第39回 午前 過去問と解説

全90問。解答と解説はクリックで開きます。

臨床工学技士国家試験 第39回 午前 の全90問を、問題・選択肢・解答・解説の順に掲載しています。まとめて読みたいときはこのページを、力試しをしたいときはクイズ形式をお使いください。

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医学概論全6問

問1 医学概論

患者の権利について誤っているのはどれか。

  1. 患者は担当医師、病院を自由に選択できる。
  2. リスボン宣言で患者の権利が謳われている。
  3. 患者の死後、その配偶者は診療情報を自由に閲覧できる。
  4. 健康保険料を支払っていない人も適切な医療をうけられる。
  5. 患者は医師が必要と判断した急性心筋梗塞の急性期治療を拒否できる。
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正解3

誤りは「3」。患者の死後に遺族が診療情報の開示を求める場合でも、医療機関の定める手続きや故人の生前の意思などをふまえて判断され、「自由に閲覧できる」わけではありません。1の医療機関選択の自由、2のリスボン宣言(患者の権利に関する世界医師会宣言)、4(応召義務等により支払い状況に関わらず必要な医療は提供される)、5(自己決定権に基づき治療を拒否できる)はいずれも正しい記述です。

問2 医学概論

二類感染症はどれか。 a.鳥インフルエンザ(H5N1) b.結核 c.急性灰白髄炎 d.狂犬病 e.新型コロナウイルス感染症

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。二類感染症には結核、鳥インフルエンザ(H5N1・H7N9)、急性灰白髄炎(ポリオ)、ジフテリア、SARS、MERSなどが含まれます。dの狂犬病は四類感染症、eの新型コロナウイルス感染症は令和5年5月以降は五類感染症に位置づけられています。

問3 医学概論

臨床工学技士が「生命維持管理装置」の操作をする上で医師の指示を必要としないのはどれか。

  1. 人工心肺装置の保守点検
  2. 人工呼吸器作動中の喀痰吸引
  3. 血液浄化装置の回路を介した採血
  4. 身体への回路を介した薬剤の注入
  5. 心・血管カテーテル治療における電気的刺激の負荷装置の操作
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正解1

正解は「1」。医師の具体的な指示が必要なのは、患者の身体に影響を及ぼす「操作」に関わる行為です。2の喀痰吸引、3の採血、4の薬剤注入、5の電気的刺激負荷装置の操作はいずれも医師の指示を要します。1の保守点検は装置の点検・整備であり患者の身体に直接作用しないため、医師の指示を必要としません。

問4 医学概論

TCAサイクル(クエン酸回路)が1周するまでの反応について正しいのはどれか。

  1. 水素を消費する。
  2. 酸素を消費する。
  3. 二酸化炭素が生じる。
  4. NAD+が生じる。
  5. ピルビン酸とクエン酸が反応してオキサロ酢酸が生じる。
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正解3

正解は「3」。TCAサイクルが1周する間に、イソクエン酸およびα-ケトグルタル酸の脱炭酸反応で二酸化炭素が2分子生じます。1・4は逆で、回路は水素(NADH・FADH2の形)を生じ、NAD+はNADHへ還元されて消費されます。2の酸素はTCAサイクル自体では直接消費されません(電子伝達系で消費)。5はアセチルCoAとオキサロ酢酸が反応してクエン酸が生じるのが正しい記述です。

問6 医学概論

正しいのはどれか。 a.核内でRNAが作られる。 b.ゴルジ装置で分泌物質が作られる。 c.リソソームで脂質が作られる。 d.リボソームで糖質が作られる。 e.ミトコンドリアでATPが作られる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。a:核内で転写によりRNAが合成されます。b:ゴルジ装置はタンパク質などの分泌物質を修飾・濃縮して分泌顆粒を形成します。e:ミトコンドリアは酸化的リン酸化でATPを産生します。誤りはc(リソソームは加水分解酵素による分解を担い、脂質合成は主に滑面小胞体)とd(リボソームはタンパク質を合成する)です。

問10 医学概論

甲状腺ホルモン分泌のフィードバック制御を行うのはどれか。 a.視床 b.視床下部 c.下垂体 d.松果体 e.副腎

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。甲状腺ホルモンは、視床下部から分泌されるTRH(甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン)と下垂体前葉から分泌されるTSH(甲状腺刺激ホルモン)によって制御され、血中の甲状腺ホルモン濃度が上昇すると視床下部・下垂体へネガティブフィードバックがかかります。aの視床、dの松果体(メラトニン)、eの副腎は関与しません。

臨床医学総論全19問

問5 臨床医学総論

自律神経作用薬について正しいのはどれか。 a.コリン作動薬は排尿作用がある。 b.抗コリン作動薬は便秘を起こす。 c.α受容体遮断薬は血圧を上げる。 d.β受容体作動薬は止血に用いられる。 e.β受容体遮断薬は心拍数を下げる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。a:コリン作動薬は副交感神経を刺激し膀胱を収縮させて排尿を促します。b:抗コリン薬は腸管運動を抑制し便秘を起こします。e:β遮断薬は心拍数を低下させます。誤りはc(α遮断薬は血管を拡張させ血圧を下げる)とd(β作動薬は止血には用いない)です。

問7 臨床医学総論

血液中のCO₂について正しいのはどれか。

  1. 半分程度がHCO₃⁻の状態で存在している。
  2. 過換気を続けると血液CO₂分圧は上がる。
  3. 肺胞でのCO₂の拡散能はO₂よりも低い。
  4. ヘモグロビンと結合しているものがある。
  5. 代謝性アルカローシスの呼吸代償では血液CO₂分圧は下がる。
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正解4

正解は「4」。血液中のCO₂の一部はヘモグロビンと結合してカルバミノ化合物として運ばれます。1は誤りで、CO₂の大部分(およそ7〜9割)が重炭酸イオン(HCO₃⁻)として存在します。2は過換気でCO₂分圧は低下、3はCO₂の拡散能はO₂より高い(約20倍)、5は代謝性アルカローシスの呼吸代償は換気抑制でCO₂分圧が上がるため、いずれも誤りです。

問8 臨床医学総論

正しいのはどれか。

  1. 血液から細胞成分を取り除いたものを血清という。
  2. 血液に対する全血球の体積比をヘマトクリット値という。
  3. 健常人の血漿アルブミン濃度は血漿グロブリン濃度よりも高い。
  4. 血漿から血液凝固に関わる物質を取り除いたものを血餅という。
  5. 健常人の血漿電解質浸透圧は9%食塩水の浸透圧とほぼ等しい。
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正解3

正解は「3」。健常人ではアルブミン(約4g/dL)がグロブリン(約2.5g/dL)より多く、A/G比は1より大きくなります。1は誤りで、血液から細胞成分を除いたものは血漿(血清は血漿から凝固因子=フィブリノゲン等を除いたもの)。2はヘマトクリットは赤血球の体積比で「全血球」ではない、4の血餅は凝固した血液の塊で説明が誤り、5は生理食塩水は0.9%であり9%ではないため、いずれも誤りです。

問9 臨床医学総論

ある物質Aの血漿中濃度が30mg/dL、1分間の尿中排泄量が11mgであった。糸球体濾過量が120mL/minのとき、物質Aは濾過されたうちのおよそ何%が排泄されているか。 ただし、物質Aは血中で代謝を受けず糸球体で自由に濾過されるものとする。

  1. 10%
  2. 30%
  3. 50%
  4. 70%
  5. 90%
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正解2

正解は「2(約30%)」。濾過された量=糸球体濾過量×血漿中濃度=120mL/min×30mg/dL。30mg/dLは0.3mg/mLなので、120×0.3=36mg/min が濾過されます。排泄量は11mg/minなので、排泄率=11÷36≒0.31=およそ30%となります。

問11 臨床医学総論

浮腫の機序で正しいのはどれか。

  1. リンパ管の閉塞
  2. 心拍出量の増加
  3. 毛細血管透過性の低下
  4. 血漿アルブミン濃度の上昇
  5. 細胞内ナトリウム濃度の低下
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正解1

正解は「1」。浮腫は間質への水分貯留で生じ、リンパ管閉塞(リンパ浮腫)、毛細血管透過性の亢進、静脈圧上昇、血漿アルブミン低下(膠質浸透圧低下)などが原因です。2・3・4・5はいずれも浮腫を来す方向とは逆の記述です。

問12 臨床医学総論

急性呼吸促迫症候群(ARDS)について正しいのはどれか。

  1. 肺コンプライアンスが増加する。
  2. 肺微小血管の透過性が亢進する。
  3. PaO₂/FIO₂が300mmHg以上である。
  4. PaCO₂は重症度に関係する。
  5. 心原性肺水腫が原因となる。
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正解2

正解は「2」。ARDSは炎症により肺微小血管の透過性が亢進して生じる非心原性肺水腫です。肺コンプライアンスは低下し、P/F比は300mmHg以下(低下)で定義され、心原性肺水腫は除外されます。重症度はP/F比で分類されます。

問13 臨床医学総論

CO₂ナルコーシスについて誤っているのはどれか。

  1. 自発呼吸が減弱する。
  2. 意識障害を呈する。
  3. SpO₂ 90%を目標に治療する。
  4. 治療方法の一つにNPPVがある。
  5. 呼吸性アルカローシスを呈する。
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正解5

誤りは「5」。CO₂ナルコーシスはCO₂の貯留による呼吸性アシドーシスで、自発呼吸の減弱・意識障害を呈します。呼吸性アルカローシスは逆であり誤りです。過剰な酸素投与を避けSpO₂ 90%前後を目標に、NPPVも用いられます。

問14 臨床医学総論

二次性低血圧症の原因でないのはどれか。

  1. 脱水
  2. 心不全
  3. アジソン病
  4. 甲状腺機能低下症
  5. 原発性アルドステロン症
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正解5

正解は「5」。原発性アルドステロン症はアルドステロン過剰により高血圧を来すため、低血圧の原因ではありません。脱水、心不全、アジソン病(副腎皮質機能低下)、甲状腺機能低下症は二次性低血圧の原因となります。

問15 臨床医学総論

心房細動患者に抗凝固療法を行う目的はどれか。

  1. 脳塞栓症の予防
  2. 肺塞栓症の予防
  3. 不整脈性失神の予防
  4. 深部静脈血栓症の予防
  5. アテローム血栓性脳梗塞の予防
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正解1

正解は「1」。心房細動では左心房内に血栓が生じやすく、それが飛んで脳の血管を詰まらせる心原性脳塞栓症の予防が抗凝固療法の主目的です。

問16 臨床医学総論

褐色細胞腫でみられるのはどれか。

  1. 徐脈
  2. 高血糖
  3. 嗄声
  4. 体重増加
  5. 血圧低下
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正解2

正解は「2」。褐色細胞腫はカテコラミンを過剰に分泌し、高血圧・頻脈・高血糖・発汗・頭痛などを来します。徐脈・体重増加・血圧低下は逆の所見です。

問17 臨床医学総論

パーキンソン病の主要症状でないのはどれか。

  1. 姿勢反射障害
  2. 安静時振戦
  3. 無動・寡動
  4. 筋固縮
  5. 眼振
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正解5

正解は「5」。パーキンソン病の4大症状は安静時振戦・筋固縮・無動(寡動)・姿勢反射障害です。眼振は小脳・前庭系の障害でみられる所見で、パーキンソン病の主要症状ではありません。

問18 臨床医学総論

手術部位感染症の予防策でないのはどれか。

  1. 入院前の禁煙
  2. 手術前日の入浴
  3. 術中の低体温維持
  4. 術前入院期間の短縮
  5. 除毛時の電気クリッパの使用
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正解3

正解は「3」。術中は正常体温の維持が手術部位感染(SSI)の予防に重要で、低体温の維持はむしろ感染リスクを高めるため予防策ではありません。禁煙・術前入院短縮・カミソリを避けたクリッパ除毛などはSSI予防に有効です。

問19 臨床医学総論

急性腎前性腎障害の原因となるのはどれか。 a.出血 b.熱傷 c.造影剤投与 d.前立腺肥大 e.尿管結石

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。出血や熱傷は循環血液量の減少により腎血流が低下する腎前性の原因です。造影剤投与は腎性(尿細管障害)、前立腺肥大・尿管結石は尿路閉塞による腎後性の原因です。

問20 臨床医学総論

腎性貧血の経口治療薬はどれか。

  1. 葉酸
  2. ビタミンB₁₂
  3. エリスロポエチン
  4. コリンエステラーゼ阻害薬
  5. 低酸素誘導因子プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬
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正解5

正解は「5」。腎性貧血ではエリスロポエチン製剤(注射薬)が用いられてきましたが、経口で使えるのはHIF-PH阻害薬です。葉酸・ビタミンB₁₂は巨赤芽球性貧血の治療に用います。

問21 臨床医学総論

ワクチンが有効なのはどれか。 a.A型肝炎ウイルス b.B型肝炎ウイルス c.C型肝炎ウイルス d.D型肝炎ウイルス e.E型肝炎ウイルス

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。A型・B型肝炎には有効なワクチンがあります。C型・E型には実用的な予防ワクチンがなく、D型はB型ウイルスに依存して感染するためB型ワクチンで間接的に予防されます。

問22 臨床医学総論

特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の治療に関連する病原体はどれか。

  1. 腸炎ビブリオ
  2. レプトスピラ
  3. カンピロバクター
  4. 腸管出血性大腸菌
  5. ヘリコバクター・ピロリ
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正解5

正解は「5」。ヘリコバクター・ピロリの除菌療法によってITPの血小板数が改善することがあり、治療に関連します。

問23 臨床医学総論

周術期管理で誤っているのはどれか。

  1. 手術開始前に患者名を声に出して確認する。
  2. ペースメーカ植込み術では室温を下げる。
  3. 術中の体位により神経損傷を生じ得る。
  4. 硬膜外麻酔は術後の鎮痛にも有用である。
  5. 疼痛緩和を目的に神経ブロックを行う。
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正解2

誤りは「2」。周術期は低体温を避け正常体温を維持するのが原則で、室温を下げる必要はありません。患者確認(タイムアウト)、体位による神経損傷への注意、硬膜外麻酔や神経ブロックによる鎮痛はいずれも適切です。

問24 臨床医学総論

SOFAスコアに含まれる項目はどれか。 a.血小板数 b.白血球数 c.血清アルブミン値 d.血清クレアチニン値 e.血清ビリルビン値

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。SOFAスコアは呼吸(P/F比)・凝固(血小板数)・肝(ビリルビン)・循環(血圧)・中枢神経(GCS)・腎(クレアチニンor尿量)の6項目で評価します。白血球数・血清アルブミンは含まれません。

問25 臨床医学総論

続発性免疫不全症の原因でないのはどれか。

  1. ステロイド治療
  2. 骨粗しょう症
  3. 維持透析
  4. 悪性腫瘍
  5. 糖尿病
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正解2

正解は「2」。ステロイド治療、維持透析、悪性腫瘍、糖尿病はいずれも免疫能を低下させ続発性免疫不全の原因となります。骨粗しょう症は骨量減少の病態で、免疫不全とは直接関係しません。

医用電気電子工学全19問

問26 医用電気電子工学

測定値が平均値M、標準偏差σの正規分布に従うとき、データがM±σの範囲に含まれる確率[%]はどれか。

  1. 63.2
  2. 68.3
  3. 70.7
  4. 95.4
  5. 99.7
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正解2

正解は「2」。正規分布では平均±1標準偏差(M±σ)の範囲に約68.3%が含まれます。±2σでは約95.4%、±3σでは約99.7%です。

問46 医用電気電子工学

図のような一様な電界E=2.0×10³V/mの平面において、単位正電荷(+1C)が点Aから点Bまで1.0m移動した。このとき電界がした仕事[J]はどれか。(図参照)

第39回 午前 問46 の図
  1. 5.0×10²
  2. 1.0×10³
  3. 2.0×10³
  4. 2.5×10³
  5. 5.0×10³
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正解2

正解は「2」。仕事は電界方向の変位成分で決まり、W=qE×(移動距離×cos60°)=1×2.0×10³×(1.0×0.5)=1.0×10³Jとなります。

問47 医用電気電子工学

正しいのはどれか。

  1. 直線状の導線を流れる電流がつくる磁界の強さは導線からの距離の2乗に反比例する。
  2. 直線状の導線を流れる電流の周りには、これを中心とする放射状の磁界が発生する。
  3. 2本の平行導線に逆方向に電流が流れていると両者の間に引力が働く。
  4. ローレンツ力の大きさは磁界中を運動する電荷の大きさに比例する。
  5. 円形コイルに電流を流すとコイルと同心円状に磁界が発生する。
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正解4

正解は「4」。ローレンツ力F=qvBは運動する電荷の大きさqに比例します。直線電流の磁界は距離に反比例し導線を中心とする同心円状、逆向きの平行電流には反発力が働き、円形コイルは軸方向に磁界を生じるため、他は誤りです。

問48 医用電気電子工学

電解コンデンサについて正しいのはどれか。 a.原理的に端子に極性が生じる。 b.セラミックスを使用している。 c.自己インダクタンスを利用している。 d.金属箔の間隔が広いほど大容量になる。 e.金属箔表面の酸化膜を誘電体としている。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。電解コンデンサは金属箔表面の酸化膜を誘電体とし、構造上端子に極性が生じます。セラミックスの使用や自己インダクタンスの利用は誤りで、極板間隔が広いほど静電容量は小さくなります。

問49 医用電気電子工学

図の回路において端子ab間の合成コンダクタンス[S]はどれか。(図参照)

第39回 午前 問49 の図
  1. 0.5
  2. 1.0
  3. 2.0
  4. 3.0
  5. 4.0
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正解5

正解は「5」。10Sと2.5Sは直列なので合成コンダクタンスG₁=1/(1/10+1/2.5)=1/(0.1+0.4)=2.0S。これと2.0Sが端子ab間に並列なので、合成コンダクタンス=2.0+2.0=4.0Sとなります。

問50 医用電気電子工学

図1のRC回路の複素インピーダンスについて、角周波数ωを0から∞まで変化させたときのベクトル軌跡を図2に示した。ω=1/CRにおけるインピーダンスを示すのはどれか。(図参照)

第39回 午前 問50 の図
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正解4

正解は「4(エ)」。ω=1/CRのときRC直列回路の位相角は−45°となり、ベクトル軌跡上でこれに対応する点がエです。

問51 医用電気電子工学

図の変圧回路で、交流電源につながる回路のインピーダンスZ[Ω]はどれか。(図参照)

第39回 午前 問51 の図
  1. 25
  2. 50
  3. 100
  4. 200
  5. 400
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正解5

正解は「5」。変圧器では一次側に換算したインピーダンスは巻数比の2乗倍になります。Z=(N₁/N₂)²×R=(2/1)²×100Ω=4×100=400Ωです。

問52 医用電気電子工学

抵抗率[Ω・m]が小さい順に並んでいるのはどれか。

  1. Au<Ag<Cu
  2. Fe<Al<Ge
  3. Cu<Si<Al
  4. Au<Fe<Al
  5. Ag<Cu<Fe
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正解5

正解は「5」。代表的な金属の抵抗率は銀<銅<金<アルミニウム<鉄の順に大きくなります。したがって「Ag<Cu<Fe」が正しい並びです。

問53 医用電気電子工学

誤っている組合せはどれか。

  1. ホール素子 ─ センサに加わった圧力を起電力として検出
  2. ひずみゲージ ─ 材料の変形を金属箔の抵抗変化で検出
  3. SQUID ─ 超伝導現象を利用して微弱な磁気を検出
  4. 白金温度センサ ─ 温度に対応する金属の抵抗変化で検出
  5. タッチパネル ─ 静電容量の変化で接触位置を検出
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正解1

誤りは「1」。ホール素子は磁界(磁束密度)を起電力として検出する素子で、圧力の検出には用いません。他の組合せはいずれも正しい対応です。

問54 医用電気電子工学

図の回路でP点の電位[V]はどれか。ただし、Aは理想演算増幅器でVₒは出力電圧とする。(図参照)

第39回 午前 問54 の図
  1. −6
  2. −2
  3. 0
  4. 2
  5. 6
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正解4

正解は「4(2V)」。+入力は4Vを1kΩと1kΩで分圧するのでV+=4×1k/(1k+1k)=2V。理想演算増幅器では仮想短絡によりP点(−入力)の電位はV+と等しく、P=2Vとなります。

問55 医用電気電子工学

図はRS-FF(フリップフロップ)である。誤っているのはどれか。(図参照)

第39回 午前 問55 の図
  1. フィードバック構成を有する。
  2. 双安定回路である。
  3. S=R=0のとき出力は維持される。
  4. S=R=1の入力は禁止である。
  5. S=0、R=1のときQ=1である。
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正解5

誤りは「5」。S=0、R=1のときはリセットされQ=0となります(Q=1は誤り)。フィードバック構成・双安定・保持・禁止入力の記述は正しいです。

問56 医用電気電子工学

無線LANの規格IEEE802.11a(5GHz帯)に利用される半波長のアンテナで最も近い長さ[cm]はどれか。

  1. 3
  2. 6
  3. 9
  4. 12
  5. 18
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正解1

正解は「1」。波長λ=c/f=3×10⁸/5×10⁹=0.06m=6cm。半波長アンテナはその半分の約3cmです。

問57 医用電気電子工学

0.0〜1.5Vの電圧を4bitでAD変換したときに1.0Vに対応するレベルを2進数で表したのはどれか。 ただし、0000は0.0Vに対応するものとする。

  1. 0010
  2. 0101
  3. 1010
  4. 1101
  5. 1110
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正解3

正解は「3」。4bitは0〜15の16段階で、フルスケール1.5V。1.0Vは1.0/1.5×15≒10に対応し、10を2進数で表すと1010です。

問58 医用電気電子工学

1ピクセルが赤、緑、青の各色256階調で構成されている縦1024ピクセル、横1024ピクセルのカラー画像1枚のデータ量[MB]はどれか。 ただし、画像以外のデータは無視し、圧縮符号化は行わないものとする。

  1. 1
  2. 3
  3. 24
  4. 256
  5. 768
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正解2

正解は「2」。各色256階調=1バイト、RGBで3バイト。1024×1024×3=約3.1×10⁶バイト≒3MBです。

問59 医用電気電子工学

コンピュータの電源を切ると保持していた情報が消えるのはどれか。

  1. SSD
  2. HDD
  3. DVD-RW
  4. メインメモリ
  5. フラッシュメモリ
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正解4

正解は「4」。メインメモリ(RAM)は揮発性メモリで、電源を切ると内容が消えます。SSD・HDD・DVD-RW・フラッシュメモリは不揮発性で電源を切っても保持されます。

問60 医用電気電子工学

SaaS(software as a service)について誤っているのはどれか。

  1. システムを稼働しているハードウェアの保守管理は利用者が行う。
  2. ネットワーク経由でソフトウェアを遠隔利用するサービスである。
  3. 利用者が入力したデータはクラウドサーバに保存できる。
  4. ソフトウェアの更新はサービスを提供する事業者が行う。
  5. 電子カルテシステムに利用されている。
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正解1

誤りは「1」。SaaSではハードウェアの保守管理はサービス提供事業者が行い、利用者はネットワーク経由でソフトウェアを利用します。データ保存・更新・電子カルテへの利用に関する記述は正しいです。

問61 医用電気電子工学

IPv6は16bitのフィールド8個から構成されている。表現できるIPアドレスの数はどれか。 (例)2026:0301:abcd:ef01:2345:6789:abcd:ef01

  1. 2⁸
  2. 2¹⁶
  3. 2³²
  4. 2⁶⁴
  5. 2¹²⁸
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正解5

正解は「5」。IPv6は16bit×8=128bitのアドレス空間を持つため、2¹²⁸個のIPアドレスを表現できます。

問62 医用電気電子工学

医療情報システムの安全管理に必要な要素である「可用性」に該当するのはどれか。

  1. 必要な時に情報にアクセスできる。
  2. 利用者が本人であることを保証する。
  3. 情報が正確かつ完全な形で閲覧できる。
  4. アクセスログを記録し後から追跡できる。
  5. 許可された者のみが情報にアクセスできる。
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正解1

正解は「1」。可用性は「必要なときに情報へアクセスできる」ことを指します。2は真正性、3は完全性、4は責任追跡性、5は機密性に該当します。

問63 医用電気電子工学

図1のブロック線図を図2のように等価変換したとき、伝達関数Aはどれか。(図参照)

第39回 午前 問63 の図
  1. H+K
  2. K−H
  3. HK
  4. K/H
  5. K/G
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正解4

正解は「4(K/H)」。図1と図2の入出力関係が等価になるように整理すると、伝達関数AはK/Hとなります。

医用機械工学全4問

問80 医用機械工学

点滴スタンドの支柱から水平に10cmの位置に質量500gの輸液バッグが吊り下げられている。支柱に働く力のモーメント[N・m]はどれか。 ただし、重力加速度の大きさを9.8m/s²とする。

  1. 0.49
  2. 4.9
  3. 49
  4. 490
  5. 4,900
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正解1

正解は「1」。モーメント=力×距離=(0.5kg×9.8m/s²)×0.10m=0.49N・mとなります。

問82 医用機械工学

ハーゲン・ポアズイユの式について正しいのはどれか。

  1. 理想流体において成り立つ。
  2. 管路内が乱流の場合に成り立つ。
  3. 流量は管路長さに比例する。
  4. 流量は管路両端の圧力差に反比例する。
  5. 流量は管路半径の4乗に比例する。
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正解5

正解は「5」。ハーゲン・ポアズイユの式では、流量は管半径の4乗に比例します。粘性流体の層流で成り立ち、流量は圧力差に比例し管路の長さに反比例します。

問84 医用機械工学

人の耳に聴こえる音の強さのレベルを表す単位はどれか。

  1. W
  2. J
  3. Pa
  4. dB
  5. Hz
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正解4

正解は「4」。音の強さのレベルはデシベル(dB)で表します。Wは仕事率、Jはエネルギー、Paは圧力、Hzは周波数の単位です。

問87 医用機械工学

断面積が10cm²、厚みが1mmの生体組織を1分間に伝導する熱量[J]はどれか。 ただし、組織の両面の温度差は5℃、熱伝導率は5×10⁻³J/(cm・s・℃)とする。

  1. 2.5
  2. 25
  3. 150
  4. 250
  5. 1,500
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正解3

正解は「3」。熱伝導量Q=k・A・ΔT・t/d=5×10⁻³×10×5×60/0.1=150Jとなります(d=1mm=0.1cm、t=60s)。

生体物性材料工学全7問

問81 生体物性材料工学

ポアソン比について誤っているのはどれか。

  1. 縦ひずみに対する横ひずみの比を用いて表される。
  2. 材料によって固有の値をもつ。
  3. 荷重を加えても体積が変わらなければ0.5となる。
  4. 生体組織では正の値をとる。
  5. 生体軟組織では鉄鋼材料よりも小さい。
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正解5

誤りは「5」。生体軟組織のポアソン比は約0.5で、鉄鋼材料(約0.3)よりも大きくなります。縦横ひずみの比、材料固有の値、非圧縮なら0.5、生体で正の値、はいずれも正しい記述です。

問83 生体物性材料工学

図は上腕での動脈圧波形である。末梢側にいくと生じる変化で正しいのはどれか。(図参照)

第39回 午前 問83 の図
  1. ①から②への立ち上がりが緩やかになる。
  2. ①から④までの波形全体が下方にシフトする。
  3. ①から④までの時間が長くなる。
  4. ②での値が増大する。
  5. ③の切れ込みが深くなる。
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正解4

正解は「4」。動脈圧波形は末梢へ伝播すると収縮期のピーク(②)が増高します(末梢での収縮期圧増強)。立ち上がりはむしろ急峻になります。

問85 生体物性材料工学

興奮性細胞について誤っているのはどれか。

  1. 静止状態のNa⁺濃度は細胞内よりも細胞外が高い。
  2. 再分極では電位依存性のK⁺チャネルが働く。
  3. 脱分極では細胞内にNa⁺が流入する。
  4. 過分極時の電位は静止電位よりも低い。
  5. 閾膜電位は静止電位よりも低い。
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正解5

誤りは「5」。閾膜電位は静止電位よりも高い(脱分極側にある)ため「低い」は誤りです。Na⁺は細胞外が高濃度、脱分極でNa⁺流入、再分極でK⁺チャネルが働く、過分極は静止電位より低電位、はいずれも正しい記述です。

問86 生体物性材料工学

放射線感受性の最も高い組織はどれか。

  1. 肝臓
  2. 骨皮質
  3. 小腸上皮
  4. 脂肪組織
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正解4

正解は「4」。細胞分裂が盛んな組織ほど放射線感受性が高く、小腸上皮が該当します。脳・肝臓・骨皮質・脂肪組織は感受性が低い組織です。

問88 生体物性材料工学

医用材料の安全性試験について誤っているのはどれか。

  1. 物性試験を行う。
  2. 無菌性を評価する。
  3. 溶出物試験を行う。
  4. 製品の全数を個々に評価する。
  5. 医薬品医療機器等法に則る。
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正解4

誤りは「4」。安全性試験は抜き取り(サンプリング)で行い、製品全数を個々に評価することはできません(多くは破壊試験のため)。物性・無菌性・溶出物試験を法(医薬品医療機器等法)に則って実施します。

問89 生体物性材料工学

セルロースによる補体活性化の要因はどれか。

  1. アセチル基
  2. 水酸基
  3. メチル基
  4. 硫酸基
  5. カルボニル基
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正解2

正解は「2」。セルロース膜表面の水酸基(ヒドロキシ基)が補体を活性化する要因となります。このため補体活性化を抑えた酢酸セルロースや合成膜が用いられます。

問90 生体物性材料工学

天然高分子について誤っているのはどれか。

  1. コラーゲンは再生医療材料に用いられる。
  2. ゼラチンは変性したコラーゲンである。
  3. シルク(絹)は縫合糸に用いられる。
  4. エラスチンは膠原線維である。
  5. キチンは多糖類である。
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正解4

誤りは「4」。エラスチンは弾性線維を構成するタンパク質で、膠原線維(コラーゲン)ではありません。ゼラチンは変性コラーゲン、シルクは縫合糸、キチンは多糖類、はいずれも正しい記述です。

生体機能代行装置学全16問

問64 生体機能代行装置学

カプノメータで測定される呼気終末二酸化炭素分圧(PETCO₂)が上昇する要因として正しいのはどれか。

  1. 低体温
  2. 食道挿管
  3. 肺塞栓症
  4. 心拍出量の低下
  5. 肺胞換気量の低下
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正解5

正解は「5」。肺胞換気量の低下はCO₂の排出を減らし、PETCO₂を上昇させます。低体温・食道挿管・肺塞栓症・心拍出量低下はいずれもPETCO₂を低下させる要因です。

問65 生体機能代行装置学

人工鼻について正しいのはどれか。

  1. 死腔が大きくなる。
  2. ネブライザと併用する。
  3. 加湿過剰となりやすい。
  4. 気道粘膜の熱傷の原因となる。
  5. 痰の粘稠度が高い症例で用いる。
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正解1

正解は「1」。人工鼻は呼気の熱と水分を捕捉して吸気を加温加湿しますが、回路に挿入するため死腔が増加します。ネブライザとの併用は不可、加湿過剰や熱傷は生じず、粘稠痰の症例には不向きです。

問66 生体機能代行装置学

PEEP(呼気終末陽圧)の影響について誤っているのはどれか。

  1. 頭蓋内圧が上昇する。
  2. 心拍出量が増加する。
  3. 肺胞の虚脱を防止する。
  4. 平均気道内圧が上昇する。
  5. FRC(機能的残気量)が増加する。
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正解2

誤りは「2」。PEEPは胸腔内圧を上げて静脈還流を減らすため、心拍出量はむしろ低下します。肺胞虚脱の防止、FRC増加、平均気道内圧上昇、頭蓋内圧上昇はいずれも正しい影響です。

問67 生体機能代行装置学

人工呼吸器の換気設定でPaCO₂に直接影響するのはどれか。 a.換気回数(RR) b.1回換気量(VT) c.吸気終末休止(EIP) d.呼気終末陽圧(PEEP) e.吸入酸素濃度(FIO₂)

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。分時換気量=換気回数(RR)×1回換気量(VT)がCO₂排出を決めるため、この2つがPaCO₂に直接影響します。PEEPやFIO₂は主に酸素化に関与します。

問68 生体機能代行装置学

高気圧酸素治療に適する病態はどれか。 a.気胸 b.肺気腫 c.気管支喘息 d.難治性皮膚潰瘍 e.一酸化炭素中毒

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。難治性皮膚潰瘍や一酸化炭素中毒は高気圧酸素治療の適応です。気胸は増悪の危険があり禁忌、肺気腫・気管支喘息は適応ではありません。

問69 生体機能代行装置学

量規定で人工呼吸管理中の気道内圧上昇の原因で正しいのはどれか。 a.気管チューブのカフの虚脱 b.気管チューブの片側気管支挿入 c.痰など分泌物の貯留 d.ファイティング e.人工呼吸回路からのリーク

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。片側気管支挿管、分泌物の貯留、ファイティングは気道抵抗や換気条件の悪化から気道内圧を上昇させます。カフの虚脱や回路リークはガスが漏れて気道内圧を低下させます。

問70 生体機能代行装置学

図のポンプについて正しいのはどれか。(図参照) a.拍動流ポンプである。 b.抗凝固療法は不要である。 c.吸引ポンプとして使用できる。 d.後負荷により流量が変動する。 e.低回転数運転時には逆流が発生し得る。

第39回 午前 問70 の図
  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。図の遠心ポンプは後負荷(出口側の圧)により流量が変動し、低回転数では逆流が生じ得ます。拍動流ではなく、抗凝固は必要で、吸引には使用できません。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺装置を用いた体外循環中の反応について誤っているのはどれか。 a.低体温体外循環は生体酸素需要を増加させる。 b.血液希釈法は末梢血管抵抗を増加させる。 c.血液中アルドステロン濃度は増加する。 d.血液中アドレナリン濃度は増加する。 e.血小板数は増加する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

誤っているのは「2(a・b・e)」。低体温は酸素需要を低下させ、血液希釈は末梢血管抵抗を低下させ、血小板数は減少します(いずれも記述と逆)。ストレス反応でアルドステロン・アドレナリンが増加する(c・d)は正しい記述です。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺装置を用いた体外循環中の管理で正しいのはどれか。

  1. 平均大動脈圧 100mmHg
  2. 中心静脈圧 20mmHg
  3. 混合静脈血酸素飽和度 50%
  4. ヘマトクリット値 25%
  5. 活性化凝固時間(ACT) 200秒
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正解4

正解は「4」。体外循環中のヘマトクリットは20〜25%程度が目安です。平均大動脈圧は60〜80mmHg、中心静脈圧は低値、混合静脈血酸素飽和度は70%前後、ACTは480秒以上を維持するのが一般的で、他は不適切な値です。

問73 生体機能代行装置学

Swan-Ganz(スワン・ガンツ)カテーテルで測定できるのはどれか。 a.心拍出量 b.左室駆出率 c.左室圧 d.収縮期動脈圧 e.混合静脈血酸素飽和度

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。スワン・ガンツカテーテルでは、熱希釈法による心拍出量と、先端での混合静脈血酸素飽和度が測定できます。左室駆出率・左室圧・収縮期動脈圧は測定対象ではありません。

問74 生体機能代行装置学

V-V ECMOで正しいのはどれか。

  1. 循環補助を行う。
  2. 左室後負荷が増加する。
  3. 膜型人工肺が用いられる。
  4. 送血部位は大腿動脈とする。
  5. 成人では血液ポンプにローラポンプが用いられる。
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正解3

正解は「3」。V-V ECMOは呼吸補助を目的とし、膜型人工肺を用います。循環補助や左室後負荷の増加はV-A ECMOの特徴で、V-Vの送脱血はいずれも静脈、血液ポンプは遠心ポンプが主流です。

問75 生体機能代行装置学

血液透析療法の治療目的はどれか。 a.小分子量尿毒素の除去 b.アシドーシスの是正 c.電解質異常の是正 d.活性酸素の除去 e.貧血の是正

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。血液透析は小分子量尿毒素の除去、アシドーシスの是正、電解質異常の是正を目的とします。活性酸素の除去は目的ではなく、貧血の是正は主にエリスロポエチン製剤で行います。

問76 生体機能代行装置学

図は血液透析の標準的な回路構成である。抗凝固薬注入部位はどれか。(図参照)

第39回 午前 問76 の図
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正解2

正解は「2(イ)」。抗凝固薬(ヘパリン)は血液ポンプの下流(ポンプとダイアライザの間=ダイアライザ手前)に注入し、回路全体を抗凝固します。

問77 生体機能代行装置学

図の中空糸が15000本平行に束ねられてハウジングに詰められているダイアライザのプライミングボリューム[mL]に最も近いのはどれか。ただし、プライミングボリュームは全中空糸内容量と等しいとする。(図参照)

第39回 午前 問77 の図
  1. 50
  2. 70
  3. 100
  4. 200
  5. 300
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正解3

正解は「3」。中空糸1本の内容積=π×(内半径)²×長さ。内径200μm→内半径0.01cm、長さ22cmなので=π×(0.01)²×22≒0.0069cm³。全体は15000本ぶんで、15000×0.0069≒104cm³≒100mL(1cm³=1mL)となります。

問78 生体機能代行装置学

透析液水質基準(2016年、日本透析医学会)について正しいのはどれか。

  1. 硝酸塩はRO膜で阻止可能である。
  2. 透析液の生物学的汚染はエンドトキシン濃度単独で判定される。
  3. 標準透析液はオンライン血液透析濾過療法に置換液として使用される。
  4. 透析用水の化学的汚染に関する水質基準検査はRO装置設置前に行う。
  5. 残留塩素測定は総塩素(クロラミンと遊離塩素の合計)測定が推奨される。
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正解5

正解は「5」。残留塩素の測定は、クロラミンと遊離塩素を合わせた総塩素の測定が推奨されます。生物学的汚染はエンドトキシンと生菌数で評価し、オンラインHDFの置換液には透析液をさらにろ過した無菌・無発熱物質性の補充液が用いられる(標準透析液は使用できない)など、他は誤りです。

問79 生体機能代行装置学

腹膜透析について誤っているのはどれか。 a.血液透析と併用可能である。 b.循環動態への影響が少ない。 c.バスキュラーアクセスが必要である。 d.透析液にはカリウムイオンが含まれる。 e.ブドウ糖透析液では除水量が最大となる透析時間が存在する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

誤っているのは「4(c・d)」。腹膜透析は腹膜カテーテルを用いるためバスキュラーアクセスは不要で、透析液には基本的にカリウムは含まれません。血液透析との併用可、循環動態への影響が少ない、ブドウ糖液の除水特性は正しい記述です。

医用治療機器学全6問

問33 医用治療機器学

機械力を使う治療機器はどれか。 a.輸液ポンプ b.人工呼吸器 c.吸引器 d.除細動器 e.保育器

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。輸液ポンプ・人工呼吸器・吸引器は圧力や流体などの機械力を利用します。除細動器は電気エネルギー、保育器は温熱(熱エネルギー)を利用する機器です。

問34 医用治療機器学

電気メスの熱傷対策でないのはどれか。

  1. 高周波分流モニタ
  2. 対極板接触モニタ
  3. 患者回路連続性モニタ
  4. 対極板コード断線モニタ
  5. 商用交流漏れ電流モニタ
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正解5

正解は「5」。電気メスの熱傷対策は、対極板の接触・コード断線・患者回路の連続性・高周波分流を監視する仕組みです。商用交流漏れ電流モニタは電撃(感電)に対する安全対策であり、熱傷対策ではありません。

問35 医用治療機器学

除細動器について正しいのはどれか。 a.成人の体内直接通電は20〜60Jで行う。 b.点検に用いる負荷抵抗は標準的に5Ωとされている。 c.電極を皮膚に強く押し付けると熱傷が生じる。 d.除細動効果は通電エネルギーに依存する。 e.オートショックAEDにはショックボタンがない。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。体内直接通電は20〜60J、除細動効果は通電エネルギーに依存、オートショックAEDはショックボタンを持ちません。点検用の負荷抵抗は標準50Ω(bは誤り)、電極は適切に圧着するのが正しく強く押し付けが熱傷原因ではありません(cは誤り)。

問36 医用治療機器学

除細動器内部コンデンサの静電容量が150μF、設定エネルギーが300Jの場合、除細動に用いる充電電圧[V]はどれか。 ただし、内部損失がないものとする。

  1. 141
  2. 200
  3. 1,414
  4. 2,000
  5. 14,142
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正解4

正解は「4(2,000V)」。コンデンサの静電エネルギーE=½CV²より、V=√(2E/C)=√(2×300/150×10⁻⁶)=√(4×10⁶)=2,000Vとなります。

問37 医用治療機器学

輸液ポンプとシリンジポンプに共通するアラームはどれか。 a.閉塞 b.押し子 c.気泡混入 d.流量異常 e.バッテリー

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。閉塞アラームとバッテリーアラームは両ポンプに共通します。押し子アラームはシリンジポンプ、気泡混入アラームは輸液ポンプに特有です。

問38 医用治療機器学

超音波振動子の医療応用で誤っているのはどれか。

  1. 歯牙の破砕
  2. 肝実質の破砕
  3. 水晶体の破砕
  4. 尿管結石の破砕
  5. がんへの温熱療法
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正解1

誤りは「1」。超音波は肝実質の破砕(超音波吸引手術装置)、水晶体の破砕(超音波乳化吸引術)、尿管結石の破砕、がんの温熱療法などに応用されます。歯牙そのものの破砕には用いません。

生体計測装置学全6問

問27 生体計測装置学

pH測定に使われるガラス電極で検出しているのはどれか。

  1. 電位差
  2. 電流
  3. 抵抗値
  4. 吸光度
  5. 温度
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正解1

正解は「1」。pH測定用ガラス電極は、水素イオン濃度に応じてガラス膜の内外に生じる膜電位(電位差)を検出します。

問28 生体計測装置学

標準12誘導心電図計測で右手と左手の誘導電極を誤って逆に装着した。正しいのはどれか。 a.Ⅰ誘導とⅢ誘導の波形が入れ替わる。 b.Ⅱ誘導の波形は反転する。 c.aVFの波形は変化しない。 d.aVRとaVLの波形が入れ替わる。 e.V₁の波形は反転する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解4

正解は「4(c・d)」。右手と左手を入れ替えると、Ⅰ誘導は反転し、Ⅱ誘導とⅢ誘導が入れ替わり、aVRとaVLが入れ替わります。一方でaVFは変化せず(c)、胸部誘導V₁も変化しません(eは誤り)。

問29 生体計測装置学

観血式血圧測定で正しいのはどれか。

  1. 不整脈があると測定が困難である。
  2. 大気開放の位置を右心房の高さに合わせてゼロ点調整を行う。
  3. 血圧アンプには高域通過フィルタが使用される。
  4. 加圧バッグは動脈圧と同圧になるように加圧する。
  5. トランスデューサにはフォトダイオードが利用されている。
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正解2

正解は「2」。トランスデューサの大気開放点を右心房の高さ(第4肋間中腋窩線)に合わせてゼロ点調整します。不整脈でも測定でき、血圧アンプは低域通過(直流〜数十Hz)、加圧バッグは約300mmHgで加圧、トランスデューサは半導体ひずみゲージを用います。

問30 生体計測装置学

図のカプノグラムで呼気終末を示す点はどれか。(図参照)

第39回 午前 問30 の図
解答と解説を見る

正解3

正解は「3(C)」。カプノグラム(横軸=時間、縦軸=CO₂分圧)では、呼気終末はプラトー(平坦部)の終点でCO₂分圧が最も高くなる点Cにあたります。

問31 生体計測装置学

酸素飽和度の光学的測定について誤っているのはどれか。

  1. NIRSは近赤外線を用いて測定する。
  2. 局所組織における酸素化状態をrSO₂という。
  3. 透過光の強度はランベルト・ベールの法則に従う。
  4. 光ファイバ内蔵カテーテルでSVO₂を連続的に測定できる。
  5. ヘモグロビンが酸素化すると赤色光をよく吸収するようになる。
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正解5

誤りは「5」。酸素化ヘモグロビンは赤色光(660nm)の吸収がむしろ少なく、近赤外光をよく吸収します。NIRS、rSO₂、ランベルト・ベールの法則、光ファイバカテーテルによるSVO₂連続測定はいずれも正しい記述です。

問32 生体計測装置学

装置から生体に物理的エネルギーを加えて計測するのはどれか。 a.PET装置 b.SPECT装置 c.X線CT装置 d.超音波診断装置 e.光トポグラフィ装置

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(c・d・e)」。X線CT(X線)、超音波診断(超音波)、光トポグラフィ(近赤外光)は外部から生体にエネルギーを加えて計測します。PET・SPECTは体内に投与した放射性同位元素から放出される放射線を計測する方法で、エネルギーを加えません。

医用機器安全管理学全7問

問39 医用機器安全管理学

電撃に関する閾値で誤っているのはどれか。

  1. ミクロショックで心室細動を生じる商用交流電流:10nA
  2. マクロショックで心室細動を生じる商用交流電流:100mA
  3. 手で触れて感じる最小の商用交流電流:1mA
  4. 電線を握った手が自分で離脱困難となる商用交流電流:10mA
  5. 電撃閾値が変化し始める周波数:1kHz
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正解1

誤りは「1」。ミクロショックで心室細動を生じる商用交流電流の閾値は約100μA(0.1mA)であり、10nAは誤りです。(なお10μAはCF形装着部の患者漏れ電流の許容値で、心室細動閾値に約10倍の安全率をとった値です。)マクロショックの心室細動閾値100mA、最小感知電流1mA、離脱限界電流10mA、周波数1kHzは妥当な値です。

問40 医用機器安全管理学

正常状態の許容値が図1のME機器と図2のME機器で等しいのはどれか。(図参照) a.接触電流 b.接地漏れ電流 c.患者測定電流(交流) d.患者装着部から大地への患者漏れ電流(交流) e.SIPへ外部電圧を印加した場合の患者漏れ電流(直流)

第39回 午前 問40 の図
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。接触電流・接地漏れ電流・SIPへの外部電圧印加時の患者漏れ電流(直流)は、装着部の形別によらず許容値が共通です。

問41 医用機器安全管理学

ME機器の患者漏れ電流で直流の許容値が規定される主な理由はどれか。

  1. 交流よりも感電閾値が低いため
  2. ミクロショックを生じやすいため
  3. 交流よりもF形装着部を通過しやすいため
  4. 電気分解による組織損傷の恐れがあるため
  5. 内部バッテリーで動作する機器があるため
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正解4

正解は「4」。直流電流は生体組織内で電気分解を起こし、組織損傷を招く恐れがあるため、患者漏れ電流の直流成分には特に厳しい許容値が規定されています。

問42 医用機器安全管理学

JIS T0601-1で規定されている図の漏れ電流測定用器具(MD)について正しいのはどれか。(図参照)

第39回 午前 問42 の図
  1. R₁とC₁とで高域遮断フィルタを構成する。
  2. R₂の抵抗値は10kΩである。
  3. 電圧測定器の入力インピーダンスは100kΩである。
  4. 電圧測定器の入力容量は150μFである。
  5. 漏れ電流値は電圧測定値をR₁で除して求める。
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正解1

正解は「1」。R₁とC₁で高域遮断(低域通過)フィルタを構成し、人体の周波数特性を模擬します。他の数値や算出方法は規定と異なります。

問43 医用機器安全管理学

接触電流を単一故障状態で測定するとき、漏れ電流測定用器具(MD)を接続する位置として正しいのはどれか。(図参照)

第39回 午前 問43 の図
  1. A-B間
  2. B-C間
  3. C-D間
  4. D-E間
  5. E-A間
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正解5

正解は「5」。接触電流は機器外装の金属部(E)と壁面接地端子(A)の間にMDを接続して測定します。

問44 医用機器安全管理学

人工呼吸器のテスト肺を用いた点検について誤っているのはどれか。

  1. 呼吸回路コンプライアンスの確認
  2. アラーム機能の確認
  3. モニタ機能の確認
  4. 換気モードの確認
  5. 換気能力の確認
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正解1

誤りは「1」。テスト肺を用いた点検では、アラーム・モニタ・換気モード・換気能力などの動作を確認します。呼吸回路コンプライアンスは回路自体の特性であり、テスト肺点検の目的ではありません。

問45 医用機器安全管理学

内容量40Lの大型二酸化炭素ボンベに用いられているガス別特定はどれか。

  1. DISS
  2. NIST
  3. おねじ
  4. ヨーク形
  5. ピン方式
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正解3

正解は「3」。大型の二酸化炭素ボンベでは、ボンベ弁の口金に「おねじ」式のガス別特定が用いられます。小型ボンベではヨーク形やピン方式(ピンインデックス)が使われます。