問1 医学概論
感染症法に定められている1類感染症でないのはどれか。
- エボラ出血熱
- マールブルグ病
- 痘そう(天然痘)
- 鳥インフルエンザ(H5N1)
- ペスト
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正解4
正解は「4」。1類感染症はエボラ出血熱・クリミア・コンゴ出血熱・痘そう・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱の7疾患です。鳥インフルエンザ(H5N1)は2類感染症に分類されます。
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臨床工学技士国家試験 第37回 午後 の全89問を、問題・選択肢・解答・解説の順に掲載しています。まとめて読みたいときはこのページを、力試しをしたいときはクイズ形式をお使いください。
感染症法に定められている1類感染症でないのはどれか。
正解4
正解は「4」。1類感染症はエボラ出血熱・クリミア・コンゴ出血熱・痘そう・南米出血熱・ペスト・マールブルグ病・ラッサ熱の7疾患です。鳥インフルエンザ(H5N1)は2類感染症に分類されます。
図のマークについて正しいのはどれか。(図参照)
正解2
正解は「2」。図はバイオハザードマークで、感染性廃棄物の容器に表示します。液状・泥状は赤、固形状は橙、鋭利なものは黄と色で区別します。
治験の説明として適切でないのはどれか。
正解4
正解は「4」。治験では被験者から文書によるインフォームド・コンセントを得ることがGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準)で義務づけられており、口頭同意では要件を満たしません。
急性炎症が慢性期に移行したことを示唆する所見はどれか。
正解5
正解は「5」。慢性期には線維芽細胞が増殖して線維化(瘢痕化)が進み、浸潤する細胞もリンパ球やマクロファージなどの単核球が主体になります。好中球の遊走・血管透過性亢進・滲出・組織圧上昇はいずれも急性炎症の所見です。
正しいのはどれか。 a.プログラムされた細胞死をネクローシスという。 b.凝固壊死はアポトーシスの一種である。 c.出血は炎症の4徴の一つである。 d.肉芽組織の形成は創傷治癒過程の第1相である。 e.液性免疫はB細胞を介する。
正解5
正解は「5(d・e)」。eの液性免疫はB細胞が産生する抗体による免疫で正しい記述です。aのプログラムされた細胞死はアポトーシス、bの凝固壊死はネクローシスの一種、cの炎症の4徴は発赤・腫脹・発熱・疼痛で出血は含まれず、いずれも明らかに誤りです。したがって消去法でd・eを選びます。なおdは出題者の分類に依拠した記述で、一般的な3相区分(炎症期→増殖期→成熟期)では肉芽組織の形成は第2相(増殖期)にあたります。
分時換気量が6000mLの安静呼吸時において、吸気の酸素濃度が21%、呼気の平均酸素濃度が16%、肺胞の酸素分圧が100mmHg、肺毛細血管の平均酸素分圧が85mmHgのとき、酸素の肺拡散能[mL(/ mmHg・分)]はおよそいくらか。
正解2
正解は「2」。まず酸素摂取量を求めます。6000mL/分×(0.21−0.16)=300mL/分です。肺胞と肺毛細血管の酸素分圧差は 100−85=15mmHg なので、肺拡散能は 300mL/分÷15mmHg=20mL/(mmHg・分) となります。
冠循環について誤っているのはどれか。
正解3
正解は「3」。冠動脈は心筋の中を走るため、収縮期には心筋の収縮で圧迫されて血流が減り、拡張期に主な血流が流れます。他の記述は正しく、冠血流は心拍出量の約5%を占めます。
正しいのはどれか。
正解1
正解は「1」。連合野は感覚情報の統合や認知・判断などの高次機能を担います。2の中心前回は一次運動野(体性感覚は中心後回)、3の随意運動は錐体路が支配、4の脊髄神経は31対、5の間脳は視床と視床下部からなります。
糖質の代謝について正しいのはどれか。
正解1
正解は「1」。解糖系では前半でATPを2分子消費し、後半で4分子生成するため、差し引き2分子のATPが得られます。2はグルコース1分子から2分子のピルビン酸、3の乳酸はピルビン酸から生成、4のクエン酸回路で生じるのはCO₂とNADH・FADH₂、5の電子伝達系はミトコンドリア内膜にあります。
術後無気肺の徴候として誤っているのはどれか。
正解5
正解は「5」。無気肺では換気できない肺胞が生じて低酸素血症となり、代償のため頻脈・頻呼吸を来します。徐脈ではなく頻脈が典型で、感染を合併すると発熱もみられます。
気管支喘息でみられるのはどれか。 a.アトピー素因 b.可逆性の気道狭窄 c.発作時のピークフロー増加 d.拘束性換気障害 e.気道過敏性の低下
正解1
正解は「1(a・b)」。気管支喘息はアトピー素因を背景とし、気道が可逆性に狭窄するのが特徴です。cの発作時はピークフローが低下し、dは閉塞性換気障害、eの気道過敏性は亢進します。
急性肺動脈血栓塞栓症の危険因子でないのはどれか。
正解4
正解は「4」。肺血栓塞栓症の血栓は下肢深部静脈に生じるため、大腿骨頸部骨折・長期臥床・悪性腫瘍・深部静脈血栓症が危険因子です。心房細動は左心房内血栓による心原性脳塞栓症の危険因子で、肺塞栓症とは経路が異なります。
IABPの禁忌はどれか。
正解2
正解は「2」。IABPは拡張期にバルーンを膨らませて大動脈基部の圧を高めるため、大動脈弁閉鎖不全症では逆流が増悪し禁忌です。ほかに胸部・腹部大動脈瘤や大動脈解離も禁忌となります。
カテーテルアブレーション治療の適応となる不整脈はどれか。 a.心室頻拍 b.洞不全症候群 c.Wenckebach型房室ブロック d.WPW症候群 e.心房粗動
正解3
正解は「3(a・d・e)」。心室頻拍、WPW症候群の副伝導路、心房粗動はいずれも異常な興奮起源や回路を焼灼するアブレーションの適応です。bの洞不全症候群とcの房室ブロックは刺激伝導が遅い・止まる病態でペースメーカの適応です。
低血糖について正しいのはどれか。 a.糖尿病治療薬の副作用で起こる。 b.徐脈を起こしやすい。 c.顔面紅潮が特徴的である。 d.ショ糖を飲ませて治療する。 e.グルカゴンの点鼻薬を治療に使用できる。
正解2
正解は「2(a・e)」。低血糖はインスリンやスルホニル尿素薬など糖尿病治療薬の副作用として起こり、近年はグルカゴンの点鼻薬も治療に使えます。bは交感神経の反応で頻脈、cは顔面蒼白、dはブドウ糖を投与します(α-グルコシダーゼ阻害薬服用中はショ糖では効果が出ません)。
真菌感染症はどれか。 a.マイコプラズマ肺炎 b.トラコーマ c.口腔カンジダ症 d.クリプトコッカス脳脊髄炎 e.肺アスペルギルス症
正解5
正解は「5(c・d・e)」。口腔カンジダ症・クリプトコッカス脳脊髄炎・肺アスペルギルス症はいずれも真菌感染症です。aのマイコプラズマは細菌、bのトラコーマはクラミジアによる感染症です。
腎前性腎不全の原因となる疾患・病態はどれか。
正解1
正解は「1」。腎前性腎不全は腎臓への血流低下が原因で、出血性ショックが代表です。横紋筋融解症・造影剤腎症・溶血性尿毒症症候群は腎そのものが障害される腎性、両側性尿路結石は尿路の閉塞による腎後性です。
慢性透析患者の原疾患として最も多いのはどれか。
正解4
正解は「4」。わが国の慢性透析患者の原疾患は糖尿病性腎症が最も多く、次いで慢性糸球体腎炎、腎硬化症の順です。近年は腎硬化症が増加傾向にあります。
正しいのはどれか。
正解1
正解は「1」。A型肝炎は経口感染し、急性肝炎を起こしますが慢性化しません。2のC型肝炎にワクチンはなく、3の自己免疫性肝炎は副腎皮質ステロイドで治療し、4のNASHは非アルコール性脂肪肝炎、5の薬剤性肝障害も劇症化することがあります。
胃全摘後に認めた巨赤芽球性貧血の治療に用いるのはどれか。
正解3
正解は「3」。胃を全摘すると胃壁細胞から分泌される内因子が失われ、ビタミンB₁₂の吸収ができなくなって巨赤芽球性貧血を生じます。治療にはビタミンB₁₂製剤の非経口投与を行います。
全身麻酔はどれか。 a.硬膜外麻酔 b.伝達麻酔 c.浸潤麻酔 d.静脈麻酔 e.吸入麻酔
正解5
正解は「5(d・e)」。全身麻酔は意識を消失させる麻酔で、静脈麻酔と吸入麻酔が該当します。硬膜外麻酔・伝達麻酔・浸潤麻酔はいずれも意識を保ったまま特定部位の痛みを取る局所麻酔(区域麻酔)です。
脳死判定基準に合致しないのはどれか。
正解5
正解は「5」。脳死では対光反射を含む脳幹反射が消失し、瞳孔は固定して散大します(両側4mm以上)。縮瞳は脳死判定基準に合致しません。
図のように、真空中に置かれた無限に長い直線状導体A、B、Cに電流I[A]を流したところ、導体Aにx軸方向の力が働いた。導体Aの長さ1mの部分にかかる電磁力の大きさ[N]はどれか。ただし、A、B、Cは、xy平面上のy軸と平行に距離a[m]を隔てて置かれており、真空の透磁率をμ₀[H/m]とする。(図参照)
正解4
正解は「4」。平行導体間に働く力は F=μ₀I²/(2πd) で、電流の向きが同じなら引力、逆なら斥力です。AとBは距離a・同じ向きなので μ₀I²/(2πa) の引力、AとCは距離2a・逆向きなので μ₀I²/(2π×2a)=μ₀I²/(4πa) の斥力です。向きが逆なので差をとり、μ₀I²/(2πa)−μ₀I²/(4πa)=μ₀I²/(4πa) がB側(x軸方向)に働きます。
比誘電率4、比透磁率1の材質中の電磁波の速度は真空中の何倍か。(図参照)
正解2
正解は「2」。媒質中の電磁波の速度は v=c/√(εr・μr) で表されます。εr=4、μr=1 を代入すると v=c/√4=c/2 となり、真空中の1/2倍です。
RL直列回路がある。この回路に実効値100Vの正弦波交流電圧を加えたとき、Rの抵抗値は80Ω、Lのリアクタンスは60Ωであった。回路の皮相電力[VA]はどれか。
正解5
正解は「5」。RL直列回路のインピーダンスは Z=√(R²+X²)=√(80²+60²)=√10000=100Ω です。電流は I=100V÷100Ω=1A なので、皮相電力は S=VI=100V×1A=100VA となります。
図に示す回路の時定数[s]はどれか。(図参照)
正解1
正解は「1」。RL直列回路の時定数は τ=L/R で求めます。図より L=5H、R=2Ω なので、τ=5÷2=2.5s となります。
図の回路の周波数特性をグラフに示す。遮断周波数を示すのはどれか。(図参照)
正解2
正解は「2」。遮断周波数は出力が最大値の1/√2(約0.707倍、−3dB)まで低下する周波数です。グラフの縦軸で0.707に相当する点はイの位置になります。
図の回路についてVₒ[V]はどれか。ただし、Aは理想演算増幅器とする。(図参照)
正解3
正解は「3」。まず入力の2Vが1kΩと1kΩで分圧され、非反転入力には 2V×(1/2)=1V が加わります。この回路は非反転増幅回路で、増幅度は 1+20kΩ/10kΩ=3 です。したがって Vₒ=1V×3=3V となります。
図の回路について正しいのはどれか。ただし、Aは理想演算増幅器とする。(図参照)
正解1
正解は「1」。入力側にコンデンサCが直列に入った反転増幅回路(実用的な微分回路)です。低い周波数ではCのインピーダンスが大きく、出力が入力の変化率に比例する微分特性を示します。高い周波数では抵抗Riが支配的になり通常の反転増幅回路として働きます。直流はCで遮断されるため増幅できません。
図の回路でVₒ=−12Vのとき、R[kΩ]はどれか。ただし、Aは理想演算増幅器とする。(図参照)
正解2
正解は「2」。これは反転加算回路で、Vₒ=−R×(1V/1kΩ+2V/1kΩ)=−R×3mA です。Vₒ=−12V となるのは R=12V÷3mA=4kΩ のときです。
差動増幅器の入力端子間に2mVを入力したとき、4Vの出力が得られた。この入力端子を短絡して、アースとの間に1Vを入力したとき、200mVの出力が得られた。この差動増幅器の同相除去比(CMRR)[dB]はどれか。
正解4
正解は「4」。差動利得は Ad=4V÷2mV=2000、同相利得は Ac=200mV÷1V=0.2 です。CMRR=Ad/Ac=2000÷0.2=10000 なので、dB表示では 20log₁₀10000=20×4=80dB となります。
図の回路と等価な論理式はどれか。(図参照)
正解3
正解は「3」。図はAとBのAND出力と、Cを反転した信号をNORに入れた回路です。X=NOR(A・B, C̄)=(A・B)の否定 かつ (C̄)の否定 = (Ā+B̄)・C となります(ド・モルガンの法則)。
正しいのはどれか。
正解5
正解は「5」。ダイバーシティアンテナは複数のアンテナで受信して条件のよい信号を選ぶ方式で、電波の干渉による受信レベル変動(フェージング)の対策に有効です。1のダイポールアンテナは送受信とも可能、2のパターンアンテナは基板上に形成でき小型化に適し、3のロッドアンテナは無指向性、4のチップアンテナは小型化するほど感度は下がります。
USBについて正しいのはどれか。 a.ポートの形状はHDMIと同じである。 b.データ転送はパラレル方式である。 c.入出力装置に電力供給ができる。 d.ホットプラグインに対応する。 e.ハブを用いてポートを増設できる。
正解5
正解は「5(c・d・e)」。USBはバスパワーによる電力供給、電源を切らずに抜き差しできるホットプラグイン、ハブによるポート増設に対応しています。aのポート形状はHDMIとは異なり、bのデータ転送はシリアル方式です。
ソフトウェアについて正しいのはどれか。
正解1
正解は「1」。組込みソフトウェアは家電や医療機器などに内蔵され、機器の制御を行うソフトウェアです。2のハードウェアを管理・制御するのはOS、3のOSとアプリケーションを仲介するのはミドルウェア、4のDBMSはデータベースの管理、5のOSはシステム全体の管理を担います。
SaaS(Software as a Service)型ME機器管理システムの利用開始に伴い、医療施設内で必須となるのはどれか。 a.クライアント端末の準備 b.システム専用サーバの設置 c.サーバアプリケーションのインストール d.バックアップ用記憶装置の設置 e.インターネットに接続できる環境の整備
正解2
正解は「2(a・e)」。SaaSはインターネット経由で提供されるソフトウェアなので、施設側にはクライアント端末とインターネット接続環境があれば利用できます。bのサーバ設置、cのサーバアプリケーションの導入、dのバックアップ装置はいずれもサービス提供側が担います。
情報セキュリティの基本概念としての可用性(availability)を維持するのはどれか。
正解4
正解は「4」。可用性とは必要なときに情報やシステムを利用できる状態を保つことです。UPS(無停電電源装置)による電源確保は停電時もサーバを動かし続けるため可用性の維持にあたります。1は完全性、2・5は真正性、3は機密性に関する対策です。
マルウェアの説明で正しいのはどれか。
正解3
正解は「3」。マルウェアはmalicious software(悪意のあるソフトウェア)の略で、コンピュータウイルス・ワーム・トロイの木馬・ランサムウェアなど、システムに侵入して害を及ぼすソフトウェアの総称です。
図のブロック線図の伝達関数はどれか。(図参照)
正解3
正解は「3」。フィードバック結合の伝達関数は G/(1+GH) です。前向き要素は G=K₁/{s(s+1)}、帰還要素は H=K₂ なので、G/(1+GH)=[K₁/{s(s+1)}]÷[1+K₁K₂/{s(s+1)}]=K₁/{s(s+1)+K₁K₂} となります。
質量mの物体が半径r、周速度vで等速円運動しているときの向心力の大きさはどれか。(図参照)
正解5
正解は「5」。等速円運動の向心加速度は a=v²/r なので、向心力は F=ma=mv²/r となります。角速度ωを使えば F=mrω² とも表せます。
ダッシュポットに発生する抵抗力に比例するロッドの運動学的条件はどれか。
正解2
正解は「2」。ダッシュポットは粘性抵抗を利用する要素で、発生する抵抗力はロッドの移動速度に比例します(F=c・v)。変位に比例するのはばね、加速度に比例するのは質量(慣性)です。
気圧が1013hPaから934hPaに低下した。図のように、水銀柱で測定していた場合、柱の高さhの変化Δh[cm]に最も近いのはどれか。(図参照)
正解4
正解は「4」。1013hPa(1気圧)は水銀柱760mm=76cmに相当します。気圧は 1013−934=79hPa 低下したので、高さの変化は 76cm×(79/1013)≒5.9cm の低下、つまり Δh≒−6cm です。
音のドプラ効果について正しいのはどれか。 a.ドプラ効果の大きさ(ドプラシフト)は音速に依存しない。 b.水中でも生じる効果である。 c.音源が出す音波の振幅に依存しない。 d.観測者が音源に接近すると音が低く聞こえる。 e.音のうなり現象はドプラ効果である。
正解3
正解は「3(b・c)」。ドプラ効果は音を伝える媒質があれば起こる現象で、水中でも生じます(b)。また周波数の変化は速度で決まり、音の大きさ(振幅)には関係しません(c)。aはドプラシフトが Δf=f・v/c と表され音速cに依存するため誤り、dは観測者が音源に近づくと音は高く聞こえるため誤り、eのうなりは近い2つの周波数が干渉して生じる別の現象です。
図のような長さL、断面積A、熱伝導率kの物体において、面aの温度がθ₁、面bの温度がθ₂である。t秒間に移動する熱量Qと反比例するのはどれか。ただし、熱量は面aから面bへのみ移動する。(図参照)
正解3
正解は「3」。熱伝導による熱量はフーリエの法則により Q=k・A・(θ₁−θ₂)・t/L で表されます。分母にあるのは長さLだけなので、Qと反比例するのはLです。ほかの量はいずれもQに比例します。
同じエネルギーの放射線で電離作用の強さの順番が正しいのはどれか。
正解1
正解は「1」。電離作用の強さはα線>β線>γ線の順です。α線は質量が大きく電荷も+2で物質と強く相互作用しますが飛程は短く、γ線は電磁波で電離作用は弱い一方、透過力は最も大きくなります。
生体の光特性について正しいのはどれか。
正解4
正解は「4」。血液が赤く見えるのは、赤色光の吸収が小さく反射・透過するためです。1は波長が長いほど深部に到達し、2はUVCのほうが表皮で強く吸収され、3の可視光は一部が皮膚内に入り散乱し、5の水は可視光をほとんど吸収せず赤外光をよく吸収します。
細胞膜を介して能動輸送される物質はどれか。
正解5
正解は「5」。グルコースは小腸や腎尿細管でナトリウムイオンとともに濃度勾配に逆らって運ばれる能動輸送(二次性能動輸送)の代表です。水・尿素・酸素・二酸化炭素はいずれも受動的な拡散や浸透で移動します。
医用材料に対する血液凝固の促進反応で正しいのはどれか。 a.ヘパリンが作用する。 b.クエン酸が関与する。 c.カルシウムイオンが関与する。 d.プロトロンビンが活性化する。 e.第Xa因子が活性化する。
正解5
正解は「5(c・d・e)」。凝固の過程ではカルシウムイオン(第Ⅳ因子)が必須で、第Ⅹa因子がプロトロンビンをトロンビンに変換します。aのヘパリンとbのクエン酸はいずれも凝固を抑える抗凝固作用をもち、促進反応ではありません。
医用材料と用途との組合せで正しいのはどれか。
正解2
正解は「2」。ポリスルフォンは耐熱性・強度に優れ、透析膜の主要な素材です。1のセルロースは透析膜、3のポリ塩化ビニルは血液回路やカテーテル、4のポリグリコール酸は吸収性縫合糸、5のポリテトラフルオロエチレン(PTFE)は人工血管に用いられます。
ポリエチレンテレフタレートを構成する結合はどれか。(図参照) a. C O C b. C C c. O C O d. Si O e. O H C N
正解3
正解は「3(b・c)」。ポリエチレンテレフタレート(PET)はテレフタル酸とエチレングリコールが縮合したポリエステルで、cのエステル結合(−CO−O−)と、エチレン部分のbの炭素−炭素結合からなります。aはエーテル結合、dはシロキサン結合(シリコーン)、eはアミド結合(ナイロン)です。
高気圧酸素治療の適応疾患でないのはどれか。
正解2
正解は「2」。自然気胸は加圧・減圧で胸腔内の空気が膨張して緊張性気胸となる危険があるため、高気圧酸素治療の絶対禁忌です。慢性骨髄炎・ガス壊疽・突発性難聴・一酸化炭素中毒はいずれも適応疾患です。
人工呼吸器の異常と有害事象との組合せで誤っているのはどれか。
正解3
正解は「3」。呼吸回路からガスが漏れると患者に届く換気量が減るため、二酸化炭素は排出されずむしろ高二酸化炭素血症になります。低二酸化炭素血症は過換気で生じるので組合せが誤りです。
人工呼吸管理中の気管吸引について正しいのはどれか。 a.吸引時間は10秒程度とする。 b.医師または看護師だけが実施できる。 c.時刻を決めて定期的に実施する。 d.吸引圧は30kPa以上とする。 e.吸引カテーテル外径は気管チューブ内径の50%以下とする。
正解2
正解は「2(a・e)」。吸引による低酸素を避けるため吸引時間は10秒程度までとし、カテーテル外径は気管チューブ内径の1/2以下を目安とします。bの気管吸引は臨床工学技士も実施でき、cは必要時に行い定期実施はせず、dの吸引圧は20kPa(150mmHg)程度以下とします。
在宅酸素療法について誤っているのはどれか。
正解5
正解は「5」。肺高血圧症は在宅酸素療法の適応であり禁忌ではありません。低酸素による肺血管攣縮を和らげる効果が期待できます。他の記述は正しい内容です。
量規定調節換気中の患者の気道内圧低下の原因として誤っているのはどれか。
正解4
正解は「4」。量規定換気では送り込む量が一定なので、気道内圧はコンプライアンスと気道抵抗を反映します。気管チューブが片肺に入ると換気される肺が半分になり、気道内圧はむしろ上昇します。無気肺の改善や気管支攣縮の軽快、回路やカフからの漏れはいずれも圧の低下要因です。
ローラポンプと比較した遠心ポンプの特徴として正しいのはどれか。 a.溶血が少ない。 b.血液粘度の影響を受けにくい。 c.停止時に血液の逆流を生じない。 d.吸引ポンプとして使用できる。 e.空気を送りにくい。
正解2
正解は「2(a・e)」。遠心ポンプは血液を押しつぶさないため溶血が少なく、空気は密度が小さく羽根車で送り出しにくいため大量送血の危険が比較的低いという特徴があります。bは後負荷や血液粘度の影響を受けやすく、cは停止すると逆流し、dの吸引ポンプにはローラポンプを用います。
人工心肺を用いた体外循環中の臓器循環について正しいのはどれか。
正解4
正解は「4」。脳血流は自動調節能(autoregulation)により灌流圧50〜150mmHgの範囲でほぼ一定に保たれます。1・2の骨格筋や腹部臓器の血流は減少し、3の急性腎不全は体外循環時間が長いほど発症しやすく、5の腎の自動調節能の下限はおよそ80mmHg程度です。
人工心肺を用いた開心術中の心筋保護について正しいのはどれか。 a.細胞内液型心筋保護液のナトリウム濃度は細胞外液型よりも低い。 b.高カルシウム液で心停止を得る。 c.心筋保護液に血液を混ぜる場合には超低温がよい。 d.僧帽弁手術では選択的冠灌流が必要である。 e.逆行性冠灌流の場合には冠静脈洞から注入する。
正解2
正解は「2(a・e)」。細胞内液型心筋保護液は細胞内液に近い組成でナトリウム濃度が低く、逆行性冠灌流では冠静脈洞から心筋保護液を注入します。bの心停止は高カリウム液で得られ、cの血液併用心筋保護は中等度低温(20〜30℃)で用い、dの選択的冠灌流が必要なのは大動脈弁手術です。
正しいのはどれか。 a.日本の心臓移植は年間500例を超えている。 b.体内設置型補助人工心臓の最も多い合併症は機器の故障である。 c.体内設置型補助人工心臓が植え込まれた最多の疾患は虚血性心疾患である。 d.体内設置型補助人工心臓は心臓移植までのブリッジとして使用することが多い。 e.臓器移植法では本人の意思不明の場合、家族の承諾で臓器提供できる。
正解5
正解は「5(d・e)」。わが国では補助人工心臓の多くが心臓移植までのつなぎ(bridge to transplant)として使われ、臓器移植法の改正により本人の意思が不明でも家族の承諾で提供が可能になりました。aの心臓移植は年間100例前後、bの最多合併症は感染や脳血管障害、cの最多の原疾患は拡張型心筋症です。
V-A ECMOについて正しいのはどれか。 a.灌流量の増加によって左室後負荷が軽減される。 b.脱血不良が発生すると脱血回路内圧は上昇する。 c.ガス交換膜に結露が発生した場合には人工肺の緊急交換を要する。 d.遠心ポンプ駆動停止時には鉗子で回路を遮断する。 e.人工肺に血栓による部分閉塞が発生すると人工肺前の回路内圧が上昇する。
正解5
正解は「5(d・e)」。遠心ポンプが停止すると逆流するため鉗子で回路を遮断します。人工肺が血栓で詰まると手前(人工肺前)の圧が上昇します。aは送血が増えると左室後負荷はむしろ増大し、bの脱血不良では脱血回路内圧は陰圧側に大きくなり、cの結露は直ちに交換ではなくガスフラッシュで対応します。
人工心肺を用いた体外循環時に大動脈解離が発生した場合の対応で誤っているのはどれか。
正解2
正解は「2」。送血圧を上げると解離腔にさらに血液が入り込んで解離が進むため、直ちに送血圧を下げます。送血温を下げて臓器保護を図り、上行大動脈の色調変化や経食道心臓超音波で診断し、真腔へカニューレを入れ直すのが正しい対応です。
血液透析施行中に常時監視している項目はどれか。 a.血漿浸透圧 b.漏血 c.気泡混入 d.静脈側回路内圧 e.透析液エンドトキシン濃度
正解4
正解は「4(b・c・d)」。透析装置は漏血検知器・気泡検知器・静脈圧計により、漏血・気泡混入・静脈側回路内圧を常時監視しています。aの血漿浸透圧とeの透析液エンドトキシン濃度は、その場で連続監視するものではありません。
未分画ヘパリンによって活性が阻害される凝固因子はどれか。
正解2
正解は「2」。ヘパリンはアンチトロンビンと結合してその作用を数百〜千倍に増強し、主にトロンビン(第Ⅱa因子)と第Ⅹa因子を阻害します。第Ⅲ因子(組織因子)や第Ⅻ因子、第ⅩⅢ因子は直接の標的ではありません。
内シャントの合併症はどれか。 a.スチール症候群 b.静脈高血圧症 c.瘤形成 d.不均衡症候群 e.透析アミロイドーシス
正解1
正解は「1(a・b・c)」。シャントに血流が奪われて末梢が虚血になるスチール症候群、静脈の圧が上がって腫脹する静脈高血圧症、繰り返し穿刺による瘤形成はいずれもシャントの合併症です。dの不均衡症候群とeの透析アミロイドーシスは透析療法そのものに伴う合併症です。
血液透析中の血圧低下時の処置として適切なのはどれか。 a.下肢挙上 b.血流量増加 c.除水速度増加 d.生理食塩液補充 e.マンニトール注射液投与
正解3
正解は「3(a・d・e)」。血圧低下時は下肢挙上で静脈還流を増やし、生理食塩液の補充や高張液(マンニトールなど)の投与で循環血液量を確保します。bの血流量増加とcの除水速度増加はいずれも血圧をさらに下げるため、むしろ減らします。
慢性維持血液透析の回路に空気混入が生じる原因となるのはどれか。 a.脱血側穿刺針と血液回路の接続不良 b.脱血側サンプリングポートへの刺入ミス c.生理食塩液ラインの閉鎖忘れ d.抗凝固薬注入ラインとシリンジとの接続不良 e.ダイアライザ入口部と血液回路の接続不良
正解1
正解は「1(a・b・c)」。脱血側はポンプの手前で陰圧になるため、穿刺針の接続不良、サンプリングポートの刺入ミス、生理食塩液ラインの開放から空気を引き込みます。d・eはポンプより下流の陽圧部分なので、漏れは生じても空気の吸い込みは起こりません。
置換補充液を必要とする治療はどれか。 a.血球成分除去(CAP) b.腹水濾過濃縮再静注(CART) c.持続的血液透析濾過(CHDF) d.二重濾過血漿分離交換(DFPP) e.血漿吸着(PA)
正解4
正解は「4(c・d)」。持続的血液透析濾過(CHDF)は濾過した分を置換液で補い、二重濾過血漿分離交換(DFPP)は捨てた血漿成分をアルブミン製剤などで補充します。aの血球成分除去、bの腹水濾過濃縮再静注、eの血漿吸着はいずれも置換補充液を必要としません。
機械力を利用する医療機器はどれか。 a.冷凍手術器 b.IABP装置 c.高気圧治療装置 d.レーザメス e.サイクロトロン
正解3
正解は「3(b・c)」。IABPはバルーンの膨張・収縮という機械的な力で循環を補助し、高気圧治療装置は圧力(機械力)を利用します。aの冷凍手術器は熱、dのレーザメスは光、eのサイクロトロンは放射線を利用します。
体外式除細動器について正しいのはどれか。 a.電極パドルへの導電性ゼリー塗布不良は熱傷リスクとなる。 b.通電テストには50Ω負荷抵抗を使用する。 c.心室細動除去ではR波同期スイッチをオンにする。 d.通電時に、介助者は患者を保持し体動を防ぐ。 e.電極パドルの通電ボタンは左右いずれか片方を押す。
正解1
正解は「1(a・b)」。ゼリーの塗布不良は電流が局所に集中して熱傷の原因となり、出力試験には50Ωの負荷抵抗を用います。cの心室細動では同期させず非同期通電、dの通電時は介助者も患者から離れ、eのパドルは左右の通電ボタンを同時に押します。
植込み型心臓ペースメーカについて正しいのはどれか。 a.電源にはリチウムイオン電池が使用される。 b.VDD型ペースメーカの電極リードは2本必要である。 c.DDD型ペースメーカではA-Vディレイの設定が必要である。 d.リードレスペースメーカはX線透視下に留置する。 e.心臓再同期療法(CRT)では左心室用電極リードが必要である。
正解5
正解は「5(c・d・e)」。DDDではA-Vディレイの設定が必要で、リードレスペースメーカはX線透視下に右室へ留置し、CRTでは冠静脈経由の左室リードが必要です。aの電源はヨウ素リチウム電池(一次電池)、bのVDD型はリード1本で心房を感知し心室をペーシングします。
IVR(interventional radiology)治療について正しいのはどれか。 a.動脈瘤治療にも適応がある。 b.TAVIとは経カテーテル的大動脈弁植込み術のことである。 c.冠動脈インターベンション時のX線透視は不要である。 d.ステントは血管内のみに使用される。 e.ロータブレータは消化管狭窄に使用する器材である。
正解1
正解は「1(a・b)」。IVRは動脈瘤のコイル塞栓術にも用いられ、TAVIは経カテーテル的大動脈弁植込み術です。cの冠動脈インターベンションではX線透視が必須、dのステントは胆管・気管・食道などにも使われ、eのロータブレータは冠動脈の石灰化病変を削る器材です。
レーザ手術における有害事象の原因でないのはどれか。 a.保護メガネ着用 b.出射方向の確認不良 c.被覆なしの金属鉗子使用 d.レーザ照射部の複数スタッフによる操作 e.発生ガスの除去
正解2
正解は「2(a・e)」。保護メガネの着用と発生ガス(サージカルスモーク)の除去はいずれも安全対策であり、有害事象の原因にはなりません。bの出射方向の確認不良、cの被覆のない金属鉗子による反射、dの複数スタッフによる操作(誤操作)はいずれも事故の原因になります。
図のスパイログラムで肺活量はどれか。(図参照)
正解4
正解は「4」。肺活量は最大吸気位から最大呼気位まで、思いきり吸ってから吐き出せる量で、図ではdが該当します。図中のほかの区分は、aが予備吸気量、bが吸気容量、cが1回換気量、eが全肺気量です。なお全肺気量には残気量が含まれるため、スパイロメトリーでは測定できません。
物理量と単位との組合せで正しいのはどれか。
正解4
正解は「4」。応力は単位面積あたりの力なのでPa(パスカル)です。1のコンダクタンスはS(ジーメンス)、2の磁束密度はT(テスラ)、3の熱容量はJ/K、5の吸収線量はGy(グレイ)で、Svは等価線量・実効線量の単位です。
1mVの信号に50μVの雑音が重畳しているときSN比[dB]はどれか。ただし、log₁₀2=0.3とする。
正解3
正解は「3」。SN比=20log₁₀(信号/雑音)=20log₁₀(1mV/50μV)=20log₁₀(1000μV/50μV)=20log₁₀20 です。log₁₀20=log₁₀2+log₁₀10=0.3+1=1.3 なので、20×1.3=26dB となります。
生体電気計測に用いられる電極について誤っているのはどれか。
正解2
正解は「2」。電極と皮膚の接触インピーダンスは接触面積に反比例するため、面積を広くすると低下します。上昇するというのは誤りです。
脳波計について正しい組合せはどれか。 a.標準感度 5mm/50μV b.時定数 0.03s c.同相除去比 40dB d.入力インピーダンス 1MΩ e.記録速度 30mm/s
正解2
正解は「2(a・e)」。脳波計の標準感度は10μV/mm(=5mm/50μV)、標準の記録速度は30mm/sです。bの時定数は0.3s、cの同相除去比は60dB以上、dの入力インピーダンスは数MΩ以上が必要で、いずれも値が不適切です。
呼吸機能の計測で正しいのはどれか。 a.微小圧力用センサにはホール素子を用いる。 b.コンプライアンスは体積と圧力との積によって求められる。 c.流量は流速と断面積との積によって求められる。 d.フライシュ型流量計は細管を抵抗として圧力差を測定している。 e.熱線型呼吸流量計では白金線抵抗を用いる。
正解5
正解は「5(c・d・e)」。流量は流速×断面積で求められ、フライシュ型は細管を流体抵抗として前後の圧力差から流量を求め、熱線型は白金線の冷却度合いを利用します。aのホール素子は磁気センサ、bのコンプライアンスは体積の変化を圧力の変化で割った値(体積/圧力)です。
体温計測について正しいのはどれか。 a.婦人用電子体温計は4桁で表示する。 b.深部体温計では熱流補償法が用いられる。 c.医用サーモグラフィは近赤外線を利用している。 d.予測式電子体温計にはサーモパイルが使用される。 e.耳用赤外線体温計は体温の連続測定に適している。
正解1
正解は「1(a・b)」。婦人用体温計は基礎体温の微小変化を読むため小数第2位まで4桁で表示し、深部体温計は皮膚からの熱の逃げを打ち消す熱流補償法を用います。cのサーモグラフィは遠赤外線、dの予測式電子体温計はサーミスタを使用し、eの耳用赤外線体温計は瞬時測定用で連続測定には向きません。
内視鏡画像計測について誤っているのはどれか。 a.電子内視鏡はグラスファイバを用いて画像を伝達する。 b.電子内視鏡の光源は挿入部先端に組み込まれている。 c.カプセル内視鏡は画像データを体外に送信する。 d.IRI(Infra-Red Imaging)では粘膜深部の血管を観察できる。 e.超音波内視鏡は組織内部病変の診断に用いられる。
正解1
正解は「1(a・b)」。aの電子内視鏡は先端のCCD/CMOS素子で撮像して電気信号で伝送します(グラスファイバで像を伝えるのはファイバスコープ)。bの光源は本体側の光源装置にあり、ライトガイドで先端まで導きます。
光トポグラフィ装置について誤っているのはどれか。
正解5
正解は「5」。光トポグラフィは生体の窓と呼ばれる近赤外光(波長700〜900nm程度)を用いて、大脳皮質の酸素化ヘモグロビン量の変化をとらえます。遠赤外光は生体をほとんど透過しないため使えません。
JIST1022の規定で誤っているのはどれか。
正解4
正解は「4」。JIS T 1022では、壁面接地端子と医用接地センタ(接地分電盤)の間の電気抵抗値は0.1Ω以下と規定されています。1Ω以下というのは誤りです。
非接地配線方式の主たる目的はどれか。
正解4
正解は「4」。非接地配線方式(絶縁変圧器方式)は、1本の線が地絡しても回路が閉じないため電源供給を継続できます。手術室など停電が許されない場所に用いられ、絶縁監視装置で地絡を監視します。
JIST0601-1における保護接地線抵抗の測定方法において規定されていないのはどれか。
正解1
正解は「1」。JIS T 0601-1の保護接地線抵抗の測定では、電流(定格入力電流の1.5倍または25Aのいずれか大きいほう)、電圧(無負荷で6V以下)、周波数(電源周波数)、通電時間(5〜10秒)が規定されています。温度の規定はありません。
ME機器の保守点検に含まれないのはどれか。
正解5
正解は「5」。劣化した電源プラグの交換は「修理」であり、保守点検には含まれません。修理は製造販売業者や修理業の許可を受けた者が行う必要があります。清拭・流量精度測定・消耗部品の交換・校正はいずれも保守点検です。
酸素を4L/分で10時間投与する場合、最小限必要となるボンベ本数はどれか。ただし、ボンベの充填圧は15MPa、内容量は3.5Lとする。
正解3
正解は「3」。ボンベ1本から取り出せる酸素量は、大気圧(0.1MPa)換算で 3.5L×15MPa÷0.1MPa=525L です。必要量は 4L/分×600分=2400L なので、2400÷525≒4.6本となり、最小限5本が必要です。
信頼度0.90の心拍計と信頼度0.80の脈拍計を同時に使用した。このときの心拍数、脈拍数のどちらかが測定できる信頼度はどれか。
正解5
正解は「5」。「どちらかが測定できる」のは並列システムなので、両方が同時に故障する確率を1から引きます。1−(1−0.90)×(1−0.80)=1−0.10×0.20=1−0.02=0.98 です。
小電力医用テレメータの受信に影響を及ぼすのはどれか。
正解3
正解は「3」。小電力医用テレメータは420〜450MHz帯を使用し、同じ帯域を使う工事用クレーンのリモコンなどの特定小電力無線と干渉します。携帯電話・無線LAN・電子レンジ・Bluetoothは主に2.4GHz帯などで帯域が異なります。
医療機関における医療機器安全管理責任者の配置を義務づけている法律はどれか。
正解2
正解は「2」。医療機器安全管理責任者の配置は医療法(および医療法施行規則)で義務づけられています。同様に医薬品安全管理責任者の配置も医療法に基づきます。