第37回 午前 過去問と解説

全90問。解答と解説はクリックで開きます。

臨床工学技士国家試験 第37回 午前 の全90問を、問題・選択肢・解答・解説の順に掲載しています。まとめて読みたいときはこのページを、力試しをしたいときはクイズ形式をお使いください。

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医学概論全10問

問1 医学概論

医療安全管理体制に関して医療機関に求められるのはどれか。 a.医療機器安全管理責任者の配置 b.院内感染防止対策委員会の設置 c.健康増進事業実施者の配置 d.地域医療連携体制整備責任者の配置 e.医薬品安全管理責任者の配置

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。医療法により、医療機関には医療機器安全管理責任者と医薬品安全管理責任者の配置、院内感染防止対策委員会の設置が求められます。cの健康増進事業実施者は健康増進法上の役割で医療機関に必須ではなく、dのような責任者の規定もありません。

問4 医学概論

傷害に対する細胞の適応現象として適切なのはどれか。 a.萎縮 b.肥大 c.増生 d.壊死 e.アポトーシス

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。細胞が傷害に対して生き延びるための適応現象が萎縮・肥大・過形成(増生)・化生です。dの壊死とeのアポトーシスはいずれも細胞死であり、適応ではありません。

問5 医学概論

細胞内でATP合成を担うのはどれか。

  1. ゴルジ装置
  2. 小胞体
  3. リソソーム
  4. ミトコンドリア
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正解5

正解は「5」。ミトコンドリアは電子伝達系と酸化的リン酸化によりATPを産生する細胞小器官です。核は遺伝情報の保持、ゴルジ装置は分泌物の加工、小胞体はタンパク質・脂質合成、リソソームは分解を担います。

問6 医学概論

横紋筋が主体の臓器はどれか。 a.心臓 b.大動脈 c.気管支 d.大腸 e.横隔膜

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。心臓の心筋と横隔膜の骨格筋はいずれも横紋筋です。大動脈・気管支・大腸の壁は平滑筋が主体です。

問8 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. 腎盂から膀胱への尿の移動は尿管の蠕動運動による。
  2. 膀胱の収縮は副交感神経の興奮により生じる。
  3. 尿意は膀胱壁の伸展により生じる。
  4. 内尿道括約筋は随意筋である。
  5. 前立腺は尿道を取り囲む。
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正解4

正解は「4」。内尿道括約筋は平滑筋で自律神経に支配される不随意筋です。随意的に締められるのは外尿道括約筋(横紋筋)です。

問9 医学概論

ホルモンについて誤っているのはどれか。 a.成長ホルモンは副腎から分泌される。 b.バセドウ病では甲状腺刺激ホルモン(TSH)の分泌が亢進する。 c.バソプレッシンは主に腎臓の集合管に作用する。 d.副甲状腺ホルモン(PTH)は血中カルシウム濃度を上昇させる。 e.副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)は糖質コルチコイドの分泌を亢進する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。aの成長ホルモンは副腎ではなく下垂体前葉から分泌されます。bのバセドウ病では甲状腺ホルモンが過剰となり、負のフィードバックによりTSHはむしろ低下します。c・d・eの記述は正しい内容です。

問10 医学概論

正しいのはどれか。 a.受精とは精子と卵子が融合して1個の細胞になることをいう。 b.受精は卵巣で行われる。 c.受精卵は卵管に着床する。 d.母胎と胎児は羊水を介してO₂の供給とCO₂の排出を行う。 e.妊娠期間は最終月経初日から起算して約40週である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。bの受精は卵管膨大部で起こり、cの着床は子宮内膜です。dの胎児と母体のガス交換は羊水ではなく胎盤を介して行われます。妊娠期間は最終月経初日から約40週(280日)です。

問12 医学概論

創傷治癒を阻害するのはどれか。 a.高血圧 b.糖尿病 c.ステロイドホルモン投与 d.放射線照射 e.正常妊娠

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。糖尿病は血流障害と易感染性、ステロイドは炎症反応と線維芽細胞の抑制、放射線照射は組織の血流低下と細胞障害により、いずれも創傷治癒を妨げます。高血圧と正常妊娠は直接の阻害因子ではありません。

問13 医学概論

粘膜に使用される消毒液はどれか。

  1. ポビドンヨード
  2. 消毒用エタノール
  3. 過酢酸
  4. グルタラール
  5. 次亜塩素酸ナトリウム
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正解1

正解は「1」。ポビドンヨードは粘膜にも使用できる消毒薬です。消毒用エタノールは刺激が強く、過酢酸とグルタラールは器具用(高水準消毒薬)、次亜塩素酸ナトリウムは環境・器具用で、いずれも粘膜には使用しません。

問45 医学概論

臨床工学技士が行うことができる業務はどれか。 a.血管へ直接穿刺しての採血 b.人工呼吸器装着を目的とした気管挿管 c.診断のための検査を目的とした補助行為 d.動脈留置カテーテルからの採血 e.人工呼吸器使用時の吸引による喀痰の除去

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。動脈留置カテーテルからの採血と、人工呼吸器使用時の喀痰吸引は臨床工学技士が行える業務です。aの血管への直接穿刺による採血(表在化動脈を除く)とbの気管挿管は医師の業務であり、臨床工学技士は行えません。

臨床医学総論全16問

問2 臨床医学総論

脂肪酸の代謝について誤っているのはどれか。

  1. 中性脂肪が分解すると脂肪酸とグリセロールが生じる。
  2. 脂肪酸のβ酸化によってアセチルCoAが生じる。
  3. 脂肪酸のβ酸化はミトコンドリアのマトリックスで行われる。
  4. β酸化が1回転すると脂肪酸の分子鎖が炭素1つ分短くなる。
  5. 脂肪酸の代謝にはクエン酸回路(TCAサイクル)が関与する。
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正解4

正解は「4」。β酸化は1回転ごとにアセチルCoA(炭素2個)が1分子外れるため、脂肪酸の炭素鎖は2個分短くなります。「炭素1つ分」は誤りです。他の記述は正しく、β酸化はミトコンドリアのマトリックスで行われ、生じたアセチルCoAはクエン酸回路へ入ります。

問3 臨床医学総論

薬物動態の過程として適切でないのはどれか。

  1. 吸収
  2. 分布
  3. 合成
  4. 代謝
  5. 排泄
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正解3

正解は「3」。薬物動態は吸収(Absorption)・分布(Distribution)・代謝(Metabolism)・排泄(Excretion)の4過程(ADME)からなります。合成は生体内での物質産生であり、薬物動態の過程には含まれません。

問7 臨床医学総論

ある血液の血液型を調べるために血球と血清を混合する交差試験を行った。表はその結果である。空欄(Ⅰ)〜(Ⅳ)の組合せが正しいのはどれか。ただし、ABO式血液型以外の血液型で凝集は生じないものとする。(図参照)

第37回 午前 問7 の図
  1. (Ⅰ)凝集しない(Ⅱ)凝集する(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集する
  2. (Ⅰ)凝集する(Ⅱ)凝集しない(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集する
  3. (Ⅰ)凝集する(Ⅱ)凝集する(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集する
  4. (Ⅰ)凝集しない(Ⅱ)凝集しない(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集する
  5. (Ⅰ)凝集しない(Ⅱ)凝集しない(Ⅲ)凝集しない(Ⅳ)凝集しない
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正解5

正解は「5」。試験対象の血球はA型血清(抗B抗体)ともB型血清(抗A抗体)とも凝集するので、A抗原とB抗原の両方をもつAB型と分かります。AB型の血清には抗A抗体も抗B抗体も含まれないため、どの血球とも凝集しません。したがって(Ⅰ)〜(Ⅳ)はすべて「凝集しない」となります。

問11 臨床医学総論

心停止の原因とならないのはどれか。

  1. 心静止
  2. 心室細動
  3. 心室頻拍
  4. 無脈性電気活動
  5. 発作性上室性頻拍
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正解5

正解は「5」。心停止の4つの波形は心静止・心室細動・無脈性心室頻拍・無脈性電気活動です。発作性上室性頻拍は脈を触れる頻拍で、通常は心停止に分類されません。

問14 臨床医学総論

COPDの最大の危険因子はどれか。

  1. 加齢
  2. 肥満
  3. 喫煙
  4. アスベスト曝露
  5. アトピー素因
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正解3

正解は「3」。COPD(慢性閉塞性肺疾患)の最大の危険因子は喫煙で、患者の大多数が喫煙歴をもちます。加齢や大気汚染も関与しますが、寄与は喫煙が最も大きいとされています。

問15 臨床医学総論

二次性高血圧症の原因とならないのはどれか。

  1. 原発性アルドステロン症
  2. クッシング症候群
  3. 腎動脈狭窄
  4. 褐色細胞腫
  5. 副腎不全
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正解5

正解は「5」。副腎不全(アジソン病など)ではコルチゾールとアルドステロンが不足し、むしろ低血圧を来します。原発性アルドステロン症・クッシング症候群・腎動脈狭窄・褐色細胞腫はいずれも二次性高血圧の代表的な原因です。

問16 臨床医学総論

急性心筋梗塞の急性期合併症はどれか。 a.乳頭筋断裂 b.感染性心内膜炎 c.心房中隔欠損症 d.僧帽弁狭窄症 e.心室頻拍

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。急性心筋梗塞の急性期には、乳頭筋断裂による急性僧帽弁閉鎖不全や、心室頻拍・心室細動などの致死性不整脈が生じます。cの心房中隔欠損症は先天性、dの僧帽弁狭窄症はリウマチ熱後の慢性疾患、bの感染性心内膜炎は感染症であり急性期合併症ではありません。

問17 臨床医学総論

甲状腺クリーゼでみられる症状について誤っているのはどれか。

  1. 呼吸困難
  2. 低体温
  3. 頻脈
  4. 低血圧
  5. 多汗
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正解2

正解は「2」。甲状腺クリーゼは甲状腺ホルモンの過剰により38℃以上の高体温を来します。低体温は誤りです。ほかに頻脈・不整脈・心不全・多汗・意識障害・消化器症状などがみられます。

問18 臨床医学総論

感染を契機に発症する疾患はどれか。

  1. 重症筋無力症
  2. パーキンソン病
  3. 筋萎縮性側索硬化症
  4. ギラン・バレー症候群
  5. 進行性筋ジストロフィー
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正解4

正解は「4」。ギラン・バレー症候群は、カンピロバクター腸炎や上気道感染などの先行感染の1〜3週間後に発症する自己免疫性の末梢神経障害です。他の選択肢は感染を契機とする発症機序をとりません。

問19 臨床医学総論

手術部位感染症の予防策はどれか。 a.術前からの血糖管理 b.医療者の手指衛生 c.周術期の抗菌薬投与 d.術中の低体温 e.手術後抜糸までのガーゼ被覆保護

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。術前からの血糖管理、医療者の手指衛生、周術期の適切な抗菌薬投与は手術部位感染(SSI)の予防策として確立しています。dの術中低体温はむしろSSIの危険因子で、eのように抜糸まで長期間被覆することは推奨されません(通常は術後48時間程度)。

問20 臨床医学総論

ネフローゼ症候群の特徴でないのはどれか。

  1. 浮腫
  2. 血尿
  3. タンパク尿
  4. 低アルブミン血症
  5. 高LDLコレステロール血症
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正解2

正解は「2」。ネフローゼ症候群は高度タンパク尿・低アルブミン血症・浮腫・脂質異常(高LDLコレステロール血症)を特徴とします。血尿は腎炎症候群でみられる所見で、ネフローゼ症候群の診断基準には含まれません。

問21 臨床医学総論

ヘリコバクター・ピロリ菌感染と関連しないのはどれか。

  1. 胃癌
  2. 十二指腸潰瘍
  3. MALTリンパ腫
  4. 特発性血小板減少性紫斑病
  5. 逆流性食道炎
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正解5

正解は「5」。ヘリコバクター・ピロリは胃癌・胃十二指腸潰瘍・MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病と関連します。逆流性食道炎はむしろ除菌後に胃酸分泌が回復して増えることがあり、感染との関連は示されていません。

問22 臨床医学総論

播種性血管内凝固症候群(DIC)の特徴的所見はどれか。

  1. プロトロンビン時間(PT)の短縮
  2. フィブリノーゲン値の上昇
  3. フィブリン分解産物(FDP)値の上昇
  4. ヘモグロビン値の上昇
  5. 血小板数の増加
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正解3

正解は「3」。DICでは凝固の活性化と線溶亢進により、FDPやDダイマーが上昇します。同時に凝固因子と血小板が消費されるため、PTは延長、フィブリノーゲンは低下、血小板数は減少します。

問23 臨床医学総論

分節麻酔が可能な麻酔法はどれか。

  1. 吸入麻酔
  2. 表面麻酔
  3. 静脈麻酔
  4. 硬膜外麻酔
  5. 浸潤麻酔
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正解4

正解は「4」。硬膜外麻酔は硬膜外腔に投与した局所麻酔薬が特定の脊髄分節の神経根を遮断するため、必要な範囲だけを麻酔する分節麻酔が可能です。吸入麻酔・静脈麻酔は全身麻酔、表面麻酔・浸潤麻酔は限局した局所麻酔です。

問24 臨床医学総論

SOFAスコアの算出に使用されるのはどれか。 a.血小板数 b.白血球数 c.脈拍数 d.血清ビリルビン値 e.血清クレアチニン値

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。SOFAスコアは呼吸(PaO₂/FiO₂)・凝固(血小板数)・肝(ビリルビン)・循環(平均動脈圧と昇圧薬)・中枢神経(GCS)・腎(クレアチニンまたは尿量)の6項目で評価します。白血球数と脈拍数はSIRSやqSOFAの項目です。

問25 臨床医学総論

後天性免疫不全症候群(AIDS)患者に発症しやすい感染症はどれか。 a.ニューモシスチス肺炎 b.食道カンジダ症 c.帯状疱疹 d.マイコプラズマ肺炎 e.肺炎球菌性肺炎

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1・2

正解は「1(a・b・c)」または「2(a・b・e)」(複数正答)。ニューモシスチス肺炎・食道カンジダ症・帯状疱疹・反復性の肺炎球菌性肺炎は、いずれもAIDS患者で問題となる日和見感染症・指標疾患です。dのマイコプラズマ肺炎は免疫正常者にも一般的で、AIDSとの特別な関連はありません。

医用電気電子工学全18問

問46 医用電気電子工学

図1のように、真空中に置かれた半径Rの円形の平行平板電極からなるキャパシタの静電容量をC₀とする。図2のように、この電極間に半径R/2、比誘電率7の円柱誘電体を隙間なく挿入したときの静電容量C₁はどれか。ただし、電極間距離は変わらず、端部の影響(端効果)は無視できるものとする。(図参照)

第37回 午前 問46 の図
  1. (4/5)C₀
  2. (3/2)C₀
  3. 2C₀
  4. (5/2)C₀
  5. 5C₀
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正解4

正解は「4」。誘電体が占める面積の割合は半径比の2乗で (R/2)²/R²=1/4 です。残りの3/4は真空のままなので、2つのキャパシタが並列に接続されたものとみなせます。C₁=C₀×(3/4)+C₀×(1/4)×7=C₀×(0.75+1.75)=2.5C₀ となり、(5/2)C₀ です。

問47 医用電気電子工学

磁気シールドの材料として使用されるのはどれか。

  1. 白金
  2. 石英ガラス
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正解3

正解は「3」。磁気シールドには透磁率の高い強磁性体が用いられ、鉄やパーマロイが代表です。磁力線を材料内部に引き込んで遮蔽します。鉛はX線の遮蔽に用いる材料です。

問48 医用電気電子工学

同一素材の金属丸棒M₁(抵抗値R₁)とM₂(抵抗値R₂)がある。M₁を基準として、M₂の半径が1/2倍、長さが2倍であるとき、抵抗値の比R₂/R₁はどれか。

  1. 1/8
  2. 1/4
  3. 1
  4. 4
  5. 8
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正解5

正解は「5」。導体の抵抗は R=ρL/A で、断面積 A=πr² です。半径が1/2倍になると断面積は1/4倍になり抵抗は4倍、長さが2倍になると抵抗はさらに2倍です。よって R₂/R₁=4×2=8 となります。

問49 医用電気電子工学

図の回路で、スイッチSWを閉じて十分な時間が経過した後の電流I[A]はどれか。(図参照)

第37回 午前 問49 の図
  1. 0
  2. 0.3
  3. 0.6
  4. 0.9
  5. 1.2
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正解3

正解は「3」。十分な時間が経過すると、コンデンサの充電が完了して電流は流れなくなります。したがって回路は「20Ω+10Ω=30Ω」と「10Ω+20Ω=30Ω」の2本が並列になった形とみなせ、合成抵抗は 30÷2=15Ω です。I=9.0V÷15Ω=0.6A となります。

問50 医用電気電子工学

100Ωの抵抗に周波数60Hz、実効値√2Aの正弦波電流を流した。正しいのはどれか。

  1. 141Wの電力が消費される。
  2. 正弦波電流の振幅は1Aである。
  3. 正弦波電流の周期は20msである。
  4. 抵抗両端の電圧の最大値は200Vである。
  5. 正弦波電流と抵抗両端電圧の位相はπ/2radずれる。
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正解4

正解は「4」。電流の最大値は実効値の√2倍で √2×√2=2A、電圧の最大値は 2A×100Ω=200V です。1は P=I²R=(√2)²×100=200W、2は振幅(最大値)が2A、3は周期が 1/60秒≒16.7ms、5は抵抗だけの回路なので電流と電圧は同位相で、いずれも誤りです。

問51 医用電気電子工学

ブラシ付きDCモータに比べたブラシレスDCモータの特徴で誤っているのはどれか。

  1. 耐久性に優れている。
  2. 静音性に優れている。
  3. 回転子にコイルを用いる。
  4. 専用の駆動回路が必要である。
  5. 回転子の位置検出が必要である。
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正解3

正解は「3」。ブラシレスDCモータは回転子が永久磁石、固定子がコイルという構成です。コイルを回転子に置くのはブラシ付きDCモータで、ブラシと整流子が必要になります。ブラシがないため耐久性・静音性に優れる一方、回転子の位置検出と専用の駆動回路が必要です。

問52 医用電気電子工学

誤っているのはどれか。

  1. p形半導体は不純物半導体である。
  2. n形半導体の多数キャリアは正孔である。
  3. 高純度のシリコン結晶は真性半導体である。
  4. 空乏層はpn接合部に生じる。
  5. 理想ダイオードに順方向電圧を印加すると電流が流れる。
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正解2

正解は「2」。n形半導体はリンなどのドナーを加えたもので、多数キャリアは電子です。正孔が多数キャリアとなるのはp形半導体です。他の記述は正しい内容です。

問53 医用電気電子工学

光源としてバックライトを有するのはどれか。

  1. 液晶ディスプレイ
  2. 有機ELディスプレイ
  3. LEDディスプレイ
  4. プラズマディスプレイ
  5. CRTディスプレイ
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正解1

正解は「1」。液晶自体は光を出さずシャッターとして働くため、背面にバックライトが必要です。有機EL・LED・プラズマ・CRTはいずれも素子自体が発光する自発光型でバックライトを必要としません。

問54 医用電気電子工学

正しいのはどれか。

  1. マンガン乾電池は二次電池である。
  2. 電池は電圧のリプルが大きい。
  3. 電池の放電容量の単位はFである。
  4. インバータ回路は交流電圧を直流電圧に変換する。
  5. 安定化電源は負荷抵抗が変動しても一定電圧を出力する。
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正解5

正解は「5」。安定化電源は負荷が変動しても出力電圧を一定に保つ回路です。1のマンガン乾電池は充電できない一次電池、2の電池は直流でリプルはほとんどなく、3の放電容量の単位はAh(アンペア時)、4のインバータは直流を交流に変換する回路で、いずれも誤りです。

問55 医用電気電子工学

図の回路で入力波形と出力波形の組合せで正しいのはどれか。ただし、Aは理想演算増幅器で、入出力波形の図は同一スケールとする。(図参照)

第37回 午前 問55 の図
  1. 図の1の組合せ
  2. 図の2の組合せ
  3. 図の3の組合せ
  4. 図の4の組合せ
  5. 図の5の組合せ
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正解1

正解は「1」。図の回路は出力を反転入力に全て戻したボルテージフォロワ(電圧利得1の非反転増幅回路)です。出力は入力と同じ大きさ・同じ位相の波形になるため、正弦波を入力すればそのままの正弦波が出力されます。

問56 医用電気電子工学

誤っているのはどれか。(図参照)

第37回 午前 問56 の図
  1. 無線通信は主に電波を用いる。
  2. アナログ通信は伝送路で信号が減衰する。
  3. 光ファイバはコアとクラッドで構成される。
  4. ディジタル通信はアナログ通信に比べて雑音に強い。
  5. 同軸ケーブルは電線を2本対で撚り合わせたケーブルである。
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正解5

正解は「5」。同軸ケーブルは中心の芯線を絶縁体で覆い、その外側を網状の外部導体で囲んだ構造です。電線を2本ずつ撚り合わせたケーブルはツイストペア(撚り対線)ケーブルです。

問57 医用電気電子工学

日本語文字を含み世界中の文字を集めた文字集合に対応する文字コードはどれか。

  1. ASCII
  2. JISコード
  3. Unicode
  4. シフトJISコード
  5. EUC-JP
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正解3

正解は「3」。Unicodeは世界中の文字を一つの文字集合にまとめた規格で、日本語も含まれます。ASCIIは英数字のみ、JISコード・シフトJIS・EUC-JPはいずれも日本語向けの文字コードで世界中の文字は扱えません。

問58 医用電気電子工学

0〜8mVの範囲で動作する12bitのAD変換器がある。およその分解能[μV]はどれか。

  1. 1
  2. 2
  3. 4
  4. 8
  5. 16
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正解2

正解は「2」。分解能は入力範囲を段階数で割った値です。12bitでは 2¹²=4096段階なので、8mV÷4096=8000μV÷4096≒1.95μV となり、およそ2μVです。

問59 医用電気電子工学

図の網掛け部分を表す論理式はどれか。(図参照)

第37回 午前 問59 の図
  1. A・B̄・C+Ā・B・C
  2. (A・B+Ā・B̄)・C
  3. (A・B+Ā・B̄)・C̄
  4. (A+B)・(Ā+B̄)・C̄
  5. (A+B)・(Ā+B̄)・C
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正解4

正解は「4」。網掛けはAだけの部分とBだけの部分で、AとBが重なる部分とCの領域は含まれません。「AまたはB」が (A+B)、「AとBの両方ではない」が (Ā+B̄)、「Cではない」が C̄ なので、これらの積 (A+B)・(Ā+B̄)・C̄ が該当します。

問60 医用電気電子工学

無線LANについて正しいのはどれか。 a.通信規格はIEEE802.11シリーズで規定されている。 b.同じ周波数帯域を使用する電波利用機器がある。 c.各チャネルの中心周波数は同じである。 d.一つのアクセスポイントに接続できる無線通信端末は1台である。 e.暗号化方式としてWPA(Wi-Fi Protected Access)がある。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。無線LANはIEEE802.11シリーズで規定され、2.4GHz帯は電子レンジやBluetoothと共用するため干渉が起こり得ます。暗号化にはWPA/WPA2などが使われます。cの各チャネルは中心周波数が異なり、dの1つのアクセスポイントには複数台の端末が接続できます。

問61 医用電気電子工学

インターネットにおいてコンピュータ間のデータ通信を可能にするためのプロトコル群で、通信をパケット化して送受信を行う目的で使用されるのはどれか。

  1. TCP/IP
  2. HTTPS
  3. SMTP
  4. POP3
  5. FTP
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正解1

正解は「1」。TCP/IPはインターネットの基盤となるプロトコル群で、データをパケットに分割して送受信し、宛先への到達と順序の復元を担います。HTTPS・SMTP・POP3・FTPはその上位で動く個別の用途向けプロトコルです。

問62 医用電気電子工学

CPUの計算処理において、データや命令をCPUに高速に取り込むために一時的に使用する記憶装置はどれか。

  1. メインメモリ
  2. キャッシュメモリ
  3. フラッシュメモリ
  4. ハードディスクドライブ(HDD)
  5. ソリッドステートドライブ(SSD)
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正解2

正解は「2」。キャッシュメモリはCPUと主記憶の間に置かれる高速な記憶装置で、よく使うデータや命令を一時的に保持して処理を高速化します。メインメモリはより低速、フラッシュメモリ・HDD・SSDは補助記憶装置です。

問63 医用電気電子工学

(−√3−j)/(2j) の偏角はどれか。ただし、jは虚数単位である。(図参照)

第37回 午前 問63 の図
  1. −π
  2. −(2/3)π
  3. −(1/3)π
  4. (1/3)π
  5. (2/3)π
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正解5

正解は「5」。分子の −√3−j は大きさ2、偏角 −150°(=210°)です。分母の 2j は大きさ2、偏角 90° です。割り算では偏角どうしを引くので −150°−90°=−240° となり、360°を足して 120°=(2/3)π が得られます。

医用機械工学全6問

問80 医用機械工学

図のような摩擦のない斜面上で質量2kgの物体を保持していた。静止状態から滑り始めて3秒間で滑る距離[m]に最も近いのはどれか。ただし、重力加速度は9.8m/s²とする。(図参照)

第37回 午前 問80 の図
  1. 14
  2. 22
  3. 30
  4. 38
  5. 45
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正解2

正解は「2」。斜面方向の加速度は a=g・sin30°=9.8×0.5=4.9m/s² です。静止から等加速度で滑るので距離は s=(1/2)at²=0.5×4.9×3²=22.05m となり、約22mです。質量は摩擦がないため結果に影響しません。

問81 医用機械工学

鋼の塑性変形について正しいのはどれか。 a.外力を取り除くと元の形状に戻る。 b.永久ひずみが生じる。 c.降伏現象が生じる。 d.弾性ひずみは生じない。 e.変形量はヤング率に比例する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。塑性変形は外力を取り除いても元に戻らない永久ひずみが残る変形で、鋼では降伏点を境に降伏現象がみられます。aは弾性変形の説明、dは塑性域でも弾性ひずみは含まれ、eの変形量がヤング率に比例するのは弾性変形の性質です。

問82 医用機械工学

円管内を液体が流れている。この流れにおけるレイノルズ数に含まれないパラメータはどれか。

  1. 管路内圧
  2. 管路内径
  3. 平均流速
  4. 液体の密度
  5. 液体の粘性係数
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正解1

正解は「1」。レイノルズ数は Re=ρvd/μ(ρ:密度、v:平均流速、d:管路内径、μ:粘性係数)で表され、慣性力と粘性力の比を示す無次元数です。管路内圧は含まれません。

問83 医用機械工学

正しいのはどれか。

  1. 大動脈における静圧の値は動圧よりも大きい。
  2. ヘマトクリット値が上昇すると血液の粘度は低下する。
  3. 血管内径が小さくなると血管抵抗は低下する。
  4. 脈波伝播速度は血管の種類に関わらず同じである。
  5. 細動脈では血球が血管壁部に集まる。
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正解1

正解は「1」。大動脈では血圧(静圧)が約100mmHgであるのに対し、流速による動圧は数mmHg程度と小さく、静圧のほうがはるかに大きくなります。2はヘマトクリット上昇で粘度は上昇、3は血管内径が小さいほど抵抗は増大、4は末梢ほど脈波伝播速度は速く、5は細動脈で血球は中心部に集まります(軸集中)。

問84 医用機械工学

密度2500kg/m³、体積10Lの物体に100kJの熱量を与えると物体の温度が10℃上昇した。この物体の比熱[J/(kg・K)]に最も近いのはどれか。ただし、与えられた熱量はすべて物体の温度上昇に使われたものとする。(図参照)

第37回 午前 問84 の図
  1. 2.5×10²
  2. 4.0×10²
  3. 2.5×10³
  4. 4.0×10³
  5. 2.5×10⁴
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正解2

正解は「2」。質量は m=密度×体積=2500kg/m³×0.010m³=25kg です。比熱は c=Q/(m・ΔT)=100000J÷(25kg×10K)=400J/(kg・K) となり、4.0×10² です。

問86 医用機械工学

ハーゲン・ポアズイユの式はどれか。ただし、Qを流量、ΔPを圧力差、rを管の半径、μを粘性率、Lを管の長さとする。(図参照)

第37回 午前 問86 の図
  1. Q=ΔP・μπr⁴/(8L)
  2. Q=ΔP・μπr²/(8L)
  3. Q=ΔP・r²/(8μπL)
  4. Q=ΔP・πr⁴/(8μL)
  5. Q=ΔP・πr²/(8μL)
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正解4

正解は「4」。ハーゲン・ポアズイユの式は Q=πr⁴ΔP/(8μL) です。流量は管の半径の4乗に比例し、粘性率と管の長さに反比例します。半径が2倍になると流量は16倍になる点が重要です。

生体物性材料工学全5問

問85 生体物性材料工学

細胞の興奮における細胞膜電位の変化を図に示す。オーバーシュートによる電位変化はどれか。(図参照)

第37回 午前 問85 の図
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正解3

正解は「3」。オーバーシュートとは、脱分極が進んで膜電位が0mVを超えてプラス側に振れる部分をいいます。図では0mVより上に出ている部分Cが該当します。Aは静止電位から活動電位の頂点までの全振幅、Bは閾値から頂点までの立ち上がり、Dは閾値(約−40mV)から静止電位(約−60mV)までの範囲、Eは静止電位よりさらに低くなる後過分極を表しています。

問87 生体物性材料工学

生体の磁気特性について誤っているのはどれか。

  1. 神経伝導で磁界が発生する。
  2. 生体の比透磁率は5000程度である。
  3. 水素の原子核は磁気モーメントをもつ。
  4. 酸素化ヘモグロビンは反磁性体である。
  5. 脱酸素化ヘモグロビンは常磁性体である。
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正解2

正解は「2」。生体は水や有機物が主体で磁性をほとんど示さず、比透磁率はほぼ1(1にきわめて近い値)です。5000程度というのは鉄などの強磁性体の値で誤りです。

問88 生体物性材料工学

生体での熱の伝わり方について正しいのはどれか。 a.皮下組織の熱移動は主に熱伝導による。 b.体表面からの熱の放射は近赤外光による。 c.体表面での空気の対流は熱の放散を促す。 d.体内の熱輸送は主に血流による。 e.体表面からの熱の放射エネルギーは絶対温度に比例する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。体表面では空気の対流により熱が運び去られ、体内では血流による熱の運搬が最も大きな役割を果たします。aの皮下組織でも血流の寄与が大きく、bの体表面からの放射は遠赤外線、eの放射エネルギーはステファン・ボルツマンの法則により絶対温度の4乗に比例します。

問89 生体物性材料工学

医療機器の生物学的安全性評価に含まれないのはどれか。

  1. 無菌試験
  2. 感作性試験
  3. 発熱性試験
  4. 遺伝毒性試験
  5. 化学的情報の収集
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正解1

正解は「1」。生物学的安全性評価(ISO 10993/JIS T 0993)には、化学的情報の収集、細胞毒性・感作性・刺激性・発熱性・遺伝毒性・埋植試験などが含まれます。無菌試験は滅菌の妥当性を確認する試験で、生物学的安全性評価とは別の枠組みです。

問90 生体物性材料工学

医用材料を埋植したときに起こる急性局所反応はどれか。

  1. アナフィラキシー
  2. 血栓形成
  3. 肉芽形成
  4. 器質化
  5. 石灰化
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正解2

正解は「2」。材料が血液に触れた直後にはタンパク質の吸着に続いて血小板が付着し、血栓が形成されます。肉芽形成・器質化・石灰化はいずれも数週間以上かけて進む慢性期の反応です。

生体機能代行装置学全16問

問64 生体機能代行装置学

高流量鼻カニューレ酸素療法について正しいのはどれか。

  1. 加湿は不十分である。
  2. 食事中の使用はできない。
  3. 解剖学的死腔は増加する。
  4. 呼気終末陽圧(PEEP)効果がある。
  5. 気道感染のリスクが増加する。
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正解4

正解は「4」。高流量鼻カニューレ酸素療法(HFNC)では高流量のガスが咽頭にかかることで数cmH₂O程度のPEEP効果が得られます。加温加湿は十分に行われ、咽頭に溜まった呼気を洗い流すため解剖学的死腔はむしろ減少し、食事や会話も可能です。

問65 生体機能代行装置学

呼気終末陽圧(PEEP)を上昇させた影響について正しいのはどれか。

  1. 肺内シャント率が増加する。
  2. 気胸のリスクがある。
  3. 心拍出量が増加する。
  4. 頭蓋内圧が低下する。
  5. 機能的残気量が減少する。
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正解2

正解は「2」。PEEPを上げると肺胞内圧が高まり、気胸や圧損傷のリスクが増します。虚脱した肺胞が再開通するため肺内シャント率は減少し機能的残気量は増加します。一方で胸腔内圧上昇により静脈還流が減って心拍出量は低下し、頭蓋内圧は上昇します。

問66 生体機能代行装置学

人工鼻について正しいのはどれか。

  1. 死腔が減少する。
  2. 喀痰が多い症例でも使用できる。
  3. 呼吸回路はシンプルになる。
  4. 加温加湿器と併用する。
  5. 気道粘膜熱傷に注意する。
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正解3

正解は「3」。人工鼻は呼気の熱と水分を捕らえて吸気で戻す受動的な加湿器で、加温加湿器や給水回路が不要なため呼吸回路がシンプルになります。1は死腔が増加、2は多量の喀痰では目詰まりを起こすため不適、4は加温加湿器との併用は禁忌、5は熱傷の心配はありません。

問67 生体機能代行装置学

酸素濃度を設定できるのはどれか。 a.ネブライザ付き酸素吸入装置 b.ベンチュリーマスク c.リザーバ付きマスク d.簡易酸素マスク e.鼻カニューレ

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。ベンチュリーマスクとネブライザ付き酸素吸入装置は、ベンチュリー効果で一定割合の空気を巻き込むため吸入酸素濃度を設定できます。リザーバ付きマスク・簡易酸素マスク・鼻カニューレは患者の換気量で濃度が変わる低流量システムで、濃度を指定できません。

問68 生体機能代行装置学

吸着型酸素濃縮器で誤っているのはどれか。

  1. ゼオライトを用いて窒素を吸着する。
  2. 加圧した空気を吸着筒内に送る。
  3. 吸着濃縮後のガスは乾燥している。
  4. 貯蔵タンクに蓄えてから供給する。
  5. 酸素濃度の上限は50%程度である。
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正解5

正解は「5」。吸着型(PSA式)酸素濃縮器はゼオライトで窒素を吸着して除去するため、90%以上の高濃度酸素が得られます。上限50%程度というのは誤りです。

問69 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療の気圧外傷でないのはどれか。

  1. 溶血
  2. 肺胞破裂
  3. 皮下気腫
  4. 緊張性気胸
  5. 急性動脈ガス塞栓症
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正解1

正解は「1」。気圧外傷は、加圧・減圧に伴う体内の閉鎖腔の容積変化で生じる障害で、肺胞破裂・皮下気腫・緊張性気胸・空気塞栓(急性動脈ガス塞栓症)や耳・副鼻腔のスクイーズがあります。溶血は気圧変化では起こりません。

問70 生体機能代行装置学

人工心肺について正しいのはどれか。 a.シリコーン膜は酸素よりも二酸化炭素の透過性が高い。 b.ポリプロピレン膜はシリコーン膜よりも強度が優れている。 c.多孔質膜では血液と酸素ガスが直接接触しない。 d.内部灌流型は外部灌流型よりも血液が乱流になりやすい。 e.外部灌流型は内部灌流型よりも圧力損失が大きい。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。シリコーン膜は二酸化炭素の透過性が酸素より高く、ポリプロピレン膜は薄膜でも強度に優れます。cの多孔質膜は孔を通して血液とガスが接触し、d・eは外部灌流型のほうが血液が乱流になりやすく、圧力損失は内部灌流型のほうが大きくなります。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環中の血液希釈法について正しいのはどれか。 a.末梢血管抵抗を低下させる。 b.代謝性アルカローシスを軽減する。 c.ヘマトクリット値30%を希釈下限の目安とする。 d.組織浮腫の原因となる。 e.溶血を軽減する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解3

正解は「3(a・d・e)」。血液希釈は粘度を下げて末梢血管抵抗を低下させ、赤血球どうしの機械的な損傷を減らして溶血を軽減します。一方で膠質浸透圧が下がるため組織浮腫の原因になります。bのアシドーシス・アルカローシスとは直接関係せず、cのヘマトクリットの希釈下限は20%前後が目安です。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環の離脱において正しいのはどれか。 a.混合静脈血酸素飽和度が60%以上である。 b.左房圧が15mmHg以下である。 c.中心静脈圧が15mmHg以上である。 d.脱血カニューレより先に送血カニューレを抜く。 e.ベンティングは継続する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。離脱の条件として、混合静脈血酸素飽和度が60〜70%以上に保たれ、左房圧(または肺動脈楔入圧)が15mmHg以下であることが挙げられます。cの中心静脈圧が高いままは容量負荷や右心不全を示し、dは送血カニューレを最後に抜き、eのベンティングは離脱時に終了します。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環中のモニタリングとその対応について正しいのはどれか。 a.ACTが1000秒を超えたのでプロタミンを投与した。 b.PaO₂が目標値より高かったので人工肺吹送ガスの流量を下げた。 c.SVO₂が目標値より低かったので送血灌流量を上げた。 d.PaCO₂が目標値より高かったので人工肺吹送ガスの流量を上げた。 e.心停止中の動脈圧が100mmHgであったので血管収縮薬を投与した。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。SvO₂の低下は酸素供給不足を示すため送血流量を増やし、PaCO₂が高いときは吹送ガス(スイープガス)流量を上げて二酸化炭素を多く飛ばします。aのプロタミン投与は体外循環離脱後に行い、bのPaO₂が高いときは吹送ガスの酸素濃度を下げ、eの心停止中に100mmHgは高めなので血管拡張薬を検討します。

問74 生体機能代行装置学

IABPで正しいのはどれか。 a.冠血流量は増加する。 b.収縮期血圧は低下する。 c.脳血流量は減少する。 d.バルーン拡張には酸素を用いる。 e.大動脈解離に使用できる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。IABPは拡張期にバルーンを膨らませて大動脈基部の圧を上げ冠血流を増加させ(ダイアストリックオーグメンテーション)、収縮期直前に収縮させて後負荷を減らすため収縮期血圧は低下します。cの脳血流は減少せず、dのバルーンには拡散しやすいヘリウムを用い、eの大動脈解離は禁忌です。

問75 生体機能代行装置学

血液透析によって補助される腎臓の機能として正しいのはどれか。 a.酸の排泄 b.過剰な体液の除去 c.アミノ酸の再吸収 d.貧血の改善 e.ビタミンDの活性化

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。血液透析が代行できるのは、老廃物と酸の排泄、および過剰な水分の除去です。cのアミノ酸の再吸収、dの造血ホルモン(エリスロポエチン)による貧血改善、eのビタミンDの活性化は腎臓の内分泌・代謝機能で、透析では補えないため薬剤で補充します。

問76 生体機能代行装置学

半透膜を介した拡散分離操作はどれか。

  1. 限外濾過
  2. 精密濾過
  3. 透析
  4. 吸着
  5. 遠心分離
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正解3

正解は「3」。透析は半透膜を挟んだ濃度差により溶質が移動する拡散を利用した分離操作です。限外濾過と精密濾過は圧力差による濾過、吸着は物質を吸着材に結合させる操作、遠心分離は密度差を利用する操作です。

問77 生体機能代行装置学

オンライン血液透析濾過について誤っているのはどれか。

  1. 清浄化した透析液を置換補充液として利用する。
  2. 前希釈法に比べ後希釈法では大量置換が可能である。
  3. 血液透析に比べα₁-ミクログロブリンの除去に優れる。
  4. エンドトキシン捕捉フィルタを使用する。
  5. ヘモダイアフィルタを使用する。
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正解2

正解は「2」。前希釈法は血液が薄まってから濾過するため濃縮によるトラブルが起こりにくく、後希釈法よりも大量の置換液を使えます。後希釈法のほうが大量置換が可能というのは逆で誤りです。

問78 生体機能代行装置学

腎性貧血の治療薬として用いられるのはどれか。

  1. 活性型ビタミンD
  2. カルシウム拮抗薬
  3. カルシウム受容体作動薬
  4. 遺伝子組換えヒトエリスロポエチン
  5. アンジオテンシン変換酵素阻害薬
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正解4

正解は「4」。腎性貧血は腎臓からのエリスロポエチン産生低下が原因なので、遺伝子組換えヒトエリスロポエチンなどの赤血球造血刺激因子製剤(ESA)で治療します。活性型ビタミンDとカルシウム受容体作動薬は二次性副甲状腺機能亢進症の治療薬です。

問79 生体機能代行装置学

腹膜透析液の濃度で正しいのはどれか。

  1. ナトリウムイオン濃度 150mEq/L
  2. カリウムイオン濃度 2.0mEq/L
  3. カルシウムイオン濃度 2.5mEq/L
  4. ブドウ糖濃度 100mg/dL
  5. 酢酸イオン濃度 8.0mEq/L
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正解3

正解は「3」。腹膜透析液のカルシウムイオン濃度は2.5mEq/L前後(低カルシウム液では約2.5mEq/L)です。ナトリウムは132〜135mEq/L、カリウムは含まず0mEq/L、ブドウ糖は除水のため1350〜4250mg/dLと高濃度で、いずれも選択肢の値は誤りです。

医用治療機器学全6問

問33 医用治療機器学

カテーテルアブレーション装置について正しいのはどれか。

  1. 治療時のカテーテル先端の温度は300℃である。
  2. 低周波電流を発生させる。
  3. 対極板は不要である。
  4. 術後心機能が低下する。
  5. カテーテル先端を目的部位に接触させて治療する。
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正解5

正解は「5」。カテーテルアブレーションは、カテーテル先端を不整脈の起源に接触させ、高周波電流によるジュール熱で組織を焼灼します。先端温度は50〜60℃程度、周波数は数百kHzの高周波で、電流を回収する対極板が必要です。

問34 医用治療機器学

輸液ポンプ使用時の異常検出に超音波を利用しているのはどれか。

  1. 回路閉塞
  2. 滴下異常
  3. 気泡混入
  4. ドア開放
  5. フリーフロー発生
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正解3

正解は「3」。輸液回路内の気泡は超音波の透過が急減することを利用して検出します。回路閉塞は圧力センサ、滴下異常は光学式センサ、ドア開放とフリーフローは機械的なスイッチや機構で検出します。

問35 医用治療機器学

体外衝撃波結石破砕装置について正しいのはどれか。 a.尿管結石の破砕時には超音波照準方式が適している。 b.心電図同期装置が必要である。 c.衝撃波は水中を伝播させる。 d.腹部大動脈瘤患者には使用禁忌である。 e.骨盤内の尿管結石に適用する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。衝撃波は音響インピーダンスの近い水中を伝播させ、不整脈を避けるため心電図同期を行い、腹部大動脈瘤患者は破裂の危険から禁忌です。aの尿管結石はX線照準方式が適し、eの骨盤内の尿管結石は骨に遮られて適用が困難です。

問36 医用治療機器学

超音波凝固切開装置について正しいのはどれか。 a.50MHz前後の振動を用いる。 b.先端は10〜20mmの距離で振動する。 c.生理食塩液を使用する。 d.凝固温度はレーザメスよりも低温である。 e.対極板は不要である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。超音波凝固切開装置は摩擦熱で凝固・切開するため温度は100℃前後とレーザメスより低温で、電流を流さないので対極板は不要です。aの振動は23.5〜55kHz程度、bの先端振幅は数十〜100μm程度、cの生理食塩液は不要です。

問37 医用治療機器学

内視鏡外科手術について正しいのはどれか。 a.気腹には酸素を用いる。 b.標準的気腹圧は10mmHg前後である。 c.気腹によって胸腔内圧が上昇する。 d.気腹は肺血栓塞栓症の要因となる。 e.気腹圧上昇により静脈還流量は増加する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解4

正解は「4(b・c・d)」。標準的な気腹圧は10mmHg前後で、横隔膜が押し上げられて胸腔内圧が上昇し、下肢の静脈うっ滞から肺血栓塞栓症の要因にもなります。aの気腹には燃焼性がなく吸収されやすい二酸化炭素を用い、eの気腹圧上昇では静脈が圧迫されて静脈還流量は減少します。

問38 医用治療機器学

ハイパーサーミアについて正しいのはどれか。 a.病巣を42℃以上に加熱する。 b.連日の加温治療により熱耐性が生じる。 c.抗癌剤の作用増強効果がある。 d.RF加温法では300MHz〜30GHzの電波を使用する。 e.マイクロ波加温法は深部病巣への到達性が高い。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。ハイパーサーミアは病巣を42〜43℃に加温し、抗癌剤や放射線の効果を高めます。連日加温すると熱耐性が生じるため通常は週2回程度行います。dのRF加温法は数MHz〜十数MHzの電波を用い、eのマイクロ波は減衰が大きく深部到達性はむしろ低くなります。

生体計測装置学全7問

問26 生体計測装置学

医用計測機器で内部雑音の発生要因になるのはどれか。 a.近隣への落雷 b.機器の接地不良 c.抵抗器の温度上昇 d.電子部品の接触不良 e.電子部品間相互の電磁誘導

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。内部雑音は機器そのものから生じる雑音で、抵抗器の温度上昇による熱雑音、電子部品の接触不良、部品間の電磁誘導などが原因になります。aの落雷とbの接地不良は機器外部からの外部雑音(外来雑音)の要因です。

問27 生体計測装置学

小電力医用テレメータについて誤っているのはどれか。 a.送信機のアンテナが長いほど送信効率がよい。 b.使用する周波数帯は各メーカ共通である。 c.混信対策としてゾーン配置が用いられる。 d.受信感度不足にはブースタが用いられる。 e.送信出力は50mW程度である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。aのアンテナは使用波長に合わせた長さで最も効率がよく、長ければよいわけではありません。eの送信出力は1mW以下と定められており、50mW程度というのは誤りです。b〜dの記述は正しい内容です。

問28 生体計測装置学

トランジットタイム型超音波血流計で誤っているのはどれか。

  1. 血流に対して順方向および逆方向の超音波を照射する。
  2. 流路全体は十分広い超音波音場に置かれる。
  3. 赤血球で散乱された超音波を測定する。
  4. 血流が速いほど伝播時間差は大きい。
  5. 体外循環回路の流量計測に用いる。
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正解3

正解は「3」。トランジットタイム型は、血流に対して順方向と逆方向に超音波を送り、その伝播時間の差から流量を求めます。赤血球で散乱された超音波の周波数偏移を測るのは超音波ドプラ血流計です。

問29 生体計測装置学

カプノメータについて正しいのはどれか。

  1. 赤色光と近赤外光の2波長を用いて測定する。
  2. 呼気中の酸素濃度を測定する。
  3. メインストリーム方式はサイドストリーム方式よりも死腔が小さい。
  4. メインストリーム方式にはウォータートラップが必要である。
  5. サイドストリーム方式では持続的にサンプルガスを吸引する。
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正解5

正解は「5」。サイドストリーム方式は呼気の一部を細いチューブで持続的に吸引し、本体内のセンサで測定します。1は2波長の光を使うパルスオキシメータの説明、2はカプノメータが測るのは呼気中の二酸化炭素濃度なので酸素濃度としている点が誤り、3はセンサを気道に直接取り付けるメインストリーム方式のほうが死腔は大きく、4のウォータートラップが必要なのは吸引するサイドストリーム方式です。

問30 生体計測装置学

経皮的血液ガス分析装置について誤っているのはどれか。

  1. 新生児のモニタリングに用いられる。
  2. 皮膚表面を43℃程度に加温する。
  3. 経皮的に測定されたPtcO₂はPaO₂よりも高値を示す。
  4. 電極はガス透過膜を介して皮膚と接触する。
  5. 血液から皮膚表面に拡散するガスを測定する。
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正解3

正解は「3」。経皮的に測定するPtcO₂は、皮膚を通る間に酸素が消費されるため、動脈血のPaO₂よりもやや低値を示します。加温により血流を増やして誤差を小さくしますが、高値にはなりません。

問31 生体計測装置学

超音波画像計測について正しいのはどれか。 a.Bモードでは反射強度が弱いほど明るく表示される。 b.超音波ビームの幅が広いほど方位分解能が優れる。 c.パワードプラ法は毛細血管の血流観察に用いられる。 d.セクタ走査は心臓の観察に用いられる。 e.100kHz程度の超音波を用いる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。パワードプラ法は低速血流の検出に優れ毛細血管レベルの観察に用いられ、セクタ走査は狭い肋間から広い範囲を見る心臓の観察に適します。aは反射強度が強いほど明るく表示され、bはビーム幅が狭いほど方位分解能がよく、eの診断用超音波は数MHz帯です。

問32 生体計測装置学

画像計測について誤っているのはどれか。

  1. PETはX線CTよりも画像の解像度が高い。
  2. X線CT像では脂肪よりも筋肉の方が高いCT値を示す。
  3. ディジタルX線画像はDICOM形式で保存される。
  4. MRI撮影ではT₁緩和とT₂緩和が同時に進行する。
  5. SPECTでは断層像が得られる。
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正解1

正解は「1」。PETは代謝情報を画像化する核医学検査で、空間分解能は数mm程度とX線CT(1mm以下)よりも低くなります。他の記述は正しい内容です。

医用機器安全管理学全6問

問39 医用機器安全管理学

電撃に対する人体の反応で正しいのはどれか。

  1. 心臓に10μAの商用交流電流が直接流れると心室細動が誘発される。
  2. 体表に10mAの商用交流電流が流れると筋肉が不随意的に収縮する。
  3. 感知電流の閾値は1kHzを超えると周波数に比例して下がる。
  4. マクロショックによる心室細動誘発電流閾値は最小感知電流の1000倍である。
  5. 交流電流は直流電流に比べて生体組織に化学的変化を起こしやすい。
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正解2

正解は「2」。体表から10mA程度の商用交流が流れると筋肉が不随意に収縮し、自力で離脱できなくなります(離脱限界電流)。1のミクロショックによる心室細動誘発は約100μAで10μAでは生じず、3の感知電流閾値は1kHzを超えると周波数に比例して上昇し、4のマクロショックでの心室細動誘発電流は最小感知電流の約100倍、5は直流のほうが電気分解による化学的変化を起こしやすくなります。

問40 医用機器安全管理学

JIST0601-1で規定する電気的な単一故障状態でないのはどれか。

  1. モータ用コンデンサの短絡
  2. 絶縁のいずれか一つの短絡
  3. 電源導線のいずれか1本の断線
  4. 沿面距離または空間距離のいずれか一つの短絡
  5. 保護接地線またはME機器内部の保護接地接続の開路
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正解1

正解は「1」。JIS T 0601-1が定める電気的な単一故障状態は、保護接地線の開路、電源導線1本の断線、絶縁のいずれか一つの短絡、沿面距離または空間距離のいずれか一つの短絡です。モータ用コンデンサの短絡はこれに含まれません。

問41 医用機器安全管理学

JIST0601-1で規定する漏れ電流測定用器具(MD)を構成するフィルタはどれか。

  1. ノッチフィルタ
  2. ローパスフィルタ
  3. ハイパスフィルタ
  4. バンドパスフィルタ
  5. バンドエリミネーションフィルタ
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正解2

正解は「2」。漏れ電流測定用器具(MD)は、人体の周波数特性を模擬するため遮断周波数約1kHzのローパスフィルタ(低域通過フィルタ)を構成しています。1kHzを超える成分は人体への影響が小さくなることを反映しています。

問42 医用機器安全管理学

ME機器の正常状態における接地漏れ電流の許容値[μA]はどれか。

  1. 100
  2. 500
  3. 1000
  4. 5000
  5. 10000
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正解4

正解は「4」。JIS T 0601-1における接地漏れ電流の許容値は、正常状態で5mA(=5000μA)、単一故障状態で10mA(=10000μA)です。100μAや500μAは接触電流や患者測定電流の許容値です。

問43 医用機器安全管理学

医療機器の安全管理業務とその評価との組合せで誤っているのはどれか。

  1. 機種選定の検討 ― 経済的な評価
  2. 受け入れ試験 ― 臨床的な評価
  3. 教育・訓練 ― ベンチテストによる評価
  4. 保守点検 ― 稼働率による評価
  5. 廃棄 ― MTBFによる評価
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正解3

正解は「3」。教育・訓練は、受講者の理解度や実技の習得度で評価するもので、機器の性能を試験室で測るベンチテストでは評価できません。他の組合せは適切です。

問44 医用機器安全管理学

支燃性を有するガスはどれか。 a.空気 b.一酸化二窒素(亜酸化窒素) c.二酸化炭素 d.ヘリウム e.窒素

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。支燃性ガスは自分は燃えないが他の物質の燃焼を助けるガスで、酸素を含む空気と一酸化二窒素(亜酸化窒素)が該当します。二酸化炭素・ヘリウム・窒素は燃焼を助けない不燃性ガスです。