問1 医学概論
我が国の主要死因別にみた粗死亡率で令和4年の1位から5位を左から順に並べたのはどれか。
- 悪性新生物・心疾患・肺炎・老衰・脳血管疾患
- 悪性新生物・心疾患・老衰・脳血管疾患・肺炎
- 心疾患・悪性新生物・老衰・脳血管疾患・肺炎
- 悪性新生物・脳血管疾患・心疾患・老衰・肺炎
- 心疾患・悪性新生物・脳血管疾患・老衰・肺炎
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正解2
正解は「2」。令和4年の死因順位は1位悪性新生物、2位心疾患、3位老衰、4位脳血管疾患、5位肺炎です。
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臨床工学技士国家試験 第38回 午後 の全90問を、問題・選択肢・解答・解説の順に掲載しています。まとめて読みたいときはこのページを、力試しをしたいときはクイズ形式をお使いください。
我が国の主要死因別にみた粗死亡率で令和4年の1位から5位を左から順に並べたのはどれか。
正解2
正解は「2」。令和4年の死因順位は1位悪性新生物、2位心疾患、3位老衰、4位脳血管疾患、5位肺炎です。
誤っているのはどれか。
正解3
誤りは「3」。医療廃棄物の処理・清掃は廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律)が定めています。感染症法は感染症の予防・患者への医療などを定めます。
糖質の消化・吸収について誤っているのはどれか。
正解2
誤りは「2」。ラクターゼは小腸上皮の膜(刷子縁)に存在する二糖類分解酵素で、膵臓からは分泌されません。
ビタミンについて正しいのはどれか。 a.ビタミンAは体内でカロテンを合成する材料になる。 b.ビタミンB₂の欠乏により脚気が生じる。 c.ビタミンB₁₂の吸収には胃から分泌される内因子が必要である。 d.ビタミンDの生成には紫外線が必要である。 e.ビタミンEは抗酸化作用をもつ。
正解5
正解は「5(c・d・e)」。ビタミンB₁₂吸収には胃の内因子が必要、ビタミンD生成には紫外線が必要、ビタミンEは抗酸化作用をもちます。カロテンはビタミンAの前駆体(逆)、脚気はビタミンB₁欠乏です。
iPS細胞の説明として誤っているのはどれか。
正解4
誤りは「4」。iPS細胞は腫瘍化のリスクが指摘されますが「高率にがん化する」わけではなく、リスク低減の研究が進められています。多能性・幹細胞・体細胞由来・自家作成は正しいです。
正しいのはどれか。 a.肺動脈弁は二尖である。 b.三尖弁は房室弁である。 c.大動脈弁は左心室の出口にある。 d.僧帽弁は腱索で乳頭筋につながる。 e.冠状静脈洞は右心室に開口する。
正解4
正解は「4(b・c・d)」。三尖弁は房室弁、大動脈弁は左心室の出口、僧帽弁は腱索で乳頭筋につながります。肺動脈弁は三尖、冠状静脈洞は右心房に開口します。
肝臓の機能として誤っているのはどれか。
正解1
誤りは「1」。消化酵素を生成・分泌するのは膵臓や唾液腺などで、肝臓は消化を助ける胆汁を分泌しますが消化酵素は作りません。代謝・血液貯蔵・熱産生は肝臓の機能です。
誤っているのはどれか。
正解1
誤りは「1」。視床は間脳に分類されます(中脳ではありません)。橋は脳幹、被殻は大脳基底核などの記述は正しいです。
寒冷曝露時の体温調節反応として誤っているのはどれか。
正解1
誤りは「1」。寒冷曝露では熱産生増加・熱放散抑制が働きますが、セットポイント自体は上昇しません(発熱時はセットポイントが上昇)。
医薬品添付文書について誤っているのはどれか。
正解5
誤りは「5」。添付文書は医薬品の適正使用のための公的な情報文書であり、販売のための広告文書ではありません。
外傷診療において迅速簡易超音波検査(FAST)で確認するのはどれか。
正解4
正解は「4」。FASTは腹腔内・心嚢内などの体腔内出血(液体貯留)を超音波で迅速に確認する検査です。
ARDSについて正しいのはどれか。 a.重症熱傷は原因疾患の一つである。 b.基本病態は肺の線維化である。 c.発症時期は重症度分類に含まれない。 d.人工呼吸器関連肺傷害に注意する。 e.治療法の一つに腹臥位療法がある。
正解3
正解は「3(a・d・e)」。重症熱傷はARDSの原因となり、人工呼吸器関連肺傷害に注意し、腹臥位療法が有効です。基本病態は透過性亢進による肺水腫(線維化ではない)、重症度はPaO₂/FIO₂で分類します。
手術患者の肺血栓塞栓症の予防法はどれか。 a.早期離床 b.酸素療法 c.抗血小板療法 d.間欠的空気圧迫法(IPC) e.弾性ストッキングの装着
正解3
正解は「3(a・d・e)」。早期離床・間欠的空気圧迫法・弾性ストッキングが肺血栓塞栓症の予防に用いられます。予防の薬物は抗凝固薬(抗血小板薬ではない)です。
58歳の男性。狭心症で通院中に外来の待合室で意識消失となった。脈は触れず、あえぐような呼吸をしている。直ちに準備するのはどれか。
正解1
正解は「1」。脈が触れず死戦期呼吸(あえぐような呼吸)は心停止を示唆します。直ちに胸骨圧迫とAEDの準備を行います。
心房細動による脳塞栓発症のリスク評価項目でないのはどれか。
正解5
正解は「5」。CHADS₂スコアは心不全・高血圧・年齢・糖尿病・脳卒中既往で評価し、脂質異常症は含まれません。
メタボリックシンドロームの診断基準項目はどれか。 a.皮下脂肪蓄積 b.血圧高値 c.空腹時高血糖 d.低HDLコレステロール血症 e.高尿酸血症
正解4
正解は「4(b・c・d)」。内臓脂肪蓄積を必須とし、血圧高値・空腹時高血糖・脂質異常(高中性脂肪または低HDL)のうち2つ以上で診断します。皮下脂肪蓄積や高尿酸血症は基準項目ではありません。
グラム陽性菌はどれか。 a.緑膿菌 b.大腸菌 c.MRSA d.腸球菌 e.アシネトバクター属
正解4
正解は「4(c・d)」。MRSA(黄色ブドウ球菌)と腸球菌はグラム陽性菌です。緑膿菌・大腸菌・アシネトバクターはグラム陰性菌です。
腎・尿路結石で誤っているのはどれか。
正解5
誤りは「5」。ESWLは妊婦には禁忌です。結石の大部分はカルシウム結石で、疝痛・血尿を伴い、片腎では腎後性腎不全の原因になり得ます。
肝硬変患者の症状・所見でないのはどれか。
正解5
誤り(所見でない)は「5」。肝硬変では脾機能亢進により血小板数は減少します。肝性昏睡・浮腫・掻痒・コレステロール低下はみられます。
貧血の症状・所見でないのはどれか。
正解2
誤り(所見でない)は「2」。貧血では代償性に心拍数が増える頻脈がみられ、徐脈ではありません。
局所麻酔はどれか。 a.表面麻酔 b.浸潤麻酔 c.伝達麻酔 d.静脈麻酔 e.吸入麻酔
正解1
正解は「1(a・b・c)」。表面麻酔・浸潤麻酔・伝達麻酔は局所麻酔です。静脈麻酔・吸入麻酔は全身麻酔です。
麻酔管理中にカプノメータが検出に有用でないのはどれか。
正解1
正解は「1」。カプノメータは呼気CO₂を監視し、低換気・悪性高熱(CO₂上昇)・食道挿管・回路脱離(CO₂消失)の検出に有用ですが、不整脈の検出には用いません。
トリアージ・タッグの色で救急処置の優先度が高い順に左から並んでいるのはどれか。
正解3
正解は「3」。優先度は赤(最優先)>黄>緑>黒(死亡・救命困難)の順です。
スパイログラフィで測定できないのはどれか。
正解4
正解は「4」。機能的残気量は残気量を含むためスパイログラフィでは測定できず、ガス希釈法や体プレチスモグラフで求めます。
6cm離れた2点A、BにそれぞれQ[C]、4Q[C]の正の点電荷がある。3個目の点電荷を線分AB上に置くとき、これに働く力がつりあうAからの距離[cm]はどれか。
正解4
正解は「4(2.0cm)」。Aからx、Bから(6−x)の点で力がつりあう条件は Q/x²=4Q/(6−x)²。これを解くと (6−x)=2x となり x=2.0cmです。
巻数が200回のインダクタを貫く磁束が図のように減少したときの誘導起電力の大きさ[V]はどれか。(図参照)
正解3
正解は「3(300V)」。誘導起電力e=N|dΦ/dt|。図の磁束の傾き(変化率)と巻数200回から計算すると300Vになります。
電磁波について正しいのはどれか。 a.縦波である。 b.質量を有する。 c.波長が短いほどエネルギーは大きい。 d.伝播速度は真空中で一定である。 e.マイクロ波は赤外線よりも周波数が高い。
正解4
正解は「4(c・d)」。波長が短いほど光子エネルギーは大きく、真空中の伝播速度は光速で一定です。電磁波は横波で質量をもたず、マイクロ波は赤外線より周波数が低いです。
図は、交流電源の起電力の時間的変化である。この電源に0.1μFのキャパシタを接続したとき、流れる電流の最大値[mA]に最も近いのはどれか。(図参照)
正解4
正解は「4(約31mA)」。図から電圧の最大値と周波数を読み取り、容量リアクタンスXc=1/(2πfC)を求めて I=V/Xc を計算すると約31mAになります。
図1の回路の入出力波形が図2であった。抵抗の大きさR[kΩ]に最も近いのはどれか。(図参照)
正解3
正解は「3(約10kΩ)」。図2の出力波形からRC回路の時定数を読み取り、既知のキャパシタ容量からR=時定数/Cを計算すると約10kΩになります。
図の回路でV_oが10VになるV_i[V]はどれか。 ただし、Aは理想演算増幅器とする。(図参照)
正解3
正解は「3(3V)」。回路の抵抗比から入出力の関係を求め、V_o=10Vとなるときの入力V_iを計算すると3Vになります。
図の回路で遮断周波数[Hz]に最も近いのはどれか。 ただし、Aは理想演算増幅器とする。(1μF、1kΩ、100Ω。図参照)
正解1
正解は「1(約160Hz)」。遮断周波数f=1/(2πRC)。R=1kΩ、C=1μFのとき f=1/(2π×10³×10⁻⁶)≒159Hz≒約160Hzです。
CMRR(同相除去比)が100dBの差動増幅器の入力端子間に1mVを入力すると1Vが出力された。二つの入力端子を短絡し、アースとの間に1Vを入力すると出力電圧[V]はどれか。
正解2
正解は「2(0.01V)」。差動利得Ad=1V/1mV=1000。CMRR100dB=10⁵倍なので同相利得Ac=Ad/CMRR=1000/10⁵=0.01。同相入力1Vでは出力=0.01×1=0.01Vです。
ツェナー電圧3Vのツェナーダイオードを含む図の回路のV_iとV_oの関係を示すグラフはどれか。 ただし、ツェナーダイオードの特性は理想とする。(図参照)
正解3
正解は「3」。入力が3V未満ではツェナーは導通せず出力は入力に追従し、3V以上では出力が3Vにクランプされます。この特性を示すグラフが該当します。
図の回路の論理式はどれか。(図参照)
正解5
正解は「5」。図の論理ゲートの接続からX=A・B・C(バー)が得られます。
変調について正しいのはどれか。 a.PNMではパルス波の周波数を変化させる。 b.PAMではパルス波の位置を変化させる。 c.PWMではパルス波の幅を変化させる。 d.ASKでは搬送波の振幅を変化させる。 e.FSKでは搬送波の周波数を変化させる。
正解5
正解は「5(c・d・e)」。PWMはパルス幅、ASKは搬送波の振幅、FSKは搬送波の周波数を変化させます。aのPNM(パルス数変調)はパルスの数を変える方式で周波数を変えるのはPFM、bのPAMはパルスの振幅を変える方式(位置を変えるのはPPM)で、いずれも誤りです。
コンピュータの補助記憶装置として用いられるのはどれか。
正解1
正解は「1」。SSDは不揮発性の補助記憶装置です。RAMは主記憶、CPU・GPUは演算装置、USBは接続規格です。
Bluetoothについて誤っているのはどれか。
正解2
誤りは「2」。Bluetoothは近距離無線通信で、一般的な通信距離は数m〜数十mです。1km以上の長距離通信には向きません。
図のフローチャートでaに20を入力したとき、出力Sはどれか。 ただし、(a mod 2)はaを2で割った余りを表す。(図参照)
正解3
正解は「3(110)」。a=20から1まで、偶数のときだけSに加算するので、20+18+16+…+2=2×(10+9+…+1)=2×55=110となります。
コンピュータネットワークに関する用語と説明との組合せで誤っているのはどれか。
正解5
誤りは「5」。SMTPは電子メール送信のためのプロトコルです。ファイル転送はFTPです。
ランサムウェアについて正しいのはどれか。
正解2
正解は「2」。ランサムウェアはデータを暗号化して使用不能にし、復号と引き換えに身代金を要求するマルウェアです。
ネガティブフィードバック制御について正しいのはどれか。 a.開ループ制御系である。 b.出力の計測が不要である。 c.目標値が変化しても制御できる。 d.目標値と制御量の差を用いて制御する。 e.フィードフォワード制御よりも外乱の影響に弱い。
正解4
正解は「4(c・d)」。ネガティブフィードバック制御は出力を計測し、目標値と制御量の差(偏差)を用いて制御するため、目標値変化にも対応できます。閉ループ制御で外乱に強いです。
静止している物体に図の加速度を与えて直線運動させる。8秒後までの移動距離[m]はどれか。(図参照)
正解4
正解は「4(40m)」。加速度−時間グラフから速度を求め(面積が速度変化)、さらに速度−時間の面積を積分すると8秒後までの移動距離は40mになります。
質量mのおもりとバネ定数kのバネを組合せて単振動させたとき、周期がTであった。質量とバネ定数を以下のように変えたとき、周期が2Tとなる組合せはどれか。
正解4
正解は「4」。単振動の周期T=2π√(m/k)。周期を2倍にするにはm/kを4倍にする必要があり、質量2m・バネ定数k/2で(2m)/(k/2)=4m/kとなります。
図のような長さL、断面積Aのステンレス棒の両端を力Fで引っ張ったとき、棒の長さがΔL伸びた。正しいのはどれか。(図参照) a.Aは小さくなる。 b.応力はAに比例する。 c.長さ方向のひずみはΔLである。 d.ひずみを応力で除したものを弾性率という。 e.フックの法則が成り立つとき、FとΔLは比例する。
正解2
正解は「2(a・e)」。引っ張ると断面積Aは細くなり(ポアソン効果)、フックの法則が成り立つ範囲ではFとΔLは比例します。応力=F/Aで面積に反比例、ひずみはΔL/L、弾性率は応力÷ひずみです。
図に示す波形の音波を水中に発射した。その音波の波長[cm]はどれか。(図参照)
正解4
正解は「4(15cm)」。図から周期T(≒0.1ms)を読み取り、水中音速約1500m/sを用いると波長λ=音速×周期=1500×0.1×10⁻³=0.15m=15cmとなります。
熱の伝わり方でないのはどれか。 a.干渉 b.発振 c.伝導 d.対流 e.放射(ふく射)
正解1
正解は「1(a・b)」。熱の伝わり方は伝導・対流・放射の3つです。干渉や発振は熱の伝達様式ではありません。
図の流体モデル内の血液の抵抗値を両端で測定したところ1kΩであった。血液の抵抗率[Ω・cm]はどれか。 ただし、断面積Aは2cm²、長さLは10cmとする。(図参照)
正解5
正解は「5(200Ω・cm)」。R=ρL/Aより ρ=RA/L=1000Ω×2cm²÷10cm=200Ω・cmとなります。
蛍(けい)光について正しいのはどれか。 a.生体は蛍光を発生しない。 b.蛍光発光によりエネルギー準位が上がる。 c.蛍光発光の波長は物質によらず一定である。 d.励起光とは異なる波長で発光する。 e.励起状態から基底状態への遷移により発光する。
正解5
正解は「5(d・e)」。蛍光は励起状態から基底状態への遷移で発光し、そのエネルギー損失により励起光とは異なる(長い)波長で発光します。生体も自家蛍光を発し、波長は物質により異なります。
能動輸送はどれか。
正解3
正解は「3」。細胞内から細胞外へのNa⁺の移動はNa⁺/K⁺ポンプによる能動輸送で、ATPを消費して濃度勾配に逆らって行われます。他は拡散・濾過などの受動的移動です。
人工心肺による体外循環中に起こりうる生体反応はどれか。 a.溶血 b.カプセル化 c.がん化 d.石灰化 e.補体活性化
正解2
正解は「2(a・e)」。体外循環では血液が異物面に触れることで溶血や補体活性化などの生体反応が起こります。カプセル化・石灰化は長期埋植材料での反応です。
医用材料に用いるシリコーンについて正しいのはどれか。 a.生体内では加水分解される。 b.Si-O結合をもつ。 c.オイル状とゴム状のものがある。 d.放射線滅菌で変性しやすい。 e.人工血管に使われる。
正解3
正解は「3(b・c)」。シリコーンはSi-O結合(シロキサン結合)をもち、オイル状〜ゴム状まで様々な形態があります。化学的に安定で加水分解されにくく、放射線滅菌にも比較的耐えます。人工血管には主にePTFEやポリエステルを用います。
正しいのはどれか。 a.金属結合は水素結合より強い。 b.水素結合は共有結合より強い。 c.水素結合はイオン結合より強い。 d.ファンデルワールス結合は水素結合より強い。 e.共有結合はファンデルワールス結合より強い。
正解2
正解は「2(a・e)」。結合の強さは概ね 共有結合・イオン結合・金属結合(強い)>水素結合>ファンデルワールス結合(弱い)の順です。したがって金属結合は水素結合より強く、共有結合はファンデルワールス結合より強いです。
血液ガス測定装置が専用電極で計測しているのはどれか。 a.酸素分圧 b.動脈血酸素含量 c.重炭酸イオン d.二酸化炭素分圧 e.pH
正解3
正解は「3(a・d・e)」。血液ガス装置は酸素分圧(クラーク電極)・二酸化炭素分圧(Severinghaus電極)・pH(ガラス電極)を専用電極で測定します。酸素含量や重炭酸は計算で求めます。
陽圧式人工呼吸に伴う生体への影響について正しいのはどれか。
正解5
正解は「5」。陽圧換気は胸腔内圧を上昇させ、静脈還流を妨げて中心静脈圧上昇・頭蓋内圧上昇を招き、心拍出量や尿量はむしろ減少しやすくなります。
COPD患者の在宅NPPVについて正しいのはどれか。 a.夜間は酸素吸入療法を用いることが多い。 b.排痰の多い症例でも安全に使用できる。 c.TPPVに比べて患者への侵襲は大きい。 d.TPPVよりも使用症例が多い。 e.換気補助による呼吸筋の負担を軽減できる。
正解5
正解は「5(d・e)」。在宅ではNPPVはTPPV(気管切開)より侵襲が小さく使用症例が多く、換気補助で呼吸筋の負担を軽減します。排痰が多い症例はマスク換気に不向きです。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)について正しいのはどれか。
正解2
正解は「2」。SASの評価には終夜睡眠ポリグラフ(PSG)検査を行います。重症(AHI≥30)ではCPAPが第一選択で、扁桃肥大には手術が有効なこともあります。
高気圧酸素治療中、装置内に持ち込むことができるのはどれか。 a.義歯 b.ガーゼ c.アルコール綿 d.補聴器 e.カイロ
正解1
正解は「1(a・b)」。高気圧・高濃度酸素環境では発火の危険があるため、アルコール綿やカイロは持ち込めません。義歯やガーゼは持ち込み可能です(補聴器は圧変化で不可のことが多い)。
膜型人工肺について正しいのはどれか。 a.最も繁用しているのは均質膜である。 b.多孔質膜ではwet lungは起こさない。 c.内部灌流型が主流である。 d.血液は均質膜を通過しない。 e.外部灌流型は内部灌流型よりも血流の乱流が生じやすい。
正解5
正解は「5(d・e)」。均質膜は血液(血漿)を通過させず、外部灌流型は内部灌流型より血流に乱流が生じやすい構造です。現在は多孔質膜・外部灌流型が主流で、多孔質膜は長時間使用でwet lungを生じ得ます。
人工心肺による体外循環で正しいのはどれか。
正解3
正解は「3」。体温が低下すると血液粘稠度は上昇します。体外循環では血糖上昇・血小板減少がみられ、低体温で酸素消費量は減少、体外循環延長で遊離ヘモグロビンは上昇します。
遠心ポンプについて正しいのはどれか。 a.人工心肺停止時には送血回路を鉗子で遮断し血液逆流を防ぐ。 b.離脱前の低流量時には回転数による流量制御が困難である。 c.冷却時に流量を維持するには回転数を上げる必要がある。 d.人工心肺運転中の送血回路の遮断は禁忌である。 e.誤って空気を体内に送り込むことはない。
正解1
正解は「1(a・b・c)」。遠心ポンプは停止時に逆流するため送血回路を鉗子で遮断し、低流量時は回転数による制御が難しく、粘度が上がる冷却時には回転数を上げて流量を保ちます。運転中の遮断は過圧の危険、空気も送り込み得ます。
体内設置型(植込み型)補助人工心臓で正しいのはどれか。
正解3
正解は「3」。現在の植込み型補助人工心臓は連続流(無拍動流)型が主流です。多くは左心補助で、在宅使用が可能、抗凝固にワルファリンを用い、心臓移植までの橋渡し(BTT)として使われます。
経皮的心肺補助装置(PCPS)で正しいのはどれか。
正解4
正解は「4」。PCPS(VA-ECMO)は遠心ポンプと人工肺で構成されます。経皮的に挿入し全身麻酔は不要、遠心ポンプ(連続流)を用い、抗凝固はヘパリン、送血により左室後負荷はむしろ増加します。
人工心肺による体外循環離脱時に大動脈解離が疑われた場合、行う処置はどれか。 a.灌流温を下げる。 b.送血量を上げる。 c.IABPを挿入する。 d.ヘパリンを追加する。 e.経食道エコーで確認する。
正解2
正解は「2(a・e)」。大動脈解離が疑われたら灌流温を下げて(低体温で)臓器保護しつつ送血量を下げ、経食道エコーで解離を確認します。送血量増加やIABP挿入は解離を悪化させ得ます。
図は血液透析の標準的な回路構成である。気泡センサを取り付ける位置として最も適切なのはどれか。(図参照)
正解5
正解は「5(E)」。気泡センサは患者へ血液を戻す返血側(ダイアライザより下流の返血ライン)に設置し、空気の体内流入を防ぎます。
血液透析液の組成について正しいのはどれか。 a.Na⁺ 135〜140mEq/L b.K⁺ 2.0〜2.5mEq/L c.グルコース 1000〜1500mg/dL d.HCO₃⁻ 40〜45mEq/L e.Ca²⁺ 2.5〜3.5mEq/L
正解2
正解は「2(a・b・e)」。透析液のNa⁺は約135〜140、K⁺は約2.0〜2.5、Ca²⁺は約2.5〜3.5mEq/Lです。グルコースは約100〜150mg/dL、HCO₃⁻は約25〜30mEq/L程度です。
バスキュラーアクセスの造設に外科手術が必要でないのはどれか。
正解5
正解は「5」。非カフ型(一時的)カテーテルは経皮的に挿入でき外科手術を要しません。内シャント・人工血管・動脈表在化・カフ型カテーテルは外科的処置が必要です。
透析治療中の患者に大幅な血圧低下がみられた。このときの対応として誤っているのはどれか。
正解4
誤りは「4」。血圧低下時は透析液温度を下げる(低温透析)と末梢血管が収縮し血圧維持に有利です。透析液温度を上げると血管拡張でさらに低下させます。下肢挙上・除水速度低下・補液・昇圧薬は適切です。
透析穿刺部位の消毒に適さないのはどれか。
正解1
正解は「1」。過酢酸は透析装置・配管などの消毒に用いる薬剤で、皮膚(穿刺部位)の消毒には適しません。
アフェレシス療法について正しいのはどれか。 a.血漿分離法としては遠心分離法と膜分離法がある。 b.二重濾過血漿分離法には置換液としてアルブミン製剤を使用する。 c.LDLアフェレシスは家族性高コレステロール血症に適応がある。 d.膜型血漿分離法ではアデニン加クエン酸ブドウ糖液を抗凝固薬として用いる。 e.エンドトキシン吸着は血漿吸着療法である。
正解1
正解は「1(a・b・c)」。血漿分離には遠心分離法と膜分離法があり、二重濾過血漿分離ではアルブミンを補充、LDLアフェレシスは家族性高コレステロール血症に適応です。膜型分離の抗凝固は主にヘパリン等、エンドトキシン吸着は全血の直接血液灌流です。
低周波電流を使って治療する機器はどれか。
正解4
正解は「4」。心臓ペースメーカは低周波の電気刺激(パルス)で心筋を刺激します。電気メスは高周波、マイクロ波治療器は極超短波を用います。
植込み型心臓ペースメーカについて正しいのはどれか。 a.デマンド機構はspike on Tによる心室細動を防ぐ。 b.心臓再同期療法(CRT)は左室と右室を同期して刺激する。 c.リードレスペースメーカは胸部を切開して挿入する。 d.DDD型では電極リードは3本必要である。 e.電源にはリチウム・ヨウ素電池を使用する。
正解2
正解は「2(a・b・e)」。デマンド機構はspike on Tを防ぎ、CRTは両心室を同期刺激し、電源はリチウム・ヨウ素電池です。リードレスは経カテーテルで挿入、DDDはリード2本です。
心臓ペースメーカについて正しいのはどれか。 a.慢性心房細動はDDDモードの適応である。 b.完全房室ブロックは心房ペーシングの適応である。 c.Brugada症候群は心臓ペースメーカの適応である。 d.心臓再同期療法(CRT)用は心不全症例に使用する。 e.モービッツⅡ型第2度房室ブロックは心臓ペースメーカの適応である。
正解5
正解は「5(d・e)」。CRTは心不全症例に、モービッツⅡ型第2度房室ブロックはペースメーカの適応です。慢性心房細動にDDDは不適、完全房室ブロックには心室ペーシングが必要、BrugadaはICDの適応です。
滴数制御型(滴下制御方式)の輸液ポンプについて誤っているのはどれか。
正解1
誤りは「1」。滴下数を数える滴数制御型は一般の輸液セットで使用でき、専用セットは不要です(容量制御型は専用セットが必要)。
多関節マニピュレータでレーザ光を伝送する医療用レーザ装置はどれか。
正解3
正解は「3」。CO₂レーザは光ファイバでの伝送が難しく、鏡を組み込んだ多関節マニピュレータ(アーティキュレーテッドアーム)で伝送します。
生体電気信号増幅器の入力インピーダンスについて正しいのはどれか。
正解3
正解は「3」。入力インピーダンスは容量成分を含むため周波数に依存します。単位はΩ、増幅度とは別、信号源インピーダンスより十分大きくして信号の減衰を防ぎます。
標準的な紙送り速度で脳波計測を行ったところ、図のような波形が得られた。網かけ部分の波形の種類はどれか。(図参照)
正解1
正解は「1(α波)」。図の周波数(約8〜13Hz)と振幅から、網かけ部分はα波と判断できます。
生体磁気計測について正しいのはどれか。
正解5
正解は「5」。SQUID磁束計はジョセフソン効果を利用して微弱な生体磁気を計測します。磁界はベクトル量、磁気シールドルーム内で計測し、生体磁気は地磁気よりはるかに微弱です。
心拍出量の測定について誤っているのはどれか。
正解5
誤りは「5」。動脈圧波形解析法は動脈圧波形から心拍出量を推定する方法で、熱希釈用のサーモダイリューションカテーテルは必須ではありません。
インピーダンス式呼吸モニタについて誤っているのはどれか。
正解3
誤りは「3」。インピーダンス式呼吸モニタは微弱な高周波電流(交流)を流してインピーダンス変化を測定します。直流電圧は用いません。
一般用電子体温計について正しいのはどれか。
正解5
正解は「5」。予測式電子体温計は初期の温度上昇曲線から平衡温を推定します。センサはサーミスタで、赤外線(サーモパイル・ステファンボルツマン)は耳式体温計の原理です。
内視鏡画像計測について誤っているのはどれか。
正解1
誤りは「1」。狭帯域光観察(NBI)は血管に吸収されやすい青色・緑色の狭帯域光を用います。赤色光ではありません。
光トポグラフィ装置について誤っているのはどれか。
正解4
誤りは「4」。光トポグラフィ(NIRS)の空間分解能は数cm程度と低く、1mmではありません。近赤外光で大脳皮質の血流変化を捉え、発声中でも測定できます。
図記号と説明との組合せで正しいのはどれか。(図参照) a.(記号)- 保護接地 b.(記号)- 単回使用 c.(記号)- 高周波非接地形患者回路 d.(記号)- 内部電源ME機器 e.(記号)- 注意
正解3
正解は「3(b・c)」。図の記号のうち「単回使用」と「高周波非接地形(F形)患者回路」の組合せが正しいものに該当します。
病院電気設備で電路の1線地絡時にも電力の供給を継続するのはどれか。
正解5
正解は「5」。非接地配線方式は絶縁変圧器を用い、1線地絡が生じても電源を遮断せず電力供給を継続できます(手術中の停電防止)。
図の漏れ電流測定用電源ボックスでスイッチS₂の用途はどれか。(図参照)
正解2
正解は「2」。測定用電源ボックスのS₂は電源導線1本の断線(単一故障状態)を模擬するためのスイッチです。
JIS T0601-1によるME機器の漏れ電流測定を実施した。SIP/SOPへ外部電圧を印加したときの患者漏れ電流で許容値を超えているのはどれか。
正解2
正解は「2」。患者漏れ電流(直流)の正常状態(NC)の許容値は10μAで、B形装着部の直流20μAはこれを超えています。交流NCの許容値は100μA、直流SFCは50μAなどで、他は許容値の範囲内です。
JIS T7101における配管端末器で用いられるガス別特定コネクタでないのはどれか。
正解1
正解は「1」。配管端末器のガス別特定にはピン方式・シュレーダ方式・DISS・カプラ方式などが用いられ、「おねじ」はボンベ側の方式で配管端末器のガス別特定コネクタではありません。
電気メス使用時に対極板コードが断線すると電気メスの出力が自動的に遮断される。このような安全機構はどれか。
正解5
正解は「5」。故障(断線)が生じたときに安全側(出力停止)に働く仕組みはフェイルセーフです。
医用テレメータの電波受信について正しいのはどれか。 a.隣接チャネルの使用は受信障害の原因になる。 b.近隣病院の医用テレメータとの混信がありうる。 c.携帯電話の電波は医用テレメータの受信に影響を及ぼす。 d.受信範囲を広げるには送信機の出力を上げる。 e.受信アンテナシステムにはブースタを設置する。
正解2
正解は「2(a・b・e)」。隣接チャネルや近隣病院との混信は受信障害の原因になり、受信側にはブースタを設置します。送信機出力は法令で制限され自由に上げられず、携帯電話とは周波数帯が異なり直接の影響は小さいです。
医薬品医療機器等法の医療機器の人体に及ぼすリスク分類で、高度管理医療機器に該当するのはどれか。 a.輸液ポンプ b.除細動器 c.電子内視鏡 d.血液加温器 e.電動式低圧吸引器
正解1
正解は「1(a・b)」。輸液ポンプや除細動器は不具合が生命に重大な影響を及ぼしうる高度管理医療機器(クラスⅢ・Ⅳ)です。電子内視鏡などは管理医療機器に分類されます。