第36回 午前 過去問と解説

全90問。解答と解説はクリックで開きます。

臨床工学技士国家試験 第36回 午前 の全90問を、問題・選択肢・解答・解説の順に掲載しています。まとめて読みたいときはこのページを、力試しをしたいときはクイズ形式をお使いください。

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医学概論全12問

問1 医学概論

医療事故の防止について誤っているのはどれか。

  1. 医療事故調査の目的は責任の追及である。
  2. 疲労・ストレスや作業中断はエラーの発生要因である。
  3. 感染予防にスタンダードプリコーションが重要である。
  4. 医療事故に該当する事例は日本医療安全調査機構に報告する。
  5. 事故や障害につながったかもしれない事例をインシデントと呼ぶ。
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正解1

正解は「1」。医療事故調査制度の目的は原因を分析して再発を防止することであり、個人の責任を追及するものではありません。この点は制度の理念として明記されています。

問2 医学概論

図は、厚生労働省 令和元年人口動態月報年計による「主な死因別にみた死亡率(人口10万対)の年次推移」である。矢印のグラフはどれか。(図参照)

第36回 午前 問2 の図
  1. 悪性新生物
  2. 脳血管疾患
  3. 心疾患
  4. 老衰
  5. 肺炎
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正解3

正解は「3」。心疾患は昭和60年ごろに脳血管疾患を抜いて第2位となり、その後も上昇を続けています。見分ける決め手は平成6〜7年の一時的な急落で、これは死亡診断書の様式変更により「心不全」と記載されていた分が他の死因に振り替わったことによるもので、その後は再び上昇します。第1位は一貫して上昇する悪性新生物、脳血管疾患は昭和45年ごろをピークに低下、肺炎は平成期に上昇したのち診断分類の変更で低下、老衰は近年急上昇しています。

問5 医学概論

悪性腫瘍の特徴として適切でないのはどれか。

  1. 多段階遺伝子異常
  2. 細胞異型性
  3. 非浸潤性増殖
  4. リンパ行性転移
  5. 血行性転移
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正解3

正解は「3」。悪性腫瘍は周囲組織へ入り込んで広がる浸潤性増殖が特徴です。非浸潤性(膨張性)増殖は良性腫瘍の性質です。多段階の遺伝子異常、細胞異型性、リンパ行性・血行性転移はいずれも悪性腫瘍の特徴です。

問6 医学概論

細胞小器官について正しいのはどれか。 a.リボソームはタンパク質を合成する。 b.細胞膜は電位勾配を形成する。 c.ゴルジ体はATPを産生する。 d.リソソームは分泌を行う。 e.染色体は核内にある。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。リボソームはタンパク質合成の場、細胞膜はイオンポンプにより電位勾配(静止電位)をつくり、染色体は核内にあります。cのATP産生はミトコンドリア、dのリソソームは加水分解酵素による分解を担います。

問7 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. マクロファージは貪食能をもつ。
  2. 赤血球の寿命は約120日である。
  3. 第7凝固因子は外因系凝固に関与する。
  4. 血漿タンパク質で最も多いのはアルブミンである。
  5. 全血液に対する血漿の容積比をヘマトクリットという。
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正解5

正解は「5」。ヘマトクリットは全血液に対する赤血球(血球)の容積比です。血漿の容積比ではありません。他の記述は正しい内容です。

問8 医学概論

腎臓の集合管に作用するホルモンはどれか。 a.レニン b.アンジオテンシンⅡ c.アルドステロン d.バソプレシン e.エリスロポエチン

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。アルドステロンは集合管でナトリウムを再吸収しカリウムを排泄させ、バソプレシンは集合管の水透過性を高めて水を再吸収させます。aのレニンは腎から分泌される酵素、bのアンジオテンシンⅡは主に血管と副腎に作用、eのエリスロポエチンは骨髄に作用します。

問9 医学概論

誤っているのはどれか。

  1. 蝸牛は内耳にある。
  2. 大脳皮質は白質からできている。
  3. 中脳、橋および延髄をまとめて脳幹という。
  4. 脊髄神経のうち、胸神経は12対からなる。
  5. 脳、脊髄では灰白質に神経細胞が密集している。
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正解2

正解は「2」。大脳皮質は神経細胞体が集まる灰白質で、その内側が神経線維からなる白質です。他の記述は正しく、脊髄神経31対のうち胸神経は12対です。

問10 医学概論

月経周期の調節に関わるホルモンを分泌する器官はどれか。 a.卵巣 b.下垂体前葉 c.下垂体後葉 d.子宮 e.視床下部

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。月経周期は視床下部(GnRH)→下垂体前葉(FSH・LH)→卵巣(エストロゲン・プロゲステロン)という流れで調節されます。cの下垂体後葉はバソプレシンとオキシトシン、dの子宮はホルモンの標的臓器です。

問11 医学概論

創傷治癒を遅らせる因子はどれか。 a.糖尿病 b.低タンパク血症 c.妊娠 d.高血圧 e.副腎皮質ステロイド薬の投与

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。糖尿病は血流障害と易感染性、低タンパク血症はコラーゲン合成の材料不足、副腎皮質ステロイドは炎症反応と線維芽細胞の抑制により、いずれも創傷治癒を遅らせます。妊娠と高血圧は直接の阻害因子ではありません。

問16 医学概論

交感神経亢進状態を示す所見はどれか。

  1. 縮瞳
  2. 血圧低下
  3. 唾液量増加
  4. 膀胱括約筋弛緩
  5. 腸管蠕動運動抑制
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正解5

正解は「5」。交感神経が優位になると消化管の活動は抑制され、腸管蠕動運動は低下します。1の瞳孔は散大、2の血圧は上昇、3の唾液は粘稠で量は減少、4の膀胱括約筋は収縮します。

問25 医学概論

免疫の仕組みについて正しいのはどれか。 a.自然免疫の主体はリンパ球である。 b.好中球は抗原を取り込み、情報を提示する。 c.T細胞は細胞表面上のT細胞レセプタで抗原を認識する。 d.B細胞は免疫グロブリンの産生に関与する。 e.一次免疫応答ではIgAの産生が主体である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。T細胞は表面のT細胞レセプタで抗原提示された抗原を認識し、B細胞は形質細胞に分化して免疫グロブリン(抗体)を産生します。aの自然免疫の主体は好中球・マクロファージ・NK細胞、bの抗原提示は主に樹状細胞やマクロファージ、eの一次免疫応答ではIgMが主体です。

問45 医学概論

臨床工学技士の業務として認められていないのはどれか。 a.人工呼吸業務における気管挿管 b.人工呼吸装置使用時の吸引による喀痰の除去 c.動脈留置カテーテルからの採血 d.血管への直接穿刺による輸血 e.ECMO用カニューレの挿入

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解3

正解は「3(a・d・e)」。気管挿管、血管への直接穿刺による輸血、ECMO用カニューレの挿入はいずれも医師が行う行為で、臨床工学技士には認められていません。bの人工呼吸器使用時の喀痰吸引とcの動脈留置カテーテルからの採血は、研修を受けた臨床工学技士が実施できます。

臨床医学総論全14問

問3 臨床医学総論

ビタミンについて正しいのはどれか。 a.ビタミンAは体内でカロテンを合成する材料になる。 b.脚気はビタミンB₂の欠乏により生じる。 c.ビタミンB₁₂の吸収には胃から分泌される内因子が必要である。 d.ビタミンCは抗酸化作用をもつ。 e.ビタミンDの生成には赤外線が必要である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。ビタミンB₁₂の吸収には胃壁細胞が分泌する内因子が必要で、ビタミンCは抗酸化作用をもちます。aは逆でカロテンがビタミンAの材料、bの脚気はビタミンB₁欠乏、eのビタミンD生成には紫外線が必要です。

問4 臨床医学総論

投与後に最高薬物血中濃度に達するのが最も速い投与経路はどれか。

  1. 静脈内注射
  2. 筋肉内注射
  3. 皮下注射
  4. 直腸内投与
  5. 経口投与
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正解1

正解は「1」。静脈内注射は薬物が直接血液中に入るため、吸収の過程がなく最も速やかに最高血中濃度に達します。以下、筋肉内注射・皮下注射・直腸内投与・経口投与の順に遅くなります。

問12 臨床医学総論

睡眠時無呼吸症候群の治療法はどれか。

  1. CPAP
  2. NPPV
  3. TPPV
  4. 在宅酸素療法
  5. 高流量鼻カニューレ酸素療法(ハイフローセラピー)
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正解1・2

正解は「1」または「2」(複数正答)。閉塞性睡眠時無呼吸には、気道に持続的な陽圧をかけて閉塞を防ぐCPAPが第一選択です。NPPV(非侵襲的陽圧換気)も広い意味で同じ機器を用いた治療であり、両方が正答とされました。

問13 臨床医学総論

血圧上昇の原因となるのはどれか。

  1. BMI(body mass index)減少
  2. 尿中ナトリウム排泄低下
  3. カテコラミン産生低下
  4. アンジオテンシンⅡ産生低下
  5. 血管壁/管腔径比低下
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正解2

正解は「2」。尿中へのナトリウム排泄が減ると体内に水分とナトリウムが貯留し、循環血液量が増えて血圧が上昇します。1のBMI減少、3のカテコラミン産生低下、4のアンジオテンシンⅡ産生低下、5の血管壁/管腔径比低下はいずれも血圧を下げる方向に働きます。

問14 臨床医学総論

大動脈弁狭窄症の重症化を示唆する徴候はどれか。 a.腹水 b.失神 c.狭心痛 d.左心不全 e.下腿浮腫

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解4

正解は「4(b・c・d)」。大動脈弁狭窄症の重症化を示す三徴は失神・狭心痛・心不全(労作時呼吸困難)で、これらが出現すると予後が急速に悪化します。aの腹水とeの下腿浮腫は右心不全の所見です。

問15 臨床医学総論

図は甲状腺ホルモンの血中濃度を一定に保つネガティブフィードバック機構を示している。何らかの病気で甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下したときの血中ホルモン濃度の変化で正しいのはどれか。(図参照)

第36回 午前 問15 の図
  1. TRH:減少、T₃・T₄:減少
  2. TRH:減少、T₃・T₄:不変
  3. TRH:不変、T₃・T₄:増加
  4. TRH:増加、T₃・T₄:減少
  5. TRH:増加、T₃・T₄:増加
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正解4

正解は「4」。TSH(甲状腺刺激ホルモン)が低下すると甲状腺が刺激されず、T₃・T₄は減少します。T₃・T₄が減ると視床下部への抑制(ネガティブフィードバック)が外れるため、TRHは増加します。

問17 臨床医学総論

院内肺炎の主な原因病原体はどれか。 a.緑膿菌 b.結核菌 c.レジオネラ d.肺炎マイコプラズマ e.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。院内肺炎は入院中に発症する肺炎で、緑膿菌やMRSAなど耐性菌が主な原因です。bの結核菌、cのレジオネラ、dのマイコプラズマは市中肺炎の原因菌です。

問18 臨床医学総論

我が国における人工透析導入患者の原疾患で最も多いのはどれか。

  1. IgA腎症
  2. 多発性囊胞腎
  3. 糖尿病性腎症
  4. 慢性糸球体腎炎
  5. 急速進行性糸球体腎炎
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正解3

正解は「3」。わが国の透析導入患者の原疾患は糖尿病性腎症が最も多く、次いで慢性糸球体腎炎、腎硬化症の順です。近年は腎硬化症の割合が増加しています。

問19 臨床医学総論

尿路結石の主な成分でないのはどれか。

  1. リン酸カルシウム
  2. 尿酸
  3. シュウ酸カルシウム
  4. コレステロール
  5. シスチン
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正解4

正解は「4」。尿路結石の成分はシュウ酸カルシウム(最多)、リン酸カルシウム、尿酸、シスチン、リン酸マグネシウムアンモニウムなどです。コレステロールは胆石(コレステロール結石)の成分です。

問20 臨床医学総論

劇症肝炎について誤っているのはどれか。

  1. プロトロンビン時間は正常範囲内である。
  2. 治療抵抗例には肝移植が適応になる。
  3. 治療として血漿交換がある。
  4. 広範な肝細胞の壊死を来す。
  5. 肝性脳症を来す。
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正解1

正解は「1」。劇症肝炎では広範な肝細胞壊死により凝固因子の産生が低下するため、プロトロンビン時間は著明に延長します(PT活性40%以下が診断基準)。正常範囲内というのは誤りです。

問21 臨床医学総論

出血傾向を示すのはどれか。 a.血友病 b.von Willebrand病 c.ビタミンK欠乏症 d.血管性紫斑病 e.ヘパリン起因性血小板減少症(HIT)

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。血友病は第Ⅷ・Ⅸ因子の欠乏、von Willebrand病は血小板粘着の障害、ビタミンK欠乏症は第Ⅱ・Ⅶ・Ⅸ・Ⅹ因子の低下により、いずれも出血傾向を示します。eのヘパリン起因性血小板減少症は血小板が減るものの、実際には血栓症を主体とする病態です。dの血管性紫斑病(IgA血管炎)は血管壁の炎症による紫斑で、血小板数や凝固検査は正常なことが多く、広い意味では出血性素因に含まれますが、本問では凝固因子や血小板の異常による出血傾向を問うているため選ばれません。

問22 臨床医学総論

麻酔中のカプノメータによるモニタリングで検出できないのはどれか。

  1. 呼吸回路脱離
  2. 食道挿管
  3. 不整脈
  4. 肺塞栓症
  5. 低換気
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正解3

正解は「3」。カプノメータは呼気中の二酸化炭素を測定するもので、不整脈は検出できません。回路脱離や食道挿管では波形が消失し、肺塞栓症では死腔増加で呼気終末二酸化炭素分圧が低下、低換気では上昇するため、いずれも検出できます。

問23 臨床医学総論

手術室内の安全管理における患者確認の項目に含まれないのはどれか。

  1. 患者氏名
  2. 疾患名
  3. 手術部位
  4. 術式
  5. 家族の病歴
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正解5

正解は「5」。手術直前のタイムアウトでは、患者氏名・疾患名・手術部位(左右を含む)・術式・アレルギーなどを全員で確認します。家族の病歴は確認項目に含まれません。

問24 臨床医学総論

トリアージタグが示す救急処置で優先順位の高い順に並べたのはどれか。

  1. 黒→赤→黄→緑
  2. 黒→赤→緑→黄
  3. 赤→黒→黄→緑
  4. 赤→黄→緑→黒
  5. 緑→黄→赤→黒
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正解4

正解は「4」。トリアージの優先順位は、赤(最優先治療群)→黄(待機的治療群)→緑(保留群)→黒(死亡群・救命困難)の順です。限られた資源で救命できる人を優先する考え方です。

医用電気電子工学全18問

問46 医用電気電子工学

真空中において、図のようにxy平面上に点電荷A(+3C)、B(−1C)が置かれている。xy平面上で点Pの電位は点Oの電位の何倍か。(図参照)

第36回 午前 問46 の図
  1. −1.6
  2. −1.28
  3. 0
  4. 1.28
  5. 1.6
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正解5

正解は「5」。電位は距離に反比例して足し合わせます。図よりA(+3C)は原点から4m、B(−1C)は2mの位置にあるので、点Oの電位は k(3/4−1/2)=0.25k です。点Pは A・B のどちらからも5m(3対4対5の直角三角形)なので、k(3/5−1/5)=0.4k となります。したがって 0.4k÷0.25k=1.6倍です。

問47 医用電気電子工学

図のような1回巻きのコイルの中心に向けて磁石を急速に動かした後、磁石を停止させた。このとき、コイルに流れる電流について正しいのはどれか。(図参照)

第36回 午前 問47 の図
  1. 磁石の動きに関わらず、電流は流れない。
  2. 磁石が動いている間、電流はA→B→Cの方向に流れる。
  3. 磁石が動いている間、電流はC→B→Aの方向に流れる。
  4. 磁石が停止すると、電流はA→B→Cの方向に流れる。
  5. 磁石が停止すると、電流はC→B→Aの方向に流れる。
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正解3

正解は「3」。まず、誘導電流が流れるのは磁束が変化している間だけです(ファラデーの法則)。磁石が止まれば磁束は変化しないので電流は流れず、これだけで選択肢1・4・5が除かれます。残る向きはレンツの法則で決まり、コイルには近づいてくる磁石による磁束の増加を打ち消す向きの磁界をつくる電流が流れます。図の磁石はN極を先頭にしてコイルへ入るので、その磁束を打ち消す向きの電流は C→B→A となります。

問48 医用電気電子工学

図のようにキャパシタを直流電圧源に接続したとき、ab間の電圧[V]はどれか。(図参照)

第36回 午前 問48 の図
  1. 1.0
  2. 1.5
  3. 2.0
  4. 3.0
  5. 4.5
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正解2

正解は「2」。まず右側の4.0μF2つは直列なので 4.0×4.0/(4.0+4.0)=2.0μF です。これが中央の2.0μFと並列になるので 2.0+2.0=4.0μF、さらに左の2.0μFと直列なので回路全体では 2.0×4.0/(2.0+4.0)=4/3μF となります。蓄えられる電気量は Q=CV=(4/3)μF×9.0V=12μC で、直列につながった部分には同じ12μCが乗ります。したがって4.0μFの部分にかかる電圧は 12μC÷4.0μF=3.0V。この3.0Vが同じ容量の4.0μF2つで等分されるため、ab間は 3.0÷2=1.5V です。

問49 医用電気電子工学

起電力E[V]、内部抵抗r[Ω]の電池2個と可変抵抗R[Ω]を直列に接続した回路がある。可変抵抗で消費される電力が最大になるようにRの値を調整した。このとき、回路に流れる電流I[A]を表す式として正しいのはどれか。(図参照)

第36回 午前 問49 の図
  1. E/(2r)
  2. 3E/(4r)
  3. 9E/(10r)
  4. E/r
  5. 3E/(2r)
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正解1

正解は「1」。電池2個を直列にすると起電力は2E、内部抵抗の合計は2rです。負荷で消費される電力が最大になるのは、負荷抵抗が電源側の内部抵抗と等しいとき(整合条件)なので R=2r です。このとき電流は I=2E/(2r+2r)=2E/4r=E/(2r) となります。

問50 医用電気電子工学

図の回路が共振状態にあるとき正しいのはどれか。(図参照)

第36回 午前 問50 の図
  1. Rの抵抗値を2倍にすると、回路の全インピーダンスは4倍になる。
  2. Cの静電容量を2倍にすると、回路の全インピーダンスは1/2倍になる。
  3. Lのインダクタンスを2倍にすると、回路の全アドミタンスは1/4倍になる。
  4. Cの静電容量を4倍にすると、共振周波数は1/2倍になる。
  5. Rの抵抗値を4倍にすると、共振周波数は2倍になる。
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正解4

正解は「4」。共振周波数は f=1/(2π√(LC)) で、√(LC)に反比例します。Cを4倍にすると√Cが2倍になるので、共振周波数は1/2倍になります。抵抗Rは共振周波数に影響しません。

問51 医用電気電子工学

図の回路の一次側巻線に流れる電流I[A](実効値)はどれか。ただし、変圧器は理想的であり、巻数比は1:10とする。(図参照)

第36回 午前 問51 の図
  1. 0.1
  2. 0.5
  3. 1.0
  4. 5.0
  5. 10
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正解3

正解は「3」。巻数比1:10なので二次側電圧は 1.0V×10=10V、二次側電流は 10V÷100Ω=0.1A です。理想変圧器では電力が保存されるので一次側電流は二次側の10倍になり、0.1A×10=1.0A となります。

問52 医用電気電子工学

半導体の性質として正しいのはどれか。

  1. n型半導体の自由電子と正孔の数は等しい。
  2. p型半導体の多数キャリアは自由電子である。
  3. 真性半導体ではどんな温度でも自由電子が存在しない。
  4. 真性半導体に自由電子を供給する不純物をアクセプタという。
  5. 共有結合から自由電子が移動して空になった部分を正孔という。
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正解5

正解は「5」。共有結合していた電子が抜けた「穴」が正孔で、正の電荷をもつキャリアとして振る舞います。1のn型は自由電子が多数、2のp型の多数キャリアは正孔、3の真性半導体でも常温では熱励起で自由電子が生じ、4の自由電子を供給する不純物はドナー(アクセプタは正孔を供給)です。

問53 医用電気電子工学

図の回路全体の増幅度は26dBである。抵抗値R[kΩ]はどれか。ただし、Aは理想演算増幅器とし、log₁₀2=0.3とする。(図参照)

第36回 午前 問53 の図
  1. 5
  2. 16
  3. 20
  4. 30
  5. 100
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正解3

正解は「3」。26dB を倍率に直すと 26=20log₁₀A より log₁₀A=1.3 なので A=20倍です。前段の増幅度は 10kΩ÷1kΩ=10倍、後段は R÷10kΩ なので、10×(R/10kΩ)=20 より R=20kΩ となります。

問54 医用電気電子工学

vᵢが微分されてvₒに出力される回路はどれか。(図参照)

第36回 午前 問54 の図
  1. 図の1の回路
  2. 図の2の回路
  3. 図の3の回路
  4. 図の4の回路
  5. 図の5の回路
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正解4

正解は「4」。微分回路は入力側にコンデンサ、帰還側に抵抗を入れた構成です(vₒ=−CR・dvᵢ/dt)。逆に入力側が抵抗、帰還側がコンデンサだと積分回路になります。

問55 医用電気電子工学

図の論理回路と真理値表が対応するとき、Fに入る論理演算はどれか。(図参照)

第36回 午前 問55 の図
  1. AND
  2. OR
  3. NAND
  4. NOR
  5. XOR
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正解4

正解は「4」。上のANDにはAとB̄、下のANDにはĀとBが入るので、Fへの入力は(A・B̄)と(Ā・B)です。A=B のときは両方とも0、A≠B のときはどちらか一方が1になります。真理値表では A=B のとき X=1、A≠B のとき X=0 なので、両方0のときだけ1を出すNORが当てはまります。

問56 医用電気電子工学

図のようなアンテナはどれか。(図参照)

第36回 午前 問56 の図
  1. ロッド
  2. アダプティブアレイ
  3. 八木
  4. パラボラ
  5. ダイポール
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正解2

正解は「2」。図は複数の素子を並べたアレイアンテナで、各素子の位相を制御して指向性を電子的に変えられるアダプティブアレイアンテナです。医用テレメータの受信環境改善などに用いられます。

問57 医用電気電子工学

16進数B8と9Cの和を16進数で表したのはどれか。

  1. 154
  2. 1E4
  3. 220
  4. 244
  5. 340
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正解1

正解は「1」。16進数のB8は10進数で184、9Cは156です。合計は340で、これを16進数に直すと 340÷16=21余り4、21÷16=1余り5 となり、1・5・4 すなわち154₁₆ です。

問58 医用電気電子工学

USB Type-Cのポート形状はどれか。(図参照)

第36回 午前 問58 の図
  1. 図の1の形状
  2. 図の2の形状
  3. 図の3の形状
  4. 図の4の形状
  5. 図の5の形状
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。USB Type-Cは上下左右対称の小判型(楕円形)で、裏表を気にせず挿せるのが特徴です。ほかは順にLANポート、USB Type-A、USB Type-B、ディスプレイ用のコネクタです。

問59 医用電気電子工学

正しい組合せはどれか。

  1. オペレーティングシステム ― Safari
  2. アプリケーションソフトウェア ― Android
  3. プログラミング言語 ― Python
  4. データベース管理システム ― JavaScript
  5. Webブラウザ ― mySQL
解答と解説を見る

正解3

正解は「3」。Pythonはプログラミング言語です。SafariはWebブラウザ、AndroidはOS、JavaScriptはプログラミング言語、mySQLはデータベース管理システムで、他の組合せはすべて誤りです。

問60 医用電気電子工学

サーバとその役割との組合せで正しいのはどれか。 a.SMTPサーバ ― Webアプリケーションの提供 b.DNSサーバ ― ファイルの転送 c.FTPサーバ ― ドメイン名のIPアドレスへの変換 d.Webサーバ ― HTMLファイルの公開 e.DBサーバ ― データベースの一元管理

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(d・e)」。WebサーバはHTMLファイルを公開し、DBサーバはデータベースを一元管理します。aのSMTPはメール送信、bのDNSはドメイン名とIPアドレスの変換、cのFTPはファイル転送で、bとcは説明が入れ替わっています。

問61 医用電気電子工学

Webサイトに短時間に大量にアクセスし、過負荷を与えることでサービスを停止させるのはどれか。

  1. DoS攻撃
  2. ランサムウェア
  3. フィッシング
  4. インジェクション攻撃
  5. 標的型攻撃
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正解1

正解は「1」。DoS攻撃(Denial of Service)は大量のアクセスを送りつけてサーバに過負荷を与え、サービスを停止させる攻撃です。複数の端末から一斉に行うものはDDoS攻撃と呼ばれます。

問62 医用電気電子工学

病院情報システムについて誤っているのはどれか。 a.システムを利用するためには医師の許可が必要である。 b.診療情報を印刷して保存することが規定されている。 c.透析支援システムは部門システムである。 d.クラウド型の電子カルテシステムが認められている。 e.医師の指示はオーダエントリーシステムに記録される。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b)」。aの病院情報システムの利用権限は職種や業務に応じて管理者が付与するもので、医師の許可が要件ではありません。bの診療録は電子的に保存すればよく、印刷して保存することは規定されていません。c・d・eは正しい記述です。

問63 医用電気電子工学

図のシステムの伝達関数(Y/X)はどれか。(図参照)

第36回 午前 問63 の図
  1. G₁/(1+G₁G₂+G₂G₃)
  2. G₁/(1+G₁G₂+G₁G₃)
  3. G₁G₂/(1+G₁G₂+G₂G₃)
  4. G₁G₂/(1+G₁G₂+G₁G₃)
  5. G₁G₃/(1+G₁G₂+G₁G₃)
解答と解説を見る

正解2

正解は「2」。前向き経路がG₁で、G₂とG₃という2つの負帰還がかかっています。フィードバックの公式 G/(1+GH) を2つの帰還に拡張すると、Y/X=G₁/(1+G₁G₂+G₁G₃) となります。

医用機械工学全5問

問80 医用機械工学

物体を水平面から60°の角度で斜め上方に初速30m/sで射出した。最高点に達したときの速さ[m/s]はどれか。ただし、空気抵抗は無視できるものとする。

  1. 0
  2. 15
  3. 15 2
  4. 15 3
  5. 30
解答と解説を見る

正解2

正解は「2」。斜方投射では水平方向の速度成分が変わりません。最高点では鉛直方向の速度が0になるので、そのときの速さは水平成分だけです。30m/s×cos60°=30×0.5=15m/s となります。

問81 医用機械工学

内直径10mmの円管の中を動粘度4×10⁻⁶m²/sの流体が速度1m/sで流れているときのレイノルズ数はどれか。ただし、動粘度は、粘度/密度である。

  1. 40
  2. 250
  3. 400
  4. 2500
  5. 4000
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。動粘度ν を使うとレイノルズ数は Re=v・d/ν で表されます。v=1m/s、d=0.010m、ν=4×10⁻⁶m²/s を代入すると、Re=(1×0.010)÷(4×10⁻⁶)=2500 となります。

問82 医用機械工学

循環器系の流体現象について誤っているのはどれか。

  1. 血管に石灰化が起こると脈波伝搬速度が増加する。
  2. 連銭(ルーロー)の形成により血液粘度が増加する。
  3. 動脈血圧のピーク値は体の部位によって異なる。
  4. 血管内径が小さくなると血管抵抗が上昇する。
  5. 大動脈の動圧は静圧より大きい。
解答と解説を見る

正解5

正解は「5」。大動脈の血圧(静圧)は約100mmHg=13kPa 程度ですが、流速1m/s程度から計算される動圧は数mmHg にすぎず、静圧のほうがはるかに大きくなります。他の記述は正しい内容です。

問83 医用機械工学

音の3要素はどれか。 a.高さ b.強さ c.音色 d.速さ e.方向

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b・c)」。音の3要素は高さ(周波数)・強さ(音圧・振幅)・音色(波形)です。速さは媒質で決まる性質、方向は音源の位置に関する情報で、3要素には含まれません。

問84 医用機械工学

図のように、体積0.3m³、圧力100kPa、温度300Kにて気体を封入したシリンダがある。シリンダ内の圧力を300kPa、温度を600Kとしたとき、気体の体積[m³]はどれか。(図参照)

第36回 午前 問84 の図
  1. 0.05
  2. 0.2
  3. 2
  4. 5
  5. 10
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正解2

正解は「2」。理想気体の状態方程式より PV/T が一定なので、(100×0.3)/300=(300×V)/600 が成り立ちます。左辺は0.1、右辺は V/2 なので V=0.2m³ となります。

生体物性材料工学全6問

問85 生体物性材料工学

100Hzにおける生体組織の導電率の大小関係で正しいのはどれか。(図参照)

第36回 午前 問85 の図
  1. 脂肪<血液<骨格筋
  2. 脂肪<骨格筋<血液
  3. 骨格筋<血液<肝臓
  4. 骨格筋<肝臓<脂肪
  5. 肝臓<血液<脂肪
解答と解説を見る

正解2

正解は「2」。導電率は含まれる水分とイオンの量で決まります。血液は水分とイオンが最も多く導電率が高く、次いで骨格筋、脂肪は水分が少なく最も低くなります。したがって 脂肪<骨格筋<血液 の順です。

問86 生体物性材料工学

組織を構成する主な線維について正しい組合せはどれか。 a.骨の基質 ― アクチン b.関節軟骨 ― ミオシン c.骨格筋 ― ケラチン d.血管の外膜 ― コラーゲン e.血管の中膜 ― エラスチン

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解5

正解は「5(d・e)」。血管の外膜は強度を担うコラーゲン、中膜は伸縮性を担うエラスチンと平滑筋が主体です。aの骨基質もコラーゲン、bの関節軟骨はⅡ型コラーゲンとプロテオグリカン、cの骨格筋はアクチンとミオシンで、いずれも組合せが誤りです。

問87 生体物性材料工学

体表から非接触で体温を測定するときに用いるのはどれか。

  1. ステファン・ボルツマンの法則
  2. ランベルト・ベールの法則
  3. ニュートンの法則
  4. フックの法則
  5. スネルの法則
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正解1

正解は「1」。物体はその絶対温度の4乗に比例した強さの電磁波(赤外線)を放射します。この関係がステファン・ボルツマンの法則で、耳式体温計やサーモグラフィはこれを利用して非接触で体温を測ります。

問88 生体物性材料工学

生体内における物質の移動に関わる現象で正しい組合せはどれか。 a.腎臓における水分の再吸収 ― 拡散 b.腎糸球体での物質移動 ― 濾過 c.肺胞から血液への酸素の移動 ― 拡散 d.毛細血管壁から血管外への水分移動 ― 対流 e.細胞内から細胞外へのNa⁺の移動 ― 浸透

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解3

正解は「3(b・c)」。腎糸球体では血圧を駆動力とした濾過、肺胞ではガス分圧差による拡散で酸素が移動します。aの水分再吸収は浸透、dの毛細血管壁からの水分移動は静水圧と膠質浸透圧による濾過、eのNa⁺の細胞外への移動はナトリウムポンプによる能動輸送です。

問89 生体物性材料工学

不動態について正しいのはどれか。 a.チタン合金に形成される。 b.ステンレス鋼に形成される。 c.酸化被膜である。 d.形状記憶効果を示す。 e.熱硬化性をもつ。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解1

正解は「1(a・b・c)」。不動態はチタン合金やステンレス鋼の表面にできる緻密な酸化被膜で、内部の金属が腐食するのを防ぎます。dの形状記憶効果はニッケルチタン合金の性質、eの熱硬化性は樹脂の性質で、不動態とは関係ありません。

問90 生体物性材料工学

分子間力に関連するのはどれか。 a.ファンデルワールス力 b.共有結合 c.金属結合 d.イオン結合 e.水素結合

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(a・e)」。分子間力は分子どうしを引きつける比較的弱い力で、ファンデルワールス力と水素結合が該当します。bの共有結合、cの金属結合、dのイオン結合はいずれも原子どうしを結ぶ強い化学結合です。

生体機能代行装置学全16問

問64 生体機能代行装置学

量規定換気でフロー30L/分、換気回数15回/分、吸気呼気比1:3のとき、1回換気量[mL]はどれか。

  1. 500
  2. 600
  3. 700
  4. 800
  5. 900
解答と解説を見る

正解1

正解は「1」。1呼吸にかかる時間は 60秒÷15回=4秒で、吸気呼気比1:3なので吸気時間は 4秒×(1/4)=1秒です。フロー30L/分は 0.5L/秒 なので、1回換気量は 0.5L/秒×1秒=0.5L=500mL となります。

問65 生体機能代行装置学

加温加湿器について誤っているのはどれか。

  1. 加温加湿器は患者吸気の湿度によって制御される。
  2. 加湿器内の蒸留水は雑菌などの汚染に十分注意する。
  3. ヒータワイヤは吸気回路内の結露を防ぐ。
  4. ヒータワイヤのない回路は途中のウォータトラップが必要である。
  5. 不十分な加湿は肺合併症の原因となる。
解答と解説を見る

正解1

正解は「1」。加温加湿器はチャンバ出口や患者側Y字部のガス温度を測って制御しており、湿度そのものを測って制御しているわけではありません。他の記述は正しい内容です。

問66 生体機能代行装置学

減圧症とその治療について誤っているのはどれか。

  1. 長時間の深い深度での潜水作業後に発症する。
  2. 組織内に溶解した酸素が気泡化することで発症する。
  3. 神経症状、呼吸器症状、皮膚症状などを呈する。
  4. 高気圧酸素治療により、不活性ガスの体外への排出を促進する。
  5. 標準的治療方法は、約5時間の高気圧酸素治療である。
解答と解説を見る

正解2

正解は「2」。減圧症で気泡化するのは、体内に溶け込んでいた窒素などの不活性ガスです。酸素は代謝で消費されるため気泡になりにくく、この点が誤りです。

問67 生体機能代行装置学

気管挿管中の患者の胸郭の動きに左右差が見られた。疑われる原因はどれか。 a.片肺挿管 b.気胸 c.呼吸回路の接続外れ d.気管チューブの食道挿管 e.主気管支の痰づまり

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(a・b・e)」。片肺挿管・気胸・主気管支の痰づまりはいずれも左右どちらかの肺だけ換気が悪くなるため、胸郭の動きに左右差が生じます。cの回路の接続外れとdの食道挿管では、両側とも胸郭が動かなくなります。

問68 生体機能代行装置学

ハイフローシステムについて正しいのはどれか。 a.加温加湿器は必要ない。 b.FIO₂の上限は60%である。 c.解剖学的死腔の二酸化炭素の洗い出し効果がある。 d.装着しながら経口摂取を行うことができる。 e.慢性閉塞性肺疾患では在宅で使用できる場合がある。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(c・d・e)」。高流量のガスが咽頭にたまった呼気を洗い流すため死腔の二酸化炭素が減り、鼻カニューレなので食事や会話ができ、COPDでは在宅での使用が認められる場合があります。aは高流量のため加温加湿器が必須、bのFIO₂は100%まで設定できます。

問69 生体機能代行装置学

人工呼吸管理の災害時への対応として誤っているのはどれか。

  1. 常時から非常電源用コンセントに電源プラグを接続しておく。
  2. 用手的換気装置の用意をしておく。
  3. 医療ガス安全管理委員会に設備、配管の点検を依頼する。
  4. 人工呼吸器の内部バッテリを優先して使用する。
  5. 停電後の復電時には、サージ電流対策を講じる。
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。内部バッテリは停電から非常電源に切り替わるまでのつなぎであり、駆動時間が限られるため優先して使うものではありません。停電時はまず非常電源のあるコンセントに接続し、必要に応じて用手的換気に切り替えます。

問70 生体機能代行装置学

膜型人工肺について正しいのはどれか。 a.人工肺は血液ポンプの入口側に接続する。 b.ガス流量を増やすと二酸化炭素除去量は減少する。 c.外部灌流型は内部灌流型より血液の圧損失が高い。 d.均質膜は貫通孔をもたない。 e.血漿漏出によるガス交換能低下時は人工肺を交換する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解5

正解は「5(d・e)」。均質膜(シリコーン膜)は孔がなくガスが膜そのものを溶解拡散して通ります。また血漿漏出が起きたら人工肺を交換します。aの人工肺は血液ポンプの出口側、bのガス流量を増やすと二酸化炭素除去量は増加、cの圧損失は内部灌流型のほうが高くなります。

問71 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環に伴う生体の変化について正しいのはどれか。 a.補体系が活性化する。 b.血小板数が減少する。 c.リンパ球数が減少する。 d.血中抗利尿ホルモンが減少する。 e.血中ブラジキニンが減少する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b・c)」。体外循環では血液が異物面に触れるため補体系が活性化し、血小板は消費されて減少、リンパ球も減少します。dの抗利尿ホルモンとeのブラジキニンはいずれもストレス反応や接触相の活性化により増加します。

問72 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環について誤っているのはどれか。

  1. 体重あたりの適正灌流量は小児では成人に比べて多い。
  2. 血液希釈により末梢血管抵抗は低下する。
  3. 低体温により血中酸素溶解度は低下する。
  4. 低体温によりヘモグロビンの酸素結合力が高くなる。
  5. 低体温により血液粘稠度は上昇する。
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正解3

正解は「3」。気体の溶解度は温度が下がるほど大きくなるので、低体温では血中の酸素溶解度は上昇します。低下するというのは誤りです。他の記述は正しく、低体温では酸素解離曲線が左方移動してヘモグロビンの酸素結合力が高まり、血液粘稠度も上昇します。

問73 生体機能代行装置学

人工心肺を用いた体外循環について正しいのはどれか。

  1. ヘパリンは送血管および脱血管の挿入が完了した後に投与する。
  2. ACT(活性化凝固時間)は150〜250秒に維持する。
  3. 目標とする至適灌流量が得られた状態を完全体外循環という。
  4. 血液希釈限界はヘモグロビン10g/dLである。
  5. 復温灌流中には送脱血温の温度較差を10℃以内とする。
解答と解説を見る

正解5

正解は「5」。復温時に送血と脱血の温度差が大きいと、血液中に溶けていた気体が微小気泡となって析出するため、温度較差は10℃以内にとどめます。1のヘパリンはカニューレ挿入前、2のACTは400〜480秒以上、3の完全体外循環は心臓を経由する血流がなくなった状態、4の希釈限界はヘモグロビン7g/dL前後が目安です。

問74 生体機能代行装置学

開心術における心筋保護について正しいのはどれか。

  1. 心筋保護液において血液添加は不可欠である。
  2. 逆行性心筋保護液注入圧は30mmHg以上とする。
  3. 心臓の常温虚血時間の安全限界は5分未満である。
  4. 低温によって心筋酸素消費量は低下する。
  5. 高度大動脈弁閉鎖不全症例では大動脈基部から心筋保護液を注入する。
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正解4

正解は「4」。心筋保護の基本は低温により心筋の代謝と酸素消費量を抑えることです。1の血液添加は必須ではなく晶質液のみの心筋保護液もあり、2の逆行性注入圧は40mmHg以下、3の常温虚血の安全限界は20分程度、5の高度大動脈弁閉鎖不全では大動脈基部から注入すると心室に流れ込むため冠動脈口へ直接注入します。

問75 生体機能代行装置学

血液透析によって積極的に除去すべき血中の物質はどれか。 a.クレアチニン b.尿素 c.β₂-ミクログロブリン d.重炭酸 e.ヘモグロビン

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b・c)」。クレアチニン・尿素は小分子の尿毒素、β₂-ミクログロブリンは透析アミロイドーシスの原因となる低分子量タンパクで、いずれも除去すべき物質です。dの重炭酸はアシドーシスの補正のため逆に補給し、eのヘモグロビンは膜を通らず、漏れれば異常です。

問76 生体機能代行装置学

オンラインHDFの特徴として誤っているのはどれか。

  1. 透析装置から送られた透析液の一部を置換補充液として使用する。
  2. 浄化器としてヘモダイアフィルタを使用する。
  3. 清浄化された透析液の利用が前提である。
  4. 前希釈法に比べ後希釈法では大量置換が可能である。
  5. 同条件の血液透析に比べ浄化器に流れ込む透析液流量は減少する。
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。前希釈法は血液が薄まった状態で濾過するため濃縮によるトラブルが少なく、後希釈法よりも大量の置換ができます。後希釈法のほうが大量置換できるというのは逆で誤りです。

問77 生体機能代行装置学

親水化剤としてポリビニルピロリドン(PVP)を含有し、非対称構造をもつ透析膜はどれか。 a.セルローストリアセテート(CTA) b.ポリスルフォン(PS) c.ポリエーテルスルフォン(PES) d.ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA) e.ポリメチルメタクリレート(PMMA)

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解4

正解は「4(b・c・d)」。ポリスルフォン(PS)、ポリエーテルスルフォン(PES)、ポリエステル系ポリマーアロイ(PEPA)はいずれも疎水性のため親水化剤としてポリビニルピロリドンを添加し、内側に緻密層をもつ非対称構造をとります。aのセルローストリアセテートは均質構造、eのPMMAは対称構造です。

問78 生体機能代行装置学

糖尿病を原疾患とする患者が血液透析を受けている。ドライウェイトは60kgであり、4時間で4Lの除水を行っている。開始時140/90mmHgであった血圧が、透析3時間後に80/50mmHgとなった。このときの対応として正しいのはどれか。

  1. 頭部挙上
  2. 除水速度増加
  3. 降圧薬の内服
  4. 透析液加温
  5. 生理食塩液の投与
解答と解説を見る

正解5

正解は「5」。除水による循環血液量の減少が原因と考えられるため、まず除水を止めるか減らし、生理食塩液を補充して血圧を回復させます。1は頭部を下げて下肢を挙上、2の除水速度増加と3の降圧薬はさらに血圧を下げ、4の透析液加温は血管を拡張させて悪化させます。

問79 生体機能代行装置学

HDに比べたCAPDの特徴として正しいのはどれか。 a.小分子溶質の除去に優れる。 b.循環系への影響が少ない。 c.不均衡症状が起きにくい。 d.20年以上の長期透析が可能である。 e.糖負荷量が少ない。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解3

正解は「3(b・c)」。CAPDは24時間かけて緩やかに行うため循環動態への影響が少なく、急激な浸透圧変化がないので不均衡症候群が起きにくいという利点があります。aの小分子除去はHDが優れ、dの腹膜機能の限界から通常8年程度まで、eのブドウ糖を浸透圧物質に使うため糖負荷はむしろ多くなります。

医用治療機器学全6問

問33 医用治療機器学

電気メスについて誤っているのはどれか。 a.切開には連続波を用いる。 b.使用出力は数十kWである。 c.対極板はアクティブ電極である。 d.対極板の接触面積は成人ではおよそ150cm²である。 e.300〜500Ωの負荷抵抗で校正する。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解3

正解は「3(b・c)」。bの電気メスの出力は数十〜数百W程度で、kW単位ではありません。cの対極板は電流を回収する不関電極(対極)であり、アクティブ電極(メス先)ではありません。a・d・eは正しい記述です。

問34 医用治療機器学

植込み型の不整脈治療機器について正しいのはどれか。 a.植込み型除細動器(ICD)はペースメーカの機能も有する。 b.心臓再同期療法(CRT)用ペースメーカは心不全症例に使う。 c.リードレスペースメーカは右心室に留置する。 d.電源としてアルカリ電池を使用する。 e.体外式超音波診断装置の誘導下でリードを留置する。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
解答と解説を見る

正解1

正解は「1(a・b・c)」。ICDは徐脈に対するペーシング機能も備え、CRTは心不全の心室同期不全に用い、リードレスペースメーカは右心室に直接留置します。dの電源はヨウ素リチウム電池、eのリード留置はX線透視下に行います。

問35 医用治療機器学

低圧持続吸引器の吸引圧[cmH₂O]は図の中のどれか。(図参照)

第36回 午前 問35 の図
解答と解説を見る

正解4

正解は「4」。3連ボトル式の低圧持続吸引器では、吸引圧を決めるのは吸引圧制御ボトルに立てた大気開放管が水中に沈んでいる深さです。吸引源の強さにかかわらずこの深さ以上の陰圧はかからず、図ではdが該当します。

問36 医用治療機器学

流量制御型(容積制御方式)の輸液ポンプについて正しいのはどれか。 a.輸液の成分による誤差は生じない。 b.汎用の輸液セットが使用できる。 c.滴下センサが必要である。 d.滴数制御型(滴下制御方式)に比べて流量のばらつきが大きい。 e.圧閉される部分のチューブ内径の変化で誤差が生じる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
解答と解説を見る

正解2

正解は「2(a・e)」。流量制御型はチューブを直接しごいて容積で送るため、輸液の粘度や表面張力といった成分の影響を受けません。一方、圧閉部のチューブ内径のばらつきが誤差要因になります。bは専用の輸液セットが必要、cの滴下センサは滴数制御型で使用、dは流量制御型のほうが精度が高くなります。

問37 医用治療機器学

内視鏡外科手術について正しいのはどれか。 a.気腹には亜酸化窒素を使用する。 b.気腹により下半身からの静脈還流量は増加する。 c.気腹により横隔膜は挙上する。 d.トロッカは体腔へのアクセスに用いる。 e.超音波吸引手術装置の使用は禁忌である。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解4

正解は「4(c・d)」。気腹により腹圧が上がると横隔膜が押し上げられます。トロッカは腹壁に刺して器具を出し入れする筒です。aの気腹ガスは二酸化炭素、bの静脈還流量は圧迫により減少、eの超音波吸引手術装置は禁忌ではありません。

問38 医用治療機器学

ハイパーサーミアについて正しいのはどれか。 a.RF誘電型加温法は深部病変の治療に適している。 b.超音波加温法は肺深部の加温に適している。 c.マイクロ波加温法は脂肪層の発熱が大きい。 d.熱耐性予防のため24時間毎に治療する。 e.体外循環は全身加温法で用いる。

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解2

正解は「2(a・e)」。RF誘電型(容量結合型)加温法は電磁波が深部まで届くため深部病変に適し、全身加温法では体外循環により加温した血液を戻す方法が用いられます。bの超音波は空気を含む肺には届かず、cのマイクロ波は脂肪層の発熱が小さく、dの熱耐性を避けるには48〜72時間以上あけます。

生体計測装置学全7問

問26 生体計測装置学

誤差率2%の抵抗器の両端電圧を誤差率4%の電圧計で測定した。測定結果から算出した電流値に含まれる最大の誤差(誤差率[%])に最も近いのはどれか。

  1. 2
  2. 3
  3. 4
  4. 6
  5. 8
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正解4

正解は「4」。電流は I=V/R として求めるので、電圧の誤差と抵抗の誤差が加わります。最大誤差は 4%+2%=6% です(割り算では誤差率が足し合わされます)。

問27 生体計測装置学

計測機器と用いられるトランスデューサとの組合せで誤っているのはどれか。

  1. 超音波診断装置 ― 圧電素子
  2. 熱希釈式心拍出量計 ― サーミスタ
  3. パルスオキシメータ ― ホール素子
  4. カプノメータ ― 赤外線検出素子
  5. 観血式血圧計 ― ストレインゲージ
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正解3

正解は「3」。パルスオキシメータは赤色光と赤外光の透過光をフォトダイオード(光検出素子)で受けて測定します。ホール素子は磁界を検出する素子で、パルスオキシメータには使いません。

問28 生体計測装置学

図は神経伝導速度の電極配置と計測結果を模式的に表したものである。神経伝導速度を求める式はどれか。ただし、図中のD₁、D₂は電極間の距離、T₁、T₂は潜時を表す。(図参照)

第36回 午前 問28 の図
  1. D₁/T₁
  2. (D₂+D₁)/(T₂−T₁)
  3. (D₂+D₁)/(T₂+T₁)
  4. D₁/(T₂−T₁)
  5. D₂/(T₂−T₁)
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正解5

正解は「5」。潜時T₁・T₂には神経筋接合部での遅れや筋の反応時間が含まれますが、2か所の刺激で共通なので差をとると打ち消されます。したがって伝導速度は、2つの刺激電極間の距離D₂を潜時の差(T₂−T₁)で割って求めます。

問29 生体計測装置学

パルスオキシメータの測定誤差の要因とならないのはどれか。

  1. 患者の体動
  2. 大気圧の低下
  3. 末梢循環不全
  4. 異常ヘモグロビン
  5. 診断用色素の投与
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正解2

正解は「2」。パルスオキシメータは2波長の吸光度の比から酸素飽和度を求めるため、大気圧そのものは測定誤差の要因になりません(高地では実際に飽和度が下がりますが、それは正しい測定値です)。体動・末梢循環不全・異常ヘモグロビン・色素の投与はいずれも誤差要因です。

問30 生体計測装置学

経皮的血液ガス分析について正しいのはどれか。

  1. 皮下の血流増加のために加温する。
  2. 計測には脈波信号が必要である。
  3. 赤外線の吸収を計測している。
  4. 新生児には使用できない。
  5. 侵襲的な計測方法である。
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正解1

正解は「1」。経皮的血液ガス分析では、皮膚を43℃前後に加温して毛細血管を拡張させ、動脈血に近いガス分圧を得ます。2の脈波は不要、3は電極による電気化学的測定、4は新生児のモニタリングが主な用途、5は非侵襲的な方法です。

問31 生体計測装置学

超音波画像計測について正しいのはどれか。 a.生体軟部組織中の音速は約340m/sである。 b.超音波の周波数が高いほど体内での減衰が小さい。 c.超音波は音響インピーダンスが異なる界面で反射する。 d.心室壁の厚さを測定できる。 e.血管内から血管の断面を観察できる。

  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解5

正解は「5(c・d・e)」。超音波は音響インピーダンスの異なる境界面で反射し、その性質を利用して心室壁厚の計測や血管内超音波(IVUS)による血管断面の観察ができます。aの生体軟部組織中の音速は約1500m/s、bは周波数が高いほど減衰が大きくなります。

問32 生体計測装置学

X線CT撮影について誤っているのはどれか。

  1. 装置から発生する音はMRIよりも大きい。
  2. 造影剤を使用して血管を強調する。
  3. 手術ナビゲーションに用いられる。
  4. 患者が動くと像が不鮮明になる。
  5. 放射線防護対策が必要である。
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正解1

正解は「1」。大きな駆動音がするのは傾斜磁場コイルが振動するMRIで、X線CTのほうが静かです。他の記述は正しい内容です。

医用機器安全管理学全6問

問39 医用機器安全管理学

体表面に100kHzの電流が流れたとき、およその最小感知電流[mA]はどれか。

  1. 0.1
  2. 1
  3. 10
  4. 100
  5. 1000
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正解4

正解は「4」。最小感知電流は商用交流(50/60Hz)で約1mAですが、周波数が1kHzを超えると周波数に比例して大きくなります。100kHzでは商用周波数の約100倍となり、およそ100mAです。

問40 医用機器安全管理学

単一故障状態でないのはどれか。

  1. 強化絶縁の短絡
  2. 絶縁のいずれか一つの短絡
  3. 電源導線のいずれか1本の断線
  4. 沿面距離または空間距離のいずれか一つの短絡
  5. 保護接地線またはME機器内部の保護接地接続の開路
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正解1

正解は「1」。強化絶縁は二重絶縁と同等の保護をもつ絶縁で、これが短絡することは単一故障状態として想定しません。他の4つはJIS T 0601-1が定める電気的な単一故障状態です。

問41 医用機器安全管理学

JIS T 0601-1で規定されている漏れ電流測定用器具(MD)について正しいのはどれか。(図参照) a.R₂は1kΩである。 b.C₁は0.015μFである。 c.R₁とC₁で高域通過フィルタを構成している。 d.点線内の合成インピーダンスZは約10kΩとなる。 e.漏れ電流の値は電圧計の指示値をR₂で除した値となる。

第36回 午前 問41 の図
  1. a、b、c
  2. a、b、e
  3. a、d、e
  4. b、c、d
  5. c、d、e
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正解2

正解は「2(a・b・e)」。MDはR₁=10kΩ、R₂=1kΩ、C₁=0.015μFで構成され、漏れ電流は電圧計の指示値をR₂(1kΩ)で割って求めます。cのR₁とC₁は遮断周波数約1kHzの低域通過フィルタ、dの合成インピーダンスZは低周波では約1kΩです。

問42 医用機器安全管理学

定格電流が12AのME機器の保護接地線の抵抗測定で、JIST0601-1で規定されている測定電流値[A]はどれか。

  1. 12
  2. 15
  3. 18
  4. 24
  5. 25
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正解5

正解は「5」。JIS T 0601-1では、保護接地線の抵抗測定に「定格入力電流の1.5倍」または「25A」のいずれか大きいほうの電流を流すと規定されています。12A×1.5=18A なので、大きいほうの25Aが測定電流となります。

問43 医用機器安全管理学

医療ガス設備の配管端末器で標準送気圧力が最も高いのはどれか。

  1. 酸素
  2. 治療用空気
  3. 亜酸化窒素
  4. 二酸化炭素
  5. 手術機器駆動用窒素
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正解5

正解は「5」。手術機器駆動用窒素の標準送気圧力は0.9MPa前後で、酸素・治療用空気・亜酸化窒素・二酸化炭素(いずれも0.4MPa前後)より高く設定されています。

問44 医用機器安全管理学

フェイルセーフはどれか。 a.麻酔器の酸素供給停止時の亜酸化窒素ガス遮断装置 b.電気メスの対極板コード断線検知機構 c.医療ガス配管端末器のピン方式 d.心電図モニタの不整脈アラーム e.IABP装置のバッテリ搭載

  1. a、b
  2. a、e
  3. b、c
  4. c、d
  5. d、e
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正解1

正解は「1(a・b)」。フェイルセーフは故障が起きたときに安全側に働く仕組みです。酸素の供給が止まったら亜酸化窒素も自動で遮断する装置、対極板コードの断線を検知して出力を止める機構が該当します。cのピン方式は誤接続を防ぐフールプルーフ、dはアラーム、eのバッテリ搭載は冗長化です。