、静脈麻酔と吸入麻酔が該当します。硬膜外麻酔・伝達麻酔・浸潤麻酔はいずれも意識を保ったまま特定部位の痛みを取る局所麻酔(区域麻酔)です。

問23 臨床医学総論

脳死判定基準に合致しないのはどれか。

  1. 脳幹反射の全消失
  2. 自発呼吸の消失
  3. 平坦脳波
  4. 深昏睡
  5. 縮瞳
解答と解説を見る

正解5

正解は「5」。脳死では対光反射を含む脳幹反射が消失し、瞳孔は固定して散大します(両側4mm以上)。縮瞳は脳死判定基準に合致しません。

第36回 午前全14問

問3 臨床医学総論

ビタミンについて正しいのはどれか。 a.ビタミンAは体内でカロテンを合成する材料になる。 b.脚気はビタミンB₂の欠乏により生じる。 c.ビタミンB₁₂の吸収には胃から分泌される内因子が必要である。 d.ビタミンCは抗酸化作用をもつ。 e.ビタミンDの生成には赤外線が必要である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解4

正解は「4(c・d)」。ビタミンB₁₂の吸収には胃壁細胞が分泌する内因子が必要で、ビタミンCは抗酸化作用をもちます。aは逆でカロテンがビタミンAの材料、bの脚気はビタミンB₁欠乏、eのビタミンD生成には紫外線が必要です。

問4 臨床医学総論

投与後に最高薬物血中濃度に達するのが最も速い投与経路はどれか。

  1. 静脈内注射
  2. 筋肉内注射
  3. 皮下注射
  4. 直腸内投与
  5. 経口投与
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正解1

正解は「1」。静脈内注射は薬物が直接血液中に入るため、吸収の過程がなく最も速やかに最高血中濃度に達します。以下、筋肉内注射・皮下注射・直腸内投与・経口投与の順に遅くなります。

問12 臨床医学総論

睡眠時無呼吸症候群の治療法はどれか。

  1. CPAP
  2. NPPV
  3. TPPV
  4. 在宅酸素療法
  5. 高流量鼻カニューレ酸素療法(ハイフローセラピー)
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正解1・2

正解は「1」または「2」(複数正答)。閉塞性睡眠時無呼吸には、気道に持続的な陽圧をかけて閉塞を防ぐCPAPが第一選択です。NPPV(非侵襲的陽圧換気)も広い意味で同じ機器を用いた治療であり、両方が正答とされました。

問13 臨床医学総論

血圧上昇の原因となるのはどれか。

  1. BMI(body mass index)減少
  2. 尿中ナトリウム排泄低下
  3. カテコラミン産生低下
  4. アンジオテンシンⅡ産生低下
  5. 血管壁/管腔径比低下
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正解2

正解は「2」。尿中へのナトリウム排泄が減ると体内に水分とナトリウムが貯留し、循環血液量が増えて血圧が上昇します。1のBMI減少、3のカテコラミン産生低下、4のアンジオテンシンⅡ産生低下、5の血管壁/管腔径比低下はいずれも血圧を下げる方向に働きます。

問14 臨床医学総論

大動脈弁狭窄症の重症化を示唆する徴候はどれか。 a.腹水 b.失神 c.狭心痛 d.左心不全 e.下腿浮腫

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。大動脈弁狭窄症の重症化を示す三徴は失神・狭心痛・心不全(労作時呼吸困難)で、これらが出現すると予後が急速に悪化します。aの腹水とeの下腿浮腫は右心不全の所見です。

問15 臨床医学総論

図は甲状腺ホルモンの血中濃度を一定に保つネガティブフィードバック機構を示している。何らかの病気で甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下したときの血中ホルモン濃度の変化で正しいのはどれか。(図参照)

第36回 午前 問15 の図
  1. TRH:減少、T₃・T₄:減少
  2. TRH:減少、T₃・T₄:不変
  3. TRH:不変、T₃・T₄:増加
  4. TRH:増加、T₃・T₄:減少
  5. TRH:増加、T₃・T₄:増加
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。TSH(甲状腺刺激ホルモン)が低下すると甲状腺が刺激されず、T₃・T₄は減少します。T₃・T₄が減ると視床下部への抑制(ネガティブフィードバック)が外れるため、TRHは増加します。

問17 臨床医学総論

院内肺炎の主な原因病原体はどれか。 a.緑膿菌 b.結核菌 c.レジオネラ d.肺炎マイコプラズマ e.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。院内肺炎は入院中に発症する肺炎で、緑膿菌やMRSAなど耐性菌が主な原因です。bの結核菌、cのレジオネラ、dのマイコプラズマは市中肺炎の原因菌です。

問18 臨床医学総論

我が国における人工透析導入患者の原疾患で最も多いのはどれか。

  1. IgA腎症
  2. 多発性囊胞腎
  3. 糖尿病性腎症
  4. 慢性糸球体腎炎
  5. 急速進行性糸球体腎炎
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正解3

正解は「3」。わが国の透析導入患者の原疾患は糖尿病性腎症が最も多く、次いで慢性糸球体腎炎、腎硬化症の順です。近年は腎硬化症の割合が増加しています。

問19 臨床医学総論

尿路結石の主な成分でないのはどれか。

  1. リン酸カルシウム
  2. 尿酸
  3. シュウ酸カルシウム
  4. コレステロール
  5. シスチン
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正解4

正解は「4」。尿路結石の成分はシュウ酸カルシウム(最多)、リン酸カルシウム、尿酸、シスチン、リン酸マグネシウムアンモニウムなどです。コレステロールは胆石(コレステロール結石)の成分です。

問20 臨床医学総論

劇症肝炎について誤っているのはどれか。

  1. プロトロンビン時間は正常範囲内である。
  2. 治療抵抗例には肝移植が適応になる。
  3. 治療として血漿交換がある。
  4. 広範な肝細胞の壊死を来す。
  5. 肝性脳症を来す。
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正解1

正解は「1」。劇症肝炎では広範な肝細胞壊死により凝固因子の産生が低下するため、プロトロンビン時間は著明に延長します(PT活性40%以下が診断基準)。正常範囲内というのは誤りです。

問21 臨床医学総論

出血傾向を示すのはどれか。 a.血友病 b.von Willebrand病 c.ビタミンK欠乏症 d.血管性紫斑病 e.ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。血友病は第Ⅷ・Ⅸ因子の欠乏、von Willebrand病は血小板粘着の障害、ビタミンK欠乏症は第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子の低下により、いずれも出血傾向を示します。eのヘパリン起因性血小板減少症は血小板が減るものの、実際には血栓症を主体とする病態です。dの血管性紫斑病(IgA血管炎)は血管壁の炎症による紫斑で、血小板数や凝固検査は正常なことが多く、広い意味では出血性素因に含まれますが、本問では凝固因子や血小板の異常による出血傾向を問うているため選ばれません。

問22 臨床医学総論

麻酔中のカプノメータによるモニタリングで検出できないのはどれか。

  1. 呼吸回路脱離
  2. 食道挿管
  3. 不整脈
  4. 肺塞栓症
  5. 低換気
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正解3

正解は「3」。カプノメータは呼気中の二酸化炭素を測定するもので、不整脈は検出できません。回路脱離や食道挿管では波形が消失し、肺塞栓症では死腔増加で呼気終末二酸化炭素分圧が低下、低換気では上昇するため、いずれも検出できます。

問23 臨床医学総論

手術室内の安全管理における患者確認の項目に含まれないのはどれか。

  1. 患者氏名
  2. 疾患名
  3. 手術部位
  4. 術式
  5. 家族の病歴
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正解5

正解は「5」。手術直前のタイムアウトでは、患者氏名・疾患名・手術部位(左右を含む)・術式・アレルギーなどを全員で確認します。家族の病歴は確認項目に含まれません。

問24 臨床医学総論

トリアージタグが示す救急処置で優先順位の高い順に並べたのはどれか。

  1. 黒→赤→黄→緑
  2. 黒→赤→緑→黄
  3. 赤→黒→黄→緑
  4. 赤→黄→緑→黒
  5. 緑→黄→赤→黒
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正解4

正解は「4」。トリアージの優先順位は、赤(最優先治療群)→黄(待機的治療群)→緑(保留群)→黒(死亡群・救命困難)の順です。限られた資源で救命できる人を優先する考え方です。

第36回 午後全15問

問3 臨床医学総論

酵素反応について正しいのはどれか。

  1. 酵素は活性化エネルギーを大きくする。
  2. 酵素にはステロイドのものがある。
  3. 反応は酵素分子の特定部位で生じる。
  4. 温度と反応速度は正比例する。
  5. 基質濃度と反応速度は正比例する。
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正解3

正解は「3」。酵素の反応は活性中心(活性部位)という特定の部位で起こり、基質特異性の元になっています。1の酵素は活性化エネルギーを下げ、2の酵素の本体はタンパク質、4は至適温度を超えると失活して速度が落ち、5は基質濃度を上げても酵素が飽和すると速度は頭打ちになります。

問4 臨床医学総論

医薬品添付文書において赤枠で記載される項目はどれか。 a.禁忌 b.警告 c.副作用 d.効果又は効能 e.重要な基本的注意

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。医薬品添付文書では、「警告」と「禁忌」が赤枠で囲んで記載され、特に注意を要する情報であることが一目で分かるようになっています。

問11 臨床医学総論

中心型チアノーゼの原因となるのはどれか。

  1. 低血糖
  2. 寒冷刺激
  3. Fallot四徴症
  4. 心原性ショック
  5. 閉塞性動脈硬化症
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正解3

正解は「3」。中心型チアノーゼは動脈血そのものの酸素飽和度低下によるもので、右左シャントを伴うFallot四徴症が代表です。心原性ショックや寒冷刺激・閉塞性動脈硬化症は末梢循環不全による末梢型チアノーゼ、低血糖はチアノーゼの原因になりません。

問12 臨床医学総論

外科的侵襲に対する反応で亢進しないのはどれか。

  1. グリコーゲン合成
  2. 抗利尿ホルモン分泌
  3. ノルアドレナリン分泌
  4. サイトカイン分泌
  5. アルドステロン分泌
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正解1

正解は「1」。外科的侵襲では異化が亢進し、グリコーゲンはむしろ分解されて血糖が上昇します。抗利尿ホルモン・カテコラミン・サイトカイン・アルドステロンはいずれも侵襲に対する生体反応として分泌が亢進します。

問13 臨床医学総論

術後無気肺の徴候でないのはどれか。

  1. 呼吸困難
  2. 低酸素血症
  3. 頻脈
  4. 頻呼吸
  5. 低体温
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正解5

正解は「5」。無気肺では換気できない肺胞が生じて低酸素血症となり、代償として頻脈・頻呼吸・呼吸困難が現れます。感染を伴えば発熱しますが、低体温は徴候になりません。

問14 臨床医学総論

CO₂ナルコーシスの治療で正しいのはどれか。 a.ペーパーバッグを口に当てる。 b.高濃度酸素から投与を開始する。 c.NPPVを用いる。 d.人工呼吸管理を行う。 e.アシドーシスはできるだけ早く補正する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。CO₂ナルコーシスは換気不足による二酸化炭素の蓄積が原因なので、NPPVや人工呼吸で換気量を増やす治療を行います。aのペーパーバッグは二酸化炭素をさらに溜め、bの高濃度酸素は呼吸中枢の刺激を失わせて悪化させ、eの急激なアシドーシス補正も避けます。

問15 臨床医学総論

手術患者の肺血栓塞栓症の予防法はどれか。 a.早期離床 b.酸素療法 c.抗血小板療法 d.抗凝固療法 e.弾性ストッキングの装着

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。肺血栓塞栓症の予防は下肢の静脈うっ滞を防ぐことが基本で、早期離床、弾性ストッキング(間欠的空気圧迫法)、リスクに応じた抗凝固療法が用いられます。bの酸素療法は治療、cの抗血小板療法は動脈血栓が対象です。

問16 臨床医学総論

二次性高血圧症の原因となる疾患はどれか。 a.原発性アルドステロン症 b.Cushing症候群 c.Ebstein奇形 d.甲状腺機能低下症 e.褐色細胞腫

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。原発性アルドステロン症・Cushing症候群・褐色細胞腫はいずれも内分泌性の二次性高血圧の代表です。cのEbstein奇形は三尖弁の先天異常、dの甲状腺機能低下症は徐脈や低代謝を来し高血圧の原因にはなりません。

問17 臨床医学総論

カテーテルアブレーション治療の適応となる不整脈はどれか。 a.WPW症候群 b.心室頻拍 c.発作性心房細動 d.洞不全症候群 e.Wenckebach型房室ブロック

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。WPW症候群の副伝導路、心室頻拍の起源、発作性心房細動の肺静脈起源はいずれも焼灼するアブレーションの適応です。dの洞不全症候群とeの房室ブロックは刺激伝導が働かなくなる病態で、ペースメーカの適応です。

問19 臨床医学総論

ニューモシスチス肺炎について正しいのはどれか。 a.日和見感染症である。 b.病原体は寄生虫である。 c.胸部X線では無気肺を認める。 d.マクロライド系抗菌薬が有効である。 e.血中β-D-グルカン値は診断に有用である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。ニューモシスチス肺炎は免疫が低下した人に起こる代表的な日和見感染症で、真菌の細胞壁成分である血中β-D-グルカンが診断の補助になります。bの病原体は真菌(Pneumocystis jirovecii)、cの胸部X線ではびまん性のすりガラス陰影、dの治療はST合剤です。

問20 臨床医学総論

子宮頸癌と関連するのはどれか。

  1. 淋菌
  2. トリコモナス
  3. ヒトヘルペスウイルス
  4. ヒトパピローマウイルス
  5. ヒト免疫不全ウイルス
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正解4

正解は「4」。子宮頸癌のほとんどはヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染が原因で、HPVワクチンによる予防が行われています。

問21 臨床医学総論

胃潰瘍について正しいのはどれか。

  1. ヘリコバクター・ピロリ菌が原因となる。
  2. 黒色便は生じない。
  3. 組織欠損は粘膜にとどまる。
  4. プロトンポンプ阻害薬は禁忌である。
  5. 疼痛時はNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)を投与する。
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正解1

正解は「1」。胃潰瘍の主な原因はヘリコバクター・ピロリ感染とNSAIDsです。2は出血すると黒色便(タール便)が生じ、3の潰瘍は粘膜下層より深く達し(粘膜にとどまるのはびらん)、4のプロトンポンプ阻害薬は治療の中心、5のNSAIDsは潰瘍を悪化させるため避けます。

問22 臨床医学総論

正球性貧血はどれか。 a.サラセミア b.腎性貧血 c.再生不良性貧血 d.鉄欠乏性貧血 e.ビタミンB₁₂欠乏性貧血

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。腎性貧血と再生不良性貧血は赤血球の大きさが正常な正球性貧血です。aのサラセミアとdの鉄欠乏性貧血は小球性、eのビタミンB₁₂欠乏性貧血は大球性貧血です。

問23 臨床医学総論

脳死判定基準に含まれるのはどれか。 a.深昏睡 b.平坦脳波 c.左右瞳孔不同 d.腱反射消失 e.自発呼吸消失

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。脳死判定基準は、深昏睡・瞳孔固定散大・脳幹反射消失・平坦脳波・自発呼吸消失の5項目です。cは瞳孔不同ではなく両側散大・固定、dの腱反射は脊髄反射なので脳死でも残ることがあり基準に含まれません。

問24 臨床医学総論

閉塞性換気障害の判定基準はどれか。

  1. %肺活量 80%未満
  2. %肺活量 70%未満
  3. 1秒率 90%未満
  4. 1秒率 80%未満
  5. 1秒率 70%未満
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正解5

正解は「5」。閉塞性換気障害は息を吐き出しにくくなる病態で、1秒率(FEV₁%)70%未満が判定基準です。%肺活量80%未満は拘束性換気障害の基準です。

第35回 午前全14問

問3 臨床医学総論

糖代謝について誤っているのはどれか。

  1. アドレナリンは血糖値を低下させる。
  2. 解糖とはグルコースがピルビン酸あるいは乳酸まで分解する過程をいう。
  3. 糖新生は主に肝臓で行われる。
  4. グルコースは肝臓でグリコーゲンとして貯蔵される。
  5. 糖質のカロリーは4kcal/gである。
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正解1

正解は「1」。アドレナリンはグリコーゲンの分解を促して血糖値を上昇させるホルモンです。血糖値を下げるのはインスリンだけです。他の記述は正しい内容です。

問4 臨床医学総論

降圧薬に含まれないのはどれか。

  1. β受容体作動薬
  2. アンギオテンシン変換酵素阻害薬
  3. カルシウム拮抗薬
  4. サイアザイド系利尿薬
  5. アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬
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正解1

正解は「1」。β受容体作動薬は心拍数と心収縮力を高めるため血圧を上げる方向に働き、気管支拡張薬などに使われます。降圧薬として使われるのはβ受容体遮断薬です。

問10 臨床医学総論

老化、加齢に伴う変化で適切でないのはどれか。

  1. 高い音が聞こえにくくなる。
  2. 胃酸の分泌が増える。
  3. 起立性低血圧が増える。
  4. 糸球体濾過量が低下する。
  5. 染色体のテロメアが短くなる。
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正解2

正解は「2」。加齢では胃粘膜の萎縮により胃酸の分泌はむしろ減少します。高音域の聴力低下、起立性低血圧、糸球体濾過量の低下、テロメアの短縮はいずれも加齢に伴う変化です。

問12 臨床医学総論

COPDの確定診断に必要な検査はどれか。

  1. 高分解能CT
  2. 気管支内視鏡検査
  3. スパイロメトリー
  4. 呼気中一酸化窒素濃度測定
  5. インターフェロンγ遊離試験(IGRA)
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正解3

正解は「3」。COPDの確定診断には、気管支拡張薬吸入後の1秒率が70%未満であることをスパイロメトリーで確認する必要があります。CTは病型評価、IGRAは結核感染の検査です。

問13 臨床医学総論

閉塞性動脈硬化症の症状・所見で誤っているのはどれか。

  1. 皮膚の冷感
  2. 足背動脈触知不良
  3. 間欠性跛行
  4. 皮膚潰瘍
  5. 足関節上腕血圧比(ABI)高値
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正解5

正解は「5」。閉塞性動脈硬化症では下肢の血流が減るため、足関節上腕血圧比(ABI)は低下します(0.9以下が異常)。冷感・足背動脈の触知不良・間欠性跛行・皮膚潰瘍はいずれも典型的な所見です。

問14 臨床医学総論

収縮期雑音を聴取するのはどれか。 a.狭心症 b.心室中隔欠損症 c.僧帽弁閉鎖不全症 d.三尖弁閉鎖不全症 e.大動脈弁閉鎖不全症

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。心室中隔欠損症、僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症はいずれも収縮期に血液が逆流または短絡するため収縮期雑音を聴取します。eの大動脈弁閉鎖不全症は拡張期雑音、aの狭心症では雑音は特徴的ではありません。

問15 臨床医学総論

ペースメーカ植込みの適応となるのはどれか。 a.Wenckebach型房室ブロック b.WPW症候群 c.心室細動 d.洞機能不全症候群 e.Ⅲ度房室ブロック

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(d・e)」。ペースメーカは脈が遅くなる病態に用いるもので、洞機能不全症候群とⅢ度(完全)房室ブロックが代表的な適応です。aのWenckebach型は経過観察が多く、bのWPW症候群はアブレーション、cの心室細動は除細動器(ICD)の適応です。

問16 臨床医学総論

図は糖質コルチコイド(コルチゾール)の分泌調節である。コルチゾール産生副腎腫瘍によるクッシング症候群の患者の所見で正しいのはどれか。(図参照)

第35回 午前 問16 の図
  1. CRH分泌減少、ACTH分泌減少
  2. CRH分泌減少、ACTH分泌不変
  3. CRH分泌減少、ACTH分泌増加
  4. CRH分泌増加、ACTH分泌減少
  5. CRH分泌増加、ACTH分泌増加
解答と解説を見る

正解1

正解は「1」。副腎腫瘍が自律的にコルチゾールを大量に分泌すると、その血中濃度上昇が視床下部と下垂体前葉を強く抑制します(ネガティブフィードバック)。その結果、CRHもACTHもともに分泌が減少します。

問17 臨床医学総論

筋萎縮性側索硬化症で認めない症状・所見はどれか。

  1. 構音障害
  2. 嚥下障害
  3. 呼吸筋力低下
  4. 上肢筋萎縮
  5. 膀胱直腸障害
解答と解説を見る

正解5

正解は「5」。筋萎縮性側索硬化症では運動ニューロンだけが選択的に障害され、膀胱直腸障害・感覚障害・眼球運動障害・褥瘡は「4大陰性症状」として終末期まで保たれるのが特徴です。

問18 臨床医学総論

インフルエンザウイルス感染症で正しいのはどれか。 a.飛沫感染する。 b.ヒトからイヌに感染する。 c.有効な抗ウイルス薬はない。 d.三類感染症に分類される。 e.ワクチンによる予防効果が期待できる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(a・e)」。インフルエンザは咳やくしゃみによる飛沫感染が主で、ワクチンによる重症化予防効果が期待できます。cにはノイラミニダーゼ阻害薬などの抗ウイルス薬があり、dは五類感染症(鳥インフルエンザなど特定のものを除く)です。

問19 臨床医学総論

急性腎前性腎障害の原因となるのはどれか。 a.出血 b.熱傷 c.造影剤投与 d.前立腺肥大 e.高カルシウム血症

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b)」。腎前性は腎臓への血流低下が原因で、出血や熱傷による循環血液量の減少が代表です。cの造影剤とeの高カルシウム血症は腎そのものを傷害する腎性、dの前立腺肥大は尿路閉塞による腎後性です。

問21 臨床医学総論

急性膵炎について誤っているのはどれか。

  1. 膵組織が自己消化される病態である。
  2. 発症原因として胆石がある。
  3. 血清アミラーゼ値が上昇する。
  4. 画像検査で膵臓の萎縮を認める。
  5. 重症例には持続的血液濾過透析を行う。
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。急性膵炎では膵臓は炎症で腫大し、周囲に液体貯留がみられます。萎縮を認めるのは慢性膵炎の所見です。他の記述は正しい内容です。

問22 臨床医学総論

播種性血管内凝固(DIC)において正しいのはどれか。 a.血小板数減少 b.フィブリノーゲン低値 c.破砕赤血球の出現 d.抗血小板抗体陽性 e.FDP低値

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b・c)」。DICでは血小板と凝固因子が消費されて血小板数もフィブリノーゲンも低下し、微小血栓の間を通る赤血球が壊れて破砕赤血球が出現します。dの抗血小板抗体はITPの所見、eのFDPは線溶亢進により高値になります。

問24 臨床医学総論

救急医療について正しいのはどれか。

  1. 一般市民はAEDを使用できない。
  2. 小児は成人に比較して低酸素血症に陥りにくい。
  3. 救命処置が最優先されるトリアージタッグは黒色である。
  4. 一次救命処置は有資格者によって行われる。
  5. 二次救命処置は設備の整った施設で行われる。
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正解5

正解は「5」。二次救命処置(ALS)は薬剤や気道確保器具、除細動器などを用いるため、設備と人員の整った施設で行われます。1のAEDは一般市民も使え、2の小児は予備能が小さく低酸素になりやすく、3の最優先は赤色、4の一次救命処置は誰でも行えます。

第35回 午後全17問

問3 臨床医学総論

アミノ酸をリボソームに運搬するのはどれか。

  1. DNA
  2. tRNA
  3. rRNA
  4. mRNA
  5. miRNA
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正解2

正解は「2」。tRNA(転移RNA)は対応するアミノ酸を結合してリボソームまで運び、mRNAのコドンに合わせて並べます。mRNAは遺伝情報の写し、rRNAはリボソームの構成成分です。

問4 臨床医学総論

ある薬物の細胞膜を介した移動がFickの拡散法則に従うとき、最も影響の小さいパラメータはどれか。

  1. 膜厚
  2. 膜面積
  3. 薬剤の膜透過性
  4. 膜を介した浸透圧差
  5. 膜を介した薬剤の濃度差
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正解4

正解は「4」。Fickの拡散法則では、移動量は膜面積・膜透過性・濃度差に比例し、膜厚に反比例します。浸透圧差は水(溶媒)の移動を決めるもので、この式には含まれません。

問8 臨床医学総論

インスリンについて正しいのはどれか。 a.1型糖尿病では分泌が低下する。 b.膵島α細胞から分泌される。 c.肝臓で脂肪分解を促進する。 d.筋細胞で糖の取り込みを促進する。 e.肥満ではインスリン感受性が低下する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。1型糖尿病はβ細胞の破壊によりインスリン分泌が低下し、インスリンは筋や脂肪細胞での糖の取り込みを促し、肥満では感受性が低下(インスリン抵抗性)します。bはβ細胞から分泌され(α細胞はグルカゴン)、cは脂肪の分解ではなく合成を促進します。

問10 臨床医学総論

体内のエネルギー源にならないのはどれか。

  1. ブドウ糖
  2. 脂肪酸
  3. コレステロール
  4. アミノ酸
  5. ケトン体
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正解3

正解は「3」。コレステロールは細胞膜やステロイドホルモン・胆汁酸の材料になりますが、分解されてATPを生み出すエネルギー源にはなりません。ブドウ糖・脂肪酸・アミノ酸・ケトン体はいずれもエネルギー源となります。

問11 臨床医学総論

滲出性の腹水貯留を来す疾患はどれか。 a.うっ血性心不全 b.肝硬変 c.卵巣癌 d.急性膵炎 e.ネフローゼ症候群

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。滲出性腹水は炎症や腫瘍により血管透過性が亢進して生じる、タンパクに富む腹水で、卵巣癌の腹膜播種や急性膵炎が該当します。a・b・eはいずれも静水圧の上昇や膠質浸透圧の低下による漏出性腹水です。

問12 臨床医学総論

全身麻酔手術の術前スクリーニング検査として適切なのはどれか。 a.胸部X線検査 b.呼吸機能検査 c.ホルター心電図検査 d.脳波検査 e.ABO血液型検査

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。全身麻酔の術前検査では、胸部X線・呼吸機能検査・血液型(輸血に備える)・血液検査・心電図などがルーチンに行われます。cのホルター心電図とdの脳波検査は、不整脈や神経疾患が疑われる場合の追加検査です。

問13 臨床医学総論

熱傷について誤っているのはどれか。

  1. Ⅰ度熱傷は瘢痕を残さず治癒する。
  2. Ⅰ度熱傷は水疱形成が特徴である。
  3. 熱傷性ショックは循環血液量減少性ショックである。
  4. Ⅲ度の熱傷創は植皮による創閉鎖を行う。
  5. Ⅲ度熱傷で生じた壊死創に対してはデブリードマンを行う。
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正解2

正解は「2」。水疱を形成するのはⅡ度(浅達性・深達性)熱傷です。Ⅰ度熱傷は表皮にとどまる発赤のみで、瘢痕を残さず治ります。他の記述は正しい内容です。

問14 臨床医学総論

自然気胸について正しいのはどれか。

  1. 女性に多い。
  2. 聴診所見では健側の呼吸音が減弱する。
  3. 胸部CT所見ではブラが確認される。
  4. 陽圧換気中は発生しない。
  5. 緊張性気胸は自然軽快する。
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正解3

正解は「3」。自然気胸は肺尖部のブラ(気腫性囊胞)が破れて起こるため、胸部CTでブラが確認されます。1は痩せ型の若年男性に多く、2は患側の呼吸音が減弱し、4の陽圧換気中も圧損傷として発生し、5の緊張性気胸は緊急脱気が必要で自然軽快しません。

問15 臨床医学総論

心筋梗塞の急性期合併症はどれか。 a.僧帽弁乳頭筋断裂 b.心房中隔穿孔 c.WPW症候群 d.完全房室ブロック e.心破裂

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。心筋梗塞の急性期には、僧帽弁乳頭筋断裂、房室結節の虚血による完全房室ブロック、壊死部位の心破裂といった重篤な機械的・電気的合併症が起こります。bは心室中隔穿孔(心房中隔ではない)、cのWPW症候群は先天性の副伝導路によるものです。

問16 臨床医学総論

低血糖症状はどれか。 a.動悸 b.手指振戦 c.下痢 d.多尿 e.顔面蒼白

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。低血糖では交感神経が反応して動悸・手指振戦・冷汗・顔面蒼白が現れ、さらに進むと中枢神経症状(意識障害)が出ます。dの多尿は高血糖の症状、cの下痢は低血糖の症状ではありません。

問17 臨床医学総論

グラム陰性菌はどれか。 a.緑膿菌 b.肺炎桿菌 c.破傷風菌 d.ジフテリア菌 e.黄色ブドウ球菌

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。緑膿菌と肺炎桿菌(クレブシエラ)はグラム陰性桿菌です。cの破傷風菌、dのジフテリア菌、eの黄色ブドウ球菌はいずれもグラム陽性菌です。

問18 臨床医学総論

慢性腎臓病(CKD)の重症度分類に用いられるのはどれか。 a.血圧 b.年齢 c.尿タンパク定量 d.eGFR e.血中尿素窒素値

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。CKDの重症度は、原疾患(Cause)・GFR区分(eGFR)・タンパク尿区分(尿タンパクまたは尿アルブミン)の3つで分類し(CGA分類)、年齢はeGFRの計算に用います。aの血圧とeの尿素窒素は重症度分類の項目ではありません。

問19 臨床医学総論

虫垂炎について正しいのはどれか。

  1. 突然の下痢で発症する。
  2. McBurney点は左下腹部の圧痛点のことである。
  3. 腹部超音波検査が診断に有用である。
  4. 血中アンモニア濃度の上昇が特徴である。
  5. 血球成分除去療法の適応疾患である。
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正解3

正解は「3」。虫垂炎の診断には腹部超音波検査やCTが有用で、腫大した虫垂を描出できます。1は心窩部痛から右下腹部痛へ移動するのが典型、2のMcBurney点は右下腹部、4のアンモニア上昇は肝性脳症、5の血球成分除去療法は潰瘍性大腸炎などの適応です。

問20 臨床医学総論

鉄欠乏性貧血の所見で正しいのはどれか。 a.血清フェリチン低値 b.血清間接ビリルビン高値 c.血清エリスロポエチン低値 d.平均赤血球容積(MCV)低値 e.血清総鉄結合能(TIBC)高値

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。鉄欠乏性貧血では貯蔵鉄を反映する血清フェリチンが低下し、赤血球が小さくなってMCVが低下、鉄と結びつく余力が増えて総鉄結合能(TIBC)は上昇します。bの間接ビリルビン高値は溶血性貧血、cのエリスロポエチンは低酸素に反応して上昇します。

問21 臨床医学総論

分節麻酔が可能な麻酔法はどれか。

  1. 吸入麻酔
  2. 表面麻酔
  3. 静脈麻酔
  4. 浸潤麻酔
  5. 硬膜外麻酔
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正解5

正解は「5」。硬膜外麻酔は硬膜外腔に入れた局所麻酔薬が特定の脊髄分節の神経根を遮断するため、必要な範囲だけを麻酔する分節麻酔が可能です。吸入麻酔と静脈麻酔は全身麻酔、表面麻酔と浸潤麻酔は限られた部位の局所麻酔です。

問22 臨床医学総論

脳死判定基準に含まれるのはどれか。 a.深昏睡 b.脳波徐波化 c.左右瞳孔不同 d.脳幹反射消失 e.自発呼吸消失

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。脳死判定基準は、深昏睡・瞳孔固定散大・脳幹反射消失・平坦脳波・自発呼吸消失の5項目です。bは徐波化ではなく平坦脳波、cは瞳孔不同ではなく両側の散大・固定です。

問23 臨床医学総論

急性呼吸促迫症候群(ARDS)の診断に必要な情報はどれか。 a.PaO₂ b.PaCO₂ c.中心静脈圧 d.吸入酸素分画(FIO₂) e.胸部X線画像

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。ARDSの診断(ベルリン定義)には、酸素化の指標であるP/F比(PaO₂とFIO₂)と、胸部X線・CTでの両側性陰影が必要です。bのPaCO₂は診断項目ではなく、cの中心静脈圧は心原性肺水腫との鑑別で参考にする程度です。